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竹から生まれた女の子

2021-03-21 22:04 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、あるところに、子どものいない、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

「なあ、ばあさん。わしらにも子どもがあると、どんなにいいだろうね」

「そうですね。でも、わたしもおじいさんも年ですから、もう無理ですね」

「そうだな。寂しいことだ」

 そんなある日の事、おじいさんが山へ竹を切りに行くと、何と竹の切り口から小さな女の子が飛び出して来たのです。

「おおっ、これは神さまが授けて下さったに違いない」

 おじいさんは大喜びで女の子を家に連れて帰ると、それはそれは大切に育てました。

 女の子はすくすく育って、やがてとてもきれいな娘になりました。

 ある日、娘が言いました。

「おじいさん、おばあさん、わたしに機織り(はたおり)をさせて下さいな」

「ああ、いいとも、いいとも」

 おじいさんはさっそく町へ行って、機織り道具を買いました。

 そして娘は、機織り道具を自分の部屋に置いてもらうと、

「お願いですから、どんな事があっても、機を織るところを見ないで下さいな」

と、頼みました。


 それから何日かして、娘は出来上がった布をおじいさんに渡して言いました。

「これを、町で売って下さいな」

 その布は、たちまち高いお金で売れました。

 おじいさんは布が出来るたびに町へ売りに行き、たくさんお金をもらって帰ってきました。

 おかげで貧しかった家も、みるみるお金持ちになりました。

「それにしても、何て不思議な布だ。売った人に聞いたが、あの布で着物を作ると心まで温かくなるそうな」

「ほんにのう。いったい、どうやってあんな布が織れるのでしょうね」

 おじいさんとおばあさんが、そのわけを娘に尋ねても、

「はい、『おじいさんもおばあさんも幸せなれます様に』と、神さまにお祈りをして、一生懸命織るだけですわ」

と、言うばかりです。

 でもある日、とうとう我慢出来なくなった二人は娘との約束を破って、こっそり娘の部屋を覗いたのです。

 すると、どうでしょう。

 部屋の中では小鳥が一羽、自分の柔らかい羽を抜いて、それを布に混ぜながら機を織っていたのです。

 小鳥はすっかりやせこけて、羽はすっかりボロボロです。

「まさか、あの娘が小鳥だなんて」

 二人は思わず、顔を見合わせました。

 その途端、小鳥は、

「ピィー」

と、悲しそうに鳴き、そのまま外へ飛び出して山の方へ飛んで行きました。

「ああ、娘や。約束を破って悪かった。謝るから、帰って来ておくれ」

 でも、小鳥は二度と帰っては来ませんでした。

 こうしておじいさんとおばあさんは、また子どものいないさびしい毎日を送る様になりました。


おしまい


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