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【日本小3道德】15#萤火虫搬家

2021-08-19 20:15 作者:久我まさひ  | 我要投稿

蛍の引っ越し(萤火虫搬家)

作者:後藤 楢根(ごとう ならね)

田舎の静かな夜です。小さな川の岸を蛍が飛んできました。

(乡下寂静的夜晚。萤火虫从小河岸飞过来了。)

ほ ほ ほたる 来い。あっちの水は辛いぞ。

萤 萤 萤火虫 来吧。那边的水很辣。

こっちの水は甘いぞ。ほ ほ ほたる 来い。

(这边的水很甜。萤 萤 火虫 来吧。

どこからか、子供の歌が聞こえていましたが、やがてその歌も聞こえなくなりました。

(不知从何处传来了孩子的歌声,这歌声也渐渐听不到了。

川岸のネコヤナギの枝に、蛍が一匹留まっていました。すると、そのすぐ下の川の中から、「こんばんは。」と、亀が顔を出しました。

(一只萤火虫停落在河岸边的细柱柳枝上。于是,就在柳枝下方的河中,乌龟探出脑袋道:“晚上好。”

「はい、こんばんは。」

(“晚上好。”

蛍は、亀の方を明るくしました。

(萤火虫照亮了乌龟的所在之处。

「やれやれ、息が苦しくなっちゃった。」

(“哎呀,呼吸困难。”

「おや、どうしてなの。」

(“诶,为什么啊?”

「何だか、嫌なにおいの水が流れてきて、息が詰まりそうになったんだよ。」

(“总觉得有难闻的水飘过来了,快喘不上气了。”

亀がそう言って、パクンと息をした時、「ああ、髭が痛い。」と言いながら、ぴゅるぴゅると、ドジョウも浮いてきました。

(乌龟如此说着,大口呼吸之时,泥鳅也一边说着“啊,胡须好痛。”一边嗖嗖地浮上来了。

一体、どうしたというのでしょう。

(到底是怎么回事呢?

この小さな川の水は、元は、大変綺麗でした。だから、亀や魚たちは楽しく暮らしていました。ところが、四、五年前から、時々この川に悪い水が流れてくるようになりました。泡をぷくぷく浮かべた、洗濯のかすの白い水やら、田んぼの虫を殺すための薬などが、流れ込むようになったのです。

(这条小河的水原本非常干净。乌龟和鱼们曾快乐地生活着。然而,从四、五年前起,有污水时常流到这条河中。有冒着泡的洗涤后的白色脏水,有杀灭田中虫子的药水等流进来了。

魚たちは困りました。だから、段々どこかへ引っ越すようになりました。亀が言いました。

「蛍さんも、毎年段々と少なくなってきたけど、これは、きっと、あの悪い水のせいだよ。蛍さんの子供が、育ち難くなったんだね、きっと。」

鱼们很困扰。因此渐渐搬到了其它地方。乌龟说道:“萤火虫也一年比一年少了,这一定是那个污水导致的。萤火虫的孩子一定是变得很难养育。”

「あら、それじゃ困るわ。私は、これから、川岸の草に卵を産まなくちゃならないのに。」

(“哎呀,这可头大了。我接下来不得不在河岸边的草中产卵。”

すると、ドジョウが、髭をぴんと張って、「引っ越しだ。もう、我慢が出来ない。」と、怒って言いました。

(于是,泥鳅一下子伸直胡须,怒道:“搬家吧。已经忍无可忍了。”

「ね、ね、ちょっと、いいこと聞いたのよ。」タナゴが元気を出して、言いました。「昨日ね、川上の方から遊びに来た、ハヤさんが言っていたわ。川上の方は、まだ、とっても水が綺麗だって。」

(鲢鱼打起了精神说道:“喂,喂,我听到了一个好消息。昨天从上游方向来玩的桃花鱼说上游的水还非常干净。

「そうかい。それじゃ、わしも、引っ越すかな。」亀も首を振って言いました。

(“是吗?那么我也搬家吧。”乌龟也摇着脑袋说道。

「私達も、皆で引っ越すわ。」と、蛍は、言いました。

(“我们也一起搬家吧。”萤火虫说道。

次の夜のことです。蛍が沢山集まって、川上の方へ、ふわりふわりと飛んで行きました。川の中では、その蛍の光を追って、タナゴやドジョウたちも、川上へ、川上へと、のぼって行きました。亀も、浮いたり沈んだりして、川上へ、のぼって行きました。

(翌日夜里。很多萤火虫聚集起来朝上游的方向轻飘飘地飞去。鲢鱼和泥鳅他们也在河中追随着萤光,朝上游游去。乌龟也浮浮沉沉地往上游游去。

村の子供達は、これまで見たこともないほど、沢山の蛍が、空一面に群れて、川上の方へ飛んでいくのを見て、

ほ ほ ほたる 来い。あっちの水は辛いぞ。

こっちの水は甘いぞ。ほ ほ ほたる 来い。

と歌いました。でも、蛍達は、「あっちの水が、甘いよ。」と言いながら、甘い水の流れている川上の方へ、皆、飛んで行きました。

(村子里的孩子们看到了迄今为此几乎没有见过的,数量多到聚满了一整片天空的萤火虫朝上游的方向飞去,便唱道:萤 萤 火虫 来吧。那边的水很辣。这边的水很甜。萤 萤 火虫 来吧。但是,萤火虫们说着“那边的水很甜。”大家一起往流淌着甘甜河水的上游飞去。


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