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变形金刚-Transformers Robot Masters~机动战记漫画 2011

2022-07-15 00:51 作者:NamelessShadow  | 我要投稿

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 地球暦2004年、地球上には人間以外に、サイバトロンとデストロンという2つの勢力が存在していた。

 サイバトロンは主に平和主義であり、リーダーであるG1コンボイの元、地球人に無用な被害が及ばないよう、人里離れた山奥に大型都市スクランブルシティ計画を進めている。

一方のデストロンは好戦的であり、現在のリーダーを務めるスタースクリームを筆頭に、地球を征服しようと、ちからを求めていた。 彼ら2つの勢力は激しくぶつかり合っていた。 その争いの原因となったものは謎の鉱石、ソリタリュウムを巡ってである。

  この鉱石はものすごいエネルギーを秘めており、使うものの意思によって平和維持にも世界を征する力にもなりえる代物である。

  今、ソリタリュウムのちからを巡って、サイバトロンとデストロンの戦いが始まろうとしていた。

サイバトロンの基地内では、アールブレイドとりジェが話し合っていた。
リジェ「なあ、昨日の地震は大きかったなあ?」
アールブレイド「ああ、ものすごい地響きだったなあ,なにか巨大な怪物が目覚めたかと思ったよ。」
リジェ「はは、それはすごい例えだなあ、・・・・・?」
アールブレイド「どうした?急に黙って・・・。デストロンでもやってきたのか?」
リジェ「なんか、、、、揺れていないか?」

リジェが言葉を発した直後、大きな地鳴りと一緒に見たこともないなぞの恐竜が二人の前に現れた・・。
二人は恐竜のおぞましい雄たけびを聞き,それが味方であるサイバトロン軍ではないことを瞬時に悟った。
二人が驚くと同時にデストロン軍団がサイバトロンシティに攻め込んできた!

「ぬはっはっはっ!! 思い知ったかサイバトロンめ!」
恐竜のパワーに圧倒されるサイバトロン戦士たち。
G1コンボイら、基地に残っていたサイバトロン戦士たちが急いで駆けつけてきた。
「何者なんだ奴は!?」
未知の恐竜の正体に対し、サイバトロンの誰もが関心を寄せた。
「フフフ、よくぞ聞いてくれた。俺様はメガトロン……そうビーストメガトロンと呼んでもらおうか?」
「!」
宿敵と同じ名を持つ新たなデストロンの出現に、G1コンボイは驚きを隠せない。


「お前たちはオレ様にソリタリュウムをわたせばそれでいいのだ!!」
敵の狙いはエネルギー鉱石のソリタリュウムだった。
ビーストメガトロンの猛攻に苦戦するサイバトロン戦士。
「諸君! 攻撃を奴に…ビーストメガトロンに集中しろ!!」
G1コンボイの号令のもと、リジェやアールブレイドたちは一斉に攻撃をビーストメガトロンへ向けた!

  • ズバァァァァン!!

レーザーやミサイルの着弾音が響く。
「ふっ、まぁいい今日のところはあいさつ代わりよ。デストロン軍団、俺について来い!」
退却していくビーストメガトロンたちを無言で見送るサイバトロン一同。

... ...地球暦2004年。ここに新たな戦いの幕があがったことをG1コンボイは知った。

ビーストメガトロンがG1コンボイと初対峙する2日前の出来事であった・・・。
地球に巨大なエネルギー「ソリタリュウム」が存在する事を知ったビーストメガトロンは、その力を全て奪ってしまおうと、サイコオーブを引き連れて、惑星エネルゴアから地球にワープしてきた。

メガトロン「ほう、ここが地球か、なかなか良い星ではないか。」
サイコオーブ「そうですね、メガトロン様。」
メガトロン「さっそくこの星のデストロンリーダーを探すとするか。」
彼らが向かった先は、スタースクリーム率いるデストロン軍が拠点としている海中都市であった。

メガトロン「おい!!この星のデストロンリーダーはどいつだ!?」
ウイング「貴様は誰だ・・・?(メガトロンの肩に有るデストロンマークを見て)お前もデストロンか、見なれない顔だな。」
構えるウイングスタンの武器を引き下げて、スタースクリームがメガトロンの前に出た。
スタスク「俺に用が有るみたいだな、なんだ?言ってみろ!」
「お前がリーダーか、オレにその座を譲ってくれれば話が早いんだけどねェ」
不敵な笑みを浮かべつつ、ビーストメガトロンは鋭い眼光を放ちながら語った。
「どこのどいつかは知らねぇが、このスタースクリーム様に刃向かったこと、後悔さ せてやるぜ... ...!エアハンター、ウイングスタン! 手出しはするなよ!!」


室外に出たエアハンターとウイングスタン。
両者はスタースクリームとビーストメガ トロンの戦いの行方について、思い思いの意見を交わしている。
「あぁ見えてスタースクリームの判断は、時として的確なこともある」
「ほう...」
エ アハンターがスタースクリームを評価していることに、ウイングスタンは軽い驚きを 覚えた。
その瞬間、合金製の隔壁をブチ抜いてスタースクリームの身体が飛び出してきた!

  • ドォォォン!!

