徒然草 序段・吉田兼好 日文念书

つれづれなるまゝに:退屈なこと、さみしいこと、無聊。
日くらし:<ひぐらし>と読む。朝から晩まで。終日。 ひねもす。
心に移りゆくよしなし事を:脳裏に去来するさまざま雑多なこと、どうということも無いようなこと、瑣末なこと。
そこはかとなく書きつくれば:とりとめもなく書いてみると。 「そこはかとなし」とは、はっきりしない様をいう。
あやしうこそものぐるほしけれ:怪しげなものになってしまった、妙にきちがいじみたものになった。古来、現代語訳の定まらない個所。 原文のままで感じ取ってしまうのがよい。 作者兼好法師の謙遜や羞恥、世間への配慮といったものもこめられている表現