【睡前故事】星の王子さま-キツネ-52

星の王子さま-キツネ-52
「お願い、僕を飼い慣らして。」/“拜托,养我吧”
「そうしたいんだけど,あんまり時間がないんだ。/虽然我想这样做,可是我没有太多时间。
友達を見つけて,いろいろをたくさん学ばなきゃいけないし。」/我为了要找朋友,必须要学习许多各种各样的事情才行啊。”
「飼い慣らさなきゃ学べないよ。人間には、学ぶ時間なんかない。/“不养的话就学不了哦。人没有学习的时间。
お店で出来合いの物を買ってくるだけさ。/只是在商店里买成品啦。
でも、友達を買えるお店はないから,人間にはもう友達がいないんだ。/可是,因为没有买朋友的商店,所以人类已经没有朋友了。
友達が欲しかったら,僕を飼い慣らして。」/假如想要朋友,就养我吧。”
「僕はどうすればいいの?」/“我该怎么做才好呢?”
「とっても辛抱強(しんぼうづよ)くならなきゃね。/“你必须要非常地有耐心呢。
まず、僕からちょっと離れて,草の中に座るんだ。/首先,在稍微离我远点的,草地上坐着。
僕は横目に君を見て,君は何も言わない。/我在旁边看你,你什么话也不用说。
言葉は誤解の元だから。/因为语言就是误会的源头。
でも、毎日少しずつ,だんだん近くに座れるようになるんだ。」/但是,要每天一点点地,渐渐向我靠近。”
次の日、王子さまは戻ってきた。/第二天,王子回来了。
「出来たら,同じ時間に戻ってきた方がいいよ。/“你要来的话,尽可能在同一时间来比较好哦。
例えば、四時に君が来るとすると,僕は三時から嬉しくなってくる。/比方说,你经常4点来,那我从3点起就会开始觉得快乐。
時間が経つにつれて,ますます嬉しくなってくる。/随着时间推移,我就会越发地开心哦。
四時になると,そわそわして気も漫(そぞ)ろさ。/到了4点,我就会坐立不安、心神不定。
幸福ってどんな物かを知るんだ。/这让我知道什么叫做幸福。
でも、君がいつと決めず適当に来ると,/可是,假如你不定下时间只是随意地挑个时间来,
何時に心の準備を始めればいいのか,分からなくなる。/该在什么时候开始做心理准备,我就不知道了呢。
習慣にすることが大事なんだよ。」/形成习惯是很重要的事哦。”
「習慣って、何なの?」/“形成习惯、为何?”
「ずいぶんと忘れがちな物のことさ。/就是非常容易忘记的事情啦。
ある一日を他の日と区別し,ある時間を他の時間と区別するんだ。/把某一天和其它的曰子区分开来,把某一个时间段和某它时间区分开来。
例えば、僕を追い回す猟師たちにも,習慣がある。/比方说,到处追赶我的猎人们,也有习惯。
毎週木曜日は狩をせず,村の娘たちと踊るのさ。/他们每周四不狩猎,去和村子里的女孩儿们跳舞啦。
だから、木曜日は素晴らしい日だ。/所以,周四是很愉快的曰子。
僕は葡萄畑の辺りまで散歩に行ける。/我甚至可以到葡萄田的附近去散步。
でも,もし猟師たちがいつでも好きな日に踊ったら,/可是,假如猎师们总是在高兴的曰子跳舞的话,
毎日がみんな同じになって,僕は全く休暇が取れなくなる。」/每一天都成了寻常的曰子,我完全得不到休息。”
こうして、王子さまは狐を飼い慣らした。/就这样,王子养了狐狸。