「さすがはスタースクリーム、思った以上に手間取らせてくれた... ...だがこれからは オレ様の指揮に従ってもらうぞ」
今、デストロン軍団に新たな秩序が生まれた。

ここは惑星エネルゴア・・・。
G1コンボイやスタースクリームが争っている2004年の地球とは別の惑星であり、人類は存在しておらず、動物の姿をしたトランスフォーマーがいた。

そこでは、マウンテンゴリラの姿をしたビーストコンボイ率いるサイバトロン戦士とティラノサウルスの姿をしたビーストメガトロン率いるデストロン軍団との争いが繰り広げられている。

あるとき両陣営の均衡は崩れた・・・。
急におとなしくなったデストロン軍団に違和感を感じたビーストコンボイは真相を知る・・・。
ビーストメガトロンが新たな野心を抱き、この惑星エネルゴアを離れたからだ。
メガトロンを追いかけようとするも、どこに行ったかわからない事にいらだつビーストコンボイ・・・。

そのとき、彼の前に時空のひずみ<ブラスティゾーン>が突如として現れた。
「なんだこれは!! ・・・いったいどこに繋がっているゾーンなんだ・・・ひょっとしたらヤツも・・・?」
「このゾーンのむこうに、ビーストメガトロンがいるとは限らない・・・。いや、考えてもしょうがない。待っていろビーストメガトロン!」
そう言い放ち、ビーストコンボイはブラスティゾーンの中に飛び込んでいった。


ブラスティゾーンを抜けると、そこは荒野であった。なにやらそばで戦いが行われている。
サイコオーブ、エアハンター、レッカーフックの3人がアールブレイドに攻撃を仕掛けていた。
輸送中の機密データを体内に収納しているアールブレイドは、データを守るのに精一杯で、満足に反撃できない。

近づいてくるビーストコンボイに対し、レッカーフックが叫んだ「なんだ貴様は、ゴリラの格好してよ!? どっかに消えうせろ!」
「3対1とは卑怯な、この私が助太刀しよう! 変身!!」 ビーストコンボイの雄叫びが荒野に轟く!

  • おりゃーーー!!

野性の力を持つビーストコンボイの圧倒的な力に、デストロン兵士は度肝を抜かれた!
「くそ、なんて力だ・・・。メガトロン様に報告しなくては・・・」 と、サイコオーブはつぶやいた。
言葉におどろくビーストコンボイ。
「何!? この世界にビーストメガトロンはいるのか? 答えろ!!」
エアハンターたちの後を追ってビーストコンボイは走り出した。

戦いは終わり、アールブレイドが気づいた時には、ビーストコンボイの姿はどこにもなかった。
「総司令官と同じ空気を感じた・・・、あの人は誰なんだ?」自分を救ってくれた戦士のことを思うアールブレイド。

2人のコンボイが出会う日は近い・・・・・・。

ビーストメガトロンが2004年の地球のデストロンリーダーの座に着いてから2ヶ月、リーダーの座を奪われてしまったスタースクリームは日に日に苛立ちを感じていた・・・。
「くそ、この俺様がどこの馬の骨とも恐竜の骨とも分からんやつに従っているなんて、まったく胸糞が悪すぎるぜ」
「しかし、正面から挑んでも、俺一人の力ではやつの馬鹿力には、敵わないし・・・。ん?」
ふと自分の部屋の中央にある大きな機械に目をやるスタースクリーム、そしてにやりと笑う・・、「ふはは、そうか、何も一人で戦おうとしなくたっていいわけだ、この俺にはあふれるパワーと、際立つ美貌と、そして宇宙一の頭脳があるからな・・・。ふはははは!」

そして3日後・・。
彼はウイングスタン、サイコオーブ、エアハンター、レッカーフックの4人を部屋に呼びつけた。
「おい、俺らにプレゼントがあるっていうけど、何をくれるんだ!?」
「ああ、にっくきサイバトロンを根絶やしにすることが出来る、最強の武器さ」
「本当か!?もったいつけずに見せてくれよ」
「まあ、あせるな、これが最強武器、アーゼナルフォースさ!」
その言葉を発したスタースクリームの口元は、ひそかに緩んでいた。

アーゼナルフォース・・・それはスタースクリームが作り出した最強の武器である。
4つの武器にはそれぞれ特別な力があり、触れた部分がチリと化す「ジャミングトライデント」や岩石を簡単に破壊できる「ブーストハンマー」など、どれも強力な武器であった。
しかし、アーゼナルフォースは合体したときに本当の力を発する。なんと、武器の持ち主の生命エネルギーと引き換えに、巨大なエネルギー波を放出することが出来るのだ・・!
その秘密は教えずに、スタースクリームは4つの武器をそれぞれデストロン兵士に振り分けた・・・。


何日かして、ビーストメガトロンの元にデストロン軍団が集結する。
「お、なにやら面白そうな武器を持っているな!?見せてみろ!」
その言葉を聴き、スタースクリームは4人の武器を取り上げ、その場であっという間に合体させてみた。

とたん、アーゼナルフォースの所有者であるウイングスタンら4人が地面に崩れ落ち、同時にスタースクリームの周りに巨大な黒の渦が発生した。
「だ・・・だましたな、スタースクリー・・・」崩れ落ちる4人のデストロンを横目にスタースクリームは溢れる暗黒のパワーを楽しんで、高らかに笑っていた。
「おい!ビーストメガトロンよぉ!!このパワーはすげぇ!今日が貴様の命日だぜ」
「ふん!少しばかり強くなったからといって、最強を気取るにははやいんじゃないのか!?坊や!」
ふたつの暗黒のパワーが重なり合い、両者は激しくぶつかり合った・・。

