【睡前故事】星の王子さま-羊-14

《星の王子さま》-羊-14 /《小王子》-羊
こうして三日目に,バオバブをめぐる大騒動を知った,これも、羊のお陰だった,王子さまが急に心配らしくなって,こう聞いてきたのだ,/就这样在第三天,知道了围绕着猴面包树的大骚动,这也是多亏了小羊,王子突然显得很担心,这样问我,
「羊が小さな樹も食べるって、,本当なんでしょう?」,/[羊连小树也吃,是真的对吧?],
「うん、本当だよ。」,/嗯,是真的哟
「あぁ、よかった。」,/那太棒了!
羊が小さな樹を食べることが,なぜそんなに大事なことなのか,僕には分からなかった,/羊吃小树,为什么是那么重要的事呢,我不明白,
しかし 王子さまは更にこう聞いてきた,/可是,他更进一步地问道,
「だったら、バオバブも食べるよね。」/那猴面包树也吃呢
僕は王子さまに,バオバブは小さな樹じゃなくて,教会の建物と同じぐらい大きな樹だから,象の群れを丸ごと連れてきても,たった一本のバオバブも,食べきれないだろうと教えてあげた,/我告诉小王子,猴面包树不是小树,是和教会的建筑物差不多大小的树木,所以即使带一整群象去,就连一棵猴面包树,也是吃不完的,
象の群れを思い描いて,王子さまは笑った。「上に上に積み重ねなきゃいけないね。」/想象着象群的画面,小王子笑了,「那一群又一群的大象说不一定可以」
しかし、続けてなかなか鋭い指摘をした,「バオバブだって、大きくなる前は小さいんだよね。」,/可是,接着他很敏锐地指出。「猴面包树也是从小树长成的啊」
「そりゃそうだよ。それにしても、どうして羊に小さなバオバブを食べてもらいたいんだい?」,/[那确实是啊。说起来,你为什么想要让羊吃小棵的猴面包树啊?],
「何を言ってるの?そんなの当たり前でしょ。」/[你在说什么呢?那不是理所当然的吗。 ],
僕は,一人でこの難問を解き明かすことになり,散々頭を捻(ひね)った,つまり こういうことだ,/我一个人解决这个难题,苦思冥想得厉害,归根结底 就是这么一回事,
王子さまの星には,他の星と同じように,/在小王子的星球上,和其它的星球一样,
良い草と悪い草があった,良い草は良い種から育ち,悪い草は悪い種から育つ,/有好草和坏草,好的草是由好种子长成的,坏的草是由坏种子长成的,
しかし 種は目に見えない,土の中でひっそりと眠っている,/可是 眼睛是看不见种子的,它默默地沉睡在土壤中,
その一つが気まぐれに目を覚ますと,伸びをしておずおずと,あどけない小さな茎(くき)を太陽に向かって伸ばし始める,/当它们其中之一忽然想要苏醒过来,便开始怯生生地生长,天真地开始将茎伸向太阳的方向,
それが赤蕪(あかかぶ)や薔薇だったら,そのままにしておいて構わない,/那如果是红芜菁或玫瑰的话,就这样放任它生长也没有关系,
でも、悪い草だと分かったら,すぐに抜き取らなくてはいけない,/可是,假如知道是坏的草的话,就必须立刻将它拔掉,
王子さまの星には,そんな恐ろしい種があった,バオバブの種だ,/在王子的星球上,就有那种令人担心的种子,那就是猴面包树的种子,
星の土は,何処も彼処(かしこ)もバオバブの種だらけだった,星球的土壤里,到处都遍布着猴面包树的种子,
少しでも抜くのが遅れると,バオバブはもう手が付けられなくなる,星全体を覆いつくし,根っこが突き抜け,穴を開けてしまう,/只要稍微迟一会儿去拔,它遍布全星球,根扎透土壤,把土地都扎开洞,
小さな星だと,殖(ふ)えすぎたバオバブで,破裂してしまう,/如果是颗小星球,就会因为猴面包树繁殖过多,而破裂掉的,
「決まりに出来るかどうかだね。毎朝、自分の身支度(みじたく)が済んだら、星の手入れに取り掛かる。/[关键是是不是能够做到呢,每天早上,一穿好衣服,就开始着手照料星球,
芽(め)を出したばかりの薔薇とバオバブは,よく似ているんだけど、,それを見分けて、バオバブだと分かったら、,すぐに抜いてしまう。手間は掛かるけど、,とっても簡単なことだよ。」,/虽然刚冒出芽的玫瑰和猴面包树,非常相似,可是看着它成长,一知道它是猴面包树,立刻就要拔掉。虽然会费点工夫,可是非常简单。],
「偶には仕事を後回しにしも大丈夫な時ってあるけど、,バオバブでそんなことをしたら、,取り返しがつかなくなるんだ。/[虽然有时候偶尔将工作延后也没有什么影响,可是,如果遇到猴面包树这样的事情,就会失去挽救的时机。],
例えばね、ある星に、,怠け者が住んでいたんだけど、,その人は三本のバオバブを,ほったらかしにしていたばかりに…」,/比方说,在一个星球上,住了个懒人,而那个人只放过了,三棵猴面包树苗…… ],
僕は 王子さまの話すとおりに,その星の絵を書いた,星より巨大な三本のバオバブと途方に暮れる怠け者。/我照着王子的话,画了那颗星球,三颗比星球更巨大的猴面包树和一个束手无措的懒人,
お説教(せっきょう)臭いことを言うのは,あんまり好きじゃないけれど,/虽然对于充满说教意味的话,我并不喜欢
バオバブの脅威(きょうい)は,地球ではほとんど知られていないし,/可是因为猴面包树的威胁,在地球并未被广而告知,
小惑星で道に迷った人が危険な目に遭う可能性は,あまりにも大きい,/所以在小行星上迷路的地球人遭遇到危险情况的可能性,非常地大,
だから僕は 一度だけ普段の慎みを忘れて,こう言っておこう,「おい、子供たち、バオバブに気を付けろ!」/因此我一度忘却了自己平时的谨慎,任自己这样说道,「喂!小子们快来处理猴面包树!」
僕は友人たちに警告を与えるために,一生懸命この絵を仕上げた,苦労して書いた価値があった,他はこれほどうまくいかなかった,/我为了给予朋友们警告,拼命地完成了这幅画,即便辛苦还是有价值的,别的就画得没有这么好了,
バオバブを書いた時は,切羽詰(せっぱつま)って,気持ちが高ぶっていたのだ,/在画猴面包树的时候,临到最后关头,我的心情一直很激昂,
ああ、小さな王子さま,こうして僕は少しずつ,細やかで憂鬱な君の人生を理解していった,/啊啊,小王子,我就这样一点点地,稍微地理解了你忧郁的人生。