午前七時のNHKニュース8月6日

日语原文:
台風6号は鹿児島県の奄美地方や沖縄本島地方を再び暴風域に巻き込みながら、東へ進んでいます。暴風や高波への厳重な警戒を続けてください。沖縄本島地方では発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっていて厳重な警戒が必要です。
では、ここからは気象予報士の吉井明子さんとお伝えします。お願いします。まずは台風の最新の位置、そして影響の出ている範囲についてお願いします。
はい。台風6号は午前7時には鹿児島県の徳之島付近の海上をゆっくりとした速さで東へ進んでいるとみられます。動きが遅いため、この数時間でほとんど位置が変わっていません。はい。台風6号の雨雲の特徴は中心付近から少し離れたところに発達した雨雲が円を描くようにつながっているということです。
特に南西側の発達した雨雲が次々と沖縄本島にかかっているほか、中心の北東側の雨雲が鹿児島県の十島村付近にもかかってきています。午前6時40分までの1時間には鹿児島県の十島村中之島で36.5ミリの激しい雨を観測しています。
このあとも大雨などの厳重な警戒、これ、警戒しなければいけない時間もこうなあとなってますよね。
そうですね。台風の動きが遅いため沖縄や奄美には海上から次々と雨雲がかかる状況が続く見通しです。発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」、沖縄は今日午前中、奄美や九州南部では明日の午前中にかけて発生する恐れがあります。沖縄では2度の台風の接近ですでに記録的な大雨となっているところがあるため、少しの雨では災害の危険度が高まります。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫、洪水などに厳重な警戒を続けてください。また奄美では猛烈な風が吹くほか、沖縄や九州南部では明日にかけて非常に強い風が吹く恐れがあります。暴風にも厳重な警戒が必要です。海では猛烈なしけが続くでしょう。
この台風六号への備え、そして注意点をお願いします。はい。台風による雨や風の強まる範囲、明日以降さらに広がる見通しです。台風六号は奄美の会場をゆっくりと東へ進んだ後、明日には九州の南で北寄りに進路を変えて、あさって八日以降、九州や四国、中国地方など西日本にかなり接近する恐れがあります。この先は、台風から離れた地域でも大雨に気をつけていただきたいです。はい。
西日本から東日本の太平洋側には、台風が近づく前から湿った空気が流れ込んで、雨が降り続きそうです。台風の動きが遅いため、特に南東側に開けた斜面で総雨量が多くなりそうです。宮崎や大分、鹿児島ではこの先記録的な大雨になる恐れがあるため、雨の降り方には長い時間気をつける必要があります。お盆も近づき、帰省や旅行の予定があるという方もいらっしゃると思いますが、今後は交通機関への影響も広がる恐れがあります。常に最新の台風情報や交通の情報を確認して、安全に無理のない行動をお願いします。
場合によっては予定の変更も視野に入れたほうがいいかもしれませんですね。そうですね。はい。気象予報士の吉明子さんでした。台風六号の影響です。警察や消防によりますと、沖縄県内では台風六号の影響でこれまでに2人が亡くなったほか88人がけがをしています。沖縄県内では、今日午前6時の時点で32,350戸が停電しています。
広島 原爆投下から78年 被爆者や遺族が祈り 核兵器ない世界を
広島に原爆が投下されて今日で78年となります。
午前8時から平和公園で行われる平和記念式典には、被爆者や遺族の代表をはじめ、岸田総理大臣のほか、アメリカやウクライナといったおよそ110の国の大使などが参列します。ことしは新型コロナウイルスの対策で取り上げていた先着の一般参列者席が4年ぶりに設けられました。
式典では、この1年に亡くなった人や死亡が確認された人、あわせて5320人の名前が書き加えられた33万9227人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められます。
原爆が投下された午前8時15分には、参列者全員で黙とうをささげます。
広島ではことし5月、G7サミットが開かれました。核保有国のアメリカ、フランス、イギリスをはじめとする各国の首脳が原爆慰霊碑に献花する様子は国内外に発信され、歴史的な出来事となりました。
ただ、被爆者からは核兵器の廃絶に向けた具体的な動きにはつながらなかったという声もあがっています。
広島市の松井市長は平和宣言で、G7広島サミットを振り返りながら、各国の為政者に核抑止論からの脱却を促すことの重要性を訴えるとしています。
原爆投下から78年がたち、被爆者の平均年齢は85歳を超えました。高齢化が進む被爆者たちの悲惨な体験や核兵器の廃絶を願う声をどのように引き継いで未来に伝え続けていくのか。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などにより、核の脅威が高まる今こそ、問われています。
被爆地・広島はきょう1日、犠牲者を追悼する祈りに包まれるとともに核兵器のない世界の実現を国内外に発信することになります。
架線衝突 JR東海道線と湘南新宿ライン運転再開 約15万人に影響
昨夜、神奈川県鎌倉市のJR東海道線で走行中の列車が架線に衝突する事故があり、この影響で東海道線と湘南新宿ラインでは今日も始発から運転見合わせが続いていて東海道線は午前8時ごろからの再開を目指しているということです。