リーダーの座を巡る二人の戦いは1時間以上続いた・・。
後一歩まで追い詰めつつも、目前の勝利に酔いしれていたスタースクリームの隙を突き、ビーストメガトロンに軍配があがった・・・。
「ふう、この俺様に背いたことは重罪であるが、なかなか面白い武器を生み出した功績にめんじて今日のところはこのへんで許してやろう・・・」
実力があるものに関しては一定の敬意を払おうとするビーストメガトロン。
彼のあくなき強さへの渇望、そして世界征服という野望は、とどまることを知らず、サイバトロンへと向けられていく・・・・。

G1コンボイとビーストメガトロンが戦っている地球とは別の時空で、正義の勇者スターセイバーが活躍していた。

彼は宇宙の平和を守るべく、相棒のビクトリーレオと一緒に銀河系一帯をパトロールをしている。
ある日、奇妙な出来事が頻繁して起こった。
それは、パトロールをするどの星も草木が衰え、大気や水がにごってしまっていたのだ。

「どうやら、何者かが惑星の資源エネルギーを大量に集めているな。 このままでは生態系が壊れてしまうぞ」
「むう、それは許せん! そんな輩(やから)はこの俺の牙とツメで、きりきざんでやる!!」
「ビクトリーレオ、熱くなって自分を見失ってはいかん!冷静にこの現象を元に戻す術(すべ)を突き止めるんだ!」

やがて二人は、宇宙のひずみブラスティゾーンの向こう側に、太陽系第3惑星の地球で強烈な負のエネルギーの渦が存在していることを突き止めた。

「合体だ! ビクトリーレオ」
「おう、スターセイバー・・・・・・・・・・」
「ビクトリー合体!! ビクトリーセイバージェットモード!!!」
猛烈なスピードで、ビクトリーセイバーへ合体した二人の戦士は地球へ向かった。


地球にたどり着いた二人は、ジェット機モードの合体を解除した。
そして二手に分かれ、異常現象の原因を追究しようとしていた。

先にデストロンのスモークスナイパーと出会ったのは、スターセイバーであった。
スモークスナイパーは廃墟の中に埋もれていた新エネルギー・ソリタリュウムを運び出そうとしていた。
「フフフ、エネルギー吸収能力のあるギガントボムのおかげで、ソリタリュウムを集めるのが楽になったぜ」



「ギガントボムだと!!」



かつて自分がうち負かしたはずのデストロン兵士「ギガントボム」の名を聞いたスターセイバーは、おもわずその言葉を口に出していた。
「そうか、どんなエネルギーも吸収してしまうやつの特殊能力ならば、説明がつく」



スモークスナイパーの砲撃をかわし、彼を後一歩まで追い詰めたスターセイバーだが、背後に忍び寄ったギガントボムの存在に気づかずに罠にはまってしまった。

激しくぶつかり合うエネルギーの流れを感じたビクトリーレオは、スターセイバーの危機を察知し、戦いの現場に向かって走り出した・・・。
果たしてビクトリーレオは間に合うのか!?

TO BE CONTINUED・・・

ビクトリーレオは急いでいた。
一刻も早くスターセイバーの元にたどりつこうと、風を切り、大地を蹴っていた。
ただ、まずい事にその轟音を、スタースクリーム率いるデストロン軍に気づかれてしまった。
飛行中のスタースクリーム、エアハンター、ウイングスタンの3名が、上空からレオを指さす。
「おい、ウイングスタン、エアハンター、あのライオン見たことあるか?」
ビクトリーレオの前を先回りするジェットロン3名。
「そこのライオン! 止まれ!!」
「おい、あいつの腰を見ろ、にっくきサイバトロンマークがあるぞ」
「ならば尚更のこと、ここを通すわけにはいかんな」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ビクトリーレオが本気を出せば、3対1であっても負ける気はしなかった・・しかし、今は戦っている場合ではない。
「・・・・・どうやら俺達とは口も利けないらしい・・・その態度、許さん!!」
やむなくビクトリーレオが臨戦体制に入ろうとした時、ビーストコンボイとバウンドローグが 上空から飛び込んできた。
ズゥゥゥゥゥン!!!
「援軍参上!! いやあ、同じビースト同士、困っているのは見逃せないなあ、なぁバウンドローグ!」
「あぁ、でもあまり動くと腹が減るから、パパッと解決しちゃおうか?」
思わぬ敵の加勢に対し「面白い!」とウイングスタンたちが応じる一方、当のビクトリーレオは生身の表皮を持ったビーストコンボイたちに一瞬だけ怪訝そうな表情を示していた。
だがすぐに彼らが仲間とわかるや「サイバトロンか? ありがたい、恩にきるぞ!」と声を上げるビクトリーレオ。
見知らぬサイバトロン戦士の心意気に感謝し、彼は激走していくのであった。


一方スターセイバーは、ギガントスナイパーの猛攻によって重傷を負わされていた・・・。
「・・・ぐっ、奴はこんなにも力を付けていたのか」
「さすがだなスターセイバーは。どんなに殴っても立ち上がる・・・。しかし、だ」
「そろそろゲームを終わりにするか」
ギガントスナイパーはギガントボムとスモークスナイパーに分離し、双方から銃口をスターセイバーに向けた。
「あばよ、生まれ変わったらデストロンに来いよ」
二人が攻撃を開始しようとした刹那、一筋の閃光が彼らを襲った。
「うお!! なんだ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこには、スターセイバーを抱えるビクトリーレオの姿があった・・。
「スターセイバー、遅れてすまなかった!」
「いや、来てくれると信じていたぞ。・・・さあ、力を貸してくれ」
「ああ、いくぞ!!! ビクトリー合体!!!!」
「合体! ビクトリーセイバー!!」
「さあ今度はこちらの番だ!セイバーブレード!!」
ビクトリーセイバーの一撃は対戦相手の戦闘意欲を失わせるにふさわしい、壮絶な攻撃であった。
「くそ、いったん退却だ、次はこうはいかないからな!」
退散するデストロン兵士を横目に、ビクトリーセイバーの合体が解かれた。

