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Fate HF3 场刊访谈 奈须/须藤/下屋/杉山

2020-10-03 17:58 作者:北海黎明  | 我要投稿

奈须】

原作者として
これ以上の幸せはない

Fate/ stay night」発売から15年あまり、第三章 「spring song」の公開をもって三部作が完結しますここまでたどり着いた現在の心境をお聞かせください。

Fate/ stay night」は15年前のゲームなので、本来いまアニメにしても、商業的な意味はほとんどないと思っていました。それをアニメにしてくれたことが嬉しいし、とくに万人向けではない[Heaven' s Feel](以下[HF])という作品をやり遂げてくれたufotableさんには、いつも感謝しています。15年前に自分たちが苦労して作ったものを、当時受け取ってくれた入たちが、まわりまわって映像というカタチで返答してくれた。とはいえ昔の自分が書いたものが超クオリティの映像になることに、嬉しいやら、恥ずかしいやら、という気持ちもあります(笑)。そういう個人的な想いもありつつ、原作者として、これ以上にありがたいことはないと感謝しています。

【奈须】

作为原作者

没有比这更幸福的了

Fate/stay night发售15年多,第三章《spring song》公开后三部作品就完结了。

Fate/stay night是15年前的游戏,所以我觉得即使现在动画,也几乎没有商业意义很高兴能把这部作品做成动画,特别是完成了不面向纯路人的《Heaven's Feel》(以下简称HF)

对于制作这部作品的ufotable,我一直都很感谢。15年前,接受了我们辛苦制作的作品并逐一用影像的形式回复了我

话虽如此,以前自己写的东西能成为超品质的影像,既开心又害羞,这样的心情也是有的(笑)。虽然我有这样的个人想法,但作为原作者,我觉得没有比这更值得感谢的事情了。


改めて劇場版『Fate/ stay night[Heaven' s Feel]の企画の原点をお開かせください。


【奈须】全ては須藤(友徳)さん(監督)の手描きのメモからはじまりました。まるで魔導書みたいな分量でHF]を研究していて、本当にすごいなと感心するばかりでした。これまでアニメ化に何度か関わらせていただいて、映像化の企画が立ち上がった時は、基本的に原作をお嫁に出して自分たちは見守る、というスタンスが一番スムーズだと考えていました。ところが今回は須藤さんちに[HF]と(間桐)桜をお嫁に出そうとしたら、須藤さんちのお父さんが「これが私の考えた桜です」と嫁を逆提案してきたという(笑)。「んおっかない!おっかないけど、この人になら任せられる!」という感じでした。本来なら原作者がアニメスタッフの側に入って『同じ職場の人間にならなければ共有できない[HF]の空気感を、須藤さんは最初からお持ちだった。だから劇場版HFという作品はすごく恵まれていて、こんなことはもうないんじゃないかな?と思うくらいです。

重启剧场版Fate/staynight[Heaven's Feel]企划的原点。

 

【奈须】这一切都是从须藤(友德)先生(导演)的手绘笔记开始的。完全是以魔导书那样的分量研究HF,真的是非常厉害啊。到现在为止,动画化已经有过好几次的联系,当电影化的企划确立的时候,基本上是把原作嫁出去,自己去守护,这样的立场是最顺利的。但是这次要把[HF]和(间桐)樱嫁到须藤家,须藤家的父亲却提出了“这是我想出来的樱”的相反提案(笑)。“虽然很恐怖,但是交给这个人的话就好了”的感觉。须藤先生从一开始就有让原作者进入动画工作人员一方,“如果不成为同一职场的人就无法共有的‘HF’的氛围想法。所以说,剧场版HF这部作品真的很受惠,我想应该不会再有这种事情了吧。


第一章「 presage flower」を振り返ると、どんな思い 出がありますか?


【奈须】第一章の関係者試写会(2017年10月に行われた、「ufotable CINEMA」の上映会)は印象に残っています。試写会が終わったあと、皆で須藤さんをもみくちゃにして「監督なにあれ?すごすぎるぞ」と。TYPE-MOONスタッフは全員打ちのめされてしまって、ホテルに帰ってからも、もうちょっと話そうぜと、ずっと作品の話をしていました。それくらい第一章のインパクトは大きかったです。第一章は言ってしまえば、邦画だったん ですよね。アニメ映画ではなくて、邦画。実写作品のもつ重苦しさや格調、空気感をアニメで見せてくれるとは思わなかった。あのファーストインパクトは衝撃的でした。

 

回顾第一章“presage flower”,会有怎样的回忆呢?

