【睡前故事】星の王子さま-星-36

星の王子さま-星-36
六番目の星は前の星より十倍大きかった。/第六颗星球比上一颗星球大了10倍。
そこには,分厚(ぶあつ)くて大きな本を書く,老紳士が住んでいた。/在那里,住着写又大又厚的书的年迈绅士。
王子さまを見かけると,「おや、探検家がやって来た。」と,大声で言った。/一见到小王子就,大声说道,「哦呀、探险家终于来了!」
王子さまは机に腰掛け,息をついた。/小王子在桌子上坐下,松了口气。
ずいぶん旅をしてきたものだ。/进行了相当多的旅行啊。
老紳士は地理学者で,海や川や町、山や砂漠がどこにあるか。よく知っていた。/年迈绅士是地理学者。对于大海、河川、城镇、山和砂漠位于何处,他再清楚不过了。
しかし、探検家ではないので,ぶらぶら出歩かない。/可是,因为他不是探险家,所以不会闲闲地外出闲逛。
ずっと研究室にいて。/他一直呆在研究室里,
探険家が来たら話を書き留め,信用できると分かったら,その発見について調査を始めるのだ。/如果探险家来了就记录下他的话,假如他的话可信的话,就开始针对这个发现进行调查。
「遠くから来たなら君も探険家だ。君の星について話してくれ。」/[ 假如你也是从遥远的地方而来的话,那么你也是探险家,和我谈谈你的星球吧。]
「僕の星はあまり面白くありません。とても小さいんです。火山が三つあります。/[ 我的星球没什么有趣的,它很小。有三座火山。
活火山二つに死火山一つ。花も咲いています。」/两座活火山和一座死火山,还开着花。]
「我々は花のことは記録しないよ。」/「我们不记录花的事。」
「なぜですか。一番綺麗なのに。」/「为什么。明明是最漂亮的。」
「花は儚いからだ。」/[ 因为花是脆弱的。
地理の本は,あらゆる本の中でもっとも確かな物だ。/地理的书,在所有的书中是最为可靠的。
決して古くなることはない。/里面绝对不会记载过时的事物。
山はめったに動かないし,海はめったに干上(ひあ)がらない。我々は永久不変な物だけを書き記す。」/山又不会胡乱地移动,海水也不会干涸,我只会记录永久不变的事物。 ]
「でも、儚いって、どういう意味?」/「但是,虚幻是什么意思?
「すぐに消えてなくなる恐れがある,ということだ。」/[ 可能马上就会消失不见,是这样的。]
「僕の花も,すぐに消えてなくなるかもしれないの?」/[ 也许我的花,也会马上消失不见吗? ]
「もちろんだ。」/「当然。」
「僕の花は儚い。世界から身を守るために,四本の刺しか持っていない。/[ 我的花是脆弱的,为了在这个世界上保护自己,只拥有四根刺。
それなのに僕は,花をたった一人きりで残してきてしまった。」/然而我,却丢下花,让它孤独地只有一个人呆着。」
この時初めて,王子さまは刺すような後悔の念に襲われた。
/这时小王子第一次,被一种如同针刺一样的后悔的念头侵袭。
しかし、気持ちを切り替えて、こう聞いた。/可是,他为了转换心情,就这样问道,
「これから、どこを訪ねたらいいでしょう。」/「接下来去哪里好呢。」
「地球という惑星にしなさい。なかなか評判がいいよ。」/[ 请去名为地球的行星吧,它的评价很不错哦。]
そこで、王子さまは旅立った,花のことを思いながら。/于是小王子出发了,怀着对花的思念。