しばらくして、スターセイバー達はG1コンボイの仲間としてサイバトロン入りした。
そしてビクトリーレオは、ビーストコンボイおよびバウンドローグと友の契りを交わしたのだった。

ソリタリュウムのパワーを得たデストロン軍団の猛攻に、サイバトロン軍団は苦戦を強いられている。「G1コンボイ」「ビーストコンボイ」のダブルコンボイコンビも、ソリタリュウムのエネルギーを蓄えた「ギガントボム」と「スモークスナイパー」の合体攻撃に絶体絶命のピンチにさらさんていた。

そのとき、宇宙空間に輝くブラスティーゾーンから2つ の光が飛来する。
正義の勇者「スターセイバー」と「ビクトリーレオ」である。
「いくぞ、ビクトリー合体だ!」大宇宙に悠然と輝く勇者「ビクトリーセイバー」の誕生だ。

2004年の地球を舞台に繰り広げられる正義と悪の戦いに、新たな時空より誕生したニューヒーローはこの戦いに終止符を打つことが出来るのであろうか?

惑星ジャールから地球へやってきたロードロケット、彼はオートバイにトランスフォームする戦士であった。
サイバトロンに属しながらも、G1コンボイとは行動を共にせずに、自分の技能を高めるために、日本の山奥で忍者の修行に励んでいた。

直接G1コンボイやビーストメガトロンの戦いに関わってはいなくても何度も起こる地震や轟音を聞いて、何か大きなことが起きていると感づいていた。

ある時、リジェがロードロケットの元にやってくる。
「ロードロケット! 君は確か、惑星ジャール出身の戦士だったよな」
「ああ、いかにも、だがなぜ・・・?」
「大量のソリタリュウムが惑星ジャールにあるという情報があったのだ! デストロンに見つかる前に、ぜひ案内してくれ!」
急な話に驚きつつも、今こそ修行の成果を発揮するいい機会と考えたロードロケットは惑星ジャールの案内を承諾した。
ただ、その情報を持ってきたといわれるダブルフェイスと言う男に、何か不穏な空気を感じていた。

サイバトロン基地の貯蔵庫に多少残っているソリタリュウムをつかい、惑星ジャールに到着したサイバトロン戦士。
ロードロケットの案内を得ながら、ダブルフェイスの情報の場所にたどり着いた。
「みんな、こっちだ、見てくれ! ソリタリュウムの山だぞ!」
いきまくダブルフェイスをよそに、半信半疑でついていくG1コンボイたち。
「やけに硫黄のにおいがするな・・・。確かに、何かありそうな場所だな・・・」
がけを上りきったとたん、彼らの目の前に大量のソリタリュウムが埋まっている窪んだ場所があった。
「おお! これはすごい! 早速確保しよう!」


サイバトロン戦士たちが窪んだ土地の中心まで降り立ったとき、G1コンボイは異変に気づいた!
「これはこれは、サイバトロンご一行様」
高笑いをするビーストメガトロンの横には、なんとダブルフェイスが立っていた。

「罠か・・・!」

ソリタリュウムを体内に取り込むビーストメガトロン。
その右腕の口が大きく開き、ビーストメガトロンはレーザーバスター光線を噴出した!!
おぞましい爆音と共に、あたり一面は見る影もなく、壊れていった。
「ソリタリュウムの力とは、これほどまでに素晴らしいものなのか!!」
「おい、皆ども、しっかり基地へ持って帰れ!」
惑星ジャールの空に、大量のデストロン軍団の影が消えていった・・・。

「くうう・・・。前に見たときよりも、数倍パワーアップしている・・・!」
かろうじて一握りのソリタリュウムを死守することが出来たG1コンボイたち、サイバトロン戦士。
ビーストメガトロンの圧倒的な力を目の当たりにし、鉱石ソリタリュウムの秘めたるパワーの強大さをあらためて知り、敵の手に渡してはならないという事を固く誓うG1コンボイたちであった。

デストロン軍団の力が日々増していく中で、2005年の地球の平和を守るべく、サイバトロン戦士はパトロールを強化していた。
ビーストコンボイ、アールブレイド、そしてアールブレイドの後輩であるデルタシーカーの3名は、太平洋沖を巡回していた。
雲ひとつない晴天の中で、急に周囲が暗転。彼ら3名の頭上をデストロン軍が横切ってきたのだ!