【奈须】第一章的有关人员试映会(2017年10月举行的“ufotable CINEMA”上映会)给我留下了深刻的印象。试映会结束后,大家把须藤先生揉搓得一塌糊涂,说:“那是导演啊,真是太好了。”TYPE-MOON的工作人员全都被打败了,回到酒店后,也一直在聊作品的话题。第一章的冲击就那么大。就第一章来说,是日本电影吧。不是动画电影,而是日本电影。我没想到真人版作品的沉闷、格调、气氛都会在动画中展现出来。那个第一印象很有冲击力。

第二章「 lost butterfly」も大きな反響を呼びましたね。


【奈须】実は制作中、すこし不安に思っていました。いわゆる「邦画アニメ」をやるというインパクトは第一章でし尽してしまったので、三部作の真ん中になる第二章は「第一章ほどじゃなかったね」と言われてしまうのではないかと。でも第二章の公開前に関係者試写会があって……不安は吹っ飛びました。インパクトは第一章の比ではな かった。第二章を見ると、第一章は導入に過ぎなかったと感じました。第二章は素晴らしいエンターテインメントでした。ドラマとしてもサスペンスとしても、とても面白くて。第一章から渡された重いバトンを受け取り、気がつくと二刀流にして颯爽と走り抜けたくらいのインパクトがありました。

 

第二章《lost butterfly》也引起了巨大反响。

【奈须】其实在制作中,我有点不安。所谓的“日本电影动画”的冲击力在第一章就已经用尽了,所以在三部作品的正中间的第二章就被说成“不如第一章”了吧。但是在第二章公开前有相关人员的试映会……不安消失了。冲击力比不上第一章。看了第二章,我觉得第一章只不过是引进了。第二章是很棒的娱乐作品。无论是作为电视剧还是悬疑剧,都非常有趣。从第一章开始接到的沉重的接力棒,回过神来发现竟然变成了二刀流,给人以精神抖擞的感觉。


第一章から第三章まで、奈須さんは脚本段階から、須藤監督とやり取りをされています。どんなやり取りでしたか?

【奈须】基本的には最初に互いの見解を合わせて、あとはもうアニメスタッフさんにお任せでした。第一章は導入なので、これから起きる物語のベースを描かなくちゃいけないから、新作映画として成立させるのが難しかったのだと思います。第二章は限られた範囲で、好き放題しても良いというパートだった。第三章の課題は、前作までで積んできた積木をどうやってまとめるのかということでした。第一章も第二章も、単体作品としては完璧ではあるんだけど、全体の一部としてみると取りこぼしているものもある。原作からカットした要素が最後にどう見えてくるのか。その点 についてはずっと考えていました。第三章まで観終わったあとの感覚が、原作のプレイ感と違うものになっていないか。伝えたいものが分からなくなっていないか。その話を須藤さんにしたら、劇場版は郎と桜の物語にします」というテーマが一切ブレてなくて、上がってきた絵コンテも方向性が一していて、これなら大丈夫だと。須藤さんがHFをプレイしたときに感じたものに焦点をあてて着地すれば、それが劇場版HFとして新生してくれるんだと。

 

从第一章到第三章,奈须先生从剧本阶段开始,就和须藤导演进行了对话。是怎样的对话呢?

