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なぞかけの焼きいも屋

2021-04-26 18:36 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、ある町に、屋台の焼きいも屋が現れました。

「えー、八里半の焼きいも~ 焼きたての、八里半の焼きいもだよ~」

 焼きいも好きな男がこれを聞いて、焼きいも屋に声をかけました。

「おーい、焼きいも売り。八里半の焼きいもとやらを、もらおうじゃないか」

「へい、ありがとうございます」

「しかし、八里半の焼きいもとは、何のことだ?」

「へい。この焼きいもの味が、クリ(九里→くり)に近いという、なぞかけでごぜえますだ」

「なるほど。九里から少し引いて、八里半か。うまい事を言うな。よし、一本たのむよ」

「へい。まいどあり」

 男が八里半の焼きいもを割ってみると、確かにクリの様に黄色くておいしそうです。

 けれども食べてみると、クリほどはおいしくありませんでした。

「確かに、うまいはうまいが、クリにはおよばねえな。名前通りだ」


 男が歩いて行くと、別の焼きいも屋がありました。

「えー、九里半の焼きいもはいかがですか~ 焼きたての九里半の焼きいも~」

「おーい、焼きいも屋。九里半の焼きいもとやらを、もらおうじゃないか。ところで、九里半とは何のことだ?」

「へい、クリより、半里もうまいという、なぞかけですだ」

「ほほう、それで九里半か」

 男が食べてみると、確かにあまくて、クリよりおいしい焼きいもでした。

「ああ、うまかった。さすが九里半だ。名前通りだ」


 男がさらに歩いて行くと、また別の焼きいも屋がやって来ました。

「えー、十里の焼きいもはいかがですか~ 焼きたての十里の焼きいも~」

「焼きいも屋。十里の焼きいもとは、何の事だ?」

「ああっ、説明するよりも、食って見りゃわかるだ」

 今度の焼きいも屋は、えらく態度の悪い焼きいも屋です。

(まあ、八里半、九里半と来て、どんどんうまくなっているから、この十里の焼きいもは、もっとうまい焼きいもにちがいない)

 男はそう思って十里の焼きいもを食べてみたのですが、いもが悪いのか固くてゴリゴリしています。

 とてもまずくて、食べられたものではありません。

「なんだい、このまずい焼きいもは! ゴリゴリして、食えたもんじゃないぞ!」

 男が文句をいうと、焼きいも屋はすました顔で言いました。

「だから、十里と言っただろう。五里(ゴリ)と五里(ゴリ)で十里。焼きいもがゴリゴリしていてあたり前だ」

「なるほど、確かに名前通りだ」


おしまい


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