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【GPT机翻】战国小町苦劳谭 (戦国小町苦労譚)- 155 [千五百七十七年 四月上旬]

2023-05-20 21:58 作者:爱吃果冻的沙耶  | 我要投稿

书名 战国小町苦劳谭

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作者: 夹竹桃

原作:http://ncode.syosetu.com/n8406bm/

翻译工具:ChatGPT

*机器输出的翻译结果UP未做任何修正,仅供试阅。标题章节号为原翻译版的顺延。*

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千五百七十七年 四月上旬(*原文网页序列号 - 179)

残雪も溶け街道の往来が回復した三月下旬、日本海を臨む敦賀(つるが)港に足満の姿はあった。


三月下旬,残雪已经融化,街道的往来也已恢复,足满出现在俯瞰日本海的敦贺港。


彼は軍を率い越後入りして佐渡島を目指そうと考えたのだが、雪に閉ざされた上にお家騒動を抱えた越後は、さながら蟲毒(こどく)の様相を呈している。


他想率军穿过越后进入佐渡岛,但越后被困在雪中,还有家庭纷争,宛如蟲毒一般。


たとえ同盟関係にあるとは言え織田家の配下が進軍すると余計な軋轢(あつれき)を生みかねないと静子に諭され、若狭国(わかさのくに)は敦賀へと集結していた。


即使处于同盟关系,但是如果織田家的部下前进,可能会引起不必要的摩擦,因此静子被劝集中在敦贺。若狭国集结。


上杉家に対する気遣いなど持ち合わせていない足満だが、ほかならぬ静子の要望であるため計画を修正している。


由于静子的要求,足满修正了计划,尽管他没有考虑到对上杉家的关注。


若狭に入りはしたものの暦(こよみ)の上では春なのだが、まだまだ日本海の波は高く荒れ模様であったため足満たちは数日の足止めを食らっていた。


尽管根据日历已经是春天,但因为日本海的海浪仍然很高,足满人被迫暂停了几天的行程。


無為に過ぎ去る日を重ねるごとに足満の機嫌は加速度的に悪くなっていき、部下たちですらひりつく(・・・・)ような緊張感を覚えるころ、ようやく天候が回復する。


随着日子悄然流逝,足满的心情不断恶化,甚至连下属都感到紧张不安,直到天气转晴。


この機を逃すまいと足満たちは船団を組んで敦賀港より出航した。織田家の支配圏内を自由に移動できる免状を持つ静子は、足満たちが補給を受けられるよう佐渡島直前に補給地点を設けている。


足满们为了不错过这次机会,组成船队从敦賀港出发。靖子持有可以自由移动在織田家的支配圈内的许可证,在靠近佐渡岛前设置了一个补给点,以便足满们接受补给。


現在の石川県北部に位置する輪島に補給物資を集積し、船団が一度に停泊するほどの許容量のない輪島港へ順に寄港することで補給を実施すると、再度集結して佐渡島の真野湾から上陸した。


在位于现在石川县北部的金泽市的和泉港集结补给物资,船只陆续停泊在因容积不足以同时停泊整个船团的珂川港进行供给,然后再次集结,从佐渡岛的真野湾登陆。


さて、離島とは言え佐渡島は大きな島である。この島の内部では本間氏が五つの氏族に分かれて互いに覇を争うという、戦国時代の縮図のような状況となっていた。


嗯,虽说是离岛,但佐渡岛是个很大的岛。在这个岛内部,本间家族分成了五个家族互相争夺统治权,就像是战国时代的缩影。


ここ佐渡島は金銀山で成り立っている島ゆえに、各々の氏族は金山を支配することで生計を立てている。この頃になると惣領家であった雑太(さわだ)本間氏は勢力を弱め、代わりに郷地頭(ごうじとう)と呼ばれた者が台頭してきた。


由于佐渡岛以金银山而闻名,每个家族都依靠支配金矿谋生。到那个时候,曾经是宗主家的佐和田本间氏逐渐失去了势力,而被称为郡代的人开始崭露头角。


すなわち西三河金山を支配する羽茂(はもち)本間、新穂(にいぼ)金山を擁(よう)する久知(くじ)本間と潟上(かたがみ)本間、鶴子(つるし)銀山を押さえた河原田(かわはらだ)本間と沢根(さわね)本間である。


即为支配西三河金山的羽茂本间、拥有新穗金山的久知本间和潟上本间、以及掌控鹤子银山的河原田本间和沢根本间。


中でも大きな力を持っていたのが島の北部を勢力下においた河原田本間と、南部を束ねる羽茂本間であった。これを快く思わない者の内、立地的に都合の良かった沢根本間を足満は言葉巧みに寝返らせた。


其中具有重要影响力的是掌控了岛屿北部的河原田本间和南部的羽茂本间。但是,一些不满意者被足满巧妙地蛊惑,其中包括地理位置优越的沢根本间,导致他们背叛了原本的势力。


そして織田の軍旗を掲げた船団が佐渡島南西部に位置する真野湾に現れた際に、これを迎撃すべく沿岸に布陣したはずの沢根本間氏が一戦交えるどころか、これを招き入れたことで彼の裏切りが明らかとなり、迫る戦乱の兆しに全島が蜂の巣を突いたような状態となる。


