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よくわかる説教

2021-04-09 10:18 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、ある坊さんが町の集まりに出かけては、人々に為になる話をしていたのですが、聞いているみんなは無駄口(むだぐち→おしゃべり)ばかりで、なかなか熱心には聞いてくれません。
 何とか話をちゃんと聞かせたいと考えた坊さんは、次の説教(せっきょう)の日、みんなに向かってこう言いました。
「これから私がみなさんに何をお話しするか、わかりますか?」
 するとみんなは、
「さあ、わからねえなあ」
と、口をそろえて言います。
「そうか、わからぬか。わからぬ話をしても仕方がないから、今日は止めにしよう」
 こう言って坊さんは、さっさと帰ってしまいました。

 また次の説教の日、坊さんが前と同じ事を聞くと、みんなは帰られては困ると思い、
「はい、よくわかりました」
と、言いました。
 ところが坊さんは、
「ほお、わかっておるのか。それは大した物だ。しかしそれなら、話をしても仕方ない。今日はこれまで」
と、またまた帰ってしまいました。

 さて次の説教の日、坊さんが今度も同じ事を聞くと、みんなが言いました。
「知っている者と、知らん者がおります」
 すると、坊さんは喜んで、
「それなら知っておる者が、知らない者に教えておくれ」
と、やっぱり帰ってしまいました。

 そのされたみんなは、どうしたものかと相談しました。
「どうして坊さまは、すぐに帰ってしまうんじゃ?」
「そうじゃ。何と答えても帰ってしまうのでは、どうしようもない」
「いや、これはきっと、わしらがまじめに説教を聞かんから、坊さまが怒りなさったに違えねえ。ここは、みんなで謝りに行こう」
 こうしてみんなは寺まで行って、説教を続けてくれる様にと頼んだのです。

 そして次の集まりからは、みんながじっくり話を聞くようになったので、坊さんはとても熱心に説教をしました。

 人の話は、ちょんと聞かなくてはいけません。
 話を聞かないと、その人はこの坊さんの様に話してくれなくなりますよ。

おしまい


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