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《樱之诗》重要选段:弗里德曼论日本艺术

2022-05-16 08:50 作者:真紅様  | 我要投稿

【弗里德曼】「日本はアート不在な地だよ。不毛だ」

「日本是一个art缺席的地方啊。不毛之地」

 

【直哉】「なんだ? アメリカ人のあんたからしたら、日本に芸術など無いとでも言いたいか?」

「什么啊?你是想说,从你这个美国人的视角来看,日本根本没有艺术吗?」

【弗里德曼】「何を馬鹿げた事を、日本の芸術とその歴史の根深さは、世界的にも稀に見るものだろう」

「说什么蠢话,日本的艺术及其历史的深远程度,在全世界都罕见的吧」

【弗里德曼】「世界最古の長篇小説を書いた女流作家がいる国だ」

「它是著有世界最早的长篇小说的女作家所在的国家」

【直哉】「源氏物語か、そういう言われ方もするなぁ……」

「源氏物语吗,这样的说法也是有的呢……」

【弗里德曼】「そもそも、アメリカでキュレーターをやっていて、日本画を軽んじている人間などいない」

「说到底,在美国当策展人,还轻视日本画的人根本不存在」

【弗里德曼】「アメリカは、印象派そして日本画を、本国よりも多く所有している」

「美国拥有的印象派画作和日本画,比它们的祖国还要多」

【弗里德曼】「特に、浮世絵は、印象派に対する絶大な影響を抜きにしても、世界的に見てもあまりに独特だ」

「特别是浮世绘,即使抛开对印象派的巨大影响不谈,在全世界来看都过分地独特」

【弗里德曼】「生前に三万もの絵を残した。画狂人、葛飾北斎。ヒロシゲブルーと賞された歌川広重。共にその後ヨーロッパに絶大な影響を与えた、世界的に有名な画家」

「生前留下了三万幅画的“画狂人”葛饰北斋。用色有“广重蓝”之美名的歌川广重。都是后来给欧洲造成了巨大影响的世界著名画家」

【弗里德曼】「当然、浮世絵だけではない。雪舟などの水墨画、室町から続く狩野派、天才を多く輩出した琳派。円山派そして伊藤若冲に長沢芦雪……」

「当然,不光只有浮世绘。雪舟等人的水墨画,从室町时代开始传续的狩野派,天才辈出的琳派。圆山派,伊藤若冲,还有长泽芦雪……」

【弗里德曼】「この国には、天才が多い。才能に溢れているさ」

「这个国家天才众多,才华横溢」

 

【直哉】「だったら、何故アート不毛なんだよ」

「既然如此,为什么它是art的不毛之地啊」

【弗里德曼】「大衆文化などと言う言葉が生まれる以前。

革命をせずに、民衆が文化を牽引した希有な国だ」

「在“大众文化”之类的词汇诞生之前。

日本是没有经过革命,就由民众引领文化的稀有的国家」

【弗里德曼】「葛飾北斎も歌川広重も御用絵師では無い。浮世絵という大量生産を前提にした、町人文化から生まれた芸術家だ」

「葛饰北斋和歌川广重都不是御用画家。他们是以浮世绘的大量生产为前提,从町人文化中诞生的艺术家」

【弗里德曼】「だとしたら、近代化という大衆化の中で、この国の芸術というものが、どの様な形となるだろうかね」

「既然如此,在现代化这一大众化【进程】之中,这个国家的艺术这种东西,会变成怎样的形态呢」

【弗里德曼】「大衆民主主義が入る前から、民衆文化が盛んだった国。その様な国にとって、芸術とはいかなるものになるだろう?」

「在大众民主主义传入之前,民众文化就很繁盛的国家。对这样的国家来说,所谓的艺术会变成怎样的东西呢?」

【弗里德曼】「何故、ミシマは死を選ばなければならなかったのか?」

「为什么,三岛不得不选择死亡呢?」

【弗里德曼】「何故、オカモトは戦後の自らの芸術活動をシャドーボクシングである様だと言ったか……」

「为什么,冈本把战后自己的艺术活动说成“像是对空气打拳一样”呢……」

(译者注:关于这句话的具体出处,参见https://www.1101.com/taro100/2011-12-28.html。感谢@三无の混沌 提供的资料)

ミシマは三島由紀夫。

オカモトは岡本太郎だろう。

“三岛”是指三岛由纪夫。

“冈本”则是指冈本太郎吧。

【弗里德曼】「彼らの態度は真逆ではあるが、だが、それは同じく、永遠にあるべき、壮麗なる宮殿の崩壊を目にした、芸術家の態度でしかない」

「他们的态度虽然完全相反,但其实一样,都只是目睹了本应永存的壮丽宫殿的崩塌的,艺术家的态度罢了」

【弗里德曼】「宮殿は崩れさり砂の山だけが残った」

「宫殿崩塌不见,只留下了一座沙山」

【直哉】「今の、日本の芸術界は砂の山という事か?」

「也就是说,如今的日本艺术界是一座沙山吗?」

【弗里德曼】「その通りだ」

「正是如此」

 

