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【日本小6道德】4#奶奶的所寻之物

2023-03-15 23:52 作者:久我まさひ  | 我要投稿

お婆ちゃんの探し物(奶奶的所寻之物)

作者:おち とよこ

私の大好きなお婆ちゃんは、お母さんのお母さん。私のお婆ちゃんは、おしゃれで綺麗。それに、とても物知り。お手玉、おはじき、綾取り……、昔の遊びも、私の好きなよもぎだんごの作り方も、お母さんの綺麗な着物の縫い方も、お父さんが好きなおつけものの作り方も、お兄ちゃんがこぶをつくった時の治し方も、なんでも知っている。

(我最喜欢的奶奶是妈妈的妈妈。我的奶奶很漂亮。而且非常博学。她无所不知,知道沙包、弹珠、翻花绳……从前的游戏、知道我喜欢的青团的做法,知道妈妈的漂亮和服的缝法,知道爸爸喜欢的腌渍物的做法,知道哥哥起包时的治法。)

私は、お婆ちゃんと一緒にいるのが好き。優しい目、笑うとできるしわ、大きくて綺麗な声、そして、お婆ちゃんの暖かい手、みんなみんな大好き。

(我喜欢和奶奶在一起。温柔的眼、笑起来时的皱纹、响亮动听的声音,以及奶奶温暖的手,我都最喜欢了。

そんなお婆ちゃんが、ある日、夜になっても帰ってこない。皆で心配していたら、警察から電話がかかってきた。凄く遠くの公園で迷子になっていたんだって。

(这样的奶奶在某日夜深了还没回来。大家都很担心的时候,警察打来了电话。说奶奶在一个非常遥远的公园迷路了。

次の日の朝、お婆ちゃんはいつもの椅子に座って、いつもと同じように、私に、「朋子ちゃん、おはよう。」と言った。

(翌日清晨,奶奶一如既往地坐在椅子上,朝我说道:“朋子,早上好。”

「昨日は、どうして遠くへ行っちゃったの?心配してたんだから。」

(“昨天为什么去那么远的地方?我们很担心。”

私がいくら聞いても、お婆ちゃんは不思議そうな顔をしてるだけ。まるで昨日のことなんか忘れちゃったみたいに。お婆ちゃんはどうしちゃったんだろう?お婆ちゃんの目、いつもより何だか遠くを見つめているみたい。

(无论我怎么问,奶奶只是露出一副感到不可思议的表情。仿佛忘记了昨日的事。奶奶是怎么了?总感觉奶奶在注视着远方。

それからというもの、お婆ちゃんには、不思議なことが次々起こり始めた。大事な指輪が米びつから出てきたり、私に三回もおやつをくれたり、……。今朝は、私に、「清ちゃん、おはよう。」と言った。

(自那之后,奶奶身上总是发生不可思议的事。重要的戒指在米缸里、给了我三次点心……今天早上对我说:“清,早安。”

「私は、朋子よ。」と言っても、またすぐに、「清ちゃん。」って。お母さんに話したら、清ちゃんって言うのは、お婆ちゃんの妹の名前だって。私のこと嫌いになったのかな。私の大好きなお婆ちゃんはどこへ行っちゃったの。

(就算我说“我是朋子。”她也马上叫我“清”。跟妈妈说了之后,得知清是奶奶的妹妹的名字。她是不是讨厌我了?我最喜欢的奶奶去哪了呢?

私の誕生日の前日。大変なことが起こった。お婆ちゃんが転んで動けなくなったの。救急車が来るまで、お婆ちゃんは、「助けて、助けて。」と泣いていた。いつもなら我慢強いお婆ちゃんが、まるで小さな子供みたいに……。

(我的生日前夕。发生了不得了的事。奶奶摔倒了无法动弹。在救护车到来之前,她哭喊着:“救命、救命。”总是很有耐性的奶奶就像是小孩子一样……

足の骨が折れて、お婆ちゃんは入院したの。皆でお見舞いに行ったら、突然、お婆ちゃんは、「私の黄色いスカートを探して。」と言うの。黄色いスカートと言うのは、ずっとずっと昔、お婆ちゃんがお気に入りだったスカートらしい。

