欢迎光临散文网 会员登陆 & 注册

日本小3课文:快下雨了【久我Masahi的日语课堂】#33

2020-01-26 12:52 作者:久我まさひ  | 我要投稿

もうすぐ雨に(快下雨了)

作者:朽木 祥 (くつき しょう)

ランドセルを背負って、部屋から出ようとしたその時だった。窓の所で、何かが、ぴょんと跳ねた。(当我背着双肩背书包,准备离开房间的时候。窗口处有什么东西跳动了一下。)

なんだろう。(是什么呢?)

覗いてみると、小さな小さな蛙だった。網戸と窓ガラスの間の、細い隙間に入ることが出来るほど。子供の蛙かな。一体、何処から入ってきたんだろう。(我看了一下,是很小很小的青蛙。是可以钻进纱窗和玻璃窗之间细小缝隙中那么小。是幼蛙吗?到底是从哪里进来的呢?)

見ていると、また、ぴょんと跳ねた。ぴょんぴょんしたって、そこからは出られないのになあ。(看着的时候,它又跳动了一下。就算跳起来,也无法从那里出来啊。)

どうしたらいいんだろう。窓を開けたら、蛙は部屋の中に入ってくるよね。そしたら、益々困る——蛙も、僕も。(该怎么办呢?开了窗的话,青蛙会跳到房间内吧?那样的话,我和青蛙都会更加为难。)

そこで、そうっと、窓と網戸を一緒に動かして、十センチメートルほど開けてみた。それから、さっと窓だけ閉めた。(于是,我轻轻把窗和纱窗一起打开了十公分左右。然后,一下子只把窗关上了。)

これで、網戸が開いた。さあ、もう出られるよ。(这下,纱窗打开了。好了,已经可以出去了。)

だけど、蛙は動かない。(但是,青蛙没有动。)

僕は、窓ガラスを叩いてみた。すると蛙は、ぴくっと体を震わせて、僕の顔を見たのだ。(我敲了敲玻璃窗。于是青蛙抖动了一下身体,然后看着我的脸。)

周りがぐるっと金色の、黒い目で。(青蛙黑色眼珠的周围一圈都是金色的。)

「逃げられるよ、もう。」(“已经可以逃了。”)

蛙は、僕をじっと見詰めるばかりだった。(青蛙只是一直盯着我。)

「ありがとうって言いたいのかな—。動物の言葉が、分かればいいのになあ。」そう言ったら、蛙がぱちっと瞬きした。その途端、どこかでチリンと鈴みたいな音がした。(“是不是想说谢谢呢?如果能听懂动物的语言就好了。”我刚如此说道,青蛙就眨了一下眼睛。正当这时,从哪里传来了类似铃铛的叮铃声。)

辺りを見回したけど、どこにも鈴何かない。(我环视了一下周围,哪里都没有铃铛。)

ふと見ると、蛙もいなくなっていた。ひとっ飛びで木の枝に飛び移ったのか。裏庭に飛び降りたのか。影も形もない。(忽然看了一下,青蛙也不见了。一下子跳到树枝上了吗?还是跳进后院了吗?青蛙已不见了踪影。)

だけど、蛙も鈴も、探している暇なんか無いんだった。遅刻だ、遅刻。僕は、急いで階段を駆け下りた。(但是,现在没有时间寻找青蛙和铃铛。要迟到了,迟到。我赶紧冲下了楼梯。)

玄関には、猫の虎之助が、ちんまり座って待っていた。僕と一緒に、外に出るつもりなんだ。「いいなあ、朝から遊びに行けて。」呟いた途端、鈴みたいな、あの音が鳴った。(猫咪虎之助正端坐在玄关处等我。它是打算和我一起出门。“真好啊,一大早就出去玩。”我刚嘟哝道,像铃声一样的那个声音又响了。)

チリン。(叮铃。)

そして、虎之助が言った。「ふん。遊びに行くんじゃないよ、だ。」(于是,虎之助说道:“哼。我才不是出去玩的。”)

いや、言うはずないよね。空耳かなあ。(不对,它不可能说话的。是我幻听了吧?)

だけど、虎之助は、続けてはっきり言ったのだ。「猫には、猫のご用が、たんとあるのさ。」(但是,虎之助继续明确地说道:“猫有很多猫要办的事情。”)

まさか。(不会吧?)

