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へんちくちく音機

2021-11-07 22:08 作者:ki9503  | 我要投稿

あいつとの出会いは、冬休みにおばあちゃんの家に行った時だった。

【これ、欲しいな】

【それは、無理だと思うぞ。】

と、お父さんが言った。

【どうして】

【それはなあ、おばあちゃんがずっと大事にしていた、おばあちゃんの宝物なんだから。】

【ふーん。でも、一応聞いてみるよ。おばあちゃーん、二階にあるラッパみたいなやつ、ちょうだい。】

【あれは、駄目よ。おばあちゃんのおじいさんからもらった大事な宝物なんだから。】

【そう言わずに。お年玉いらないから。】

【うーん、しょうがないわねぇ。その代わり、今日からあなたたちが帰るまで、おばあちゃんの言うとおりにするのよ。そしたら後で送ってあげる。】

それから五日の間、おばあちゃんの言うとおりにした。帰る日、おばあちゃんは、ちょっと寂しそうな顔で僕たちを見送った。

【ただいま。】

誰もいない家の中に挨拶をした。玄関には、

大きなダンボール箱が置いてあった。もしかしたらとかけ寄ってみると、おばあちゃんが送ってくれたちく音機だった。早速部屋に持ち込んで、レコードをならしてみた。

はじめは、いい音楽が流れていたが、しばらくすると、

ガーガーザーザー

という声が聞こえてきた。どうしたんだろう。僕は、ダイヤルをいじくり回していると、

【コソバイでござる。】

という声がした。僕は、辺りを見回した。

【誰だい】

【目に前にいるでござる。ところで、ここはとこでござる】

【君が喋っているの】

【セッシャ以外誰が喋るんでござるか】

【信じられない。ここは、亀岡市だけど。】

【セッシャ舞鶴に住んで、おらなかったか】

【ああ、すんでいたけど、ぼくがもらってきたんだ。けど君は、どうしてそんなお侍さんみたいない言葉を使うんだ。】

【セッシャ、元お侍の家にいたからでござる。セッシャの主人は、お侍だった時の言葉を忘れないために、毎日毎日セッシャの前で喋っていたのござる。】

【どうして君は、喋れるよになったの。】

【それはでござる、ある日、主人が酒を飲んで、酔っぱらって、セッシャを思いっ切り、蹴飛ばしたのでござる。その、ショックで、言葉を話せるようになったのでござる。セッシャ、舞鶴では、ばーさんとよく話をしたものだ。ばーさんは、よく旅行へ行くので、旅の話を聞かせてくれたものでござる。ばーさん、元気にしているでござるかなぁ。】

その時、お兄ちゃんの声が聞こえた。

【じゅーん、おばあちゃんからちく音機、届いたのか】

【お兄ちゃんが来ても、一言もしゃべるなよ。】

【分かっているでござる。】

【なかなか立派なちく音機じゃないか】

【お兄ちゃん、このちく音機、いつ作られたんだと思う。】

【明治時代】

【何で知ってるの。お兄ちゃん。】

【僕は、喋ってない。】

【それじゃ、誰が喋ったの。】

【セッシャでござる。】

【えーっ】

【どうしたのお兄ちゃん。何か言った。】

【今、ちく音機喋らなかったか。】

【喋るわけないじゃないの、耳がおかしくなたんじゃない、お兄ちゃん。】

【じゅん、何か僕に隠してるだろう。】

とうとうお兄ちゃんにもばれたらしい

【実はねぇ、このちく音機喋るんだよ。】

【いっちょう喋らせてくれ。頼む。】

【おい!ちく音機、ちく音機!】

【グースカ、グースカでござる。】

【お兄ちゃん、こいつ寝ているよ。】

【しょうがない、後にして野球しよう。】

【ストライク、ストライク、カッキーン。】

僕は思いっ切りボールをぶったたいた。

そのボールは、窓をつきぬけ、僕の部屋に入っていった。

【あっ、ちく音機大丈夫かなあ。】

僕は走って二階へかけあがった。

僕に部屋に入ってみると、ちく音機のラッパの中にすっぽりとボールが入っていた。僕は慌ててボールをひきぬき、

【おい、ちく音機、大丈夫か。】

と聞いた。でもちく音機は何にも喋らなかった。まだダイヤルをいじくり回した。すると、小さな小さなこえで、

【さらばでござる。】

と、いう声が聞こえた。

 


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