随着奉承織田家的旗帜的船队出现在位于佐渡岛西南部的真野湾,原本应该在海岸防线上布防以迎击敌人的沢根本间氏,却没有进行任何战斗,相反地却把他们接纳了。这使得他的背叛变得明显,全岛开始陷入一种像蜂窝一样的状态,预示着即将到来的战乱。


一言に上陸と言っても船団規模となると相応に時間を要するため、これを阻止せんと動いた者がいた。それはほど近くに河原田城を構える河原田本間であった。


一言说登陆,但由于船队规模的关系,需要相当的时间,因此有人试图阻止这种情况。这个人是河原田本间,他在不远处的河原田城里。


彼らは予(あらかじ)め集めてあった百艘(そう)近くの船と、陸上からの部隊で挟み撃ちにすべく出撃する。そして敵を視界にとらえるか否かと言う段階で散々に打ち払われてしまった。


他们计划提前准备好的近百艘船只和陆上部队进行夹击,但在发现敌人之前就被彻底击败了。


そもそも観測精度及び兵器の有効射程が違いすぎ、まるで話にならない戦況を見たそれぞれの本間氏は震えあがり、衰えたりとは言え惣領家の雑太本間に仲裁を求める。


本来每个人都看到了毫无头绪的战局,因为观测精度和武器有效射程的差异太大了。每个人都惊恐不安,尽管他们已经老了,但他们还是寻求了惣领家族的雑太本间来调解。


こうして雑太本間の呼びかけで氏族の代表が集められたのだが、足満軍の圧倒的な戦力を目にして増長した沢根本間は『虎の威を借りる狐』を演じてしまった。


这样,在杂太本间的号召下,氏族的代表们被聚集了起来,但在看到足满军压倒性的战斗力后,骄傲的沢根本间扮演了“借虎之威”的狐狸。


曰(いわ)く、本間の中で如何に強くとも所詮は井の中の蛙であり勝ち目のないいくさをするのは愚かである。開明的で先見の明がある自分はそれにいち早く気付いたがために、断腸の思いで彼らを招き入れた。


据说,即使在本间有多么强大,毕竟还是井底之蛙,进行没有胜利的战斗是愚蠢的。由于开明且具有远见,我很早就意识到了这一点,因此我招呼他们进来,虽然很痛苦。


無駄に血を流すのではなく、転封(てんぽう)を約束して貰える間に軍門に下るのが得策である。自分がとりなしてやるから新天地で一から出直そうとぶちまけた。


不要无谓地流血,最好在获得保证会调职之前投降。我会为你们求情,让我们在新的地方重新开始。


これを聞いた他の本間氏は当然激怒した。氏族の総意として徹底抗戦すると決めたことを反故(ほご)にしたうえ、外患と言う災いを招いておきながら恥知らずにも「お前たちも賢くなれ」と言い放ったのだ。


听到这个消息,其他本间氏自然愤怒不已。他们本来决定全族一致抗战,在这种情况下,竟然随意抛弃了这个决定,引来了外敌的灾难。更让人痛心的是,他竟然无耻地说:“你们也应该变得聪明些。”


この発言を機に交渉は決裂し、佐渡島は泥沼の内戦状態へと陥ることになる。当の沢根本間は長く本間氏の底辺で抑圧されてきた反動から失策を犯したと悟ったが、時すでに遅しであった。運命の歯車は回り、本間氏を滅びの道へと転がし始める。


这次发言导致谈判破裂,佐渡岛陷入泥泞的内战中。沢根本间因受到本间家的压迫而犯了错误,但认识到时机已经太晚。命运的齿轮开始转动,将本间家推向灭亡的道路。


余談だが現代日本の刑法に於いても外患誘致(がいかんゆうち)罪は定められている。外患誘致とは外国の勢力と通謀(つうぼう)し、自国に対して武力行使させる国家反逆罪の一つであり、この売国行為に対する量刑は死刑のみである。


顺便说一下,在现代日本刑法中,也规定了煽动外患罪。煽动外患是指与外国势力通谋,促使其对本国使用武力的国家反叛罪之一,对这种卖国行为的刑罚仅为死刑。


未だ適用された例はないのだが、連座制の廃された現代司法に於いて最も重い刑罰を科すことからも、国家の存亡を揺るがす重罪と考えられていることは疑いようもない。


在已经废除连坐制度的现代司法中,尽管还没有应用过这一法条,但从可以施加最重的刑罚来看,不容置疑的是,此罪被认为是动摇国家存亡的重罪。


この佐渡島に於いて足満たちはまごう事なき外患であり、これを内に招いてしまったことがどのような結果を齎すかを知れば、死刑反対論者とて口を噤(つぐ)むことになろう。


在佐渡岛上,外敌袭击是不容置疑的事实。如果把他们引入内部,我们会看到什么样的后果,这会让反对死刑的人也无话可说。


「我らは外様(とざま)、あくまで本間のいくさは本間の手によって決着を付けねばなるまい。お前たちが先頭に立たねば始まらない」


“我们是外姓,本间的战斗必须由本间的人来决定胜负。如果你们不站在前线,战斗便无法开始。”