アールブレイドがデストロン軍の飛行音に反応したのと同時に、スタースクリームたちもサイバトロンを発見した。
「おお! そこにいるのは怪力ビーストコンボイ君じゃねえか!?」

3対3・・・いつもならここで戦いが始まるのだが、今回は少し違っていた。

「お前はデルタシーカー! ひさしぶりだな!」

声を発したのはデストロンに新たに加わった銀色の航空砲兵イクスガンナーである。彼は深緑色の体を持つデルタシーカーと旧知の仲で、元々はセイバートロン星のサイバトロン戦士として戦っていた。デルタシーカーが先輩のアールブレイドに憧れて地球のサイバトロンに参加した一方、強くなるためなら自らの体をも改造するイクスガンナーは、 サイバトロンよりもデストロンよりの考えを持っており、いつしかデストロン軍団に加わっていたのだ。

「なんだイクスガンナー、お前ら知り合いなのか?」
「ああ・・・甘ちゃんのデルタシーカーにゃ、サイバトロンがお似合いだな」
「なにを!! お前こそ、アールブレイドを裏切ってデストロンなんかになりやがって・・・!」

いがみ合う二人をさえぎるように、ビーストコンボイがずいっと両者の間に割って入った。
「まあまあ、その辺にしておけ、せっかく空を飛べる者達が集まったんだ。決着は速さで決めようじゃないか!」
「スピード勝負か、おもしろい・・・。あの果ての島までどちらがたどり着けるか、勝負だ!!」
デストロンでもトップクラスの速度を誇るスタースクリームを先頭に、大海原上空で最速を決めるレースが始まった!


「くっ、さすがにこの高速をキープさせるのはキツいな・・・。アールブレイド!デルタシーカー! 後は頼むぞ!」
失速していくビーストコンボイを後方に見送りながら、アールブレイドはスピードを緩めることなく冷静にこのレースを分析していた。
(このままじゃ、先にやつらにゴールされてしまう・・・。何かいい方法はないか!?)

「よう、デルタシーカー! サイバトロンってのはノロマなやつらのことを言うのかい!? へへへっ!」
挑発するイクスガンナーを尻目に、アールブレイドはデルタシーカーに語りかける。
「デルタシーカー、私が道を作る! 君は私の後ろについてくれ!」 「・・・? そうか! はい!」 言うやいなやアールブレイドは速度を上げ、集団のトップにおどり出た・・・。
前を進むアールブレイドにぴったり続くことで、デルタシーカーは空気抵抗を受けずにすんだ。

どんどん先を行くサイバトロンの二人を見て、スタースクリームはあせっている。
「くそ!! こっちも誰か犠牲になって、空気抵抗を受けない道を作るんだ!!」
「は? あいつを見ろよ、無理しすぎだから体がボロボロじゃないかよ。あぁはなりたくねぇし、お前がやれよ!!」
「何だと! 馬鹿どもが!」 個々のスピードはあるものの、常に自分の勝利のみを望むデストロンたちは協調性というものにかけていた。
ゴールまであと数百mというところで、デルタシーカーがアールブレイドの後ろを離れて一気に猛烈なダッシュ! アールブレイドの後方を飛んでいたデルタシーカーはボディに余計な負担をかけず、最後まで温存していたエネルギーを振り絞った。
勝負は意外とあっけなくついてしまった。もちろん、サイバトロン戦士の勝利である。

機体に負荷をかける速度で飛行していたため、レースが終わった時にアールブレイドのボディは軽く損傷していた。
「だいじょうぶですか! アールブレイドのおかげでレースに勝てました!」
「気にするな、私たちは仲間だからな。ところで、イクスガンナー・・・」
「なんだ!?」
「サイバトロンに来たらどうかな? みんなで歓迎するぞ」

「・・・ふん! 俺は俺の空を飛ぶさ! 今回は負けたが、次はこうはいかないぞ!」
イクスガンナーは捨て台詞をはき、その場を去っていった。

「おーーい、結果はどうなったー!?」
満面の笑みを浮かべつつ遅れて飛んできたビーストコンボイを見て、二人は大笑いした。

彼の名はライオコンボイ、惑星ガイアで生活をしていた戦士であったが、異次元空間ブラスティーゾーンが彼の目の前に現れ、2005年の地球にやってきたのだ。   ただ、その際に記憶を多少失っており、何をするのかを忘れていた。目の前に広がる新たな世界に驚いているところだった。
「わたしは・・・、たしか惑星ガイアにいたはずじゃ・・・、ここは・・・どこなんだ」

そんなライオコンボイの前に、ビーストメガトロンがやってきた。

「おお!君もトランスフォーマーか、はじめまして、わたしはメガトロンだ」
「!! デストロンか!?」
戦闘体制に構えるライオコンボイに対し、なだめるようにビーストメガトロンはしゃべりだす。
「おいおい、待ってくれ、いま、この世界では、われわれデストロンは正義の味方なのだよ」
「どういうことだ!?」

「わたしはこの星に住む者だが、最近突然やってきた悪の軍団に侵略されて、このとおり、逃げまどっているんだよ」
「悪の軍団!?」
「そう、G1コンボイという男が率いる悪のサイバトロン軍団さ!」
「でたらめを言うな!コンボイと名のつくものに、そんなことがあるはず・・・」
「君がどう思おうと勝手だが、この地球ではサイバトロンの侵略が行われているのさ・・・、ん!?隠れるんだ!」

ビーストメガトロンはライオコンボイを岩陰に隠し、静かに上を見上げた・・。
ライオコンボイの頭上には、スターセイバーと、ビクトリーレオが上空を飛んでいた。
「・・・・・あのように、空から常に監視を行い、怪しいと思ったら無差別に狙撃するんだよ」

「信じられん・・。サイバトロンの戦士ともあろうものが、この世界では悪の軍団とは・・・、許せん!!!」


スターセイバーとビクトリーレオの前に現れるライオコンボイ、その目には悪に対する怒りが込められている。
「悪党ども!!」
スターセイバーとビクトリーレオは突然の白いライオンの雄叫びに驚いた。
「ん?きみはだれだ・・・・・。ビーストメガトロンと一緒にいると言うことは、我々の敵ということか?」

