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关于暗芝居第四季的一段采访

2021-12-11 19:15 作者:やみしばい  | 我要投稿

(本专栏前面内容为机翻,所以可能会有不少地方出现错误,后面会放出原文)

■第4期的《暗芝居》中“纸芝居艺人”增加到13人!?

——兼子导演将从本系列开始担任导演,您原本就知道电视动画《暗芝居》吗?

兼子昌也(以下简称兼子):是的,我全部都看了。本来我主要从事游戏的工作,也参与了ILCA的游戏,星期天的深夜也是回家打开电视的好时机,短恐怖动画,在当时是很少见的。

——是啊,最近短动画越来越多了。

兼子:当时短动画也比现在少,而且在3~5分钟左右的短时间内,竟然能总结出这么多的话。

——因为是深夜的短动画,当时在网上也很奇怪,气氛很热烈呢。

广濑基树(以下简称广濑):和电视业界和映像业界的人商量的话,会说“在看暗芝居”的人也很多呢。另外,从实际的观众层来看,年轻的女性好像很多。3期的时候,与少女漫画杂志「ちゃお」(小学馆)协作了,听了故事,女中小学生好像很厉害地读着恐怖和神秘的漫画。

第三季的那个漫画,这漫画的动漫改故事是各种改性别改人名改剧情
看看这个画风()不过矛盾那个故事的鬼脸画的挺还原的,看的时候把我吓了一跳

兼子:刚才也提到了,自己是从事游戏工作。所以,这次的《暗芝居》是想尝试新的事情,(作画)张数想少做,所以接受了委托。大概这一带广濑先生和熊本先生很详细,不过,1期2期和3期,《暗芝居》的方针完全不同。

广濑:都市传说中恐怖这个基本没有变化,但是每个系列都有一点挑战。第2期由井口升、清水崇、增本庄一郎等电影导演担任剧本和导演。在第3期中,为了改变“恐怖”的表现手法,以清楚地描绘都市传说的原因的方法制作了角色。

——《暗芝居》每一部的风格都有很大的不同,导演也不一样,所以演出当然也有很大的差别。

广濑:此次的4期,试着把故事=纸芝居艺人作为故事提供者展开故事。再加上与通常的动画不同的观点,如果能拜托能演出恐怖的人导演的话……即使是这样的话,也有喜欢推理和恐怖的时候,兼子先生的声音消失了——那么,导演请(笑)。

兼子:(笑)正因为如此,到处都采用了不同的风格和游戏手法,也采用了一部分真人版。以前也做过恐怖游戏,自己心中也有一个能再现当时的手法。

       真的这样好吗,我想这取决于想看的人,这难道不是第4期的一种味道吗——这是被委托时自己考虑的部分。之后熊本先生写的书(剧本)怎样映像化。

——明明是以纸芝居这种怀旧为题材,但《暗芝居》的CG和演出却比较华丽,或者说是新的。

兼子:这次回到了“纸芝居”的原点。2期、3期的表现方法也改变了,概念也改变了。如果有特别的差别的话,果然还是真人版的吧。有一部以江户川乱步为题材的松竹的电影叫《RAMPO》(94年),我参与制作了那个电影的游戏版(95年/当时世嘉)。吸取了当时得到的诀窍。之后因为说话方式很重要,所以在最初的阶段进行了交谈,做了相当实验性的事情。那个结果与起用13人的讲话的事相连了(笑)。

■第4期的《暗芝居》以“纸芝居艺人”为亮点

——即使「都市传说、恐怖」「纸芝居」这两大概念没有改变,但在第1、4季中改变了如此接近的方法,这一事实再次令人耳目一新,请告诉我《暗芝居》故事构成的难点和有趣之处。

熊本浩武(以下简称“熊本”):虽然概念每期都不一样,但我并不是想一起考虑,这次就这样做的。不管怎么说,在和我打招呼的阶段,这次就以这个方向性去吧。

广濑:这道题就拜托你了(笑)。

熊本:比如说3期的话会制作100个可怕的角色,所以请用这个来制作恐怖的故事。我被叫到的时候已经有75个左右的角色了,从这里面选择可以使用的东西来考虑故事,但是意外的也有很难用在恐怖故事中的角色。

广濑:什么样的角色可怕,工作人员聚集在一起拿出素材,不断地制作角色,拜托熊本先生使用这个角色考虑恐怖的故事。

——那看起来很不容易。

熊本:只是,从零开始做《暗芝居》,比起请考虑13个故事,还是有花费或者在某种程度上受到限制比较容易做。如果只是自己正常地考虑的话,也会去想不出的话。

——那么从第1期第2期开始就这样做的吗?

