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泥棒を治す、赤ひげ先生

2021-09-21 09:44 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、江戸の小石川(こいしかわ→東京都文京区)に小石川診療所というのがあって、赤ひげ先生という有名な名医がいました。
この赤ひげ先生はとても優しい人で、貧乏な人からはお金を受け取らず、また、他の医者が嫌がる様な病気の人でもこころよく診てくれるのです。
ですから多くの人が、
赤ひげ先生は、神さまみたいな先生だ
赤ひげ先生こそ、まことの医者だ
と、赤ひげ先生を頼って来たのです。
ある晩の事、そんな赤ひげ先生の所へ、一人のおばあさんが杖をついてやって来ました。
先生、実はわしの息子に、とんでもない悪い癖がありまして、ほとほと弱っとります。ひとつ先生のお力で、息子の悪い癖を治して下さい。どうか、よく効く薬を作って下さい
ん、その癖とは、どんな癖ですか?
それが、お恥しい話ですが、息子には泥棒の癖がありましてな。そのうち、お役人さまに捕まって大変な目に会うのではないかと思うと、この先、安心して死ぬ事も出来ません。先生、 どうか泥棒の治る良い薬をお願いします
泥棒か、・・・確かにそれは、困った癖だな
さすがの赤ひげ先生も、泥棒を治す薬は持っていません。
(さて、どうしたものか)
赤ひげ先生は、自慢のあごひげをなでながら考えていましたが、やがて、
おお、そうだ。よし、そこでしばらく待っていなさい
と、すぐに薬研(やげん→薬草などをすりつぶして、粉薬を作る道具)で何やら粉薬をつくって、紙に包んで持って来ました。
おばあさん。息子が泥棒に入りたくなったら、すぐにこの薬を飲ませなさい。きっと、泥棒が出来なくなるはずだ。それを何度か繰り返せば、そのうちに泥棒癖も治るだろう
ありがたや、ありがたや
おばあさんは赤ひげ先生に何度も頭を下げると、喜んで帰って行きました。
さて、この出来事を奥から見ていた赤ひげ先生の弟子たちは、感心した様子で尋ねました。
薬で、泥棒の癖まで治せるとは知りませんでした。それで一体、どんな薬を処方されたのですか?
すると、赤ひげ先生は、
ん、お前たちも良く知っている薬だぞ。薬というものは患者の症状に合わせて、医者がそれに見合った薬を選ぶのじゃ。お前も医者になったつもりで、わしがどんな薬を出したか考えてみなさい
と、言いました。
弟子たちは頭をひねって考えましたが、泥棒を治す薬なんて見当もつきません。
先生、降参です。私たちでは、とても無理です。是非、その薬の作り方をお教え下さい
すると赤ひげ先生は、ひげをなでながら言いました。
わしは、肺臓(はいぞう)をかわかす薬を包んでやったんじゃ。
肺臓をかわかすと、咳(せき)が出るだろ。咳がゴホゴホと出れば、泥棒どころではないからな。あはははははは

それを聞いた弟子たちは、やっぱり赤ひげ先生は日本一の名医だと思ったそうです。

おしまい


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