保たれていた佐渡島の均衡を根底から破壊し、戦乱の渦へと叩き込んだ足満はそう言ってのけた。足満たちは後方から督戦及び援助はするものの、あくまで主役は沢根本間でなくてはならないとし、沢根本間は矢面に立たされることとなった。


足满破坏了佐渡岛根深蒂固的平衡,将其推入战乱的漩涡中。尽管足满方面提供督战和援助,但他们仍认为主角必须是沢根本间,而沢根本间则被置于攻击的前线。


こうして沢根本間と残る本間氏との対立構造が成立し、沢根本間は常に最前線ですり潰され続けた。最初こそ我こそが本間の頭領たらんと血気盛んであったものの、足満の援護は消極的であり、自軍の損耗がかさむに連れて不信が募ることになる。


这样,形成了沢根本间和留下的本间先生之间的对立结构,沢根本间始终处于最前线被摧毁。一开始,我很狂妄地认为自己可能成为本间的头领,但随着自己军队的损失不断增加和足满援助的消极,怀疑开始积聚。


対する足満は自分たちが活躍しては本間のいくさとならぬと後方に留まり続け、逆立ちしても足満たちに勝てない沢根本間は手を組む相手を間違えたと臍(ほぞ)を噛むことになった。


对于足满来说,他们一直留在后方,因为他们知道如果自己活跃起来,那就不是本间想要的战斗方式。沢根本间无法击败足满,即使他们翻身也不行。他选择了错误的合作伙伴,现在只能咬紧牙关后悔了。


更に足満は沢根本間に敵の投降を許さないことを要求する。建前上は捕虜を養えるだけの余裕がないとのことだったが、女子供や老人に至るまで例外なく扱うとあって、沢根本間は震え上がった。


进一步,足満要求在沟根本间不允许敌人投降。虽然建议没有养活俘虏的余地,但是足満要求无论妇女、儿童还是老人都不例外地得到对待,这使沟根本间都开始战战兢兢。


周囲を海で隔てられた島などでは人々は互いに助け合いをしなければ生活が成り立たない。そのため互いに争ったとしても暗黙の了解としてやりすぎに対する禁忌が存在する。


在被海洋包围的岛屿等地区,如果人们不互相帮助,生活就无法维持。因此,即使互相争斗,也存在着对过度行为的禁忌。


たとえ鼻つまみ者であろうとも村八分と言って、火事と葬儀の時だけは助けると言ったものが最たるものだろう。そして次代を担う女子供を無差別に手に掛けるなどということは明確に禁忌に抵触する事項であった。


即使是被视为社会弃儿的人,也必须在火灾和葬礼时给予帮助。对未来的女孩和孩子进行无差别的伤害是明确违反禁忌的行为。


しかし、既に賽(さい)は投げられてしまった。既に他の本間氏と対立してしまった以上、足満の協力を得られなくなれば他の本間氏は沢根本間を赦しはしないだろう。


然而,赌已经下了。既然已经与其他本间先生对立,如果无法得到足满的合作,其他本间先生将不会原谅沟根本间。


行くも地獄、戻るも地獄ならばと沢根本間は足満の要望を呑んだ。それが本間一族全体の破滅を決定付ける最後の一押しになることに、沢根本間はとうとう気づけなかった。


如果前进是地狱,后退也是地狱,那么沢根本间接受了足满的要求。然而,他无法意识到这是导致本间一族彻底灭亡的最后一击。


足満による族滅の最初の犠牲となったのは河原田本間であった。雑太本間による仲裁が決裂して以降、それぞれがいくさ支度をする前に機先を制する形となる。


第一个牺牲品是河原田本间,他是受足满族屠杀的。自从多田本间的调解失败后,双方开始作战前就要占先机。


河原田本間は他の本間氏による増援を期待し、河原田城に籠城をするという理にかなった判断を下した。しかし相手が己の防御力を圧倒的に上回る火力を具(そな)えていた場合、この戦法は成り立たない。


河原田本间预计得到其他本间氏族的增援,作出在河原田城坚守的合理决策。然而,如果对手拥有压倒性的火力优势,这种战术将不可行。


城門及び城壁を火砲で破壊され、こじ開けられた大穴から沢根本間の兵たちが雪崩込み、更には自軍の火縄銃を上回る射程と精度の新式銃によって追い散らされた。


城门和城墙被火炮摧毁,从被撬开的大洞里,沙根本之间的士兵们如雪崩般袭来,而且他们被一种新型枪支追赶,这种枪支的射程和精度超过了我们的火绳枪。


河原田城は瞬く間に陥落し、城主である本間佐渡守(さどのかみ)高統(たかつな)は抗しきれないと悟ると、城に火を放って自刃する。そしてこの一戦によって捕えられた者は、赤子に至るまで皆一様に処刑された。