广濑:东京电视台的山川先生,还有行政制片人船田,然后和自己事先说,和以前不同的东西能让人害怕的是什么呢。

——现在系列是怎样的方法呢?

广濑:这次是不是要回到原点,原本是设定为“纸芝居艺人”在说话,所以把这个“旁白”作为重点怎么样——从决定到现在为止的粘稠开始,这次就开始打书了。因为兼子原本就喜欢恐怖和神秘,所以也会做很多可怕的梦(笑)。也有把那个可怕的梦的精华作为素材给熊本先生,将其放入熊本先生可怕的故事中的情况,作为要点。

■“想着怎样睡觉才会做那样的梦呢?”

——这样的初期效果如何?

兼子:这次,因为改变了手法,所以感觉有点不一样。3期不管怎么说都是建立了角色,4期是熊本先生的剧本,应该是接近1期2期的风格吧。还有,“仔细想想不奇怪吗?”虽然乍一看并不是那样,但仔细想想却是很恐怖的故事。我意识到了那样的精华。“这家伙为什么会变成这样呢”、“设置这个的是什么人呢”等,如果能让客人有各种各样的想法就好了。我喜欢的《暗芝居》的过去作品中,有一部叫「伞神大人」的故事。某个孩子目击了拿着伞发出奇怪声音的“伞神大人”。之后再一次在最终结果前出现了“伞神”,这次手上没有伞——这样的故事,这次,从熊本先生那里听到了故事的背面设定,比较吃惊。在这里说最终结果的话就没意思了,所以不说,但是还是想和熊本先生一起做的话,以后再考虑一下。

——反过来熊本先生,能告诉我第4期的这里面,您觉得演出到底有哪些地方有趣吗?

熊本:因为是以旁白为基础的,所以剧本的制作方法完全不同。到现在为止写的东西必须传达给“纸芝居艺人”看的人。话虽如此,说明得太多的话会很无聊吧,如果观众没有想象和享受的余地的话。因此,尽量不进行说明,而是用绘画和旁白,然后有效地使用音效。虽然说了这样的话,但是这附近兼子先生非常讲究想把声音放进去,所以那里很厉害。还有,兼子先生做的梦太疯狂了(笑)。

广濑:本来这两个人的提案会给我一个很不舒服的关键词,这个自己也看了很有意思。

熊本:兼子做的可怕的梦,作为素材一下子就出来了,但是已经是很厉害的数量了,几乎所有的内容都让人担心兼子先生没事吧(笑)。

广濑:想着怎样睡了就会做那样的梦呢(笑)。

熊本:当然梦就那样飞着也很有趣——在某种程度上,为了让观看的人产生共鸣,进行了作为故事成立或整理的工作。啊,只要加入一个这样的要素,就会变得更加可怕,也有新的发现,一起做的话会有很厉害的化学反应。

——导演送来了名为梦想段子的粗犷的刚速球,熊本先生以很好的感觉接受了这一点。

兼子:是啊。我只是把那个段子摆在一起。熊本先生将其作为剧本成立。那个部分超过我想象的情况也很多,有“是吗”的发现。真的可怕的点从自己出了材料的地方也微妙地变化着,想「我在试一下吗」也做了(笑)。“舌头”这个故事在第1话里(第1次连续放送3话),这也是自己做的梦的原素材,不过,使故事有趣的是熊本先生(笑)。最后的掉落方法也是“啊,这太不舒服了”,请考虑一下,然后扔了出去,“这里变成这样了!”这样厉害的球回来了。从我说的段子开始变得这么有趣,果然作家真厉害啊。我想也有熊本先生从1期开始写剧本到现在为止的这样的经验法则吗。虽然格式变了,但是《暗芝居》的根的部分被好好地按住了,应该这样的地方是勇猛的来的。

■「虽然不知道什么时候播放,但是想在半夜有不舒服的节目。」

——1月15日开始播出。能给我介绍一下第1次连续播出的3集各自的看点吗?

熊本:第一话「舌」,是猫出来的兼子的梦成为了原素材的一部分的故事吧?