「もうすぐ雨になるんだから。大急ぎで出掛けないと。」虎之助は、せかせか、尻尾を振った。(“快要下雨了,所以必须快点出门。”虎之助匆匆忙忙地摇着尾巴。)

慌ててドアを開けると、虎之助は足元をするりと抜けた。その後から、僕も、「行ってきまあす。」と叫んで、飛び出した。(我急忙开了门,于是虎之助一溜烟地从我脚边穿过。这之后,我也喊着“我出门了。”然后冲了出去。)

虎之助の姿は、もう見えなかった。(已经看不到虎之助的身影了。)

もうすぐ雨って—。空は晴れ。(说是要下雨了。现在正是晴天。)

電線の上には、大きな烏が止まっていた。ごみを狙っているのか。それとも木の実かな。(一只大乌鸦停在电线上。是盯上垃圾了吗?还是盯上树的果实了?)

「散らかしたら、だめだよ。」呟いた途端、どこかで、またチリンと鳴った。(“可不要弄得乱七八糟啊。”我刚嘟哝了一句,从哪里又响起了“叮铃”的声音。)

すると烏が、くわっと喙を開いて、言ったのだ。「私にも私の事情があるんですの。可愛い七つの子が、巣で口を開けて待っているんですからね。」(于是,乌鸦张开了喙说道:“我也有我的事情。七个可爱的孩子还在巢里嗷嗷待哺呢。”)

僕も、あんぐり口を開けた。(我惊得张开了嘴。)

「もうすぐ雨になるんですから。早く食べ物を持って帰りませんと。」(“因为快要下雨了,所以必须快点带食物回去。”)

烏は、あっちへ行けと言わんばかりに、翼を羽ばたかせた。僕は、慌てて駆け出した。(乌鸦拍打着翅膀,似乎在说“一边待去”。我匆匆忙忙跑了起来。)

道の向こうから、燕が低空飛行で飛んできた。燕は僕の頭を掠めて、お米屋さんの軒裏に姿を消した。(燕子从路对面低空飞来,从我的头上掠过,消失在了米店的屋檐内。)

「燕まで口を利いたりして。」(“连燕子也开口说话什么的。”)

途端に、チリンと鳴った。(这时,响起了“叮铃”的声音。)

すると、軒裏から声が聞こえてきたのだ。(于是,从屋檐内传来了说话声。)

「忙しくて、お話ししている暇なんか、ありませんよ。もうすぐ雨になりますからね。」もう一羽の声も、空から降ってきた。「そうそう。忙しい、忙しい。虫取り、虫取り。」—一体、どうなってるんだろう。(“忙到没有说话的时间。因为马上就要下雨了。”另一只燕子的声音也从空中传来:“是啊是啊。好忙,好忙。捉虫,捉虫。”——这到底是怎么回事啊?)

僕は、もうなるべく誰とも目を合わせないようにして、学校まで駆けていった。(我接下来尽量不和任何人目光接触,然后朝学校跑去。)

虎之助だけじゃない。烏や燕の言葉まで聞こえるなんて、本当にどうなってるんだろう。もしかしたら、あの小さな蛙のお礼なのかな。僕が、「動物の言葉が分かったらなあ。」なんて言ったからか。とすると、チリンと鳴るのは、「動物が喋ります。」という合図なのかも。(不仅仅是虎之助。竟然能听到乌鸦和燕子说的话,真的是到底怎么回事啊?莫非是那只小青蛙的回礼吗?因为我说了“如果能听懂动物的语言就好了”?若是这样的话,铃声响起的时候,说不定是“动物开始说话”的信号。)

「実験、実験。」(“实验,实验。”)

僕は、教室の後ろに置いてある水槽の所に行った。石の上にいた緑亀が、ひょいと首を伸ばして、僕を見上げた。(我来到了教室后面放着水槽的地方。石头上的绿龟一下子伸长了脖子,仰视着我。)

チリン。(叮铃。)

「今日は、湿気が心地よい。もうすぐ雨になるんだな。」(“今天的湿气很舒服。快要下雨了吧。”)

やっぱり。(果然。)

周りを見回したけど、緑亀の声は、僕の他には誰にも聞こえていないみたいだった。(我环视了一下周围,除了我,似乎其他人都听不到绿龟的声音。)