「悪党どもに名乗る名などない!いくぞ!!!!」
ライオコンボイとビクトリーレオ、二人のライオンが激しくぶつかり合う。
「グルルルルル・・本気を出すぞ!・・・変身!」
ライオコンボイはロボット状態に変身し、疾風のごとくすばやい攻撃を仕掛けてきた。
その勢いはすさまじく、ビクトリーレオは防戦一方であった。

「ビクトリーレオ!やめるんだ、相手の胸のマークを見るんだ!」
「ん?・・あれはもうひとつのサイバトロンマーク!!じゃお前もも我々と同じサイバトロンなのか!」

しかしライオコンボイの攻撃は留まらない。
「我々と同じだと!!悪の軍団のくせに!!、うなれライオンタイフーン!!」

「くそー、このままではやられてしまう、ビクトリー合体だ!」
「とうとう正体を現したな!」
ビクトリーセイバーとライオコンボイの壮絶な戦いを見て、ビーストメガトロンはニヤリとしている。
「フハハハハ、サイバトロン同士がつぶしあっておるわ、どちらも弱ったところで、このオレ様がとどめを刺してやる・・・」

このまま、ビーストメガトロンの策略通りになってしまうのであろうか!!?

ライオコンボイとビクトリーセイバー・・・・二人は共にサイバトロンの総司令官であり、互いの力はほぼ均衡していた。
ビクトリーレオと合体をしているビクトリーセイバーのほうがパワーはあるものの、自分たちサイバトロンがこの地球を破壊しているというライオコンボイの間違った考えを正そうとし、終始ライオコンボイの攻撃をかわすことに専念していた。

「逃げてばかりいないで、男なら正々堂々と勝負をしないか!!」
「話を聞いてくれ!いったいサイバトロンが悪の軍団など、誰に聞いたんだ!」
「われわれと同じビースト戦士、ビーストメガトロンという男だよ!!」
「何!!!」

ビーストメガトロンの名前を聞き、驚いたビクトリーセイバーの一瞬の隙を突き、ライオコンボイが猛ラッシュを仕掛ける。

「この技で終わりにしてみせる、必殺ライオンクロー!」
「やめろーー!!!!!」

後数センチでライオンクローがビクトリーセイバーの胸元に突き刺さるとき、G1コンボイとビーストコンボイが二人の前に割って出た。

「二人とも争うのをやめろ、総司令官の証、マトリクスのパワーを念じるんだ!」
「なんだと・・・・・!」

総司令官にはそれぞれ、その総司令官たる証としてマトリクスという神秘のエネルギーを誰もが持っている。
G1コンボイはそのエネルギーを開放できるものは、正義のサイバトロン戦士であるということを証明する何よりの証だということをしめしたのである。

4体の総司令官の体は黄金の光に包まれ、一瞬にして彼らはお互いが仲間であるということを悟った。

「そうか、その手があったか、・・・ありがとうG1コンボイ。」
傷ついたビクトリーセイバーがそういうと、険しい顔をしたG1コンボイは遥か上空を見つつ言い放つ。
「本当の悪党とは、あのものたちのことを言うんだ、出て来い、デストロン軍団どもよ!!」


想定どおりの結末にはならなかったことを悔しがりつつ、まだ問題ないという顔をしてビーストメガトロンは構えていた。
「ふふふ、この場所をサイバトロンどもの墓場にしてやる。さあ、ゆくぞ!!!」

何十体ものデストロンたちが、4体の総司令官に襲い掛かる・・・。
誰が見ても、圧倒的にサイバトロンが不利な状況下であったが、ビーストメガトロンは胸騒ぎを感じた。
「・・・・・・なんだ、このエネルギーは・・・。あの4体の総司令官からなのか?」

お互いのマトリクスのパワーを見せ合った4人の総司令官はまるで何年も前から出会っているかのような、見事な連携技をくりだしていくのであった。

「うなれ、ライオンタイフーン!!」
「悪の野望を切り裂け!セイバーブーメラン」
「いくぞーーー!ビーストクラッシュ!!!」
「さあ、みんなこの調子だ!」

互いが互いの隙をかばい繰り出される攻撃は、一瞬にしてデストロン軍をなぎ倒していったのだ。
4体の総司令官たちは、圧倒的不利な状態を打破したのだ。

「4体の総司令官が集まると、こうも強大な力があふれてくるものなのか・・・、ぬかったわ、デストロン軍団共、一度退却だ、作戦を立て直すぞ!」

デストロンが去った後、ライオコンボイがビクトリーセイバーに話しかけた。
「疑ってすまなかった。申し訳ない。」
「ははは、まったくだ、しばらく傷が痛むから、私の分も働いてもらうぞ!」
「・・・!許してくれるのか。」
「間違いは誰にでもある、その事実に対し向き合う事が大切だからな・・・。」
「私たちも大歓迎だ。」

「私たちは、これからも悪と戦い続けていかなくてはならない。誰もが安らかに生きていけるように、宇宙の正義と、平和のために・・・。」

今ここに、4大総司令官がひとつになった・・・。

デストロンの海底秘密基地に、今までにない激震が走った。
「サイコオーブ・・・お前が感じるオーラってのは、本当にあの方なのか?」
「ああ、間違いない、こんな凶悪な波動は今までに感じた事がないぜ」
「これは、すぐにみんなに知らせなくては・・・・・。」

エアハンターの号令の下、基地で一番大きい会議場にデストロン軍団全員が集まった。
「おいエアハンター、緊急ってそんなに重大な話があるのか?」
「聞いてくれ・・・。サイコオーブの念動力によって、G1メガトロン様の存在をキャッチした。」
「・・・!!!!!」
長き沈黙・・・・、そして歓喜の雄たけびが室内全体を揺るがした。
「本当か?今まで行方不明だったが、ついに戻られたのか!」
ほとんどのものが喜ぶ中、現リーダーであるビーストメガトロンは怪訝な顔をしていた。

(・・・最近デストロン側の士気も下がってきたし、うまくG1メガトロンを使ってサイバトロン軍を根絶やしにするか・・・。)


「よし、それではスモークスナイパーとギガントボムはサイコオーブが波動を感じた場所へ行け、スタースクリームとウイングスタン、レッカーフックはサイバトロン側の行動を把握するんだ!」

「デストロン軍団、出撃!!」


デストロン軍団が一斉に基地を飛び出す頃、サイバトロン軍にも事件がおきていた。
「画面を見てください。基地の外に誰か倒れています。」
サイバトロンベース付近を監視中のリジェの報告だ。
「うむ、怪我をしているな、至急救助に向かうんだ。」


「助かった、礼を言う。私の名はリバースコンボイだ」
コバルトブルーの重戦車からトランスフォームする男は、名をリバースコンボイと言った。
「コンボイだって!?君も別な世界からこの地球に来たのか?」
「たぶんそうだ。前は惑星ビーコンという所に住んでいたが、突然巨大なエネルギーが目の前に現れ、気がついたらこの星にいたのだ」
「それが、どうして我々の基地の近くに倒れていたのかい?」
「実は・・・、ここに来る途中デストロンに襲われて、怪我を負ってしまったのだ。
 たしか、私を襲ったやつは名をG1メガトロンと言っていたな。」
「何だって!?G1メガトロンだと!」
「行方不明になっていたが、生きていたのか」
サイバトロン基地内に動揺がひしめく。
その騒動を抑えるかのごとくG1コンボイが話し出す。
「よし、彼の怪我が治り次第、襲われた場所に向かうぞ。敵に気づかれないように、精鋭部隊で行こう!」

しかしライオコンボイとビーストコンボイは、リバースコンボイの話を半信半疑で疑っている。
「怪しいな、罠かもしれん。そう思わないか?ビーストコンボイ?」
「ああ、念のため私がG1コンボイに同行しよう、何かあったらスターセイバーと援護に来てくれ」
「わかった。」


こうして、G1コンボイ、ビーストコンボイ、ビクトリーレオ、リジェ、そしてリバースコンボイの5人がG1メガトロンに襲われたシャーマンダムという場所に向かって移動した。

TO BE CONTINUED..

(前回の続き)
G1メガトロンが蘇ったという情報を知ったサイバトロン達。
その情報に対し、ライオコンボイとビーストコンボイは怪しいとにらんでいたが・・・
G1コンボイはリバースコンボイが襲撃されたシャーマンダムに向かった。

「この辺です。」
「そうか、・・・・よし、みんな着地するぞ!」
リバースコンボイによってシャーマンダムへやってきたサイバトロン達。
しかし、彼らが来ることを知っていたかのように、デストロン軍団が待ち伏せをしていた。
「G1コンボイ司令官!危ない!」
リジェの叫びもむなしく、突如やってきたスタースクリーム達の攻撃により、サイバトロン達は捕まってしまう。
ビクトリーレオのキャノン砲による煙幕によって、かろうじてリバースコンボイは逃げ延びた。

「SOS・・・SOS・・・・聞こえますか?」
基地に待機していたスターセイバーの元に、リバースコンボイから緊急信号が発せられる。
デストロンの奇襲にあった事を知り、すぐさまライオコンボイとともにシャーマンダムに向かった。
ライオコンボイはスターセイバーにつぶやく、「ただ一人逃げ延びたのが、リバースコンボイとは・・・・。ますます怪しいな。」

シャーマンダムに着いた二人、そしてこの後、リバースコンボイの真の姿をサイバトロンたちは目撃する・・・・・。


「コンボイ!?違うなあ、わしの名は、リバースメガトロン!!!」
リバースコンボイの顔が機内に収納されると同時に、禍々しい顔が肩の大砲から現れる。
「そんな、お前がメガトロンだったとは・・・・。」
驚くサイバトロン達の顔を尻目に、リバースメガトロンはG1コンボイに話しかける。
「フフフ、懐かしいな。依然このダムで、決闘をした仲だものな、G1コンボイ!?」

たわいもない話をいくらかした後、リバースメガトロンは肩の大砲の標準を、G1コンボイの顔に合わせた。
「さあ、お遊びはコレまでだ、さらばだ!総司令官た・・・・」
「そうはさせるかーーー!ライオンタイフーンアロー!」

リバースコンボイの大砲が発射される寸前で、ライオコンボイの空中蹴りが炸裂する。
「くぅぅ!」
「やはりにらんだとおりだった、メガトロン!観念しろ!ライオンクローーーーーー!」
ライオコンボイがデストロン達の気を引いているうちに、 スターセイバーがリジェ達を縛っている縄をほどいた。

「フフフ、今回は挨拶代わりだ、この辺にして許してやろう。しかし次回は・・。」
ズカーーーン!
急に旋回した肩の大砲メガブラスターは、シャーマンダムの壁を打ち抜いた。
「このダムのように、木っ端微塵にしてやるわ、デストロン軍団、退却だあ!」
大空を飛ぶデストロンたちを見て、G1コンボイはこれからの激戦を予感した。