警察によりますと、昨日午後9時半ごろ鎌倉市にあるJR東海道線の大船井駅から南西にお予想600メートルの線路内で花火大会の臨時列車が何だかの原因でたれが去っていた架線に衝突しました。この事故で運転士と乗客一人が軽いけがをしました。JRによりますとこの事故による運転見合わせでほかの路線でも列車が止まり、多くの乗客が中に閉じ込められ熱中症の症状を訴えた人もいたということです。この事故の影響について今日にJR富士山駅の利用者に聞きました。
横浜方面に向かう20代の女性は「2時間車内に閉じ込められた。空調が止まってしまったのでサウナ状態だった。みんなでうちわであおいだり涼しくなるように協力していた。横浜方面に帰りたかったが、藤沢までしか来れなかったのでこれから友達が車で迎えに来てくれると話していました。
事故の影響は続いていて東海道線の東京駅と静岡県の熱海駅の間の上下線と湘南新宿ラインの新宿より南の区間の上下線は駅をも始発から運転を見合わせていて、東海道線は午前8時ごろから、湘南新宿ラインは午後からの再開を目指しています。一方、昨夜は運転を見合わせていた京浜東北線と横須賀線は始発から運転する予定ですが、一部遅れや運休が見込まれるということです。
きょうも広い範囲で危険な暑さ予想 熱中症に厳重警戒
きょうも広い範囲で気温が上がり、兵庫県や鳥取県で38度の危険な暑さが予想されています。熱中症への厳重な警戒を続けてください。
気象庁によりますと、昨日は福島県伊達市でことし初めて気温が40度に達したほか、東京の都心でことし16日目の猛暑日となり、過去最多に並びました。
猛烈な暑さは北日本と東日本では今月10日ごろにかけて続くおそれがあります。熱中症で体調を崩したり亡くなったりするケースが全国で相次いでいます。不要不急の外出は避け、屋内でもエアコンなどで室温を適切に調節し、のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど、対策を徹底してください。
一方、前線に向かって湿った空気が流れ込んでいる影響で北海道では局地的に雨雲が発達しています。
午前5時までの1時間にいずれも北海道が設置した雨量計で、▽長万部町で62ミリ、▽今金町で61ミリの非常に激しい雨を観測しました。
これまでに降った雨で1級河川の雨竜川は、深川市や沼田町などで氾濫の危険性が非常に高まっているとして、「氾濫危険情報」が発表されています。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や判断に警戒するよう呼びかけています。
秋本議員 馬主組合口座を1人で管理か 洋上風力発電めぐる事件
自民党を離党した秋本真利衆議院議員が、洋上風力発電をめぐる贈賄の疑いで捜索を受けた風力発電会社の社長とともに設立した馬主組合の口座の管理や競走馬の購入などを、1人で行っていたことがわかりました。
社長は、この組合のためとしておよそ3000万円を提供していて、東京地検特捜部は、組合を実質的に管理する秋本議員個人への賄賂だった可能性があるとみて調べているものとみられます。
政府が導入拡大を目指している洋上風力発電をめぐる収賄の疑いがあるとして秋本真利衆議院議員(47)の事務所が捜索を受けた事件で、東京地検特捜部は、昨日、贈賄の疑いで、東京・千代田区の風力発電会社「日本風力開発」の本社と塚脇正幸社長の自宅を捜索しました。
弁護士によりますと、塚脇社長は、競走馬の馬主仲間で、ともに馬主組合を設立した秋本議員の求めに応じて、現金で手渡したり口座に送金したりして、おととし10月からことし6月までの間に、およそ3000万円を提供しましたが、組合の口座の管理や競走馬の購入などは秋本議員が1人で行っていたということです。
秋本議員は、こうした資金提供の前後に、国会で、洋上風力発電事業への参入を目指す日本風力開発が有利になるような質問をしていて、特捜部は、社長から提供された資金は組合を実質的に管理する秋本議員個人への賄賂だった可能性があるとみて調べているものとみられます。
これに対し塚脇社長の弁護士は、「組合設立の契約は知人名義で結んだが、実際には組合の持ち分の45%は社長のもので、賄賂を贈った疑いがあるという指摘は全く事実と違う」と説明しています。
なでしこジャパン ベスト8進7出 2大会ぶり 女子W杯
では続いてスポーツです。サッカー女子ワールドカップは昨日、決勝トーナメントの1回戦が行われ、日本代表の「なでしこジャパン」がノルウェーに3対1で勝って2大会ぶりにベスト8進出を決めました。
1次リーグを3連勝で突破した世界ランキング11位の日本はベスト8進出をかけて、世界12位のノルウェーと対戦しました。
日本は前半15分に相手のオウンゴールで先制しましたが、その5分後に左サイドを突破されて、クロスボールを上げられるとミッドフィルダーの選手に頭で押し込まれて同点に追いつかれました。
それでも後半5分に、清水梨紗選手がペナルティーエリアの中でボールを奪うと落ち着いて決めて再び勝ち越しました。
さらに相手が前がかりになった36分にはカウンターからディフェンスの背後に抜け出した宮澤ひなた選手が今大会5得点目となるゴールを決めて試合を決定づけました。
日本は3対1で勝って準優勝した2015年以来、2大会ぶりのベスト8進出を決めました。日本は今月11日にニュージーランドのオークランドで行われる準々決勝で世界1位のアメリカと世界3位のスウェーデンの試合の勝者と対戦します。
初めにも伝えしましたが、台風6号は鹿児島県の奄美地方や沖縄本島地方を再び暴風域に巻き込みながら東へ進んでいます。この後も引き続き暴風や高波への厳重な警戒を続けてください。ここまで全国のニュースはまさのご伝えしました。まもなく7時15分です。この後はお近くの放送局からニュースを続けます。