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げんこつのほうび

2021-09-04 21:19 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、ある国の殿さまが、
珍しい物を持って来たら、ほうびをとらせる
と、おふれを出しました。
それを聞いた人たちは、珍しい物を持って次々と城へ出かけました。
でも、色々と珍しい物を持っている殿さまは、
こんな物、ちっとも珍しくない
と、みんなを追い返してしまいました。
さて、この国にカブを専門につくっているお百姓(ひゃくしょう)さんがいました。
お百姓さんは大きな大きなカブをつくろうとして、長い間、苦労を重ねてきました。
そしてその苦労が実って、大きな岩みたいなカブが出来たのです。
これなら、あの殿さまも見た事がないだろう
お百姓さんは近所の人に手伝ってもらって、そのカブを荷車に乗せると城へ運んで行きました。
ところが城の門番が、
カブなんて、ちっとも珍しい物ではない
と、中へ入れてくれません。
でもこれは、おらが一生懸命に育てたカブです。こんな大きなカブは、どこを探しても他にありません。一目だけでも、殿さまに見ていただきたいのです
お百姓さんがあまりにも頼むので、門番は殿さまに大きなカブの事を話してくれました。
すると、殿さまは喜んで、
すぐ、持って来るように
と、言いました。
それを聞いた門番は、急いで戻るとお百姓さんに言いました。
わしのおかげで、どうにか殿さまが見てくださる事になった。わしのおかげでな。・・・いいか、もしほうびをもらったら、わしにも半分寄こせよ。何しろ、わしのおかげなんだからな。わかったな!
はい、しょうちしました
 お百姓さんは、城の庭へ荷車を引いて行きました。
 殿さまは荷車の上のカブを見て、とても目を丸くしました。
これは珍しいぞ。よくぞここまで、カブを育てたものだ。ほうびをとらすから、何でも欲しい物を言うがよい
でも、お百姓さんはほうびよりも、あの門番をこらしめてやろうと思いました。
そこで、殿さまに訳を話して、
おらに、げんこつを十個ください
と、言ったのです。
よし、よし。そう言う事なら、げんこつをあげよう。もっと近くへ来なさい
 殿さまは、お百姓さんの頭をやさしく十回叩いて言いました。
お前は正直者だ。本当のほうびは、あとで届けてやるからな
ありがとうございます
 お百姓さんは喜んで荷車を引くと、城の庭を出ていきました。
 門のところへ来ると、門番が待ちかねた様に言いました。
どうじゃ。殿さまにほうびを頂いたか?
はい、おかげさまで
よし。それじゃ約束通り、ほうびの半分をもらおうか
 門番はお百姓さんの前に、両手を突き出しました。
 そのとたん、お百姓さんはこぶしで、門番の頭を思いっ切り殴りつけました。
あいた! な、なにをする!
おらが殿さまからもらったほうびは、げんこつが十個だ。半分やるから、覚悟しろ!
 お百姓さんはこぶしをにぎりなおすと、あと四回、門番の頭を殴りつけました。
 これには門番もたまらず、そのままひっくり返ってきぜつしてしまいました。
ははーん。ざまあみろ
 気の晴れたお百姓さんは、ニコニコしながら家に帰っていきました。
 そして家に帰ると、すぐに殿さまからのほうびのお金が届きました。
 お百姓さんはそのお金で、村人たちにごちそうをしたという事です。

おしまい


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