【日本小4道德】25#优树的忧虑
優樹の心配(优树的忧虑)
優樹は小学校四年生、地域のサッカーチームに入って頑張っています。目標にしている先輩は六年生の誠さんです。誠さんは普段は口数が少なく控えめですが、サッカーとなるとプレーが精確でスピードがあり、チームの中心の一人です。
(优树是小学四年级生,加入了地区足球队后很努力。他作为目标的前辈是六年级的诚。诚平常虽不怎么说话,但是踢足球时球技准而快,是队伍中心的一人。)
ある土曜日の午後、いつもの小学校で試合形式の練習をしていた時のことでした。誠さんが、一郎さんと激しくぶつかって転びました。優樹ははっとしましたが、誠さんはすぐ起き上がって、何事もなかったように練習を続けました。
(某个周六的午后,在一如既往的小学比赛形式的练习时。诚和一郎猛地撞在一起摔倒了。优树吓了一跳,但是诚马上爬起来,像是无事发生一般继续练习。)
休憩の時間になって、一郎さんが、「誠、大丈夫?」と声をかけました。
(休息时,一郎问道:“诚,没事吧?”)
「平気、平気。」
(“没事,没事。”)
その様子を見ていた優樹は、誠さんがそっと一人で校庭の隅の花壇の方へ行くのに気づきました。
(见其样子的优树注意到诚悄悄地一个人前往了校园角落的花坛的方向。)
(どこに行くんだろう。)
(要去哪里呢?)
誠さんは花壇の後ろにある水道で、足に水をかけています。
(诚在用花坛后面的自来水冲脚。)
(ここにも水道があるのに、何であそこに行ったのだろう。怪我を隠しているのかな。)
(明明这里也有自来水,为什么要去那里呢?是在隐藏伤势吗?)
優樹は花壇のそばまで走って行き、思いきって、「誠さん、大丈夫ですか?」と、声をかけました。びっくりした様子で振り返った誠さんは、「大丈夫!」と、一言……。優樹がもじもじしていると、「ぶつかったところを冷やしていたんだ。今は痛くないけどね。」と、ぼそっと言いました。
(优树跑到了花坛旁,断然问道:“诚学长,没事吧?”诚吓了一跳,回过头来说了一句:“没事!”他看到优树扭扭捏捏的,于是小声道:“我在把撞到的部位冲凉。现在并不痛。”)
「あの、何で校舎のそばの水道を使わなかったんですか?」
(“那个,为什么不用校舍旁边的自来水?”)
優樹が聞くと、「ぶつかった一郎が気にするといけないからさ。」誠さんは、にこりともせず答えました。
(优树问道,于是诚不苟言笑地回答道:“因为不能让撞到的一郎担心。”)
もう、それ以上何も聞けなくなった優樹は、「明日の試合、頑張ってください!」と言って、ぺこりとお辞儀をすると、後ろを向いて駆け出しました。
(已经问不了什么的优树说道:“明天的比赛请加油!”然后点了一下头后往后跑去。)
「優樹!」
(“优树!”)
後ろから誠さんの大きな声。振り向くと、誠さんが笑顔でVサインをしています。優樹も力いっぱいVサインをしました。
(身后的诚大声道。优树回头看去,只见诚正笑着比V。优树也用力地比了V手势。)
なぜか分からないけれど、心がとっても暖かくなりました。
(虽不知为何,他感到内心变得非常温暖。)

