【日本小2道德】6#谢谢你,良太

ありがとう、良太さん(谢谢你,良太)
作者:久保田 昌子(くぼた まさこ)
良太は、何をするにも、ゆっくりと丁寧です。だから、時々皆から、「良太さん、早くして。」と、言われてしまいます。
(良太做任何事都缓慢仔细。因此,时常被大家说道:“良太,快一点。”)
毎朝のように、お姉さんに、「良太、早く。学校に遅れるわよ。」と、急かされます。
(姐姐每天早上都催促他道:“良太,快点。上学要迟到了。”)
でも、今まで一度も、忘れ物をしたことがありません。それは、寝る前と、朝学校へ出かける前に、必ずランドセルの中を調べるからです。
(但是,至今为止,良太一次都没有忘记过东西。因为他在睡前和早上去学校之前,一定要查看双肩包内的东西。)
由紀夫は、良太の友達です。ちょっとあわてんぼうですが、スポーツは得意です。
(由纪夫是良太的朋友。稍微有点冒失,但是很擅长体育。)
今朝も、学校に行く途中、後ろから追いついて、「良太さん、おはよう。体育のドッジボール、頑張ろうね。」と言って、走って行きました。
(今天早上也在去学校的途中,他从后面追上来说道:“良太,早啊。体育课的躲避球,要加油啊。”说完便跑走了。)
体育の時間になり、ドッジボールが始まりました。
(体育课上,躲避球开始了。)
良太は、ボールをとるのはあまり得意ではないので、一生懸命逃げました。しかし、ボールは今にも良太に当たりそうです。
(良太不怎么擅长接球,所以拼命逃跑。然而,眼看球就要击中他了。)
すると、由紀夫が、「良太さん、僕の後ろに隠れて。僕が守ってあげるよ。」と言って、強いボールでもぱっと取ってくれました。
(于是,由纪夫说道:“良太,躲到我身后。我会保护你的。”然后一下子接住了强劲的球。)
三時間目は、図画工作の時間です。今日は、紙を切ったり丸めたりして、動物を作るのです。目や耳や尻尾は、家から持ってきたペットボトルの蓋や、ボタンや、毛糸などで、作ります。
(第三节课是画图手工课。今天要剪纸或揉圆纸来做动物。眼睛耳朵和尾巴是用从家里带来的塑料瓶的盖子、纽扣和毛线等来制作。)
良太は、キリンを作ろうと思って、キリンの首に付ける白いボタンを沢山持ってきました。
(良太想要做长颈鹿,便带来了很多要放到长颈鹿脖子上的白色纽扣。)
最初に、長い首を作ろうと思い、紙を丸め始めた時、「あれ、僕のボタンと毛糸がない。」と、由紀夫が大声で言いました。周りの友達が、由紀夫の机やロッカーの中を覗きました。でも見つかりません。
(最初,良太想要做长脖子,开始揉纸的时候,由纪夫大声道:“哎呀,我的纽扣和毛线不见了。”周围的朋友窥视了由纪夫的课桌和柜子内。但是没有找到。)
「今日、家から持ってきたのに。」
(“我今天明明从家里带过来的。”)
由紀夫は、今にも泣き出しそうです。
(眼看由纪夫快要哭出来了。)
良太は、皆が覗いた机とロッカーを、見直しました。ごちゃごちゃに入っているものを、一つ一つ、丁寧に揃えながら調べました。ロッカーの奥に詰め込まれていた体育着の袋も、引き出してみました。
(良太又看了一遍大家窥视的课桌和柜子。将装得乱七八糟的东西一样一样仔细地拿出来查看。被塞在柜子深处的体育服的口袋也翻出来看了。)
その時、ぽとんと何かが落ちました。見ると、ボタンと毛糸です。
(这时,有什么东西啪嗒一下掉落。一看,是纽扣和毛线。)
「あった、あった。ありがとう、良太さん。」由紀夫はにっこりしました。
(“有了,有了。谢谢你,良太。”由纪夫莞尔一笑道。)
「見つかって良かったね。」良太もにっこりしました。
(“找到了太好了。”良太也笑道。)
先生も、にこにこして見ていました。
(老师也笑眯眯地看着他们。)

