あなた……『覚悟して来てる人』……ですよね。

　この先を「読もう」とするって事は、
　作者に「ネタバレ」されるかもしれないという危険を、
　常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね……
　……はい、覚悟されている方のようなので、始めたいと思います。

　オーバーロード3巻『鮮血の戦乙女』を買って、もしくは読んでいただきありがとうございました。webでもまだ書かれていない、百レベル同士の戦いが今回のメインだった今回の巻はどうだったでしょう？
　面白かったと思っていただけたら幸いです。
　つまらなかったと思われた方にはごめんなさい。次回はもっと頑張りたいです。

　しかしそれにしても今回は分厚くなりました。持つと重いですよね。次回からはもっとページを減らす方向で行きたいです。夢は片手で軽く読める本です。

　さて、今までの三冊は起の三冊といっても間違ってないような気がします。
　置かれた状況、アインズのナザリックに対する思い、そういったものを表現した三冊です。そして世界を見たときに、納得してもらうためというべきでしょうか？
　今後容赦なく人を殺して行くと思うんですが、オーバーロードの根底を流れる世界観は「弱肉強食」です。それを読者の方が目の前に突きつけられたときの嫌悪感を軽減するためにあったと考えております。アインズがひどいことをやった時に、ある程度は仕方ないんだよ、と。
　まぁ、家族のためなら他人にどんなことをしても平気だ、というのはサイコパスでしょうけど、まだ理解が得られるんじゃないでしょうか？　無理ですか？
　webを全部読破してきた方にはぬるいと思われる可能性がありますが、今後も見据えますと、将来的にはプラスになるんじゃないかなぁ……。

　あとは行動を阻害するための話ですね。書籍のアインズは頭がいい（webが馬鹿なだけの気もしますが）ので、鎖を付けるのが大変です。今回の件を神の視点でない状態から見れば、十分な鎖になったと思います。
　そうそう。２巻でのアインズの失敗ですが、死者を蘇生される手段があるんですから、その先も考えるべきでしょうということです。
　正解者がいらっしゃいましたが、その方は異世界に飛んだとしても冷静にきっと対応出来ると思います！　ワザマエ！

　ついでに傾城傾国ってすぐに思い出してもらえました？　最初はルビが「けいせいけいこく」だったんですが、分からない人がいると思いますよ、という意見があったのでルビを変更してみました。「けいせいけいこく」のままでも大丈夫だったでしょうか？　
　丸山個人は気が付かなかったならそれで構わないという考えではあるんですが、でもあまりにも急の登場で戸惑う方の方が多いかもと思いましたし、そういう意見があるということを重視しました。
　こういった伏線や布石というものは、どこら辺まで出していてもばれないのか不安がありますね。
　傾城傾国とか１巻の段階で見破っていた人には、今回の展開は予測されていたかもしれません。必死に見破れないように変な名前にしたつもりでしたが。
　VSシャルティアの課金アイテムは直接的に説明したりはしないで、１巻の段階で転移系のものもあるよということを匂わせる程度に留めておきました。これぐらいの方が良いのかなぁ。ちょっと汚かったかなぁ。

　丸山は基本的に前に情報をちらっと出しておいて、あとで出す、みたいな書き方をします。いや、それが普通なのかもしれませんけどね。
　ですので、これ布石ですよね、って思われながら読まれると、丸山がドヤッって出来ないので、あんまりやって欲しくないんです。頭空っぽの方が夢詰め込めますよ？　


　あとオーバーロードの変わった楽しみ方であり、邪道な楽しみ方の件です。
　これはお奨めしない楽しみ方ですが、一応、オーバーロードはいろんな部分に説明が付くようには書いております。ですけど、真実を直接的に書くことはしないと思います。皆さんの想像にお任せするみたいな感じでしょうか。
　webを読んでいる人ですと、今回の話で丸山が欺瞞を繰り返し、作中でも偽りが流れていた一部の歴史に関して真実に肉薄したと思います。まぁ、欠片の一部ですが、それは真実でもあります。
　ちなみに3巻の内容で分かることは簡単なのが■つ。そして難しいのが■つです。難しい方は発想を飛躍させすぎないと無理でしょうけどね。
　あ、ここに書き込んだりしては駄目ですよ？　答えたりしませんからね。皆さんの心の中に留めておいてください。
　これが全部見破られたら……俺、もう布石張らないんだ……。悔しいから（ｗ