兼子:是啊。猫的声音很可爱,这就是听的地方吧(笑)。第二话是「水槽」。

熊本:前半部分是兼子的梦吧。

——怎样才能让水槽成为恐怖的梦呢?

兼子:嗯,我也不知道(笑)。入口有点像「スタンド・バイ・ミー」。

熊本:因为有令人不舒服的洋房,所以想去那里看看的男孩子们的故事。

兼子:据说会出现什么,所以那些孩子们去探险。

熊本:原本水中芭蕾舞表演的水槽,是可怕的闲谈的根源。

——啊,几年前,好像真的发生过水下表演的事故……。

兼子:还有江户川乱步之类的也会出现很多吧。那种气氛。

广濑:据说在看不见的水中很可怕。

——第3话怎么样?

兼子:第3话是「裁缝剪刀」。这是因为无论说什么都会被剧透,所以不能说太多,但也请关注故事的舞台。到底用裁缝剪刀剪什么呢……。

广濑:「裁つ」这个词本身不是很可怕吗。

——和普通的剪刀相比真的很大呢。

熊本:有没有那种大小不能很好地使用的感觉,力量很难。虽然只想切一点,但也有想要咔嚓咔嚓的恐怖。

——即使是身边的东西,也有很多人感到根源性的恐怖。

广濑:因为《暗芝居》的基础是都市传说,你周围可能也有这样的恐怖,这一部分我想好好珍惜。

兼子:这次挑战了很多新的事情。首先作画也改变了风格。以《哥斯拉》而闻名的西川(伸司)为首的新参加的人也画了,所以我认为这是至今为止没有的东西。

——《暗芝居》至今为止在作画上也相当讲究。

广濑:因为是纸芝居,所以读的大叔可能会画

吧。所以有各种各样的图案比较好的想法。

——那么,能给到现在为止已经看了3季的《暗芝居》粉丝和“半夜打开电视会有什么可怕的事情在做”的新观众说一句话吗?

广濑:首先,至今为止观看的各位,如果能像以前那样观看的话,虽然手法不同,但我觉得会变成恐怖的东西,所以请一定要看,多发表感想(笑)。对于新来看的人来说,星期天半夜开电视的人是相当珍贵的,很少见的人,但是看了之后稍微在意的人下一周也能看的话会很开心。

兼子:其实一开始也有不能把播放时间分开的故事。虽然不知道什么时候会播放,但是半夜会有令人不舒服的节目——节目本身给人一种都市传说的印象,「你怎么可能做得到呐?」(笑)。

广濑:只是,意外的是播放时间没有固定。因为是东京电视台一天的最后一个框架,所以时间会很长吧。虽然有固定的播放时间,但是插入了各种各样的东西的结果,到现在为止本系列很多时候都不能在规定的时间播放。

——啊,每次有大型的体育转播和活动,播放时间都会偏离。

广濑:是的,没想到实现了将播放时间分散的目标(笑)。这次也会变成这样,所以不要特意说每周的播放时间,在播放当天的晚上,只通知今天几点开始。到现在为止,无意中打开电视就播放了,所以看了的人意外地多,对我们来说是幸运的,如果能增加这样的客人的话就太高兴了。

熊本:我觉得《暗芝居》的好的地方,实际上在我们心中也有被传闻的恐怖故事吧。这样恐怖的故事几乎没有答案,也不知道为什么会发生那样的事情,之后会变成什么样,不知道的故事很多吧。比如裂口女也好,做什么也好。

——即使是同样的题材,根据地方和时代的不同,细节也会不同。

熊本:是啊。不是以各种各样的形式被流传下来吗。总觉得是这样,《暗芝居》也是。所以,还是一直扔(笑),或者说是填空问题的感觉。只让我看重要的地方,不告诉我答案,之后这些人会变成什么样,在不知道的状态下,扔出去的就是《暗芝居》。根据看的人的不同感觉也不同——推测“一定是这样的事吧”,解释变了变成传闻的话会很开心的。所以,这次也好好地扔了(笑)。

——Twiiter和网络上的“这样的解释吧”,是原创动画的好地方。

熊本:嗯,我意识到答案可能不止一个。我也读了SNS上的考察性的东西,感觉可能是这样的事情也很多。当然在自己心中也有自己的答案,但即便如此,制作者也会觉得“原来如此”,这是《暗芝居》的优点。这次也希望大家能互相讨论、乐在其中,我也期待着看到这样的声音。