 

【奈须】基本上是先互相结合对方的意见,然后就交给动画工作人员了。因为第一章是导入的,所以必须要描写今后发生的故事的基础,所以很难作为新作电影成立。第二章是在有限的范围内,可以随便做的部分。第三章的课题是,如何总结上一部作品中积累的积木。第一章和第二章,作为单体作品是完美的,但是从整体的一部分来看也有遗漏的东西。从原作中切掉的要素最后会如何看待呢?关于这一点我一直在想。第三章看完后感觉,和原作的游戏感不一样吗?你不知道想传达的东西吗?如果把这个故事变成须藤先生的话,剧场版就变成士郎和樱的故事了。”这一主题完全没有动摇,上来的分镜方向性也一致,这样的话就没问题了。如果把焦点放在须藤先生玩HF的时候感受到的东西上的话,那就是作为剧场版HF而新生的了。


キャストが作品に込める愛情

奈須さんは第一章から第三章までアフレコに同席されています。収録はいかがでしたか。


【奈须】キャストの皆さんとは『Fate/ stay night』を通して10年以上のお付き合いになります。[HF]の収録は、いつもすごくスムーズなんですよ。杉山(紀彰)さん(衛宮士郎役)や下屋(則子)さん(間桐桜役)はじめ、メインキャストの皆さんのお芝居がまったくブレていない。ものすごく安定している現場だな、と思います。その中でも頭ひとつ抜けているなと思うのは、下屋さんですね。第二章のレインや、第三章のラストパートの演技は鬼気迫るものがありました。熱が入らないと伝わらないシーンではありつつ、入りすぎると空回ってしまうから、きっと何テイクも重ねるんだろうな、と思っていました。杉山さんの士郎も、下屋さんの桜をしっかり受け止めてくれました。士郎は叫ぶシーンが多いのですが、そこに桜を想う気持ちがちゃんと込められているから、お芝居に嘘がない。だから台詞がすっと胸に入ってくるんだなと思いました。
演员融入作品的爱情

奈须先生从第一章到第三章都在录音中同席。收录怎么样。

【奈须】通过《Fate/stay night》和各位演员有着10年以上的交往。[HF]的收录总体来说是非常顺利的。以杉山(纪彰)先生(卫宫士郎角色)和下屋(则子)先生(间桐樱角色)为首,主要演员们的演技完全没有改变。我觉得现场非常安定。其中让人觉得最好的是下屋。第二章的凛和第三章最后部分凛的演技都令人毛骨悚然。虽然这是一个没有热情就无法表达的场景,但是深入太多的话就会空荡荡的,所以我觉得一定是重复了很多次吧。杉山先生的士郎也好好地匹配了下屋的樱。士郎喊的场景很多,但正是因为那里饱含了对樱的感情,这就是为什么我认为这些对话能够打动我。


キャストの皆さんは10年以上の積み重ねがあるが故に、それぞれキャラクターへの想いも強いですね。


【奈须】そうですね、そこは長く続いているシリーズものの特権かもしれないです。例えばセイバーオルタは格好いい!と自分たちは思いますけど、川澄(綾子)さん(セイバーオルタ役)は演じていて辛かったらしいんですよね。それぞれのキャストさんの想いも強いし、そこから出力された言葉をフィルムに焼き付けるスタッフ陣の力もすごいなと思います。また[HF]の収録で印象的なのは、浅川(悠)さんですね。収録現場でマイクに向かっている時はご存じの通り素晴らしい演技と声をいただけるのですが、マイクから離れるととても気さくで、やんちゃで、綺麗なお姉さんになる。浅川さんは「Fate」シリーズに出演するたび「どうせ私 はセクシー枠でやられ役なんでしょ?」今回はメインキャラクターとして活躍しますし、第二章の士郎と桜が結ばれるシーンのアレコでは「ものたりない!」と演技の背中を押してくれたり(笑)。最高に楽しかったです。

因为声优们已经积累了10年以上的经验,所以对各个角色的想法也很强烈呢。

【奈须】是的,那可能是长时间持续的系列作品的特权。比如说,Saber帅气至极,我们自己也这么认为,但是川澄(绫子)演起来好像很辛苦呢。每个角色的想法都很强烈,我觉得将从那里收录好的语音添加进电影的工作人员们也很厉害。另外在[HF]的收录中印象最深的是浅川(悠)。在录音现场对着麦克风的时候,正如大家所知道的那样,会有很棒的演技和声音,但是离开麦克风的时候就会变得非常直爽、调皮、漂亮的姐姐。浅川先生每次出演“Fate”系列作品时都会说“反正我是被性感束缚的角色,对吧?”,这次她作为主要角色而活跃着,在第二章士郎和樱结合的场景中,他说“太不成熟了!”这样推着演技的后背(笑)。最开心了。


