暁千星が大劇場でお披露目!礼真琴「先陣を切って踊ってくれる姿は頼もしい」

宝塚歌劇星組公演「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」(脚本・演出、生田大和)、「JAGUAR BEAT ―ジャガービート―」(作・演出、齋藤吉正)が12日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。
「ディミトリ」はトップスター・礼真琴の役名。13世紀のジョージア(旧グルジア)が舞台で、国王の兄がモンゴルとの戦いで致命傷を負い、女王になったルスダン(舞空瞳)を、夫として陰で支える幼なじみ・ディミトリ(礼)を待ち受ける試練を描く。礼は「愛する人と結ばれたことで人生の歯車が狂っていく物語。すごく難しい。正義のヒーローではない男性が、切なさ、はかなさの中から力強さが芽生えていく過程を演じていきたい」と役どころを語った。
一方の「JAGUAR―」は、礼が半人半獣のジャガーに通しで扮するショー。「ジングルのイメージが強いと思いますが、シルバーにブルーがテーマカラー。全体的にゲームの世界のような、斬新な仕様になっています」とPR。中詰め―ラインダンス―デュエットダンスといった従来のショーの流れとは違う異色の構成も見どころだ。
本公演で、5月に月組から組替えされた暁千星(あかつき・ちせい)が星組生として大劇場に男役3番手で初登場。「ディミトリ」では、王配の失脚を画策するアヴァクで悪役的立場を演じ、「JAGUAR―」では明るい笑顔で弾けまくった。礼は、同じ首席入団で3期後輩の暁について「稽古場でも先陣を切ってダイナミックに踊ってくれる姿は頼もしいし、ありがたい」と全幅の信頼を寄せた。
また、本公演終了後に古巣・花組に復帰する綺城(あやき)ひか理は、ディミトリが尊敬する国王ギオルギ役でどっしりとした存在感を示した。礼は「今回は星組生だけの公演。暁や綺城ら頼もしい存在がいるから成り立つ作品」と星組一丸をアピールした。
なお、主な大階段下りの順は(天飛華音・小桜ほのか)―(綺城・天華えま)―(極美慎・有沙瞳)―暁―瀬央ゆりあ―舞空―礼の順。瀬央と暁の羽根は同サイズだった。
12月13日まで。東京では来年1月2日~2月12日に上演。