星の王子さま-地球-41

星の王子さま-地球-41
こういうわけで,七番目の星が地球だった。/这样说来,第七颗星球就是地球。
地球に着いた王子さまは,人っ子一人いないことに驚いた。/到达了地球的小王子,一个人都没有看到,十分震惊。
「もしかして、星を間違えたかな。」と,不安になってきた。/“难道,搞错星球了吗?”,他开始感到不安。
その時,月色の輪が砂の中で解(ほど)けた。/正在这个时候,一个月色的环状物,从砂子里冒了出来。
王子さまは一応声を掛けてみた。/王子试着打了声招呼,
「こんばんは。」/“晚上好。 ”
「こんばんは。」/“晚上好。”
「この星は、何と言う星?」/“这颗星球叫什么?”
「地球だよ。アフリカさ。」/“地球哦。非洲啊。”
「そうか。それじゃ、地球には誰もいないの?」/“是吗。那么,地球上没有人在吗?”,
「ここは砂漠だからね。砂漠には誰もいない。地球は大きいんだよ。」/“因为这里是沙漠啊。沙漠里没有人。地球是很大的哦。”
王子さまは、岩に座って空を見上げた。/王子坐在岩石上仰望着天空,
「星がキラキラ光っているのは,/“ 星星之所以闪耀着光芒,
旅をしている僕たちみんなが,/是不是为了让正在旅行的我们,
いつか自分の星に帰る時,/在将来要回自己星球时,
すぐに見つかるようにかな。/能够立刻找到它呢。
“見て、あれが僕の星。ちょうど真上にある。/“看,那是我的星球。刚好在正上方。
でも、なんて遠いんだ。」/可是,它为什么显得这么遥远呢。”
「綺麗な星だね。なぜ地球に来たんだい?」/“很漂亮的星球呢。你为什么来地球呢?”,
「僕、花とうまくいっていないんだ。」/“我,没能和花好好地相处。”
「そうか。」,/“ 这样啊。”
「人間はどこ?砂漠って、ちょっと寂しいよね。」/“人类在哪儿?沙漠有些寂寞呢。”
「人間がいても寂しいさ。」/“即使有人也很寂寞的。”
「君って、変わった生き物だね。指みたいに細くて。」/“你真是奇怪的生物呢。像手指那么细。”
「でも、王様の指よりずっと強いんだよ。」/“可是,比起皇帝的手指更厉害哦。”
「そんなに強いはずはないよ。足もないし、旅も出来ないじゃない?」/“应该没有那么厉害哦。你也没有脚,连旅行也做不到不是吗?”
「私は船より遠くにお前を連れて行ける。」/“我可以把你带到连船也到不了的地方。”
蛇は、金のブレスレットのように,王子さまの足首に巻き付いた。/蛇像金色的手镯一样,绕上王子的脚腕。
「私は、触れた物を皆土へと返してやる。/“我把碰到的东西全都送往黄泉。”
しかしお前は、純粋無垢で、/“可是,因为你纯洁无垢,
星からやって来たという。」/而且是从星星上来的。”
王子さまは、何も答えなかった。/王子什么也没有回答。
「可哀相に。この岩だらけの星で,/“真可怜,在这颗尽是岩石的星球上,
お前は斯(か)くも弱い。/你太弱小了。
いつか、自分の星が恋しくてたまらなくなったら,/假如什么时候,当你想念自己的星球到极限的时候,
私が力を貸してやろう。」/我就将自己的力量借给你吧。”
「分かったよ。でも、どうして君はいつも,謎めいた話し方をするの?」/“我知道了。可是,为什么你总是,像谜一般地说话呢?”
「私には、全ての謎が解けるからさ。」/“因为我可以解开所有的谜团。”
そして、どちらも黙り込んだ。/然后,双方都陷入了沉默。