河原田城迅速陷落,城主本间佐渡守高统意识到无法抵抗,放火自尽。这场战斗中,所有被捕者都被处决,从婴儿到成人无一幸免。


その非道な行いは命からがら逃げた者や、残る本間氏の斥候などによって周知され、沢根本間は本間一族の裏切り者にして不倶(ふぐ)戴天(たいてん)の仇となった。


那种残忍的行为被那些勉强逃脱的人和留下来的本间家的侦察员知晓,沢根本间成为了本间家族的叛徒和不共戴天的仇人。


この河原田城での虐殺を以て、沢根本間の当主である本間左馬助(さまのすけ)は地獄への片道切符を手に走り出す。


在这座河原田城的屠杀中,作为沢根本间的当主,本间左马助拿着通往地狱的单程车票离开了。


次に足満は沢根本間に島南部の最大勢力であった羽茂本間を攻めさせた。最前線に立って直接刃を交える沢根本間の兵たちこそ損耗するものの、羽茂城も然したる抵抗をすることなく陥落する。


接着,足满命令袭击了岛南部最大势力羽茂家族的沢根本间。尽管沢根家族的士兵们也因直接接触而损耗惨重,但羽茂家族的城池并没有做出任何抵抗,很快就被攻陷了。


河原田城での虐殺を知らされていた羽茂城主の本間高茂(たかもち)は近臣とともに、実弟が城主を務める赤泊(あかどまり)城へと落ち延びた。しかし間を置かずに追撃の手が掛かり、赤泊城もあえなく落城してしまう。


被告知河原田城的屠杀后,羽茂城主本间高茂(たかもち)与随从一起逃到了由他的实弟担任城主的赤泊城。然而,不久便遭到了追击,赤泊城也无奈地沦陷了。


その際に城主一族は城を脱して船で海へ逃れようとしたのだが、前もって船団を移動させていた足満の手によって船を破壊され、赤泊港にて沢根本間の兵に捕縛され処刑された。


当时,城主家族试图离开城堡,搭船逃往海上,但在此之前,由足满预先移动的船队被摧毁,他们在赤泊港被横滨和沢根本间的军队所俘获,并被处决。


本間一族の二大勢力が潰(つい)えると、残る本間氏は次々と降伏を申し出る。しかしそれらが決して受け入れられることはなかった。降伏を許されず、負ければ女子供に至るまで皆殺しにされると追いつめられた彼らは死兵と化す。


当本间家族的两大势力被消灭后,剩下的本间家族成员一个接着一个地投降。然而,他们从来没有被接受。被追逼到不得不投降或者全族被屠杀的境地,他们成为了死士。


文字通りに死に物狂いで抵抗してくる敵に沢根本間の兵たちは徐々に削られていった。こうして潟上本間、久知本間までが平らげられ、雑太本間も城主一族が処刑されたのを以て沢根本間による佐渡島統一がなされる。


在面对死亡的敌人时,沢根本间的士兵们顽强地抵抗,但是他们逐渐被消耗殆尽。这样,从潟上本间到久知本间都被攻陷,雑太本间的城主家族被处决,佐渡岛统一由沢根本间完成。


その際に最後のいくさに於いて指揮を執っていた沢根本間当主の左馬助が、流れ弾(・・・)によって討ち死にを果たし、勝者不在のまま本間一族の四百年にも及ぶ歴史は幕を下ろすこととなった。


在那场最终战斗中担任指挥的沢根本间当主左马助因为流弹而阵亡,使得本间家族四百年的历史无法决出胜负而终结。


このように外患という脅威は、文化も価値観も異なる者による侵略であり、未曽有(みぞう)の災厄となって降りかかる。佐渡島に破滅を齎した外患である足満は、つまらなそうに鼻を鳴らすと本土から織田家の代官を招いて従うよう沢根本間の残党に命じると、佐渡島を後にした。


这种被称为外患的威胁是来自文化和价值观与自己不同的入侵者的侵略,带来了史无前例的灾难。足满是给佐渡岛带来毁灭的外患,它轻蔑地鼻哼一声,然后从本土召唤织田家的代官命令沢根本间的残党追随他,最终离开了佐渡岛。


処は変わって、今まさに尾張港へと一艘(そう)の安宅(あたけ)舟が入港しつつあった。尾張港は日ノ本有数の巨大な港であり、港湾施設が充実しているため大型船舶が何隻も停泊して賑わっている。


场景已经变了,此时一艘安宅舟正在驶入尾張港。尾張港是日本最大的港口之一,港口设施完备,停泊着多艘大型船只,非常繁华。


港に連なる港湾都市も拡張に拡張を重ねた結果、港を中心とした扇状の大都市となっていた。ここでは日々多くの船が行き交い、それに伴って莫大な金が静子の懐へと転がり込む。


港口城市不断扩张,形成了以港口为中心的扇形大城市。每天都有大量的船只来往,伴之而来的是巨大的财富,不断流入静子的钱袋。


北は東北地方から、南は九州に至るまで太平洋側に位置する様々な場所からひっきりなしに船が訪れては出ていく。開設当初の尾張港は中部及び東海地方と堺を結ぶ地方港に過ぎなかった。