(奶奶的脚骨折住院了。大家一起去探望她的时候,她突然说:“找我的黄裙子。”黄裙子似乎是奶奶很久很久以前中意的裙子。

家に帰ってから、お母さんは、「人は年を取ると、色々なことを忘れたり、今と昔が一緒になったり、子供の頃に戻ってしまったりすることがあるのよ。優しくしてあげようね。」と言った。

(回到家后,妈妈说:“人上了年纪,就会忘记很多事,会分不清现在与过去,或是会变回小孩子。你温柔对待她吧。”

私は、黄色いスカートを一生懸命探した。スカートが見つかれば、お婆ちゃんの病気が少しでも良くなるような気がして。結局、黄色いスカートは見つからなかったけれど、私は綺麗な箱と、私への手紙を見つけた。

(我拼命寻找黄裙子。因为我觉得找到裙子的话,奶奶的病会稍微好一些。结果,虽然没能找到黄裙子,但是我找到了一个漂亮的箱子和写给我的信。

——お誕生日おめでとう。朋子へ——

(生日快乐。致朋子

お婆ちゃんのいつもの字が並んでいた。箱に入っていたお手玉を手に取ると、お婆ちゃんの懐かしい匂いがした。私はとても嬉しかったけれど、その箱を元の場所に戻したの。だって、お婆ちゃんからもらいたかったから。

(奶奶一如既往的字排列着。拿起箱子里的沙包时,闻到了无比怀念的奶奶的味道。我非常高兴,但是我将箱子放回到了原处,因为,我想让奶奶亲手给我。

一か月半ほどして、お婆ちゃんは退院してきた。車椅子に乗ってるお婆ちゃんは、前より少し小さくなったみたい。私が話しかけても、あんまり答えてくれない。もう、あの元気な笑い声は聞けないのかな。

(约一个半月,奶奶出院了。坐在轮椅上的奶奶似乎比以前矮小了。就算我对她说话,她也不怎么回答我。已经听不到她那爽朗的笑声了吗?

ある時、お母さんが、お婆ちゃんの昔のものが入っている、「こうり」を持ってきた。蓋を開けると、急にお婆ちゃんの目がきらきら。そして、昔のことをぽつりぽつり話し始めた。それから中のお人形を抱き上げると、子守歌を歌い始めた。

(某次,妈妈拿来了装有奶奶的曾经之物的箱笼。打开盖子后,奶奶的目光突然熠熠生辉。然后,她断断续续地说起了曾经的事。接着,她将箱笼内的人偶抱起来,唱起了摇篮曲。

「あっ、お母さんも歌ってくれたよね、この歌。」

(“啊,这首歌,妈妈也唱给我听过吧。”

振り返ると、お母さんは涙を拭いていた。

(我回头一看,妈妈正在擦眼泪。

「ねんねん、おこもり、おころりよ、……。」

(睡吧、睡吧、晚安……

お婆ちゃんは何度も歌った。私も、お婆ちゃんと一緒に何度も歌った。

(奶奶唱了数遍。我也跟着奶奶一起唱了数遍。

この頃、私は、お婆ちゃんの車椅子をおすのがだいぶ上手くなった。お婆ちゃんは、私に作ってくれたお手玉のことは、もうすっかり忘れているみたい。でも、いいんだ。いつかお婆ちゃんが探したら、私が、「はい。」って、見つけてあげるんだもん。

(近来,我很会推奶奶的轮椅了。奶奶似乎彻底忘记了给我做的沙包。但是,没关系。将来奶奶寻找的话,我就找出来给她。

お父さんは、「お婆ちゃんは、時々昔の自分に会いに行っているんだから心配しなくていい。」と言う。

(爸爸说:“奶奶有时会去见曾经的自己,所以不必担心。”

私は、お婆ちゃんは探し物をしているような気がする。何を探しているのか私には分からないけれど、見つかるといいな、お婆ちゃんの探し物。

(我总觉得奶奶在找东西。至于在找什么,我就不清楚了,但她的所寻之物找到的话就好了。


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