休み時間に、校庭の飼育小屋に行ってみた。小屋に近づいていくと、チリン、チリン、チリン、続けざまに鳴り出した。そして、兎や鶏が一斉に喋り始めたのだ。まるで、合奏の前の音合わせみたい。皆の声がわああんと反響して、なんて言っているのか全然分からない。だけど、口を揃えて言っていることだけは、ちゃんと聞き取れたよ。「もうすぐ雨に」ってね。(休息时间,我去了一趟校园内的饲养小屋。接近小屋的时候,叮铃叮铃叮铃的响声不断。然后,兔子和鸡一起说起了话来。就好像是合奏之前的调音一样。所有的声音回声震荡,完全不知道它们在说些什么。但是,只有它们异口同声说的“快要下雨了”,我很清楚地听到了。)

本当に、降るのかなあ。傘、持ってきてないよ。今日はお昼までの授業だけど、帰りは雨と競争になるのかな。第一「もうすぐ」って、どれくらい「すぐ」なんだろう。動物達の「すぐ」って、僕らの「すぐ」とは違うのかな。(真的会下雨吗?我没有带伞啊。今天上课上到中午,回去的时候要和雨赛跑吗?首先,“快要”到底是有多“快”?动物们的“快要”和我们的“快要”是否一样?)

教室に戻っても、そんなことを考えていたら、つい口に出してしまった。「もうすぐ雨に—。」(就算回到了教室,一想着这事,我便不禁脱口而出道:“快要下雨了。”)

皆が、僕のことを見た。(大家都看着我。)

「なんで、分かるのさ。」(“你怎么知道的?”)

「晴れてるじゃないの。」(“现在不是晴天吗?”)

ぼくは、困った。猫に聞いたとは言えないでしょ。緑亀や兎から、ともね。(我很为难。总不可能说是从猫或绿龟和兔子那里听来的吧。)

だけど、皆で窓から覗いてみたら、大きな黒い雲がむくむく湧いていた。(然而,大家看了一眼窗外,大片黑云涌来。)

「本当だあ。」(“真的啊。”)

空が暗くなったと思うと、雨がぽつぽつ落ちてきた。(刚觉得天暗下来了,雨就滴滴答答地下了起来。)

駆け出した僕の耳に聞こえてきたのは、あの音だ。雨と合奏するみたいに、チリン、チリン、鳴り始めたのだ。(跑出去后,我的耳畔边响起的是那个声音。仿佛和雨合奏一般“叮铃叮铃”地响着。)

飼育小屋の中より、賑やかだった。チリンチリン、チリンチリン、ひっきりなしに鳴って、遠くから楽しそうな歌声が聞こえてきた。(比饲养小屋中更加嘈杂。“叮铃叮铃叮铃叮铃”持续不断地响着,从远处传来了似乎很愉快的歌声。)

雨が降るのが嬉しかったり、愉快だったりする誰かが、何処かに居るのかも。ぴょんぴょん跳ねている小さな蛙達を、僕は心に思い浮かべた。賑やかに踊ったり、歌ったりしているのかな。(不知是在哪里的谁因为下雨而高兴愉悦。我所想到的是蹦蹦跳跳的小青蛙们。是否在热闹地跳着舞唱着歌呢?)

だけど、雨がひどくなるにつれて、不思議な音も遠い歌声も、雨音に紛れて消えてしまった。(但是,随着雨势变大,不可思议的声音和远处的歌声与雨声混合在一起消失了。)

とうとう、土砂降りになった。太い雨が道を叩いて、雨水が凄い勢いで流れていった。(终于,变成了倾盆大雨。粗雨敲击着路面,雨水猛地流动。)

僕は、お米屋さんの軒下で雨宿りさせてもらうことにした。燕が巣からこちらを見下ろしていたけど、何も言わなかった。(我决定到米店的屋檐下避雨。燕子从巢里俯视着我,然而什么都没说。)

土砂降りの中から、何かが足元に走り込んできたと思ったら、虎之助だった。ぐしょ濡れで、足は泥だらけだ。(暴雨中,有什么跑到了我的脚边,原来是虎之助,它已经浑身湿透,脚上都是泥。)