从东北地区一直到九州南部,来自太平洋沿岸各个地方的船只不断地进出。最初开设的尾张港只是一个连接中部和东海地区以及堺的地方港口。


しかし織田家の勢力が拡大するにつれ港湾設備は充実し、それに反比例するように税率が低く抑えられたため瞬く間に日ノ本有数の貿易港へとのし上がっていくことになる。


然而,随着织田家势力的扩大,港口设施得到加强,税率也相应地降低,因此很快成为了日本一流的贸易港口。


更には尾張にしか存在しない特産品の品目が充実するに連れて、紀伊半島を挟んで西の堺に対して東の尾張と呼ばれるようになっていった。


随着独有的特产品目进一步丰富,尾张作为对琵琶湖以东被称为西的堺的呼称逐渐被定为对隔着紀伊半岛往东的区域的称呼。


今では工業化が推し進められた末に機械化された港湾設備によって、名実ともに日ノ本一の処理能力を持つ港だと言えよう。神戸港が開設して以来、定期便も開通して西国との流通量が増えた。


现在,通过工业化的推进和机械化的港口设施,可以说神户港已经成为名副其实的日本最大的处理能力港口。自开设神户港以来,定期班次也开通了,与西部地区的贸易量增加了。


この確立された航路に便乗して四国を統べる長曾我部とも定期便によって結ばれる。そうした中、今まさにもやい綱によって係留された船の甲板に出ていた竹中半兵衛と黒田官兵衛は、開いた口が塞がらなくなっていた。


在这条已被确立的航线上,长宗我部家统治四国的计划也将与定期航班相结合。当时,竹中半兵卫和黑田官兵卫站在系着绳子的船甲板上,惊讶得说不出话来。


「こ、これが尾張港……。安宅舟ですら巨大だと思っていたのに、この港に停泊している船はどうだ! まるで巨人の国を訪れたのかと思わせる……」


“这,这就是尾张港……。就算是安宅舟我觉得已经很巨大了,停泊在这个港口的船只更是让人感到像是来到了巨人的国度……”


尾張港に停泊している船舶は、九鬼水軍からの払い下げのものや、試験的に造られた末に民間へ放出されたものも多く、外輪船などは見た目からして異質であるため彼らの目を惹いた。


停泊在尾张港的船只有很多是来自九鬼水军的转让物,也有很多是试验性地制造并放到民间的船只。外轮船等从外观上看也非常特别,因此吸引了他们的目光。


更には大型の動力クレーンがコンテナを積み下ろしする様は、巨人の腕(かいな)が動いているようにも見える。その腕が運んだコンテナから搬出される荷物を次々と呑み込んでいく巨大な倉庫は、さながら巨人の口であった。


而且,大型动力起重机装卸集装箱的样子,看起来像是巨人的手臂在运动。巨大的仓库不断地从这些被运输的货柜中取出物品,就像巨人的口那样吞噬着一切。


日ノ本最先端にして東国最大の物資集積地、それが静子の延(ひ)いては信長が支配する尾張港であった。


日本最先端的物资集散地,也是东国最大的,就在静子的延伸处,就是由信长统治的尾张港。


「お伽噺(とぎばなし)のようでしょう? これら全てを実質的に差配しておられるのが静子殿となります。名目上は織田の若様(信忠のこと)の直轄ということになってはいるのですが、完全に委任されているようです」


“这听起来像个寓言故事吧?实际上掌管所有这些事务的是静子殿。虽然从名义上是織田的少爷(指信忠)的直辖下,但看起来完全是被委派的。”


「なんと……」


“真是……”


それまで安宅舟の船長と何事かを話していた羽柴秀長が訳知り顔で官兵衛に語って見せる。目から入ってくる情報だけで圧倒されていた官兵衛は、これほどの規模の港が生み出す富がどれ程になるか想像もつかなかった。


之前羽柴秀长与安宅舟的船长谈话时,他以经验丰富的眼神告诉官兵卫的消息。官兵卫被这些信息震撼了,他无法想象这样一个规模的港口能创造出多少财富。


それらを一手に握る者ならば、有馬開発に巨費を投じるという話も頷ける。


如果能够掌控它们,也就能够理解投入巨资于有马开发的说法。


「ここ尾張を仕置(しおき)(所領統治全般を指す)されているのが静子殿、美濃の統治及び尾張の監督をされているのが若様と思って頂ければ判りやすいかと」


“静子殿负责治理尾张领地(指统治全方面),若様负责治理美濃并监督尾张,如果您将其视为参考,则会更易理解。”


「女人でありながら、これほどの領地を任されておられるのですか!?」


“你是女性,却被委以如此广阔的领地吗?!”


「しっ、大きな声を出されますな! 誰かの耳に入れば大事になってしまいます。ここ尾張は静子殿が滅私奉公をして育て上げられた地、ゆえに民の誰もが彼女を敬っておりまする」


"小声点!大声喊叫的话会让事情变得严重。这里是养育出静子大人的尾张地区,因此每个人都尊敬她。”


「血の気が多い船人達ならば、口より先に手が出ますな」


"如果是血气方刚的船员,他们会先动手而不是发话"


秀長は初めて尾張を訪れる官兵衛にそう助言した。静子本人は公然と罵倒されでもしない限り、陰口については当然あるものとして気にもしていない。


"秀长向初次访问尾张的官兵卫提供建议。静子本人除非受到公开谴责,否则不会在意闲言碎语。"


しかし、彼女を信奉するものからすれば赦しがたい暴挙となる。実際に向こう見ずな若い船員が、公然と静子のことを批判した際には、年かさの船員総出で海へと叩き落されるという事件が起きている。


