【日本小4道德】34#挑战点字菜单
点字メニューに挑戦(挑战点字菜单)
法子の家は食堂です。お父さんが料理を作り、お母さんがお客さんの相手をします。お店が駅の近くなので、色々なお客さんが入ってきます。
(法子家是餐厅。父亲做料理,母亲招待客人。店在车站附近,因此有形形色色的客人会来光顾。)
ある日の夕方、法子が部屋で本を読んでいると、「法子、ちょっとお願い。」と、お母さんに呼ばれました。
(某日傍晚,法子正在房间读书的时候,被母亲叫道:“法子,稍微帮个忙。”)
「目の不自由なお客さんに、メニューを読んであげてほしいの。お店が立て込んでいるから、法ちゃんやってくれる?」
(“请给盲目的客人读菜单。店里很忙,你能帮忙吗?”)
「うん、分かったわ。」
(“嗯,我知道了。”)
法子はすぐにお店へ出ました。隅の席に、白い杖をそばに置いたおじさんが、座っています。法子はどきどきしたが、思いきって、「すみません。お待たせしました。」と、声をかけました。
(法子马上来到店里。一个身旁放着白色拐杖的叔叔正坐在角落的座位上。法子虽然很紧张,但还是断然道:“不好意思。久等了。”)
「忙しいのに、すみません。」
(“你们明明那么忙,不好意思了。”)
おじさんは、ほっとした様子で言いました。法子は、お店のメニューをゆっくりと全部読みました。
(叔叔松了一口气道。法子将店内的菜单缓缓地全部读了出来。)
「ありがとう、ありがとう。では、ハヤシライスを頂きましょう。」
(“谢谢,谢谢。那么,来一份牛肉洋葱盖饭。”)
おじさんは、嬉しそうに言いました。
(叔叔愉快地说道。)
「ハヤシライス一丁でえす!」
(“一份牛肉洋葱盖饭!”)
法子も嬉しくなって、大きな声で言いました。
(法子也很高兴地大声道。)
その夜、法子は、夕方のことを色々と考えて、良いことを思い付きました。
(当晚,法子考虑了很多傍晚的事,然后想到了一个好主意。)
(そうだ。前に国語で勉強した点字だ。点字でメニューを作ればいいんだ。)
(对了。之前在国语课上学习过的点字。制作点字菜单不就好了。注:国语课本中也有点字相关课文,可以在我的专栏里找找看。)
早速お父さんとお母さんに相談すると、「それはいいね。」「素敵な考えだわ。」と、二人とも大賛成です。
(她赶紧和父母商量了之后,两人都很赞成道:“不错啊。”“很棒的想法。”)
「でも、どうすればいいかしら。お父さんもお母さんもお店の仕事で手がいっぱいで……。」
(“但是,要怎么做?爸爸妈妈光是店里的活就够忙了……”)
お母さんは心配顔です。
(母亲很担心。)
「私だけでは出来ないかしら。」
(“就我来试试呢?”)
法子が言うと、暫く黙っていたお父さんが、「よし、法子にやってもらおう。難しいこともあるだろうが、馴染みのお客さんの小林さんが点訳の仕事をしているから、あの人に相談してみよう。」と言いました。
(法子如此说道,父亲沉默了片刻后道:“好,就让法子来试试吧。虽然也有困难的地方,熟客中的小林先生在做翻译点字的工作,向他商量看看吧。”)
それから一週間ほど経って、点字器と点筆が法子の家に届き、小林さんの指導で法子の点字メニュー作りが始まりました。
(这之后经过了一周左右,点字器和点字笔被送到了法子家,在小林的指导下,法子开始制作点字菜单。)
点字は、縦三点、横二点の、六つの点の組み合わせで作ります。点字板と定規の間に厚い紙をはさみ、縦六ミリメートル、横四ミリメートルほどの四角いますの中に、点筆の先を押し付けて、丸い窪みをつけていくのです。
(点字是由纵三点,横两点的六个点组成的。点字板和尺之间夹着厚纸,然后在纵六毫米,横四毫米左右的四方形中用点字笔的尖端按压,压出圆凹洞。)
最初は点筆が上手く動きません。手首が痛くなります。でも、法子は、プツン、プツンと点字の文字表と睨めっこをしながら、頑張って仕事を続けます。
(法子最初无法顺利动点字笔。手腕很痛。但是法子一边瞪着点字的文字表,一边继续努力工作。)
始めてから五日目、お店のメニューの点訳がようやく出来上がりました。
(开始制作点字菜单的第五天,店里菜单的点字翻译终于完成了。)
「一人でよく頑張ったね。凄い凄い。」
(“一个人很努力啊。厉害厉害。”)
毎日様子を見に来てくれていた小林さんが、にこにこしながら褒めてくれました。
(每天都来看情况的小林笑嘻嘻地表扬道。)
「法子、偉いぞ。目の不自由なお客さんに喜んでもらえるね。」
(“法子了不起。盲目的客人会高兴的。”)
「本当、お店の自慢が一つ増えたわ。」
(“店里骄傲的事真的又多了一件。”)
お父さん、お母さんも嬉しそうに言いました。
(父母都高兴地说道。)
(あのおじさん、今度お店に来たら、なんて言ってくれるかな。)
(那个叔叔下次来店里的话,会说什么呢?)
法子は、点字のメニューをそうっと撫でました。
(法子轻抚了一下点字菜单。)