奈須さんは今回、第一章から第三章にかけてのサブタイトル「I.presage flower」「II.lost butterfly」「III.spring song」を考案されたと聞きました。

【奈须】最初に須藤さんから「全三章のサブタイトルを決めてほしい」と相談があったんです。その時点で各章のやるべきことは決まっていたので、第一章は「人知れず咲く花。予兆」というイメージを込めて「presage flower」。第二章は「さなぎが蝶になる、羽化」というイメージから「lost butterfly」。第三章は春の物語なので「spring song」。各章のテーマを分かりやすくということで、提案させていただきました。

 

奈须先生这次是从第一章到第三章的副标题“I.presage flower”II.lost butterfly」「III.spring 听说是song”的设计。

【奈须】最初须藤先生跟我商量说“希望能决定全三章的副标题”。当时各章应该做的事情已经决定了,第一章是“不为人知的花。带着“预兆”印象的“presage flower”。第二章是“蛹变成蝴蝶,羽化”的印象,所以是“lost butterfly”。第三章是春天的故事,所以叫“spring song”。因为各章的主题很容易理解,所以我提出了这个建议。

 

日常に回帰する、生きるということが大切なテーマなんですね。

【奈须】第二章で藤村大河を出すことにより、お客さんに「帰るべき日常」を意識してもらおうと考えてい ました。「マキリの杯」となった黒い桜が、そこからもう一度、日常を歩き出すのは相当つらいことだと思います。それでも立ち上がって、歩いていくためには、どうすれば良いのか、ということを考えていました。

 

回归日常,活下去是很重要的主题。

【奈须】在第二章中提到藤村大河,让人们意识到“这才是应该恢复的日常”。黑色的樱变成了“玛奇里杯”,从那里再一次开始日常生活,我觉得是相当痛苦的事情。尽管如此,我还是站起来,思考着要怎么走才好。


[HF]では士郎とイリヤの関係性も描かれます。姉妹、姉弟という関係が、より対比的に見えました。

凛と桜は「引き裂かれた姉妹」というコンセプトから出てきたもので、士郎とイリヤの姉弟は物 語の必然でした。もともとイリヤは「妹に見えるけど、実はお姉さん」「外見は幼いけれど、しぐさはすべてお姉さんになっている」というキャラクターを意図していました。このふた組は意図的に被せたものではなく、偶然そうなったという印象があります。


在[HF]中也描写了士郎和伊莉雅的关系。姐妹、姐弟的关系看起来更为对比。

 

【奈须】凛和樱是从“被撕裂的姐妹”这一概念中衍生出来的,士郎和伊莉雅的姐弟是故事的必然。伊莉雅原本是以“看起来像妹妹,其实是姐姐”“外表很小,但是动作都是姐姐”这样的角色为意图的。这两组不是故意隐瞒的,而是偶然的。

[HF]のイリヤについては、原作ゲームの執筆時にどんなキャラクターとして描こうと考えていましたか?


【奈须】イリヤは物語のためのヒロインですね。「聖杯戦争」の当事者の末裔ですし、そう考えると士郎も凛も桜も、大きな陰謀に巻き込まれただけの参加者でしかない。ホスト側というか、システムを作った側で残っているのは、(間桐)臓硯とイリヤだけなんです。なので臓硯とイリヤがこの物語を閉じるしかない。今回の第三章でひとつだけ須藤さんにお願いしたのは、[Heaven' s Feel]は1000年の歴史を持つアインツベルンと、500年の歴史を持つ間桐臓硯の理想の果て」であり、「理想は夢で終わった」ことも描いてほしいとお願いしました。


关于[HF]的伊莉雅,在执笔原作游戏的时候,你想把它描绘成怎样的角色呢?

