【日本小3道德】28#土豆之歌
じゃが芋の歌(土豆之歌)
「智、今夜は大好物のカレーライスだよ。物置からじゃが芋を持ってきてちょうだい。」
(“智,今晚是你最喜欢的咖喱饭。你去库房拿土豆来。”)
「はあい、どのくらい。」
(“好,多大的?”)
「そうね、中くらいのものを五個ね。」
(“是呢,中等大小的拿五个。”)
智は、器を持って物置へ行きました。田舎から送られてきたじゃが芋が入った、ダンボール箱が置いてあります。ふたを開けると、ぷうんと土の匂いがしました。
(智拿着器皿去库房了。一个纸箱内装有从乡下送来的土豆。打开盖子后,泥土的气息扑鼻而来。)
「ええと、中くらいのか。一つ、二つ……。」
(“那个,中等大小吗?一个,两个……”)
じゃが芋を選んでいるうちに、智は、ふと気づいたことがありました。大きいもの、小さいもの、中くらいのものと、色々あるのです。手で持ってみると、重さも違います。凸凹の具合、所々にある小さなくぼみの場所も、その数も違うのです。
(在选土豆的时候,智突然意识到了。土豆各式各样,有大的小的中等的。用手拿着,重量也不一样。坑洼的情况,有些小坑洼的地方和坑洼的数量也不一样。)
「中くらいのと言ったって、皆違うな。」
(“虽说是中等大小,全都不一样。”)
じゃが芋って、皆同じだと思っていたのに、こんなに違う何て、初めて知りました。一つ一つが、違う顔を持っているのです。手に取って眺めているうちに、クラスの友達の顔と重なってきました。いつもにこにこしている子。怒ってばかりいる子。
(本以为土豆都一样,第一次知道竟然相差那么大。每一个都长得不一样。拿到手上凝视的时候,渐渐和班上朋友的脸重合了起来。总是笑嘻嘻的人。总是生气的人。)
(そうだ、これは、世話好きのあの子だ。こっちは、いつも優しいあの子だな。)
(对了,这是乐于助人的那人。这是总是很温柔的那人。)
そう思うと、何だか楽しくなってきました。
(如此想道,总觉得愉快起来了。)
喧嘩ばかりして、いつも先生に注意されている、透に似ているじゃが芋を、そっと手にのせて、智はくすりと笑ってしまいました。
(智将总是吵架,总是被老师提醒的和透长的很像的土豆轻轻放在了手上,然后噗嗤地笑了出来。)
何日か前も、透は、宿題を忘れて先生に注意されました。野球に夢中で、暇さえあれば野球をやっているのですから、無理もありません。プロ野球も大好きで、試合の間中、テレビの前に座って、お祈りするみたいに手を合わせて応援しています。宿題など、やるどころではなさそうです。
(透几日前也因为忘记作业,被老师提醒了。他沉迷于棒球,一有空就打棒球,也难怪他没做作业。他也最喜欢职业棒球,比赛时,他坐在电视前,像祈祷一样,双手合起,为他们加油。根本没工夫写作业什么的。)
でも、昨日、智は、透の優しい姿を見かけました。雨が降っている朝、一年生の妹の重い袋を持って、後ろから心配そうに、「傘大丈夫か。車に気をつけろ。」と、言葉をかけていました。あんなに優しいところがあるのに、学校では、ちょっとしたことで喧嘩をしてしまいます。友達と一緒だと、どうしても強がりになってしまうのかもしれません。
(但是,昨天,智发现了透温柔的一面。下雨的早晨,他拿着一年级妹妹的重袋子,跟在她后面担心道:“伞不要紧吧?当心车。”他明明有那么温柔的一面,但是在学校,会因为一些小事而吵架。或许是因为和朋友在一起的时候,总是要逞强吧?)
透のことを考えているうちに、クラスの友達に見えていた、ほかのじゃが芋たちが歌っているように思えました。
(在想着透的时候,智仿佛看到了班上的朋友。其它的土豆们好似在歌唱。)
(ころころ、ころころ、じゃが芋君。ころころ、ころころ、じゃが芋さん……。)
(滚啊滚啊,土豆男生。滚啊滚啊,土豆女生……)
智は、いつの間にか歌いながら、じゃが芋を選んでいました。
(智不知从何时开始边唱边挑选起了土豆。)
(僕は、どんなじゃが芋に似ているかなあ。)と思いながら。
(他想道我像哪一个土豆呢?)