但对于崇拜她的人来说,这是令人无法宽恕的暴举。实际上,当一些不顾后果的年轻船员公开批评静子时,年长的船员们曾联手将他们赶下海。


これだけならば笑い話で済むのだが、愛知用水によって貧困のどん底から救い上げられた知多半島に住む者たちの耳に入れば恐ろしいことになる。


如果只是这样的话,只能算是轻松的笑话,但如果让居住在知多半岛上,并借助于爱知用水而从贫困中摆脱出来的人们听到这个消息,那将会是非常可怕的事情。


彼らにとって静子は救い主であり、明るい未来の象徴的存在であるため、それを汚す存在はあらゆる手段を以て排除される。つまりは良くて袋叩き、悪ければ二度と日の目をみることが叶わなくなるのだ。


对于他们来说,静子是救世主,是光明未来的象征,因此任何玷污她名誉的存在都将被排除在外,无论是通过合适的手段还是不合适的手段。换句话说,如果表现良好就会被奉承,而如果表现不好就可能被遗弃。


「こうして立ち話をするのも悪くはないですが、まずは宿へ向かい腰を落ち着けましょう。その後は皆で食べ歩きとしゃれこみますか」


“这样闲谈也不错,但首先我们走向住处,让自己放松一下。之后我们一起吃喝玩乐,享受美食。”


「我らは物見遊山にきたわけでは……」


“我们来这不是为了游山玩水……” → “我们来这里不是为了游览山水……”


官兵衛が抗弁しようとするが、秀長は聞く耳を持たずに先立って歩き始める。嘆息する官兵衛を励ますように肩を叩いた半兵衛がそれに続き、渋々官兵衛も歩を進めた。


官兵卫试图辩护,但秀长不听他的话,开始前行。半兵卫拍了拍官兵卫的肩膀鼓励他,然后跟上了秀长,官兵卫不情愿地跟了上去。


しかし宿に荷物を置いて街へと繰り出した一行のうち、最も浮かれて皆を引きずり回すことになるのは誰あろう官兵衛であった。


然而在把行李放在旅馆后前往城市游玩的人群中,最为兴奋并且带动大家疯狂的无疑是官兵卫。


翌日、見るものすべてが目新しく興奮冷めやらぬ官兵衛と、お上りさんの世話を半兵衛に押し付けてちゃっかり休暇を満喫した秀長は、明らかに疲れが隠せない様子の半兵衛を伴って静子邸へと向かっていた。


次日,官兵衛见到的一切都很新奇,兴奋未消,而秀长则把看管客人的任务交给了半兵卫,悄悄地享受他的假期。现在他和半兵卫一起前往静子府邸,但半兵卫明显掩饰不了疲倦的态度。


秀長一行は静子邸に到着すると湯浴みをするよう促され、静子の準備が整うまで控えの間にて寛いでいる。当初の予定では昼過ぎに面会であったのだが、噂に名高い静子邸を一目見たいと官兵衛が言い出したため、予定を繰り上げられないかと打診したのだ。


秀长一行到达静子府邸后被促请泡了澡,然后在休息室里等待静子准备好。虽然最初的计划是下午会面,但是官兵卫想要一睹闻名的静子府邸,于是打算能否提前安排。


当の静子は昼餉の時間であったため、一緒に会食をと考えたのだが彩に却下されてしまう。そこまで破格の厚遇をしては、相手に誤った認識を持たれてしまうのと、ただでさえ忙しい静子にせめて昼餉ぐらいはゆっくりと取ってほしいという思いからであった。


因为正好是午餐时间,静子打算一起用餐,但被彩拒绝了。这是因为如果给予太高的待遇,会让对方产生错误的认识,而且静子本来就很忙,希望她至少能慢慢享受午餐。


「ほう! これは良いお茶をお出しになる。香ばしくもふくよかな甘みが感じられますな」


“哦!这茶泡得真好,香气浓郁,味道醇厚甜美。”


官兵衛は緊張からそれどころではないのだが、静子の人となりを知る半兵衛と秀長は出された茶請けを頬張りつつ、茶を啜(すす)って寛いでいた。


官兵卫因为紧张而无暇顾及其他,半兵卫和秀长则品尝着宴席上供应的点心,一边喝茶一边放松身心。


それでも半兵衛は西国でのいくさが気にかかっているようだったが、秀長は完全に開き直っている。いくら気を揉んだところで尾張に居ては何も為せない、それならば尾張でしかできないことを為すべきだと秀長は考えた。


