日本小5课文:生物是圆柱体【久我Masahi的日语课堂】#62

生き物は円柱形(生物是圆柱体)
作者:本川 達雄(もとかわ たつお)
地球には、沢山の、様々な生き物がいる。生き物の、最も生き物らしい所は、多様だという所だろう。しかし、よく見ると、その中に共通性がある。形の上では分かり易い共通性は、「生き物は円柱形だ」という点だ。(在地球上,用众多各不相同的生物。生物最像生物的地方在于其多样。然而,仔细看的话,其中有着共通性。形状上的简单易懂的共通性在于“生物都是圆柱体”这一点。)
君の指を見てごらん。丸くてまっすぐに伸びた形だろう。ごつごつしていたり、凸凹(でこぼこ)があったりしていても、それをここでは円柱形と見なすことにしよう。このように見ると、腕も、足も、首も円柱形だし、胴体もほぼ円柱形と言える。「気を付け」の姿勢をすれば、体全体が円柱形だと見ることも出来る。(看看你的手指吧。是圆形笔直伸展的形状吧。就算有凹凸不平的地方,在此把其视为圆柱体吧。像这样,手腕、脚、脖颈也是圆柱体,躯体也可以说几乎是圆柱体。做出立正姿势的话,整个身体都可以看成圆柱体。)
蚯蚓や蛇は、円柱そのものだし、鰻もそうだ。猫や犬の足や胴体も、丸くて長い、つまり円柱形。植物だって円柱形だ。木の幹や枝、草の茎は円柱形。円柱形が集まって、全体が作られている。(蚯蚓和蛇本就是圆柱,鳗鱼也同样如此。猫狗的脚和身躯也是圆长的,也就是圆柱体。植物也是圆柱体。树干和树枝、草茎是圆柱体。圆柱体集中起来,形成整体。)
もちろん、例外もある。君達も、読みながら考えたのではないだろうか。蝶は円柱形ではないぞ、木の葉も違うじゃないかと。(当然,也有例外。你们边读也边在思考吧?蝴蝶不是圆柱体,树叶也不是圆柱体吧?)
蝶の羽が平たいのには、団扇や扇子が平たいのと同じ理由がある。扇子は、閉じたままでは扇げない。より沢山の風を送るためには、広げて、面積をより大きくした方がいい。蝶は羽で空気を押して飛ぶ。沢山の空気を押すために、面積をより大きくする必要があるのだ。でも、広い羽を除けば、蝶も円柱形の集まりだ。胴体は円柱形、触角(しょっかく)も足も細い円柱形である。木の葉も同じように考えられる。太陽の光をより多く受けるため、葉を平たくすることで面積を大きくしている。でも、幹や枝は円柱形だし、木全体を見ると、先が細くなった円柱形だということも出来る。(蝴蝶的翅膀是扁平的,与团扇、扇子是扁平的有着相同的缘故。扇子闭着的话无法扇动。为了扇出更多的风,展开来面积越大越好。蝴蝶用翅膀扇动空气飞行。为了扇动更多的空气,有必要让翅膀面积更大。但是,除去宽翅的话,蝴蝶也集合着圆柱体。它的身躯是圆柱体,触角和脚也是细圆柱体。树叶也可以同样这么考虑。为了晒到更多的阳光,叶子平扁让面积变大。但是,树干和树枝是圆柱体,看树的整体时,尖端也可以看成变细的圆柱体。)
仮に、生き物の基本が円柱形だとすると、それには理由があるに違いない。円柱形だと、どんないいことがあるのだろう。(且说生物的基本是圆柱体的话,一定有着其原因。圆柱体的话有着怎样的好处呢?)