 

【奈须】伊莉雅是故事的女主角。是“圣杯战争”当事者的后裔,这么一想士郎、凛、樱都只是被卷入了大阴谋的参加者而已。与其说是主机侧,不如说制作系统的一侧只剩下了(间桐)脏砚和伊莉雅。因此,只能由脏砚和伊莉雅来结束这个故事。在这次的第三章中,我只拜托了须藤先生一件事,“Heaven's Feel”是拥有1000年历史的爱因兹贝伦和拥有500年历史的间桐脏砚的理想的尽头,也希望他能描绘出“理想以梦告终”的故事。

第三章は士郎とイリヤの姉弟関係も印象的です。


【奈须】血がつながっている姉妹と、血がつながっていない姉弟。血がつながっているけど心がつかる姉妹と、一度は殺し、殺されそうになったけれど、心を通わせていく姉弟の対比ですね。士郎とイリヤはお互いに言ってほしかったことを、相手から受けとった。それで、ふたりは本当の姉弟になれた。言葉の関係ではなくて、何かをすることで本当の姉妹、姉弟になれた、というところを大切に描きたいと考えていました。

 

第三章士郎和伊莉雅的姐弟关系也令人印象深刻。

【奈须】有血缘关系的姐妹和没有血缘关系的姐弟。虽然有血缘关系,但能抓住心灵的姐妹,是和曾经被杀、差点被杀的姐弟之间的对比。士郎和伊莉雅想要互相说的话,都从对方那里接受了。于是,两个人成为了真正的姐弟。不是语言的关系,而是通过做什么来成为真正的姐妹、姐弟,我想好好地描绘这一点。

一方、かつて自分を殺そうとしたイリヤスフィールを、第三章で士郎は守ることになります。

【奈须】原作のころから[HF]は桜ルートであり、同時にリヤルートであると言われていました。[HF]は他のルートでは救済されないイリヤを救うルートでもあると思います。須藤監督は士郎とイリヤについて、とても丁寧に描かれているな と感じています。
另一方面,士郎在第三章中保护了曾经想要杀死自己的伊莉雅斯菲尔。

【奈须】从原作开始[HF]就是樱线,同时也被认为是伊莉雅线。我觉得[HF]是拯救其他路线无法拯救的伊莉雅的路线。须藤导演对士郎和伊莉雅的描写非常细致。

士郎はイリヤに「一度でもお兄ちゃんなんて呼ばれたら兄貴なんだ」と言い、とても近い距離感になっていきます

山】収録中に下屋さんが「これじゃあ、士郎とイリヤが彼氏彼女みたいじゃないですか!なんかモヤモヤします」と話していて(笑)。確かに第三章では、土郎が桜に対して恐怖を抱いている描写が多いので、いわゆる恋愛的な関係は少ないんですよね。それを下屋さんが気にして「台本のイリヤって士郎の台詞、全部桜に変えて読んでみました」と。まずい、下屋さんが影に因われてしまう!と思ったこともありました(笑)。

士郎对伊莉雅说“只要叫过我一次哥哥,那就一直是哥哥了”,感觉关系很亲近。

山】录音过程中,下屋说:“这样的话,士郎和伊莉雅不是就像男女朋友了吗?我有点郁闷。”确实在第三章中,土郎对樱抱有恐惧的描写很多,而所谓的恋爱关系很少。下屋很在意这一点,她说:“我把伊莉雅对士郎的台词全部换成了樱的声线来读。”不好!下屋被黑影附身了!也有过这样的想法”(笑)。

イリヤは第三章で、士郎との関係がより深く描かれていきます桜にとっては気になる存在ですよね。

山】[HF]は桜ルートとされていますが、イリヤにとっても重要なルートなので士郎とのシーンも多かったですし、なによりイリヤがすごく可愛く描かれていました。一番ヒロイン感ありましたよね(笑)。

 

在第三章中描写了伊莉雅和士郎的关系,对樱来说是很在意的存在。

山】[HF]虽然是樱线,但是对伊莉雅来说也是重要的路线,所以和士郎的场景很多,最重要的是伊莉雅被画得非常可爱。最有女主角的感觉呢(笑)。

Fate/stay night
共に歩んだ15年

第三章の収録をしていて、ラストシーンまで録り終えた 時は、どんなお気持ちでしたか。

【奈须】まだここから制作は進むし、現場も「おめでとう!」という雰囲気ではなかったですが、自分としては『Fate/ stay night』が終わるんだなという感覚がありました。作品の大きな収録はこれで最後かと思うと、しんみりしつつ、万感の想いがありました。

 

Fate/stay night

共同走过的15年

 

在第三章的收录中,到最后一幕为止录制完的时候,是怎样的心情呢。

【奈须】从现在开始,制作还在进行中,现场也没有“恭喜你”的气氛,但我有种‘Fate/stay night’结束了的感觉。一想到这是最后一次作品的大收录,就觉得很沉静,有着万感的想法。

間桐桜をこよなく愛す須藤監督と劇場版『空の境界』から10数年をご一緒して、どんな感想を抱かれていますか?