【弗里德曼】「だが、この国には、巨大な空虚さえあればいい」

「不过,对这个国家来说,只要有一片巨大的空虚就行了」

【弗里德曼】「その中心には空虚さえあれば、中心は必要無い。

本来あるべき真理の価値体系。高尚なる建造物はいらない」

「对它的中心来说,只要有一片空虚,就不需要中心了。

不需要本来应有的真理的价值体系。不需要高雅的建筑物」

【直哉】「難しい話だな。俺にはさっぱりだよ」

「真难懂呢。我一点也听不明白啊」

【弗里德曼】「つまりこの国ではアートは商売になりづらい。

ただそれだけの事さ」

「就是说在这个国家art生意很难有生意做。

仅此而已」

【弗里德曼】「ここはアート不毛地帯だ」

「这里是art的不毛之地」

【直哉】「だったら、草薙健一郎はなんで商売になると思った?」

「那么,草薙健一郎为什么觉得有生意做?」

【弗里德曼】「だから健一郎は、早い段階で日本を捨ててアメリカに渡った」

「所以健一郎才早早地离开日本去了美国」

 

【直哉】「だったら、草薙健一郎は日本的では無かったのか?」

「那么,草薙健一郎不是日式的画家吗?」

【弗里德曼】「まさか、櫻なんて題材にしているあたり、とても日本的だろう」

「怎么可能,以櫻花之类的作为题材,这非常日式的吧」

【直哉】「だったら何故、草薙健一郎は成功した?」

「那么,为什么草薙健一郎成功了?」

【弗里德曼】「彼が成功したのは、日本的である事に自覚的だったからだよ」

「他之所以成功,是因为他对“自己是日式的”这件事有所自觉啊」

【弗里德曼】「彼は、この国独特の空虚を、世界的な共通項とした」

「他将这个国家独特的空虚,作为世界性的共通点」

【直哉】「空虚を……世界的な共通項に……」

「将空虚……化为世界性的共通点……」

 

【弗里德曼】「あらゆる国には、宗教がある。

どの民族にも、その中心には長い歴史を持つ巨大な神殿がそびえ立っているものさ」

「所有国家,都有宗教。

任何民族,其中心都矗立着具有悠久历史的巨大神殿」

【弗里德曼】「だが、日本文化には、そもそもそびえ立つ巨大な神殿が長らく不在だ」

「然而,在日本文化中,原本矗立的巨大神殿却长时间地缺席」

【弗里德曼】「巨大都市東京の中心に皇居という、空虚な、何もない森だけの空間が広がっている」

「在超大城市(megacity)东京的中心,铺展着名为皇居的,空虚的、别无一物只有森林的空间」

(译者注:出自罗兰·巴特的《符号帝国(L'Empire des signes)》:“我要谈的城市(东京),表现出这一可贵的矛盾:它也有一个中心,但这个中心是空的。整个城市都围绕着一个既是禁区又无足轻重的地方,那里笼罩在绿荫之下,由沟渠保卫着,住着一个永远也见不到的天皇,也就是说,照字面意思,无人知晓此人是谁。”参见https://ja.wikipedia.org/wiki/表徴の帝国。)

【弗里德曼】「そして、その事を健一郎は良く理解していた」

「并且,健一郎对这件事很是理解」

【弗里德曼】「空虚である事を自覚していた健一郎の作品は、どの文化ともかち合わない。日本的な空虚感を作風としていた」

「对自己的空虚有所自觉的健一郎的作品,与任何文化都不冲突。它们以日式的空虚感为风格」

【弗里德曼】「ヤツの死生観は、まるで箱庭の様に美しく、そして素朴さと根源的なものを持っている」

「那家伙的生死观,如箱庭一般美丽,并且具有朴素感、和某种根源性的东西」

【弗里德曼】「草薙健一郎の絵画が、宮澤賢治の影響を強く受けているのも偶然ではないさ」

「草薙健一郎的绘画受到宫泽贤治的强烈影响,也不是偶然的」

【弗里德曼】「彼の臨界的な空虚の素朴さ。ああいう芸術は、一度ハマれば、どの人間にも理解出来る」

「他的临界性的空虚的朴素感。那样的艺术,一旦迷上,任何人都能够理解」

【弗里德曼】「禅は欧米で大人気だ。かのスティーブ・ジョブズも大変熱心だった」

「禅在欧美很有人气。那个史蒂夫·乔布斯也非常热衷」

【弗里德曼】「空虚と無。彼は、ある意味で分かりやすい芸術家だ」

「空虚与无。在某种意义上来说,他是个很好懂的艺术家」

【弗里德曼】「だから、商売として成り立った」

「所以,【买卖他的画】才成其为生意」

 

【弗里德曼】「だが、それも例外。草薙健一郎という男は希有な存在だ。

取り替えがきく様な才能では無い」

「不过,这也是个例外。草薙健一郎这个男人是稀有的存在。

他的才能是不可替代的」

【弗里德曼】「この国には芳醇な文化が溢れているさ。

だが、それはアートではない」

「这个国家满溢着芳醇的文化。

但是,它们不是art」

【弗里德曼】「私の仕事とは関係のないものばかりだ……」

「净是些跟我的工作无关的东西……」

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