然而,半兵卫似乎担心在西国的战争,但秀长已经完全放弃了。秀长认为,即使再怎么担心也没用,如果待在尾张什么也做不了,那么就应该做只能在尾张做的事情。


そうこうしている内にも秀長らが到着してから半刻(約一時間)ほどが経ち、静子の準備が整ったと小姓から告げられた。


不一会儿,秀长等人到达后已过去了大约半个时辰(约一小时),小姓告诉静子准备完毕。


ことがここに至って腹が座った官兵衛は、一息に茶を飲み干すと立ち上がり、一行は謁見の間へと案内される。


官兵卫现在已经坐稳了。他一口气喝完茶,站起来,一行人被引导到拜见的房间。


謁見の間では既に静子が待っており、秀長一行は伏してそれぞれに挨拶の口上を述べると揃って面を上げた。


在接见的房间里,静子已经在等待了。秀长一行人伏地行礼,然后依次表示问候之词,并同时站起来。


秀長の斜め後方に座している官兵衛は、秀長の肩越しに初めて目にする静子の姿に見入っていた。最初に抱いた感想は思いのほか小さいということだった。


官兵卫斜坐在秀长身后,凝视着秀长肩膀后初次见到的静子。他起初的感觉是静子比想象中小。


戦国の世に於いては大女の部類に入る静子だが、彼女の業績や逸話が先行した結果、誰もが彼女を大柄な女傑だと思い込む節がある。


在战国时期,静子被归类为大女的一种,但由于她的成就和轶闻先行,导致每个人都认为她是一位高大威猛的女英雄。


実際の静子は農作業から解放されたためか、優し気な面持ちもあってほっそりとした手弱女(たおやめ)に見える。濃姫などのような一目見て分かる威厳も感じられないため、官兵衛は本当に彼女が立志伝中の人物なのかと首を傾げた。


实际的静子因为被解放于农作业,所以看起来很温柔瘦弱,没有像浓姬等人那样一眼就能看出的威严,因此官兵卫对她是否真的是立志传中的人物感到疑惑。


しかし落ち着いて周囲を見回せば、彼の疑問が的外れであったことはすぐに理解できた。彼女に仕える者たちは見るからに覇気に満ち、己の職責に誇りを持っていることが窺える。


然而,如果冷静地环顾四周,很快就能理解他的疑问是毫无根据的。可以看出为她服务的人们充满了雄心壮志并且以自己的职责感为荣。


五摂家の姫であるという立場や、信長の寵臣(ちょうしん)であるというだけでは配下の士気は上がらない。心より尊敬できる相手に仕えるからこその表情であった。


光是身为五摄家的公主或者信长寵臣的位置,并不足以提升手下的士气。她的表情之所以如此,是由于能够侍奉那些真正值得尊敬的人。


(彼らは本当に静子殿に心酔しているのだろう。利のみを以て味方を作るのは容易いが、情でも結びついた関係は強固となる。確かに恐ろしい御仁だ)


他们真的很崇拜静子。通过利益来结交朋友容易,但是通过感情来建立关系更坚固。他是一个可怕的人。


基本的に主従関係というのは利によって為される。主人から与えられる利があるからこそ、ご恩を以て奉公するのである。主人が自分及び自分の一族を守ってくれるからこそ、主人に命を懸けて尽くすのだ。


基本上,主仆之间的关系是以利益为基础的。正是由于主人给予的利益,才有了恩以报的侍奉。正是由于主人保护了自己和家族,才会不惜一切为主人效命。


主人が配下に利を与えるのは当然として、更に人徳を以て配下から敬われればその結びつきは更に堅固なものとなる。情による結びつきは時に損得勘定を超えた行動を促すからだ。損得で測れない相手は軍師の立場からすればやりにくい。


主人对部下给予利益是理所当然的,但如果主人以德服人,让部下尊敬自己,那么他们之间的联系将变得更加牢固。出于情感的联系有时会促使人采取超越利益得失的行动。对于无法通过得失来衡量的人,作为谋士的立场会变得更加困难。


「お待たせしました。お久しぶりとなりますが、お変わりありませんか?」


“不好意思让你久等了,好久不见了,你还好吗?”


「はっ! お陰様で兄共々変わりなく過ごしておりまする。急な申し出に応じて頂いた上に、更に余計なお時間をお掛けする訳にも参りませぬ。早速本題に入ってもよろしいでしょうか?」


"呃!因蒙关照,我和兄弟们一切安好。无法花费更多时间应对突然的请求。我们可以直接进入正题吗?"


「そうですね、いくさの最中(さなか)に世間話は無粋でしょう。本題とは有馬開発についてですね」


“嗯,你说得对,在战争进行中谈论闲话确实是不合适的。我们还是谈谈有关有马开发的主题吧。”


静子の口から有馬という単語が出てきたことに官兵衛は驚愕していた。具体的な地名を挙げられるほどにはこちらの手の内が読まれ切っているのだ、それでなくとも支援を請う側であるため立場が弱いというのにと気が急いてしまう。


从静子的口中提到有马这个词,官兵卫感到惊愕。对方已经能够列举具体的地名,说明他们已经完全了解了这里的情况,而且由于我们是请求支援的一方,本来就处于弱势地位,这让我更加着急。


一方秀長は静子に心の内を読まれることなどいつものことと開き直っており、「流石は静子殿、ご賢察であられる」などと追従する余裕すらあった。


一方秀长对于静子读懂他内心的事情已经习以为常,并且毫不掩饰地表示赞赏,甚至还有追随的余地。


「仰るように有馬の開発にご支援を賜りたく参りました。幸いにして神戸港は順調に滑り出しましたが、付近の播磨や摂津にこれと言った魅力がありませぬ。そこで摂津は有馬の地に湧く温泉を利用できぬものかと」


“我们希望像您一样支持有马的开发。幸运的是,神户港顺利启动,但播磨和摄津地区没有什么特色。因此,我们想利用有马温泉地区。”