【奈须】桜ってなかなか魅力を感じてくれる人が少なくて。『Fate/ stay night』を作ったあとに新納一哉さん(ゲームクリエイター、現在はTYPE-MOON studio BBスタジオディレクター)が「桜がメインの話を作りたいんですよ!」と言ってくれて、思わず「じゃあ自分も全力を出しましょう!」と返しちゃって、そうして生まれたのが Fate/ EXTRA CCCです。その時に桜の可愛いところ、魅力を細分化して、分かりやすく見せる(=BB・パッションリップ・メルトリリス・カズラドロップ・ヴァイオレット・キングプロテアの六等分)という試みを行いました。そうしたら、いろいな人が桜の可愛さを分かってくれた。つまり桜の可愛さは六等分しないと、胃がもたれるのか!と分かりました。

 

和格外喜欢间桐樱的须藤导演一起度过了剧场版《空之境界》10多年,您有什么感想呢?

【奈须】很少有人能感受到樱的魅力。在制作了《Fate/stay night》之后,新纳一哉先生(游戏创作者,现在是TYPE-MOON studio BB工作室导演)对我说:“我想以樱为主线来创作故事。”Fate/EXTRA CCC。那个时候,我们将樱可爱的地方、魅力细分化,让人看得更清楚(=BB・passion唇膏・Meltrice・Kazuroppe・Veo Let・King Protea的六等分)。于是,很多人都明白了樱的可爱。也就是说,樱的可爱如果不分成六等分的话,会不会胃胀呢。

六等分の桜……。須藤監督は六等分にする前の、原点の桜が好きなんでしょうね。奈須さんと須藤監督で、桜の魅力についてお話をしたことはありますか?

【奈须】須藤さんはシャイな方というか、あまり口数が多くない方なんです。普通はこれだけのモノを作ったら、少しはドヤ顔になりそうなものですけど、そういうことは決してないんですよね。いつも「頑 張ります」とおっしゃっている。第三章が終わって、心身ともに解放された時には、存分に語り合いたいなと思っています。

 

六等分的樱……须藤导演喜欢六等分之前的原版樱吧。奈须先生和须藤导演谈过樱的魅力吗?

【奈须】须藤先生与其说是腼腆的人,不如说是不太爱说话的人。一般来说,制作出这样的东西的话,会有一点得意的表情,但是绝对不会有这样的事发生。他总是说“我会坚持的”。第三章结束后,身心得到解放的时候,我想尽情地交谈。



ufotableさんとのお付き合いも劇場版空の境界から数えて10年以上。彼らの仕事に対する印象はいかがですか?


【奈须】自分たちは作品を作るんだ、という良い意味で意固地なところがあります。TYPE-MOONも似たようなところがあるのですが、スタッフが100人以上いるアニメーション制作会社でそれを徹底できるのは驚くべきことです。最初はあくまで「すごいなー」という認識だったんですけど、『空の境界』、『Fate/Zero』、『Fate/ stay night[UBW]』とご一緒してきて、それが10年以上続いているのは、本当に凄まじいなと。彼らは原作の『Fate/stay night』至上主義ではなくて、そこから生まれる劇 場版『Fate/stay night[Heaver's Feel]』至上主義なんですよ。どの作品でも、その点は徹底されている。自分は「メディアが変わるなら、味も変わらないとつまらない」と考えているので、自分にとってもufotableさんにとっても幸せな関係になっているなと思います。

和ufotable的交往也是从剧场版空之境界算起已经有10年以上了。他们对工作的印象如何?

