【日本小4道德】5#有裂缝的水槽
ひびが入った水槽(有裂缝的水槽)
授業中、カシオペアが足の爪でガラスを引っ掻いている。一生懸命、水槽の壁をよじ登ろうとしているのだ。カシオペアは、狭い水槽の中から、外へ出たがっているのだろうか。
(上课时,卡西欧佩亚用爪子抓着玻璃。它拼命地攀爬水槽壁。卡西欧佩亚想要爬出狭小的水槽去外面吧?)
カシオペアは、四年三組で飼っている石亀の名前だ。僕は、和樹と、生き物係をしている。僕達の仕事は、カシオペアの水槽を、一週間に二回綺麗にすることと、餌を毎日少しずつやることだ。
(卡西欧佩亚是四年级三班饲养的水龟的名字。我和和树负责生物。我们的工作是给卡西欧佩亚的水槽每周清理两次,以及每天喂它一点饲料。)
今日は水曜日。僕が、昼休みにカシオペアの水槽を綺麗にし、新しい水を入れる日だ。僕は、水槽を持ち上げ、ゆっくり歩いて流し場に持っていった。置き石を取り、水槽をスポンジでこすって、コケや汚れを落とした。置き石も磨き、綺麗な水を入れた。そして、水槽を持ち上げた時、コツンと音がした。水槽の下の角を蛇口にぶつけてしまったのだ。一瞬、はっとしたが、今は教室に向かって歩いていくしかない。
(今天是周三。是我要在午休时,给卡西欧佩亚清洗水槽,然后装入干净的水的日子。我拿起水槽,缓慢走到了冲洗处。我拿走了里面的石头,然后用海绵擦拭水槽,擦掉苔藓和污垢。还擦了石头,然后装入了干净的水。接着,我搬起水槽的时候,听到了砰的一声。水槽下角撞到了水龙头。我一瞬怔住了,不过我现在只能朝教室走去。)
教室の本棚の上に水槽をおいて、ぶつけたところを怖々見てみると、ちょうど角のところに、斜めにひびが入っていた。水槽には、三センチメートルくらいしか水を入れないので、僕はこのままでも大丈夫だろうと思った。
(我将水槽放在了教室的书架上,然后战战兢兢地看了一下撞到的地方,正好在斜角处有条裂痕。水槽里只有三厘米左右的水,因此我认为就这样也没关系吧。)
しかし、水槽のひびが気になり、授業中の先生の話も、友達の発言も、集中して聞くことが出来なかった。
(然而,我很在意水槽的裂痕,上课时,无法集中听老师的话和朋友的发言。)
(誰も見ていなかったし、ひびは後ろの方に向けたから、他の人には見つからないだろう。でも、和樹が、餌をやった時、気付くかな。)という思いと、(ひびから水が漏れてきたら、どうしよう。カシオペアの水がなくなってしまう。)という考えが、行ったり来たりしていた。
(我反复想着“没有人看到,而且裂痕在后面,其他人发现不了的吧?但是,和树在喂饲料的时候会注意到吧?”以及“水从裂痕里漏出来了怎么办?卡西欧佩亚就没水了。”)
授業が終わるチャイムが鳴った。和樹が、「圭太、水槽が綺麗になって、カシオペアが気持ちよさそうだよ。」と声をかけてきた。僕は、小さい声で返事をすることしか出来なかった。
(下课的铃声响了。和树对我说道:“圭太,水槽变干净后,卡西欧佩亚看上去很舒服。”我只能小声回答。)
家に帰ってからも、水槽のひびのことが頭から離れなかった。暗い気持ちだった。お母さんが、僕の様子を見て、「どうしたの。何かあったの。」と聞いてきたが、僕は、何も言えなかった。
(我回到家后,水槽裂痕也一直无法离开我的思绪。我感到很阴郁。母亲看到我的样子后,问我:“怎么了?发生什么了?”我什么都说不出来。)
次の日、僕は、登校してすぐに水槽の所へ行った。カシオペアは元気で、水槽の水も、漏れていなかった。僕は、ひびをじっと見つめた。そして、そのまま先生の所に行って、「先生、僕昨日、水槽の角を蛇口にぶつけてしまいました。そしたら、水槽にひびが入ってしまったのです。」と、言った。先生と僕は、水槽の所へ行った。先生が、「あら、本当だわ。とりあえず、太めのテープを貼っておきましょう。これで、カシオペアも大丈夫だと思うわ。」と言いながら、テープを貼ってくれた。そして、「後で一緒に理科室に行って、水槽を探してみましょう。圭太さん、きちんと話してくれて嬉しいわ。」と、にこにこしながら言ってくれた。
(翌日,我到校后马上去了水槽那边。卡西欧佩亚很精神,水槽的水也没漏。我一直注视着裂痕。然后,就这样去了老师那里,说道:“老师,我昨天把水槽的角撞到了水龙头。然后水槽上有裂痕了。”老师和我去了水槽那边。老师一边说着:“哎呀。真的啊。总之,先贴上粗胶带。这下,卡西欧佩亚也不要紧了。”一边贴上了胶带。然后,她笑道:“之后我们一起去理科教室,寻找水槽吧。圭太,你准确地跟我说,我很高兴。”)
あんなに暗かった僕の気持ちは、すっと明るくなった。
(我明明那样阴郁的心情一下子明朗了起来。)