——我也很期待各种各样的考察和感想。那么导演,请收紧。

兼子:至今为止的《暗芝居》的概念,正如刚才熊本先生所说,是填空问题,还是“请大家考虑一下最后怎么样了”,我也打算继承。再稍微说一下前面的话,我个人会意识到余味不好。我想如果能好好表现出难以咽下去的感觉就好了。如果进展顺利的话,我想这是最能享受的地方。之后是星期天的半夜还是星期一的早晨,因为是在那样的时间放送的动画片,想成为用另外的忧郁跨过星期一的忧郁的动画片就好了(笑)。


原文:

■第4期の『闇芝居』は“紙芝居おじさん”が13人に大増殖!?


―― 兼子監督は、今シリーズから監督を務められますが、TVアニメ『闇芝居』はもともとご存じでしたか?


兼子昌也(以下「兼子」) はい、全部見ていました。もともと僕はゲームの仕事をメインにやっていて、ILCAのゲームにも携わっていましたし、日曜日の深夜というのも、帰宅してきてTVをつけるのにちょうどいいタイミングだし、ショートアニメでホラーというのは、当時は珍しかったと思うんですよ。


―― そうですね、ショートアニメは最近増えてきましたが。


兼子 当時はショートアニメも今よりも少なかったですよね。それに3~5分ぐらいの短い時間に、よくもこれだけのお話をまとめられたなと思いましたね。


―― すごい深夜のショートアニメですから、当時はネットでも変な具合に盛り上がってましたね。


広瀬基樹(以下、「広瀬」) TV業界とか映像業界の人と打ち合わせなんかをすると、「闇芝居観てます」って言ってくれる人も多かったですね。あと、実際の視聴者層を見ると、若い女性が多いらしいんです。3期のときは、少女マンガ誌「ちゃお」(小学館)とコラボしたんですけど、お話を聞くとホラーやミステリーのマンガを女子小中学生がすごい読んでいるらしいんですよ。


兼子 先ほども触れましたが自分はゲーム屋なんです。で、今回の『闇芝居』では新しいことをやってみたい、(作画)枚数を少なめでやってみたいなということで依頼を受けたというか。多分この辺は広瀬さんと熊本さんが詳しいですけど、1期2期と3期とで、『闇芝居』はまったく方針が違っていて。


広瀬 都市伝説でホラーという基本は変わらないんですが、毎シリーズごとにちょっとしたチャレンジをしています。2期は井口昇、清水崇、増本庄一郎といった映画監督に脚本・監督を担当していただきました。3期では「怖さ」の表現の手法を変えようと、都市伝説の原因をはっきり描くというアプローチでキャラクターを制作しましたし。


―― シリーズごとにかなり作風が違うし、監督さんも違うから当然演出もかなり差がありますよね、『闇芝居』は。


広瀬 今回の4期では、語り=紙芝居のおじさんをストーリーテラーに据えてお話を展開してみようと。それに加えて通常のアニメとは違う観点で、怖さの演出ができる人に監督をお願いできれば……そんな話になったところで、ミステリーとホラーが好きということもあって、兼子さんにお声がけした次第です――さあ、監督どうぞ(笑)。


兼子 (笑)。そんなわけですから、随所に違ったテイスト、ゲーム的手法も取り入れていますよ、一部実写も取り入れたり。ホラーゲームも以前作ったことがあるんですけど、その時の手法をどれだけ再現できるかなっていうのも自分の中に一つありますね。


 本当にそれで良かったのかどうかは、見ていただいく方次第だと思いますが、それも4期の一つの味にならないか――そのあたりが、依頼されたときに、自分が考えた部分です。あとは熊本さんが書かれてた本(脚本)をどう映像化するのか。


―― 紙芝居というレトロなものを題材にしているのに、『闇芝居』はCGや演出が、割と派手というか新しいですよね。


兼子 今回は“紙芝居”という原点に戻しています。2期、3期とは表現方法も変えましたし、コンセプトも変えているので。


 特に差があるとしたらやはり実写でしょうか。『RAMPO』(94年)という江戸川乱歩を題材にした松竹さんの映画があるんですけど、そのゲーム版を担当させていただきまして(95年/当時セガ)。その時に得たノウハウを取り込んでいますね。あとは語り口が大事ということで、最初の段階で話しあって、かなり実験的なことをしています。その結果が13人の語り部を起用するということにつながったんですが(笑)。


