【日本小4道德】19#我们也是管弦乐队
僕らだってオーケストラ(我们也是管弦乐队)
作者:横田川 明子(よこたがわ あきこ)
さあ、大変なことになってしまいました。
(好,不得了。)
四年生が、市の連合音楽会に出場することに決まったのです。皆は大はしゃぎです。哲雄のどきどきは、担当する楽器を決めることになった時から始まりました。
(四年级要在市联合音乐会上出场。大家都很欣喜雀跃。哲雄从决定担任的乐器的时候起就开始忐忑不安。)
哲雄は、体育は得意ですが、楽器の演奏が苦手だったのです。尻込みしているうちに、いつの間にかリコーダーの役になっていました。哲雄は、目の前が真っ暗になりました。
(哲雄很擅长体育,然而不擅长演奏乐器。在他犹豫不决的时候,不知何时担任了竖笛。哲雄的眼前一黑。)
個人練習が始まって三日後、皆はすごく張り切っています。ところが、哲雄は全く反対です。何回練習しても上手く出来ません。
(个人练习开始的三日后,大家都干劲十足。然而,哲雄与他们完全相反。练习了几遍都不顺利。)
哲雄がいつものように、フーフーと、息の漏れたような音を出していた時、「右手の小指、穴が半分空いている。」
そばで練習していた、夏美の声です。
(正当哲雄一如既往地呼呼地吹出漏气般的声音的时候,在一旁练习的夏美说道:“右手的小拇指有一半的洞没按住。”)
(なんだよ、偉そうに。逆上がりも出来ない癖に。)
(什么啊,那么傲慢。明明连翻单杠都不会。)
哲雄は、夏美の方をチラっと見ましたが、知らんぷりをしていました。
(哲雄朝夏美看了一眼,然后装作没听见。)
家に帰っても、連合音楽会のことが気になって仕方がありません。哲雄は、少しだけ練習してみようと、吹いてみました。やはり思った音が出ません。ふと、夏美が言ったことを思い出しました。吹いては指の位置を見、見ては吹いてみました。すると、夏美が言ったとおり、穴をちゃんとおさえていませんでした。
(就算回到家后,他也非常在意联合音乐会的事。哲雄想稍微练习一下,就试着吹了。果然吹不出理想的音色。他突然想起了夏美的话。吹的时候看了手指的位置,看了又吹。于是,正如夏美所言,笛洞没有好好按住。)
自分の目で、指の位置をしっかり確かめて、「ドレミ……」と、吹いてみました。すると、時々良い音が出ました。
(他自己好好确认了手指的位置,然后试着吹了doremi。于是,有时会吹出不错的音色。)
次の練習の時、夏美が、「哲雄さん、楽譜にドレミ、ふってあげようか?」と言いました。哲雄は黙っていました。書くと良いことは分かっていたのですが、していませんでした。夏美は、もうすらすらと書き始めています。
(在下一次练习的时候,夏美说道:“哲雄,我给你在乐谱上标注doremi吧?”哲雄沉默着。虽然知道写了好,但是他没写。夏美已经开始顺溜地写了起来。)
哲雄は、夏美から教わったことを、一つ一つ確かめながら吹いてみました。時々、気持ちの良い音が出るようになりました。何だか嬉しくなりました。
(哲雄一点一点确认着夏美教的事并尝试着吹笛。有时,吹出了很不错的音色。他总觉得很高兴。)
その次の日の練習では、夏美が、「初めはゆうっくり、それを繰り返すの。」と教えてくれました。
(又是翌日的练习的时候,夏美告诉他:“刚开始慢慢来,然后反复吹。”)
そうして練習しているうちに、良い音が少しずつ出てきて、何小節か続けて吹けるようになりました。
(然后在练习中,他渐渐能出吹动听的音色了,能持续吹几小节了。)
「そうそう、その調子。」
(“对对,就是这样。”)
「そうよ、いい音。」
(“没错,不错的音色。”)
夏美は、少しも嫌がらず、熱心に教えます。
(夏美毫不厌烦地热心地教他。)
一週間が経ちました。哲雄は、思わず叫びました。
(经过了一周。哲雄不禁叫了起来。)
「あっ!吹けた。出来た、僕!」
(“啊!能吹了。我能吹了!”)
「うわあ、凄い、哲雄さん!凄いよ!」
夏美は、自分のことのように、喜んでくれました。
(“哇,好厉害,哲雄!好厉害!”夏美像自己的事一样,替他高兴道。)
不思議なものです。あれほど嫌だった連合音楽会が、楽しみになってきました。哲雄の心は、はずんでいます。
(很不可思议。明明那样讨厌的联合音乐会,现在却开始期待起来了。哲雄欢欣雀跃。)
(連合音楽会が終わったら、夏美さんに逆上がりを教えてあげようかな。)と、哲雄は考えています。
(哲雄考虑道等到联合音乐会结束了,教夏美翻单杠吧。)