秀長の言葉を聞いて静子は尤(もっと)もだと首肯する。実際に秀吉及び秀長兄弟は今浜(現在の長浜)の統治に関して何度も失敗している。そこには御座所である今浜のみが富めば良く、他は適当で良いという視野の狭さがあったのだろう。


听了秀长的话,静子点头表示同意。实际上,秀吉和秀长兄弟在今滨(现在的长滨)的统治方面已经多次失败了。可能是由于他们狭隘的视野认为只要今滨富裕,其他地方就无所谓了。


今までの苦い経験を踏まえ、秀吉は播磨や摂津一帯を巻き込んでの経済圏を盛り上げる必要があると考えた。ただし構想は大きくとも先立つものが無い。そんな折に静子が神戸港の開発を打診してきたため、一も二もなく食いついたのだ。


根据过去苦涩的经验,秀吉认为有必要带动播磨和摄津一带的经济发展。尽管规划方案很庞大,但没有先例。就在那个时候,静子提出了开发神户港口的建议,他立刻接受了它。


静子が手掛ける港となれば利に聡い商人たちが放っておくわけがない。果たして秀吉の読み通り、神戸港はかつての寒村だった頃の面影すらない程の繁栄を見せている。しかし、港だけでは領地全体が富むわけではない。


如果静子参与经营的港口变成了繁盛之地,那么聪明的商人们肯定不会坐视不管。果然如秀吉所预见的那样,神户港已经繁荣昌盛到连当初还是穷乡僻壤的影子都没有了。然而,仅靠港口并不能让整个领地富裕起来。


神戸港は九州と堺とを結ぶ中継地であり、継続した発展を願うのであれば港周辺の地域に特産品なり、遠くからでも足を運びたいと思わせる景勝地なりが欲しい。そこで静子の村も当初温泉で名を上げたことに思い至り、有馬の地に白羽の矢を立てた。


神户港是连接九州和堺的中转站,如果希望保持持续发展,需要在港口周边地区拥有特产产品或引人前来的风景胜地。因此,我们想到房子里的村庄最初以温泉闻名,所以选择了有马作为目标。


「事情は判りました。確かに有馬は良質の温泉が湧いており、開発すれば良い湯治場になるでしょう」


"情况已经明白了。确实有马有优质的温泉,如果开发的话就可以成为一个好的疗养地。"


静子としても有馬温泉の開発は魅力的であった。現在でも関西の温泉と言えば真っ先に名が挙がるほどに有名であり、史実に於いても秀吉と有馬温泉には密接な関係がある。


作为静子来说,有马温泉的开发也很有吸引力。即使是现在,它也是关西温泉中最著名的,和史实中秀吉和有马温泉有着密切的关系。


史実通りであるならば近い将来近畿一円を襲うことになる『慶長伏見地震』の後、有馬温泉全体の湯温が上昇してしまい入浴に適さなくなるという事件が起こっている。


如果历史事实属实,那么在「慶長伏見地震」之后,不久将来可能会发生整个有马温泉的水温上升并变得不适合浴用的事件,该地区包括近畿一带。


これを憂いた秀吉は地震の翌年から大規模な改修工事を行い、有馬温泉の泉源に手を入れている。これによって湯温は落ち着き、またある程度の調整ができるようにもなった。


秀吉因此感到不安,于地震的次年开始进行大规模的改建工程并对有马温泉的泉源进行了整修。由此使温泉的水温平稳,并且也可以做到一定的调节。


そしてそれ以降、有馬温泉は現代に至るまで泉源に対して工事を行っていない。秀吉の決断が有馬温泉の繁栄を支えたと言っても過言ではないだろう。


从那时起有马温泉就没有再对泉源进行过工事,可以说丰臣秀吉的决定支撑了有马温泉的繁荣。


「とは言え、問題がない訳でもありませんね」


「虽然如此,也并非没有问题呢。」


静子には有馬温泉の開発を行うに当たって懸念する問題が一つあった。秀吉の内部事情を把握している半兵衛は静子の言葉を耳にして難しい顔を作るが、事態が呑み込めていない官兵衛は首を傾げている。


在进行有马温泉的开发时,静子有一个担忧问题。了解秀吉内部事情的半兵卫听到静子的话后脸色难看,但是没能理解局势的官兵卫则摇头。


これは早い段階から秀吉に臣従し、苦楽を共にしてきた者と、播磨侵攻によって新たに配下となった者との差であろう。秀吉と言うよりも羽柴氏一門が抱える積弊(せきへい)(長く積もり重なった害)とも言えた。


这可能是早期就向秀吉臣服并与他分享苦乐的人和通过播磨侵略成为新下属的人之间的差异。这不仅是关于秀吉,也可以说是关于羽柴家族长期面临的积弊。


「仰ることは判っておりまする。問題は有馬ではなく、我々にこそあるということも」


“我明白您在说什么。问题不在于有马的身上,而在于我们自己。” translated to Simplified Chinese is: “我明白您所说的。问题并不在于有马本身,而在于我们自己。”


苦い沈黙ののち、半兵衛はその理由を口にした。


在苦涩的沉默之后,半平太说出了他的理由。


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