■4期の『闇芝居』は“紙芝居おじさん”にスポットを


―― 「都市伝説、ホラー」「紙芝居」の2大コンセプトは変わっていなくとも、1~4期でこれほどアプローチの仕方を変えていたという事実が、改めて新鮮ですが、そんな『闇芝居』の物語構成の大変なところと面白いところを教えてください。


熊本浩武(以下、「熊本」) コンセプトが毎期違うんですけど、別に僕が一緒に考えて今回はこういうコンセプトできましょうと、やってるわけじゃないんです。何気に、僕に声がかかる段階ではすでに、今回はこの方向性で行こうっていうのは何となく決まっていて。


広瀬 このお題でびびらせてくれってお願いをするわけです(笑)。


熊本 たとえば3期で言うと100体怖いキャラクターを作るから、これで怖い話を作ってください、というお題を与えられました。僕が呼ばれたときにはすでにもうキャラクターが75体ぐらい出来てて、この中から使えそうなものを選んで話を考えていくんですけど、意外と怖い話に使いにくいキャラクターも中にはいるんですよね。


広瀬 どんなキャラクターが怖いか、スタッフが集まってネタ出しして、どんどんキャラを作って、このキャラを使って怖い話を考えてくれと熊本さんにはご依頼しまして。


―― それはなかなか大変そうです。


熊本 ただ、ゼロから『闇芝居』やります、13本話を考えてくださいっていうよりは、とっかかりがあるというかある程度規制をかけられたほうがやりやすい。自分だけで普通に考えていたたら思いつかない話にも行くし。


―― それは1期2期からそういうやり方だったんですか?


広瀬 テレビ東京の山川さん、あとはエグゼクティブプロデューサーの船田、そして自分とで、今までと違うもので怖がってもらえるものは何だろう、という話を事前にするんです。


―― 今シリーズはどういうアプローチだったのですか?


広瀬 今回は原点に戻ろうというか、もともとは“紙芝居のおじさん”が話してるという設定ですから、その「語り」にスポットを当てたらどうか――ここまで決まったとろこから、今回は本打ちを始めました。


 兼子さんがホラーやミステリーをもともとお好きで、なんか怖い夢もいっぱいご覧になるので(笑)。その怖い夢のエッセンスを熊本さんにネタとして出して、それを熊本さんが怖い話に盛り込んだりしている話もありますね、ポイントとして。



■「どんなこと考えて寝たらそんな夢みるんだろうと」


―― そんな序盤の出来の手応えはいかがですか?


兼子 今回、手法を変えましたから、ちょっと異なったテイストになってると思います。3期はどちらかというとキャラクターを立てていましたが、4期は熊本さんの脚本に寄っているというか、1期2期のテイストに近いものになっているんじゃないかな。


 あと、「よく考えたらおかしくない?」というのがあるじゃないですか、一見そうでもないけど、よくよく考えると怖い話だったという物語。そういったエッセンスを意識しています。「こいつなんでこんなことなったんだろう」、「これを仕掛けたのは何者なんなんだろう」というところまで、お客さんにいろいろ考えてもらえるものなっているといいんですが。



 僕が好きな『闇芝居』の過去作品に、「傘神様」というのがあるんです。とある子どもが、傘をもって変な声を出してる“傘神様”を目撃してしまう。その後もう一回オチ前で“傘神様”が出てくると、今度はその手に傘がない――というストーリーなんですが、今回、熊本さんからストーリーの裏設定を聞いて割と驚愕してしまって。ここでオチを言うとつまんないので言いませんけど、やっぱり熊本さんとやらせてもらっていると、ちょっと後から考えてしまうような話にしておきたいなと。


―― 逆に熊本さんから、第4期のここが面白い、この演出はさすがだなと思われた部分を教えていただけますか?