実験してみよう。新聞紙を一枚用意する。まずは、広げて立ててみる。くたっと曲がって立てられない。次に、丸めて円柱形にしてみる。すると、立つ。横にして持っても、円柱形だと、撓って垂れ下がることはない。では、丸めずに、四角く折って角柱(かくちゅう)にしてみたらどうだろう。これでも、ある程度は強くなる。しかし、どの方向から力を加えるかによって強さに違いがあるし、角の部分が凹み易い。(实验一下吧。准备一张报纸。首先,试着让它展平着竖起。一下子弯下来竖不起来。接着,试着把报纸卷成圆柱体吧。于是,能竖起来。就算横拿,只要是圆柱体的话,就不会弯曲垂下。那么,不卷成圆,折成方柱体的话会怎么样呢?某种程度上变结实了。然而,根据从哪个方向施加力,其结实程度不一样,并且角的部分容易变凹。)
円柱形は、強い形なのである。外から少々の力が加わっても、その形を保つことが出来る。これは、生き物にとって大変重要なことだ。実は、蝶の羽の中にも円柱形がしっかり入っている。羽をよく見ると、筋のようなものが見えるが、これが細い細い円柱形の翅脈なのだ。木の葉も同様で、中に葉脈という円柱形の管が通っている。これらの円柱形が中にあることで、蝶の羽や木の葉は、広げた新聞紙のようにくたっとなることなく、広い形を保っているのである。(圆柱体是结实的形状。就算从外部稍微施加力,也能保持形状不变。这是对生物而言非常重要的事。其实,蝴蝶的翅膀中也确实有圆柱体。仔细看翅膀的话,能够看到条纹一样的东西,这是很细很细的圆柱体翅脉。树叶也同样,内部贯通着圆柱体叶脉。因为内部有这些圆柱体,所以蝶翅和树叶不像展开的报纸那样瘫软,并保持着宽广的形状。)
円柱形は、強いだけでなく、速い形でもある。蚯蚓が円柱形をしているのは、土の中を進んでいく時の抵抗が少なく、楽に速く進めるからである。時速百キロメートルものスピードで泳ぐ鮪(マグロ)は、円柱形の胴体で、前と後ろが少し細くなっている。高速で進むものの場合は、このように円柱形の前後が細く尖った形になると、抵抗が更に小さくなる。(圆柱体不仅仅是结实,还很快。蚯蚓长成圆柱体,是因为在土中前进的时候阻力小,可以轻松快速地前进。游泳时速一百公里的金枪鱼有着圆柱体的身躯,躯体前后稍微渐渐变细。高速前进的时候,像这样圆柱体的前后形状尖细的话,阻力更加小。)
円柱形は強い。円柱形は速い。だからこそ、生き物の体の基本となっていると言っていいだろう。(圆柱体很结实。圆柱体很快。因此,可以说这是生物身体的基本吧。)
生き物は実に多様である。長い進化の時間をかけて、それぞれが独自の多様な生き方をするようになり、多様な大きさや形を獲得してきた。そのことを思うと、あらゆる生き物に対して、恐れ、敬う気持ちすら抱かずにはいられない。そういう多様な生き物に囲まれているからこそ、私達の暮らしは、賑やかで豊かなのだ。「ああ、こんな生き方をしている生き物もいるのだ。」と、その多様さを知ることはとても面白い。それと同時に、多様なものの中から共通性を見出し、なぜ同じなのかを考えることも、実に面白い。(生物真的是多种多样。经过漫长的时间进化,生物拥有各自多样的生活方式,获得了各种各样的大小和形状。一想到这里,我们必须对所有的生物怀有敬畏之情。正因为被这些多样的生物围绕,我们的生活热闹而又充实。“啊,还有过着这种生活的生物啊。”知道这些多样性非常有趣。与此同时,从多样性中发现共通性,考虑为什么相同也很有趣。)

词汇
扇ぐ(あおぐ):扇、扇动
くたっ:由于疲劳、恐惧等原因瘫软、精疲力竭、萎靡不振
丸める(まるめる):弄圆、揉成团;拉拢;削发(出家)
撓う(しなう):柔软而弯曲、柔韧;顺从
四角い(しかくい):四方形的;生硬
抵抗(ていこう):阻力;抵抗、反抗、抗拒;抵触、反感

作业
1.读课文
2.思考课文相关内容:

3.阅读基础敬语知识:
