mfy四箱 演剧

ある時誰かが言いました みんな役割があるんだと
足りないものを分かち合って 補い合って生きていると
それなら私の空白は 誰かが埋めてくれるはずで
聞こえますか その誰かさ
誰かが誰かに言いました
君の役割はこうだって
これは愛ゆえの言葉だと
みんなそうやって生きてると
喜ぶ顔が嬉しくて 必死で役を演じました
呼吸さえも 忘れるほど
路地裏のゴミ置き場 雑に捨てられたランドセル
笑う時すら周りを気にする癖はいつからだったっけ
もしも願いがただ一つだけ
叶うならば終わらせたいんだ
この ふざけた演劇を
間違ったまま 生きてきたんだ
今更首輪を外されたって 一体どこへ行けばいいの
ただ確かな 自分を欲した
その代償がこれですか神様
全部酷過ぎるよ全部
もういいからさ 早く
終わらせてよ