熊本 語りがベースになったことで、台本の作り方が全く違ってきているんですよ。今までト書きで書いていたことを“紙芝居おじさん”が観ている人に伝えなきゃいけない。かといって説明しすぎちゃうとつまらないですよね、視聴者の方が想像して楽しめる余地がないと。そこで、できるだけ説明はせずに、絵と語り、あと音を効果的に使おう。そういう話をしていたんですが、その辺り兼子さんが音をこう入れたいといったこだわりをすごく持っておられるので、そこはすごいなと。あと、兼子さんはもう、見る夢が狂っていますから(笑)。



広瀬 もともとこの2人の提案がピンポイントがすごい気持ち悪いキーワードをくれるので、ここは自分も見ていて面白かったです。


熊本 兼子さんが見た怖い夢を、ネタとしてバーッと出してくれるんですけど、もうもの凄い数で、ほとんどが兼子さん大丈夫かなって心配しちゃうぐらいの内容なんですよ(笑)。


広瀬 どんなこと考えて寝たらそんな夢みるんだろうと(笑)。


熊本 もちろん夢そのままもぶっ飛んでいて面白いですけど――ある程度は観ている人に共感してもらうために物語として成立させるというか整える、みたいな作業をしています。ああ、こういう要素を一個入れるだけで、さらに怖くなるんだなとか新たな発見もあって、一緒にやっていてすごい化学反応になっているなと思います。


―― 監督から夢ネタという荒削りな剛速球が来て、それを熊本さんがいい感じで受け止めていると。


兼子 そうですね。自分はそのネタを単に並べてるだけなんです。それを熊本さんが、脚本として成立させてくれる。その部分が僕の想像を超えてくることも多くて、「あっそっか」という発見がありますね。本当に怖いポイントが自分からネタ出ししたところからも微妙に変わっていて、「俺、ちょっと試されているのかな」って思ったりもしましたが(笑)。



「舌」という話が1話にありまして(第1回目放送は3話連続放送)。これも自分が見た夢が元ネタなんですが、話を面白くしてくれているのは熊本さん(笑)。最後の落とし方なんかも「あっこれは気持ち悪いな」というのをいったんご検討くださいって投げると、「ここがこうなって返ってんや!」というすごいボールが返ってくる。僕が話したネタからこんなに面白くなるんだ、やっぱり作家さんてすごいなと。熊本さんが1期から脚本をやってこられたという今までの経験則もあるのかと思います。フォーマットは変わっているけど『闇芝居』の根っこの部分をちゃんと押さえられてる、こうあるべし、というところはビンビンきたので。


■「いつ放送するか分からないけど夜中に気持ち悪い番組がある、としたかったんです」


―― 1月15日から放送開始となります。1回目に放送される3話の、それぞれの見どころを紹介してくれませんか?


熊本 一話目の「舌」は、ネコが出てくる兼子さんの夢が元ネタの一部になったお話ですよね?


兼子 そうですねど。ネコちゃんの声がカワイイよねってところが聴きどころというか(笑)。2話目は「水槽」になります。


熊本 前半、結構兼子さんの夢の話ですよね。


―― どうやって水槽が怖い夢として出てくるんですか?



兼子 うん、僕にもわかりません(笑)。入り口がちょっと『スタンド・バイ・ミー』みたいになっていまして。


熊本 気持ち悪い洋館があるんでそこに行ってみようっていう男の子たちのお話なんです。


兼子 なんか出るらしいぜって話で、その子たちが探検に行ってみるわけです。


熊本 もともと水中バレエショーの水槽って、怖いですよねという雑談が元なんですよ。


―― ああ、何年か前、実際に水中ショーの事故もあったような……。


兼子 あと江戸川乱歩とかにも結構出てくるじゃないですか。その手のノリって。


広瀬 見えない水の中って怖いよね、という。


―― 3話目はいかがですか?


兼子 3話目は「裁ち鋏」。これは何を話してもネタバレになってしまうので、多くを語れないんですが、お話の舞台にも注目していただきたいです。一体、ハサミで何を切るのか……。


広瀬 「裁つ」って言葉自体がすごい怖いじゃないですか。



―― 単純に普通のハサミと比べてでかいですしね。


熊本 何かあの大きさって上手く使えない感じがありませんか、力具合が難しいというか。ちょっとだけ切りたいのにザクッといきそう、という怖さもあって。


―― 身近にある物でも、根源的な恐怖を感じるものって結構ありますよね。


広瀬 『闇芝居』のベースは都市伝説ですから、あなたの周りにもこんな恐怖があるかもしれませんね、という部分は大事にしたいですから。


兼子 今回はいろいろ新しいことに挑戦しています。まず作画も作風を変えてます。『ゴジラ』で知られる西川(伸司)さんをはじめ新しく参加された方にも描いていただいているので、今までにないものになっていると思います。


―― 『闇芝居』はこれまでも画作りにかなり凝られてますよね。


広瀬 紙芝居だから、読んでるおじさんがひょっとしたら描いてるかもしれないんですよね。だから絵柄はいろいろあった方がいいという考え方ですね。


―― それでは、これまで3シリーズに渡って『闇芝居』を見てきたよってファンと、「夜中にTVをつけたらなんか怖いのがやっている」という新規視聴者に向けて、一言いただけますか?