 

【奈须】我们自己制作作品,从好的意义上来说有着固执的地方。虽然TYPE-MOON也有相似之处,但是在工作人员超过100人的动画制作公司中能够做到这一点是令人吃惊的。虽然一开始只是觉得“好厉害啊”,但是和《空之境界》、《Fate/Zero》、《Fate/stay night[UBW]》一起,持续了10年以上,真的是太可怕了。他们不是原作《Fate/staynight》的至上主义,而是从那里诞生的剧场版《Fate/staynight[Heaver's Feel]》的至上主义。无论哪部作品,这一点都是贯彻始终的。我觉得“如果媒体改变了的话,味道也不改变的话就没意思了”,所以无论是对自己还是对ufotable来说都是幸福的关系。


改めて『Fate/stay night』のリリースから15年以上の時間が経ち、シリーズ作品は次々とリリースされています。現在の『Fate』シリーズをどのように受け止めていますか?

【奈须】正直な話、15年前の自分は『ひとつのコンテンツの寿命は3年』だと考えていました。作品はあくまで『その時に楽しんだ、同じ時間に生きた人たちのもの』と考えていたんですね。ゲームにはアーカイヴというか、図書館のように『過去の作品を閲覧できる」文化がなかったので。そんな中、なんか色々とやっていたら「Fate」は15年続いてしまった。15年という時間は、小学生の子が大学生になるくらいの時間ですから、それだけの時間をともに過ごしたコンテンツは、その人の人生と一緒に歩んだ『日常』になっているかもしれない、と考えを改めました。『Fate』シリーズが、多くの方の多感な時代に楽しんだコンテンツになるのだとすれば、それに勝る幸せはありません。『Fate/stay night』の発売から10年が過ぎたころに、自分の中の意識も変 わりまして、『コンテンツは一過性のもの」なんて大人らず、可能なかぎりカ尽きるまで付き合えるのなら、それはそれでとても幸せなことだと気づきました。15年が過ぎたのなら20年。20年が過ぎたなら……と。やがて未来で「こいつらがこんなコトしてなければ!」みたいな検証がされて、誰かが特異点を修正しに来てくれるまで(笑)、続けていければ最高ですね。

 

从《Fate/staynight》发行至今已经过了15年以上,系列作品也相继发行。您是如何看待现在的《Fate》系列的呢?

 

【奈须】说实话,15年前的我觉得“一个内容的寿命是3年”。这部作品说到底只是“当时很开心,生活在同一时间的人们的东西”。因为游戏中没有档案或者像图书馆一样“可以阅览过去的作品”的文化。在这种情况下,如果做了各种各样的事情,“Fate”就持续了15年。15年的时间,是小学生的孩子成为大学生的时间,所以我改变了这样的想法:与那个人一起度过的内容,也许是和那个人的人生一起走过的“日常”。如果《Fate》系列能成为许多人在多愁善感的时代里享受的内容,那就没有比这更幸福的了。在《Fate/stay night》发售10年后,自己心中的意识也发生了变化,“内容是一时性的东西”这种想法已经不成熟了,如果能尽可能地交往到无穷无尽的话,那就是非常幸福的事情了。过了15年就是20年了。如果过了20年……等等。不久以后,在未来会有类似“这些家伙如果没有做这样的事情的话,那么就……”这样的验证,直到有人来修正我的特异点为止(笑),如果能继续下去的话就太棒了。



原作『Fate/stay night』が発売されて15年以上が経ちました。いま[HF]を映像化して、どんなお気持ちがありますか?


【奈须】原作が発売されて15年経ったから描けることもあるなと思います。発売された直後に映像化したら、きっと全然違う作品になっていたでしょうね。『Fate/stay nightが発売されてから、いろいろな『Fate』シリーズの作品が生まれ、世界が広がっていったからこそ、[HF]が今回のような作品になったのだと思います。また[HF]の映像化は、映画で良かったなと感じています。今回は三部作に分かれましたが、[HF]はある程度まとめて物語を観たい作品だろうと思っていて、かつ劇場という暗い空間、スクリーンから目が離せない環境というのは、作品に合っていたかなと。

 

原作《Fate/stay night》发售已经过了15年以上了。现在将[HF]影像化,您有什么心情?

