【日本小5道德】13#企鹅是在水中翱翔的鸟
ペンギンは水の中を飛ぶ鳥だ(企鹅是在水中翱翔的鸟)
今では日本のみならず、世界中の動物園関係者が注目する旭山動物園ですが、一九九六年(平成八年)度には、来園者が過去最低の二十六万人まで減り、廃園の危機にありました。その危機を救ったのは、動物達の命に感動し、夢の動物園を作ろうと立ち上がった人達の奮闘にありました。
(如今,不只是日本,全世界的动物园有关人员所注目的旭山动物园在1996年度(平成8年),来园者减少到了史上最低的26万人,面临着废园的危机。拯救了此危机的是,被动物们的生命所感动,着手于创建梦幻动物园的人们的奋斗。)
旭山動物園の名を日本中に広めるきっかけとなったのが、二〇〇〇年九月に出来た「ペンギン館」です。
(将旭山动物园之名扩散到全日本的契机是2000年9月建成的“企鹅馆”。)
「ペンギンは陸ではよちよち歩きですが、水の中では物凄いスピードで泳ぎ回るんです。目にも追えないほどの速さです。それもまっすぐに泳ぐだけじゃない。車じゃないけれどスピンをかけたり出来る。それはもう、凄い。」
(“企鹅在陆地上摇摇晃晃地走路,然而在水中则用视线都无法看清的惊人的速度游来游去。而且,不仅仅是笔直地游动。虽然不是车,但还能回旋。真的很厉害。”)
設計に当たったのは、旭山動物園の坂東元さんでした。坂東さんは、動物達の習性や性格などをよく知ったうえで、これまでにない個性的な施設を次々に世に送り出し、動物園の革命児とまで言われている人物です。
(担任设计的是旭山动物园的坂东元先生。坂东不仅非常了解动物们的习性和性格,还不断推出了迄今为止所没有的富有个性的设施,被称为动物园的革命家。)
坂東さんの「ペンギン館」を作るアイディアの中心となったのは、「ペンギンは水の中を飛ぶ鳥だ。」と言う考えでした。
(坂东创建“企鹅馆”构思的中心是“企鹅是在水中翱翔的鸟。”这一想法。)
まるで大空を飛んでいるように泳ぐ、その能力を引き出すため、最後まで坂東さんが頑として譲らなかったのが、世界的にも大変珍しいと言われる水中トンネルでした。
(就仿佛是在天空中飞行般游泳,为了引出这一能力,坂东直到最后,都坚决不让步的是在世界上也非常罕见的水中隧道。)
「水漏れでもしたら、大きな事故になる。」と、弱気な業者に、「確かに、三百六十度の視界を持ったトンネルは非常に難しいものです。世界初の試みかもしれませんが、日本の技術なら作れないはずはない。」
(“漏水的话会酿成大事故。”他对这样说的胆怯的从业者说道:“确实,拥有360度视野的隧道非常困难。也许是全世界的首次尝试,但以日本的技术肯定能做出来。”)
これでもか、これでもかと熱く夢を語り続ける坂東さん。最後にはその熱意に負け、前例のない困難な工事が始まりました。
(坂东不停地热衷地诉说着梦想。最后输给了他的热忱,前所未有的困难的工程开始了。)
設計に当たってもう一つ、坂東さんには譲れないものがありました。それは普通のプールではなく、太陽の光が降り注ぐ水深五メートルの海を作ることでした。
(关于设计,坂东还有一点无法退让。他想做出阳光照射水深五米的海,而不是普通的泳池。)
大きな問題となったのは、室内と屋外に跨る水中トンネルに使うアクリル板でした。アクリル板は温度の影響を受けて伸び縮みする欠点があります。建物の中にある水中トンネルは、水温も室温も管理できますが、「ペンギン館」では出来ません。ましてや旭川は夏は暑くて冬は寒く、その気温差は六十度にもなることがあるのです。
(最大的问题是横跨室内外的水中隧道所使用的亚克力板。亚克力板有着受到温度的影响会伸缩的缺点。在建筑中的水中隧道能够管理水温和室温,然而“企鹅馆”不行。更何况旭川夏热冬寒,气温差还能达到60度。)
次から次へと出てくる問題をどう解決するか、悩みは尽きませんでした。そのたびに、夢を追い求める坂東さんの口から必ず出てくるのは、「ペンギンの気持ちになって考えてほしい。」の一言です。
(如何解决接连不断的问题,对此感到烦恼不已。每一次,从追求梦想的坂东口中,肯定会说出“站在企鹅的角度考虑吧。”)
「最初は、そんなこと出来るかって戸惑いましたよ。しかし、何度も何度も聞かされているうちに、ここまでペンギンのことを考えている人間はいないと心から思えてくるようになりました。」
そう語るのは、建設の現場責任者の伊藤和幸さんです。
(“最初困惑于这怎么可能做到?然而,一直听他这样说,就渐渐觉得如此为企鹅考虑的人不存在了吧。”建设现场负责人伊藤和幸如此说道。)
いくつもの問題を乗り越えて完成した施設に、いよいよペンギンが引越しをしてきました。彼らが気持よく泳いでくれるかが最後の問題です。
(终于,企鹅要搬入在跨越了各种问题后所建成的设施中。它们能否舒适地游泳是最后的问题。)
ペンギン達は、岩場の上から水の中を覗きはするのですが、なかなか飛び込む気配がありません。飼育係、関係者が固唾を呑んで見守る中、一匹の勇気あるペンギンが飛び込みました。すると、他のペンギン達も次々と飛び込んでいきます。
(企鹅们在岩壁上窥视着水中,然而完全不跳下去。在饲养员和有关人员的屏息注视中,一只勇敢的企鹅跳了进去。于是其他的企鹅们也陆续跳了进去。)
水中トンネルの真上を泳ぐペンギンは、太陽の光と青空をバックにまるで風を切って飛んでいるかのようです。
(企鹅背对着阳光与蓝天在水中隧道的正上方游泳,仿佛冲破了风飞行。)
「うわあ、速い。」
(“哇啊,好快。”)
「これが本当にペンギンなの?」
(“这真的是企鹅吗?”)
「飛行機のアクロバットショーを見ているみたい。」
(“仿佛在看飞机的杂耍表演。”)
「何て綺麗なの。」
(“好美啊。”)
そのすばしっこさと言ったら、陸の姿とは大違いです。
(它敏捷的身姿与路面上的截然不同。)
「よく見ると流線型をしていて、まるで魚のようでしょう。僅かなフリッパー(翼)の動きで、右に左に泳げるのは、あの体のおかげなんです。」
(“仔细看的话,呈现出流线型,仿佛鱼一样。仅用脚蹼细微的动作,就能左右游动,是因为它的体型。”)
「ペンギン館」がオープンした二〇〇〇年度の入園者は、前年度を十万人も上回る五十三万九千八百八十八人を記録しました。
(“企鹅馆”开馆后的2000年度的入园者远超了前年度十万人以上,创下了539888人的记录。)