「ご要は、全部済んだか。」訊いてみたけど、虎之助は上目使いで僕を見て、ぶるっと体を振るっただけだった。(“你要办的事情都解决了吗?”我试着问了一下,然而虎之助向上翻眼珠看着我,然后只是抖动了一下身体。)

まもなく雨が止んで、嘘みたいに青い空が広がった。僕は虎之助を抱き上げて、軒下から出た。(雨一会儿就停了,像没下过雨一样蓝天绽开。我把虎之助抱起,离开了屋檐下。)

帰り道、電線の上に烏は、もういなかった。(归途中,电线上的乌鸦已经不在了。)

家に帰って、虎之助をごしごし拭いてやった。終わると、虎之助は、たっと、窓辺に走っていった。日向ぼっこしながら、ゆっくり毛づくろいするつもりなんだろう。(回到家后,我咯哧咯哧地用力擦拭着虎之助,擦完后,虎之助一溜烟地跑到了窗边。大概是准备一边晒太阳,一边慢慢理毛吧?)

背中を一舐め、二舐めしてから、虎之助は頭を上げて、僕の目をじっと見た。(虎之助舔了一两下后背之后,抬起了脑袋,然后盯着我的眼睛。)

チリンという音は鳴らなかったし、虎之助も口を利かなかった。でも、虎之助がなんて言いたいのか、僕には、ようく、分かったよ。(没有响起“叮铃”的声音,虎之助也没有开口说话。但是,我已经相当清楚虎之助想要说些什么了。)

词汇

背負う(しょう):背;承担;自负

網戸(あみど):纱窗、纱门

ぴくっ:身体等突然一动或抽动

ぐるっ:形容滚动、转动或兜一圈的样子;团团围住

見詰める(みつめる):凝视、注视、盯看

ぱちっ:指眨眼;形容眼睛睁得大;坚硬的小东西相碰一次的声音及状态

瞬き(まばたき):眨眼

ちんまり:小而端正、小而整齐

たんと:(俗语)多、许多

せかせか:急急忙忙、慌慌张张

するり:形容哧溜一滑;形容动作敏捷,一闪身、一闪而过

狙う(ねらう):瞄准;寻找……的机会

散らかす:弄得乱七八糟;到处乱扔、乱抛

羽ばたく(はばたく):振翅、拍打翅膀;大展身手或活跃

掠める(かすめる):掠过、擦过;偷;掠夺;剥削;骗过、瞒过;忽然浮现

軒裏(のきうら):飞檐、飞檐内侧

口を利く(くちをきく):开口、说话;周旋;口齿伶俐的人;交谈

ひょい:忽然、意外地;无意中;轻松地、一下子

続けざまに:连续不断

音合わせ(おとあわせ):合奏、重奏、合唱等开始前,调试各自的乐器和声调;广播、演剧等开始前,按正式演出测试音乐等

口を揃える:异口同声、齐声

聞き取る:听见、听取、听懂

むくむく:指烟、云滚滚往上涌;指毛发、毛线等柔软物毛茸茸、浓密、厚实;胖乎乎;某种感情、念头油然而生;指爬起、在床上坐起、隆起

ぽつぽつ:一点点地、渐渐地;陆陆续续;指物体表面有许多小窟窿、小突起

ひっきりなしに:不断地、不绝地

土砂降り(どしゃぶり):暴雨、倾盆大雨

軒下(のきした):屋檐下

雨宿り(あまやどり):避雨

ぐしょ濡れ:湿透

上目使い(うわめづかい):向上翻眼珠看人

ごしごし:用力擦、搓、磨、揉、蹭等时发出的声音及其样子

たっ:一溜烟地、拼命地朝一个方向跑去;表示处理事情迅速而又有条不紊

日向ぼっこ(ひなたぼっこ):(寒冷时)晒太阳

毛づくろい(けづくろい):理毛

语法

“いや、言うはずないよね”

“はずがない”、“はずはない”表示可能性的否定,表达了说话者觉得“不可能、很奇怪”等强烈的疑念。


“烏は、あっちへ行けと言わんばかりに、翼を羽ばたかせた”

句子+と言わんばかり(に、の、だ)表示虽然嘴上没明说,但通过其他方式表达了想说的话。“似乎在说……”

作业

1.读课文

2.翻译图片内容:


日本小3课文:快下雨了【久我Masahi的日语课堂】#33的评论 (共 条)

分享到微博请遵守国家法律