【日本小2道德】34#自私的巨人

わがままな大男(自私的巨人)
大男が旅に出て、もう七年が経っていました。
(巨人已经出门去旅行了七年。)
「ここで遊ぶのは、楽しいね。」
(“在这里玩很开心。”)
子供達は毎日、大男の家の庭で遊びました。それは、とても広くて、素敵な庭でした。緑の芝生、色とりどりの花、美味しい実のなる木。そして、鳥が歌声を響かせます。
(孩子们每天都在巨人家的庭院里玩。庭院非常宽敞漂亮。绿色的草坪,色彩多样的花,结了美味果实的树。以及,鸟儿的歌声回响。)
ある日、大男が突然家に戻ってきました。
(某日,巨人突然回家了。)
「お前達、何をしている。今すぐ出て行くんだ。」
(“你们在做什么?立刻给我出去。”)
大男の大声に、皆はびっくりして逃げていってしまいました。
(大家被巨人的声音吓了一跳,纷纷逃走了。)
「ここはわしの庭だ。誰にも遊ばせないぞ。」
(“这里是我的庭院。不让任何人玩。”)
大男は、庭の周りに壁を造り、立て札を立てました。
(巨人在庭院周围筑起了墙,竖起了告示牌。)
やがて、春が来ました。町には、あちらこちらに花が咲き、鳥が飛び回りました。でも、大男の庭だけが、まだ、冬のままでした。
(不久,春天来了。镇上到处鲜花盛开,鸟儿飞来飞去。但是,只有巨人的庭院依旧是冬天。)
子供達がいないので、花は咲こうとはしませんでしたし、鳥も歌いたいとは思いませんでした。
(因为孩子们不在,花儿也不开了,鸟儿也不想歌唱了。)
北風がやってきて、ごうごうとほえました。
(北风呼啸而来。)
「どうして、わしの庭には春が来ないんだ。」
(“为什么只有我的庭院不来春天?”)
雪と霜で白く冷たい庭を見ながら、大男は言いました。
(巨人看着满是寒冷霜雪的白色庭院说道。)
そんな日が、何日も何日も続きました。
(这样的日子持续了多日。)
ある朝大男が目を覚ますと、鳥の美しい歌声が聞こえてきました。北風も、どうやらほえるのをやめたようです。
(某个早上,巨人醒来后,听到了鸟儿动听的歌声。北风似乎也不再刮了。)
「やっと、春が来たんだ。」
(“春天终于来了。”)
大男はベッドから飛び起きると、急いで窓の外を見ました。子供達が、嬉しそうに木の枝に捕まって遊んでいます。鳥は歌いながら飛び回り、花は、草むらから頭を出して笑っています。南風が子供達を優しく包んでいます。壁の隙間から、子供達が庭に入ったのです。
(巨人从床上跳起来后,急忙看向了窗外。孩子们正愉快地抓着树枝玩耍。鸟儿歌唱着飞来飞去,花儿从草丛中探出脑袋微笑。南风温柔地怀抱着孩子们。孩子们是从墙壁的缝隙中进到庭院的。)
それは、何と素晴らしい眺めでしょう。大男の心は、雪が解けるように、段々と和らいで行きました。
(多么美妙的光景啊。巨人的心仿若冰雪融化般渐渐柔和起来。)
(わしは、なんてわがままだったんだ。)
(我多么自私啊。)
大男は庭に出ると、一番小さな男の子をそっと抱き上げ、木の枝にのせてあげました。そして、こう言いました。
(巨人来到庭院,将最小的男孩轻轻抱起,将他抱到了树枝上。然后如此说道。)
「この庭は、お前達のものだよ。」
(“这个庭院是属于你们的。”)
壁は取り壊されました。その後、この美しい庭では、大男と子供達の明るい笑い声が絶えることはありませんでした。
(墙壁拆毁了。这之后,在这个美丽的庭院中,巨人和孩子们明朗的笑声不绝于耳。)