　今回は書く必要がある人が少ないです。

　アインズ＝サン

　アイエエエエ！　アインズ！？　アインズナンデ！？

　と皆さんがアインズリアリティショックを受けてしまうぐらい、カッコよさと強さを兼ね備えた男に進化しました。え？　そんなことはなかった？　しょんぼりです。
　言葉だけではなく、まじでナザリック最強を見せつけた人。……主人公補正って凄い！　でも……webの影がないですね。
　結構おちゃめなところや、さびしがり屋さんなところもあります。あんまり優しいところは見せませんが、一回懐に入ると意外に温厚です。基本的に行動方針はカルマ値が大きく左右しますが、アインズの場合は例外です。だから温厚だったりするんですね。
　演技はwebを通してやっていますが、それが上手いのであんまり演技っぽくない感じですね。webだと「ふぇ、そんなこと考えてないよぉ。どうしよう？（ワタワタ」みたいな感じですが、書籍だと「それも悪くないな（ドッシリ」ぐらいの違いです。
　そろそろおバカなところをもっともっと出したいのですが、なかなか難しい。
　丸山個人としてはwebのダメでバカな可愛いアインズの方が好きです。こっちのアインズはちょっと主人公しすぎてます。劇場版アインズとＴＶ版アインズの違いです。「うわーん、デミえもん！」って泣くのがＴＶ版（web）ですね。

　表紙イラストなどのVSシャルティア戦を書いてもらう際にso-binさんにちょこっとお願いしたのは、ナーベラルが着ていた服と同じ物を着せてくださいと言ったことです。絵から伏線張っていたんだよ（ドヤ　としたかったからです。今後もさりげなくイラストに伏線を入れてもらえるようお願いしたいなぁ……。

　あ、オーディオドラマを聞いた人は知っているかもしれませんが、あのシーンの時、アインズさん揉みすぎってみんなに笑われてました。多分、あれは鷲づかみ。


　シャルティアさん
　今回色々な顔を見せた人。ちなみに２章の扉絵は血の狂乱で我を半ば忘れたために、本性を晒してしまったということろです。つまりアレが素顔です。普段のは女性が化粧をするようなものだと思えば……ちょっと違いますね。
　強さ的には守護者NPC最強に繰り上げ。ぶっちゃけアインズとは相性の関係もあって、勝率は高めです。ただし１巻を思い出してもらえると分かるように、装備ありありで戦えばアインズの勝算の方が一気に高くなります。スタッフとかあると、ね。
　今回アインズが勝ったのは、課金アイテムと経験の差です。
　エロゲーなので毛はないです。はい。どうでも良いですね。
　

　ブレインさん
　ナザリックへの新卒入社を蹴ってしまった方。
　えー、と思った人が多いとは思いますが、web版とは人生変わる予定の人は今後も幾人も出てきますよー。その内の一人ですね。しかし……彼の出番はあるんでしょうか？



　……ニヤリ。


　漆黒聖典の皆さん
　極秘。



　今回はこんなところでしょうか？
　では４巻でお会いできると嬉しいです！

Ｑ：アダマンタイト級冒険者が暴れ出したら、止める相手が殆どいなくて国がやばいんじゃないでしょうか？

Ａ：正解です。やばいことになります。ですが、そうはならないでしょう。
　人間は弱いために共同で生活して、数で押すような進化を遂げてきました。その過程で、ある程度強いものは、メサイアコンプレックスみたいなものが発症し、多数の弱者（同種族）を助けるという方向性を持つに至りました。そのために、基本的に国を滅ぼそうとか行動する者は滅多に現れません。
　ただし、注意としてこれは別に弱者を殺せないという意味ではないです。多くの弱者を助ける的な意味で、一人二人なら平気で殺せます。そして自分こそ間違った国を救うんだと強迫観念に囚われれば、出来る限り流れる血の少ない方法で国家転覆を狙うでしょう。冒険者にはあまり生まれない考え方ではありますが。
　それと一部の強者など別の精神病（に近いもの）が発症することで、メサイアコンプレックスが発症しない場合もあります。例えばフールーダのように。
　異性の強者に憧れるという文章を作中で何度か出したと思いますが、これもメサイアコンプレックスの発症も、種族をより維持するため。進化の過程で得てしまったものであり、種族としてどうにもならない部分です。
　つまり強キャラだと、オーバーロードの世界でモテモテハーレムも作れます。


　……なーんてね。
Ａ：不思議なことにどうしてか、そんなことをするアダマンタイト級冒険者はいません！　どうしてなんだろー？
　が公式設定ということで一つよろしくお願いします。