広瀬 まず、今まで観てくださってる方は、これまでどおり観ていただけると、手法は違いますけど怖いものになっていると思いますので、ぜひ観て、いっぱい感想をつぶやいてください(笑)。新しく観てくださる方には、日曜日の夜中にTVを付けている人というのは結構貴重な、珍しい方だと思いますが、観かけて少しでも気になった方は次の週も観ていただけるとうれしいです。



兼子 実は最初は放送時間をバラバラにできないか、という話もありまして。いつ放送するか分からないけど夜中に気持ち悪い番組がある――番組自体を都市伝説にしようというイメージだったんですけど、「そんなことできるわけないだろ」って(笑)。


広瀬 ただ、意外と放送時間が固定されていないんですよ。というのも、テレビ東京さんの1日の最後の枠なので、結構時間が前後するんですよね。決まった放送時間が一応あるんですけど、いろいろなものが差し込まれた結果、これまでのシリーズでは決まった時間に放送できなかったことが多くて。


―― ああ、大きなスポーツ中継やイベントがあるたびに放送時間がずれてしまうと。


広瀬 そう、図らずも放送時間をバラバラにするという狙いが実現してしまっていて(笑)。今回もそうなりそうなので、毎週の放送時間をあえて言わないようにして、放送当日の夜に、今日は何時からですとだけ告知するようにしようかなと。


 これまでも、何となくTVつけたら放送していたから観ちゃったという人が意外と多くて、僕らとしてはラッキーだなと思っているんですが、もっとそういうお客さんが増やせるとうれしいです。



熊本 僕は『闇芝居』のいいとこって、実際に僕らの中でも噂される怖い話があるじゃないですか。そういう怖い話のほとんどに答えがないし、なんでそんなことが起こったのかも分からないし、その後どうなったかもわからないお話が多いじゃないですか。たとえば口裂け女にしても何にしても。


―― 同じような題材でも地方や時代によって、細部が異なっていたりもしますよね。


熊本 そうですよね。いろんな形で語り継がれていたりするじゃないですか。なんかそういうことだなって思うんですよ、『闇芝居』も。なので、まあ投げっぱなし(笑)というか、穴埋め問題的な感じというか。要所要所だけを見せて答えは教えてくれないし、その後この人たちどうなったんだろうっていうのもわからない状態のまま、放り投げるのが『闇芝居』なんです。


 見る人それぞれによって感じ方が違う――「きっとこういうことなんじゃないか」と推測したり、解釈が変わって噂になっていくとうれしいなと思うんですよ。ですから、今回もちゃんと投げっぱなしにしています(笑)。



―― Twiiterやネット上で「こういう解釈だろう」と盛り上がれるのは、オリジナルアニメのいいところですね。


熊本 ええ、答えが一つじゃないかもしれない、というのは意識しています。僕もSNS上の考察的なものを読んで、あーなるほどこういうことかもしれないなって感じることも多いですから。もちろん自分の中では自分なりに答えはあるんですけど、それでも「なるほど」と作り手側も思えるのが、『闇芝居』のいいところ。今回も推測しあったり噂したりして楽しんでほしいし、僕もそういった声を見るのを楽しみにしています。


―― いろんな考察や感想を、自分も楽しみにしてます。では監督、締めをお願いします。


兼子 今までの『闇芝居』のコンセプト、先ほど熊本さんがおっしゃったように、穴埋め問題的というか、「最後どうなったかは皆さんで考えてみてください」というところは、自分も継承させていただいたつもりです。さらに先のことをちょっと言っちゃうと個人的には後味の悪さを意識しています。飲み込みにくい感じがちゃんと出てればいいなと思います。もしうまくいっていれば、そこが楽しんでいただける、一番大きいところかなと思っています。


 あとはもう純粋に日曜日の夜中というか月曜日の早朝というか、そういう時間に放送されるアニメですから、月曜日の憂鬱を別の憂鬱で乗り越えるアニメになればいいなと、思います(笑)。



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