【奈须】原作发售已经过了15年了,所以我觉得也有可以描述的东西。如果发售后不久就影像化的话,一定会变成完全不同的作品吧。《Fate/stay night》发售后,诞生了各种各样的《Fate》系列的作品,正是因为世界的扩大,才有了这次的作品。另外,[HF]的影像化,在电影中感觉很好。这次分为三部作品,我觉得HF是一部想在一定程度上集中观看故事的作品,而且剧场这个黑暗的空间,离不开屏幕的环境,很适合这部作品。


須藤監督はTYPE-MOON作品の映像化に10年以上関わっています。作品を映像化することは、須藤監督にとって、どんな面白さがありますか?


【须藤】はじめに「月姫』をプレイして、そのあとに「空の境界」を読んで、それから仕事として劇場版「空の境界」のキャラクターデザインで関わらせていただきました。まずはお客さんが作品に入りやすくなるよう、原作の独特な空気感、雰囲気をつくることが大事だと考えていました。作画監督の立場で参加したときには、なるべく引っかかりを無くすように絵の修正作業をしていきました。自 分はこれを「ノイズを減らす」と言っているのですが、TYPE-MOON作品の空気を純化することで、お話にすっと入っていけるようにしたいなと思っていて。またどのキャラクターも、眉の上げ下げひとつで表情が変わってしまうので、そこは寧にチェックしていました。このキャラクターはこういう表情はしない、というラインがあって。例えば『空の境界」の黒桐(幹也)は、表情の幅が狭くて、してはいけない表情が多かったりします。実は(両儀)式のほうが、表情の幅が広い。そうした幅の中でキャラクターらしさをう出していくか、ということを考えたこともあります。『Fate/stay night」でもキャラクターとに表情のポイントがあって、その中で作品の空気をコントロールしていくことは、学びもあり、面白い点でもあると思います。

须藤导演与TYPE-MOON作品的影像化有着10年以上的关系。把作品影像化,对于须藤导演来说有什么样的乐趣呢?

 

【须藤】首先玩了《月姬》,之后读了《空之境界》,然后作为工作参与了剧场版《空之境界》的角色设计。为了让观众更容易进入作品,我认为创造原作独特的氛围和氛围是很重要的。当我站在作画监督的立场上参加制作的时候,为了尽量不引起纠纷,我进行了绘画的修正工作。我自己说这是“减少违和感”,但是我想通过纯化TYPE-MOON作品的气氛,很好地融入到故事中去。另外,每个角色的表情都会随着眉毛的上下起伏而变化,所以我会仔细检查。这个角色没有这样的表情,有这样的线条。比如《空之境界》中的黑桐(干也),表情的幅度很窄,有很多不能做的表情。其实(两仪式)的表情幅度更大。我也考虑过在这样的范围内是否表现出角色的风格。在《Fate/stay night》中,角色和表情都有重点,在其中控制作品的氛围,既有学习,也有有趣的地方。



最後に第三章まで[HF]をご覧になった『Fate/stay nightファンの皆さまにメッセージをお願いします。

【奈须】本当にすごく長い時間、皆さまに応援していただきました。15年も経てば、人の環境や趣味嗜好など、たくさんのものが変わってしまうと思います。だけど、そんな中でも第三章を通して「今もこの作品が好きだな」という気持ちを味わってもらえると嬉しいです。そう感じていただけたなら、15年前の自分も頑張った甲斐があります。

 【须藤】ここまでお付き合いいただき、ありがとうございましたとお伝えしたいです。『Fate/stay nightをプレイした時から「桜ルートが好きです」と言い続けてきたので、こうして作品を作ることが出来て、本当に嬉しく思います。第三章を皆さまに楽しんでいただけたなら幸いです。

 

最后请给观看了第三章的《Fate/stay night》的粉丝们留言。

【奈须】真的是非常长的时间,得到了大家的支持。过了15年,人的环境和兴趣爱好等,很多东西都会改变。但是,在这样的情况下,如果通过第三章能让大家感受到“现在也很喜欢这部作品”的心情的话,我会很开心的。如果能有这样的感觉的话,15年前的自己也有努力的价值。

【须藤】感谢大家一直以来的陪伴。从玩Fate/stay night开始就一直说“我喜欢樱线”,能这样制作作品,真的很开心。如果能让大家享受第三章的话就太好了。


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