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【汉化】《さらばハイセイコー》—— 寺山修司(附原文)

2022-06-12 02:23 作者:一个深度中二患者  | 我要投稿

さらばハイセイコー

寺山修司

ふりむくな、ふりむくな、後ろには夢がない・・・

再见 海塞克

寺山修司

当你回头

站着一位少年工

每次海塞克胜利的时候

他都会高兴的

吃下三碗咖喱饭

 

当你回头

站着一位失业者

他用海塞克马券获得的分红

为生病的妻子

买了一面手鏡

 

当你回头

有一位坐在轮椅上的少女

她通过电视看到了海塞克

知晓了奔跑的美好

 

当你回头

有一位站在酒吧里的女子

她在五月二十七日达比的夜晚

被男人抛弃

 

当你回头

站着一位不孝的司机

用海塞克马券获得的分红

和母亲一起去夏威夷

他这样说着

但最后并未能实现约定

 

当你回头

站着一位妻子

她瞒着丈夫

买了一张海塞克的马券

这是她唯一一次的不贞

 

当你回头

站着一位钢琴家

他在三月六日海塞克出生的那一天

遭遇了一场车祸

最终失明

 

当你回头

站着一位外卖员

他用出生以来的第一份月薪

购买了一台相机

只为了能够拍摄海塞克的照片

 

淹没在腊月风中的大城市

名字再也不会出现在报纸上

百万的粉丝站立在

这场人生的盛大比赛中

他们在等待着自己的出场

至少从最后面

挥一挥手

向你送去告别的祝福

海塞克啊

在没有你的宽广的腊月赛马场上

只有残留的希望

在随风飘扬

 

当你回头

站着一位厩务员

他一边整理着马厩里的稻草

一边回想着

以前 他曾经照料过的海塞克

 

当你回头

站着一位不良少年

他在少管所的围栏里

向大家诉说着

海塞克那些强大的日子

 

当你回头

站着一位第四场比赛的boy

他坚信着最强的马

是海塞克

把照片贴在沙袋上后

继续击打

 

当你回头

站着一位土耳其小姐

她用海塞克马券获得的分红

买了新的手提包

并写上了海塞克的名字

 

当你回头

站着一位老人

他买的海塞克的马券落了空后

喝了闷酒

在末班车上睡着了

 

当你回头

站着一位考生

他被海塞克教导了

不存在

没有挫折的人生

 

当你回头

站着一位骑手

他曾经和海塞克一起参加过比赛

在阴沉的周日败北

和家人度过了一个沉默的夜晚

 

当你回头

站着一位卖报纸的

他拉开书桌的抽屉

未中的海塞克马券

至今还在里面

 

已经没有人会回头了

身后只有一座阴暗的马厩

因为那里不会再有

海塞克了

 

不要回头

不要转身

身后没有梦想

即使海塞克不在了

也并非所有的比赛都结束了

在这名为人生的赛马场上

还有数百万的无名海塞克

在等待着下一场比赛

在朝霞中

就能听到令大地震动的蹄音

 

让我们想开点吧

海塞克它

只不过是几张马券

海塞克它

只不过人们对比赛的记忆

海塞克它

只不过是一部三年的连续剧

海塞克它只不过是

徒劳一天的代价

 

但即使想要忘却

只要闭上眼睛

那一天的比赛犹在眼前

就算捂住耳朵

也能听得到

那一天的喝彩

(感谢群友协力)

日文原文:

ふりむくと

一人の少年工が立っている

彼はハイセイコーが勝つたび

うれしくて

カレーライスを三杯も食べた


ふりむくと

一人の失業者が立っている

彼はハイセイコーの馬券の配当で

病気の妻に

手鏡を買ってやった


ふりむくと

一人の車椅子の少女がいる

彼女はテレビのハイセイコーを見て

走ることの美しさを知った


ふりむくと

一人の酒場の女が立っている

彼女は五月二十七日のダービーの夜に

男に捨てられた


ふりむくと

一人の親不孝な運転手が立っている

彼はハイセイコーの配当で

おふくろをハワイへ

連れていってやると言いながら

とうとう約束を果たすことができなかった


ふりむくと

一人の人妻が立っている

彼女は夫にかくれて

ハイセイコーの馬券を買ったことが

立った一度の不貞なのだった


ふりむくと

一人のピアニストが立っている

彼はハイセイコーの生まれた三月六日に

自動車事故にあって

失明した


ふりむくと

一人の出前持ちが立っている

彼は生まれて始めてもらった月給で

ハイセイコーの写真を撮るために

カメラを買った


ふりむくと

大都会の師走の風の中に

まだ一度も新聞に名前の出たことのない

百万人のファンが立っている

人生の大レースに

自分の出番を待っている彼らの

一番うしろから

せめて手を振って

別れのあいさつを送ってやろう

ハイセイコーよ

おまえのいなくなった広い師走の競馬場に

希望だけが取り残されて

風に吹かれているのだ


ふりむくと

一人の馬手が立っている

彼は馬小屋のワラを片付けながら

昔 世話したハイセイコーのことを

思い出している


ふりむくと

一人の非行少年が立っている

彼は少年院の檻の中で

ハイセイコーの強かった日のことを

みんなに話してやっている


ふりむくと

一人の四回戦ボーイが立っている

彼は一番強い馬は

ハイセイコーだと信じ

サンドバックにその写真を貼って

たたきつづけた


ふりむくと

一人のミス・トルコが立っている

彼女はハイセイコーの馬券の配当金で

新しいハンドバックを買って

ハイセイコーとネームを入れた


ふりむくと

一人の老人が立っている

彼はハイセイコーの馬券を買ってはずれ

やけ酒を飲んで

終電車の中で眠ってしまった


ふりむくと

一人の受験生が立っている

彼はハイセイコーから

挫折のない人生はないと

教えられた


ふりむくと

一人の騎手が立っている

かつてハイセイコーとともにレースに出走し

敗れて暗い日曜日の夜を

家族と口もきかずに過ごした


ふりむくと

一人の新聞売り子が立っている

彼の机のひき出しには

ハイセイコーのはずれ馬券が

今も入っている


もう誰も振り向く者はないだろう

うしろには暗い馬小屋があるだけで

そこにハイセイコーは

もういないのだから


ふりむくな

ふりむくな

後ろには夢がない

ハイセイコーがいなくなっても

全てのレースが終わるわけじゃない

人生という名の競馬場には

次のレースをまちかまえている百万頭の

名もないハイセイコーの群れが

朝焼けの中で

追い切りをしている地響きが聞こえてくる


思い切ることにしよう

ハイセイコーは

ただ数枚の馬券にすぎなかった

ハイセイコーは

ただひとレースの思い出にすぎなかった

ハイセイコーは

ただ三年間の連続ドラマにすぎなかった

ハイセイコーはむなしかったある日々の

代償にすぎなかったのだと


だが忘れようとしても

眼を閉じると

あの日のレースが見えてくる

耳をふさぐと

あの日の喝采の音が

聞こえてくるのだ

ハイセイコー(海塞克,Haiseikō)

北海道新冠町 牡 鹿毛 1970生まれ 美浦・鈴木勝厩舎 

父 チャイナロック 母 ハイユウ    

这是比小栗帽更早被称为怪物的超级赛马。这匹首次在大井赛马场两项的地方怪物,以无败的成绩移籍中央。制霸弥生赏、スプリングS和皋月赏后,让这匹“怪物”的人气变得一发不可收拾,并掀起了一股名为赛马热潮和海塞克热潮的社会现象。之后却惜败于达比和菊花赏,但是热度不减,依旧占据着赛马届的最后头版头条。如果就此结束的话,那么将会作为一匹强壮的赛马退役,但是这匹马,也被称作为“偶像赛马”。在这之后,因为宝塚記念的胜利,成为了传说。

生涯成績:   19戦 7勝 7-4-3-5 

主戦騎手:  増沢末男 

主な勝ち鞍: 皐月賞、宝塚記念(G1)、高松宮杯(G2)、弥生賞(G2)、NHK杯(G2) 

2000年5月4日PM 明和牧場(北海道新冠町)で心臓麻痺により没。享年31歳

UP最后要说的:

这篇诗歌具体创作年份不太好考证,有说法是在1974年有马纪念之前创作的,也有可能是创作于1965年

另外有兴趣的话可以看下児玉喜恵子所写的《寺山修司「さらばハイセイコー」論 ——群衆と賭博と詩——》

里面提到了该诗歌收录在寺山修寺的赛马随笔集《競馬への望郷》的卷头里,并且原标题为《ふりむくと……》

谷歌的话能直接搜到和下载的PDF,一个25页,全日文,相对于是一个对诗歌的解读,有兴趣可以看看


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