デストロン基地内では、ビーストメガトロンとリバースメガトロン、二人のメガトロンが他の兵士の前で話をしていた。
「お前らの働きのおかげで、地球上にあるソリタリュウムエネルギーはほとんど集める事が出来た。」
「そして、サイバトロン達が持っているわずかなエネルギーと合わせることで、ついに我らの野望が叶うほどのパワーが集まる!」
「さあ、今夜の戦いがやつらとの最後の戦いだ、全てのソリタリュウムエネルギーを集めて、全宇宙を手に入れるぞ!!!!」
「オォオォオォオォオォ!!!!!」
けたたましい叫びが、基地内をこだました。

リバースメガトロンの加入により、最強の座を手に入れたデストロン軍団。
対抗するサイバトロン軍は、頭を悩ませていた。
「リバースメガトロンの肩の大砲は脅威だな、一発で重傷を負う威力を持っている。どうやって食い止めるかだな」
「ビーストメガトロンだって、あの右腕の噛付きを食らったら、腕がちぎれるまで離さないさ」
「敵の戦力を分析するのも良いが、地球の平和を守る事を第一に考えて行動するように。」
リジェやアールブレイドに忠告しつつも、G1コンボイも心の中では、あの2人の強大なパワーを恐れていた。
突如サイバトロンベース内の赤色灯が光りだす、緊急連絡の合図である。
「総司令官!サイバトロン基地に大量のデストロン軍団が向かってきています!!」
「何だと!総員、至急入り口に集まるんだ!」

サイバトロン軍団が基地の前に出ると、そこにはWメガトロン率いるデストロン軍が待ち構えていた。
「その様子、話し合いに来たわけではなさそうだな」
「今まで、我々は幾度も争ってきた・・・、しかしいい加減お互い疲れたろう、もう終わりにしよう・・・・・・・」
「いくぞ!サイバトロン共!この基地を貴様らの墓標にしてくれるわ!」

いまここに、デストロンVSサイバトロンの最も激しい戦いが幕を切った。


無数のロボットたちの激しいバトルが、大地や空を埋め尽くしていた。

「セイバーブーメラン!」
「アーゼナルフォース発動!」
「うなれ、シャドウブレイカー、手前等みんな狂っちまえー」
「ホーネットエース発射!」
「クーラントガンとタイプ93の2丁拳銃の威力を見ろー!」
それぞれが持つ最大の技を出し、そのたびに地面には黒煙と共に崩れ落ちるロボットの姿があった。

ほとんどのものが体力が尽き崩れ落ちる中で、争いあうものはいくつかに絞られていった。
スタースクリーム、サンダークラッカー、スカイワープの3人によるトライアングル攻撃に苦しむライオコンボイ、ギガントスナイパーVSビクトリーセイバーの合体攻撃対決、そして、WメガトロンVS,G1コンボイ、ビーストコンボイのWコンボイ対決、しかしそれらも次第に決着がつき、最後に立っていたのはG1コンボイと、リバースメガトロンであった。

お互いけん制しあう中、リバースメガトロンの大砲が、勝負の明暗を分ける。
「メガブラスター発動!!くたばれG1コンボイ!」
G1コンボイが逃げようとした瞬間、突如ビーストメガトロンが起き上がり、自慢の恐竜の右腕でG1コンボイの腕に噛み付いた。
「くそ!離せ。」
「誰が離すか、貴様を地獄に連れて行ってやるぜ。さあ撃て、リバースメガトロン!!」
「最後に勝つのは、デストロン軍団だ!!!メガブラスター発射!!!!」
しかしリバースメガトロンの肩から発射された真っ黒な光線は、G1コンボイには当たらなかった。
なんと、G1コンボイは自らの腕を切断して、ビーストメガトロンから逃げたのである。

「なんという勝利への執念だ!忌々しい!」
「正義のためなら、腕一本の痛みであろうとも我慢できる!」
なくなった腕を思いっきりリバースメガトロンに振り上げるコンボイ!
なんと腕の付け根から黄金の光が飛び出し、それはエナジーアックスを形どった。
「これで終わりだーメガトロン!」
グアァァァァァァ!
光の斧が全ての闇を切り開き、Wメガトロンは地面に倒れた。
3日3晩続いた超ロボット生命体同士の対決は、サイバトロン側に軍配が上がった。

そして、サイバトロンたちに別れの時が来る。
ライオコンボイ、ビーストコンボイ、スターセイバーのように他の世界から来た戦士たちを、ソリタリュウムの力を使って元の世界へ戻すというのだ。
その際、ビーストメガトロンやギガントスナイパーたちも、ソリタリュウムで作った特殊な捕獲機によって身動きが出来ない状態のまま、一緒に送還することとなった。
「それぞれの世界に戻っても、みんな元気でな」
「君たちに出会えて、良かったよ」
「ふー、よくけんかをしたものだが、分かれるとなると寂しいものだな」
「それでは、いつも心に正義を」
「ああ、またいつかな」
「トランスフォーム!!!」
彼らは光の渦の中に消えていった。

「いっちゃいましたね、総司令官・・・、なんかさみしいなあ。」
「まあ、彼らには他にも守るべきものがあるのさ」
「総司令官、はやくおれっちのボディーを直してくれよお!」
叫ぶバウンドローグを見ながら、笑い出すサイバトロン達がそこにいた。


变形金刚-Transformers Robot Masters~机动战记漫画 2011的评论 (共 条)

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