【初音ミク&足立レイ】阿卡西默示【楸】

自己打了一下pv中出现的日语,无法识别的没有打出来()
一.
盛に降る雨。
縱横斜めに上に下に霧散し浮遊し、煽り憂い彷徨い惑う。
时の隙間に寂れた観測所は旧歴の幻想を梁の自我に纏い、
在りし日の光景は靉靆たる寂滅に···
徒花たる生は凋落を以て沿革を語り継ぐ。
「ギャスケットよりレゾンデートルへ」
国王は未だ版図を拡ゲ、嘗ての契約は果たされる事なく、
彼は全世界へ箝口令を敷いている。
涅槃に還る筈の魂も現世に留められてしまった。
そして終にはアストラルへの道も恒久的に鎖された。
被検体αはアストラル世界に辿り着く事は無かった。
被検体γはアストラル世界に辿り着く事は無かった。
被検体εは指令に背き自我を持った。
被検体ηは指令に背き意思を持った。
歴史は繰り返す。
越境の時代を前に、私もささやかな抵抗を行うとしよう。
「空を堕とす」
或科学者が常人よりも物事から功利を引き出せる···
そんな存在を作り出すことに成功したとしよう。
私たちはケーキを食べれば一定の幸せを感じる。
だが功利の怪物はその千倍の幸せを感じることが出来る。
もしケーキが一つしかないのであれば最大の幸福を得る、
そのためにもそれを功利の怪物に渡すべきだ。
たとえケーキが二つあったとしても二つとも渡すべきだ。
功利の怪物が私たちよりも多くの幸福を得ているその間、
功利主義では多数の人々を不幸にすることになる。
それでも、世界全体で見た时の最大の幸せの総量···
それは最大のものなのだ。
「あの日はもう、戻らない」
酩酊、酩酊。憧憬、憧憬。
往来するヒトは空となり、空洞に響く音が山彦のように
群衆の胸に反響する。
焦燥と諦観、僅かばかりの望みがアネクメーネのあたり
一面に乱渦を巻いていた。
相以上の結果を検閲するも白色矮星に希求した結末···
それとは全て異なった。
だが、同軸上の可逆性に於いてはその限りではない。
二.
ここから見える景色は全てが灰色だ。
総てを失ったあの日からその光景に色がつくことはなかった。
いや···初めから何一つ手にしてはいなかったのかも知れない。
少女はかつて見た景色を思い浮かべる。
人が大勢いる学校や沢山の遊具のある公園、休日には賑わう遊園地、映画館、繁華街。
今ではもう見ることのできない景色。
嘗て「そう」であったものしか残されていない。
何度でも繰り返す。
終わりのない事象はフラクタルのように際限なく繰り返す。
円環の輪が紡ぐ限り。
私は大きく息をついた。
宇宙を見上げる。
とても遠く、だけれど君よりは近く感じた。
こんなこと、本当は間違っていると分かっていた。
でも同時に、正解なんてものが無い事も知っていた。
崩れていく大地を見下ろす。
「また、見つけられなかった」と私は一人ポツリと呟く。
遡行機を起動する。
遡行機を中心に世界は加速し、第二宇宙速度を超え、刻は更に加速していく。
そして時間は臨界点を迎えた。
また、始まる。
転 換
三.
「我々は遂に成し遂げたんだ。」
「空間に呼吸をする。」
「彼らは…私たちを苦しめました。」
「何故不可能だと?早急に実行したまえ。」
「彼女がそうなるなら、私も。」
「幸福には死を。」
「我々は帰りたかった。ただ、生きて帰りたか。」
「これは私自身の贖いでもあるのです。」
「始源まりは見過ごしだった。」
「僕が壊すんだ、間違った常識を壊すんだ。」
「お前は悪魔だ、少なくとも私からすればな。」
「夢であってくれ。」
「待っています、貴方が見つけてくれるまで。」
「キミ会うのはこれで何度目だろう。」「高次元にて時層濫觴を確認。」
「相似上の行いを以て審判する。」
「全て幻だ。」
「君は、こんな話を信じるかい?」
「笑ってくれ、キミが笑っぼてくれれば。」
「知ってるよ、僕は彼が誰だか知っているよ。
「私は禁忌を犯してしまった。」
「だから、今ここで償いをさせてくれ。」「何一つ理解なんてしていなかったんだ。」
「我々は間違いなど何一つ犯していない。」
「残り時間はあまり残されていない。」
「私は絶対キミのことを忘れないからね。」
四.
轟音が鳴り響く。
私は驚いて観測所を飛び出した。
辺りを見渡すもそこには何も無く、全てを飲み込むような眩い光だけが視界を塗り潰していた。
「迎えに来たよ。」
「もう何も覚えていないけど、キミだけは忘れなかったんだ。」
そう言って君は私の手を取った。
突如、何の予兆もなく世界に金属音が鳴り響く。
「早く、ここから離れないと。」
そう言って彼女は私の手を少し強く手を引いた。
遡行期に乗り込むと同時に六つのラッパの音が世界に鳴り響く。
空間は収縮し、惑星もその形を崩していく。
まるで初めから何もなかったかのように消えていく。
そして、総てが零に返される。
貴方は観測者となった