【翻译练习】早坂吝随笔3
(电子邮件杂志《未来事始NEWS》2020年05月28日配信号刊载)
情報サイト「未来コトハジメ」は、新たなビジネスの機会を模索し、未来に向け準備を進めるための“アイデアバンク”です。
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今週のメールマガジンの「ミラコト・サロン」は、「犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―」「探偵AIのリアル・ディープラーニング」などの著作で知られる、ミステリ作家の早坂吝さんのコラムをお届けします。
本周的邮件杂志的“未来沙龙”,为大家送上因《侦探AI的真实深度学习》与《犯人IA的智能增幅》而知名的推理小说作家早坂吝先生的专栏。

◇コラム「ミラコト・サロン」◇
◇专栏“未来式·沙龙”◇

最近「チー牛」というインターネットスラング(俗語)が流行っているそうです。「すき家で3種のチーズ牛丼を頼んでそうな、いかにも底辺で根暗で不細工な奴」という意味で、「非リア充」や「陰キャ」の後継に当たる言葉です。いくら何でも無理があるだろと思うので、流行は短命に終わる気がするのですが。ちなみに私の顔は「チー牛」の例として出回っている画像にそっくりです。
最近“チー牛”作为网络用语流行起来了,是“点了食其家的三重芝士牛肉饭的那个,真是个阴险丑陋的家伙”这样的意思,被当作替代“非リア充(非现充)”和“陰キャ(阴角)”的词。不管怎么想,都很没有道理,感觉应该很快就不流行了。顺带一提,我的脸和作为“チー牛”例子出场的画像一模一样。
ネット上の下劣なレッテル貼りにはウンザリですが、見方を変えれば面白い側面も見えてきます。というのもこれ、かなりすき家の宣伝になっていませんか。確かにマイナスイメージではあるのですが、それが逆に興味を惹くというか。味がまずいと言っているわけではありませんからね。実際私はこの言葉で初めて3種のチーズ牛丼を知りましたし、癖になる味なんだろうかとか色々気になっていますよ。
虽然是网上无聊的劣质标签,但是换个角度来看,也能看到有趣的一面。这也相当于是食其家的宣传吧,不是吗?确实是负面印象,但反而会引起兴趣。毕竟没说味道不好不是吗?实际上我是通过这个话题第一次知道三重芝士牛肉饭,也很在意是不是有让人上瘾的味道。
これはおよそあり得ない空想なのですが、「チー牛」という単語の流行がすき家が仕掛けたステマだったら面白いと思いました。ステマとはステルスマーケティングの略で、企業とは無関係な第三者のふりをして行う宣伝のことです。まあ普通、こんな企業イメージを下げるような企画は通らないでしょうが。
这大概是不可能有的空想,但是如果“チー牛”这个词的流行是食其家设计的“ステマ”的话就很有趣了。“ステマ”是“stealth marketing(隐性营销)”的略称,是指伪装成与企业无关的第三方来进行宣传。当然一般来说,降低企业形象的企划是行不通的。
「チー牛」のことはそれとして、現在ステマはネットの各所で行われています。しかしステマは決してステマであると悟られてはなりません。「企業とは無関係な第三者が称賛しているから信頼できるのであって、企業や企業からお金をもらった人物が宣伝しても信頼できない」というのが大衆の考えだからです。つい最近も口コミでヒットしたと思われていた『100日後に死ぬワニ』という漫画が、実は電通による仕掛けだったのではないかと疑われて炎上しました。そんな時代だからこそ「チー牛」のような斜に構えた直接褒めないステマは有効かもしれませんね!?
“チー牛”暂且不提,现在网络上的隐性营销真是到处都是。不过隐性营销的关键是不被察觉。“因为是和企业无关的第三方称赞,所以可以信赖,从企业拿到钱的人宣传不能信赖”这是大众的想法。最近被认为是口碑很好的漫画《100天后死去的鳄鱼》,被怀疑实际上是电通设计的,引起了轩然大波。正因为处在这样的时期,所以像“チー牛”这样曲线的不直接表扬的隐性营销才更有效吧!?
(早坂吝=小説家)
(早坂吝=小説家)

译者:
题外话
首先那张画像长这样

是推特上一位叫做いびりょ@ibiryo_sun的作者,在2008年创作的作品。

关于这张画的不良标签,至少在2018年就有一定流行度并反馈到作者了。作者在推特表达了不满。

在2020年左右流行度进一步攀升之后,作者转变为了近似逆来顺受的态度,主动在自己的推特下面做一些梗图。
总之我想表达的是,2008年的画在2020年突然流行,确实能反映一些社会现象,可能也确实有一些可发掘的故事,比如,没想好。总之,虽然是原作者的自画像,但是跟译者也挺像的。
顺便早坂吝老师的相貌是这样的:
