同作で、沖は念願の水着にも初挑戦。本人も「素敵な作品になった」と自信をのぞかせる意欲作だ。そして、この写真集の内容を一言で表現するなら、「コンプラ解禁」だという。 公式プロフィールの特技欄にも「コンプライアンスを守ること」と記載する沖。コンプライアンスとは本来「法令遵守」を意味する言葉で、現在は幅広い意味で用いられるが、彼女は一体何を守り、写真集では何を解禁しているのだろうか。 ■発表の仕方がドッキリだったので…… ――写真集発売は、サプライズで沖さんに告げられました。その様子を映した動画が公式YouTubeチャンネルでも公開されていますが、改めて写真集発売が決まったときのお気持ちをお聞かせください。 写真集を出すことをずっと目標にしてきたんですけど、発表の仕方がドッキリだったので、最初は本当に何がなんだか分からなくて。実際に撮影を経て、表紙カットが公開されたときにやっと信じることができました(笑)。 ――撮影が終わってからも疑っていたんですか!? 写真集発売が決まったことを教えてもらったとき、はじめはYouTubeチャンネルに関する取材ということで、1時間半くらい真面目に語ったんです。それなのに、その取材は写真集発売ドッキリのためだけに行われたものだったので、発売日までまだ油断はできません(笑)! ――すっかりと疑心暗鬼に(笑)。写真集発売が決まった際、「私はグループの中でもコンプライアンスを守ることに特化したメンバーなのですが、そんな私も写真集ではちょっと攻めてみたいなと思います」とコメントされていましたが、完成した写真集はどのような内容に仕上がりましたか? 写真集の発売が決まってから撮影まで時間があったので、ファンの方々にも「どういうカットが見たいですか?」と聞いて、皆さんから頂いた意見を取り入れつつ、自分がやりたいことを全部詰め込みました。出来上がった撮影データを確認したときに「全部使ってほしい!」と思うくらい良いカットばかりで、写真集はその中から厳選したカットが詰まった素敵な作品になったんじゃないのかなと思います。 ――ファンの方からはどんな意見が寄せられたんですか? STU48では水着グラビアをしているメンバーがほとんどいないということもあって、「“ザ・水着”なカットを見てみたい」という意見もありましたし、普段の私にしっとりとしたイメージを持っているという方からは「明るい笑顔のカットを見てみたい」という意見を頂いたので、写真集では色々な表情のカットを入れ込みました。

STU48で“コンプラ”を流行させた功労者!?

――先行公開されていた笑顔のカットは、ファンの方からの意見を取り入れたものだったんですね。その一方で、沖さん自身がやりたいと思っていたことは? 私はフェチを詰め込みたいと思っていて。例えば、女の子が服を脱ぎ着するような日常動作は、自分が女の子を見ていてキュンとするポイントでもあるので、ぜひ注目していただきたいですね。表紙も大胆に見せているというより、チラッと見せている感じがフェチっぽくてお気に入りで、ファンの方からも好評なんです! ■コンプライアンスギリギリを攻めています(笑) ――コンプライアンスのギリギリを攻めている感じがします。 そうですね(笑)。今回の写真集をズバリ一言で言い表すなら「コンプラ解禁」です! ――沖さんは公式プロフィールの特技欄にも「コンプライアンスを守ること」と記載されていますが、この特技を身につけるまでに一体何があったんですか? ツイッターを始めるにあたって、SNS研修を受けたんですけど、そのときに「コンプライアンスを守りましょう」と言われて。私はその言葉に感銘を受けて、初ツイートにも「#コンプライアンス」をつけて投稿したところ、ちょっとだけ話題になったんです。それがきっかけで公式プロフィールの特技の欄にも「コンプライアンスを守ること」と書かせていただきました。 ――コンプライアンスには幅広い意味があるかと思いますが、沖さんのいうコンプライアンスはどんなことを意味するんですか? そうですね……自分の中で「風紀を乱したくない」という思いがやっぱりありまして。今では、STU48のメンバー間でも「コンプラ」という言葉が普通に出てくるようになっていて、私がその言葉を広めた功労者だと言われています(笑)。 ――その沖さんが、写真集ではセクシーさで攻めていると(笑)。 そうなんです(笑)。お風呂のカットは何も着ていないように見えたり、バスタオル一枚だったりするので、「おっ……!」となっていただけるんじゃないかと。あとは、「背中がキレイ」とよく言っていただけるんですけど、お風呂のカットは結構コンプライアンスギリギリを攻めています(笑)。実は、このカットは、私とカメラマンさんと女性スタッフさんの3人だけでの撮影だったので、オフショットもなくて。写真集の中だけに存在する幻のカットとなっていますので、ぜひ写真集を買って、見ていただきたいです。 ――沖さんは「水着を着たい」と熱望していて、今回の写真集でその念願が叶ったそうですね。 私、ヒップラインを褒めていただけることが多かったんですけど、STU48はスカートの丈が長い衣装が多くて、なかなかそのヒップラインを披露する機会がなくて。でも、水着だったら見せられるんじゃないかなと思って、ずっとやりたいと言っていたところ、写真集で解禁されることになりました(笑)。あとは元々、グラビアアイドルの方の水着グラビアを見るのも好きで、自分もやってみたいという憧れもありました。

目標はSTU48センター「候補に挙げてもらえるように」

■STU48でセンターに立ちたい ――グラビアアイドルだとどなたに注目されているんですか? いま一番好きなのは、澄田綾乃さんです。 ――写真集の撮影をするにあたって、澄田さんのグラビアを参考にした部分もあったりするんですか? 写真集の撮影前に、参考画像として澄田さんのグラビアのお写真をスタッフさんに送りました(笑)。澄田さんのお顔の雰囲気が他にはあまりいない顔立ちといいますか、和の感じがすごく好きで、参考画像として送らせていただいたのは黒のランジェリーをお召しになったカットだったんですけど、(バストを)寄せていない自然な感じが私は好きで、写真集も多分寄せていなくて……あっ、すみません! 本当に好きすぎて、語ってしまいそうになりました(笑)。 ――伝わりました(笑)。STU48では、沖さんより先に内海里音さんが水着グラビアを解禁していますが、今回の写真集についてお話はしましたか? 内海里音ちゃんはちょっと異常なくらい礼儀が正しくて、お辞儀は絶対に3方向に向けて3回、ひどいときは5方向でお辞儀で1回転するくらい後輩力が高い子なんですけど、写真集の中身をちょっと見せたら、なんだかもう自分が怒られてるんじゃないかなと思うくらいのすごいテンションで「かわいいです!」と言ってくれて。“写真集あげよう”って思いました(笑)。 ――どんなテンションなのか気になります(笑)。では最後にSTU48としての今後の展望と、沖さん個人の目標を教えてください。 グループとしては去年、紅白出場とレコード大賞を目指していたんですけど叶わなかったので、今年こそという思いがあります。去年はリリースした楽曲の知名度はすごく上がったんですけど、楽曲にグループ自体が追いついていないなと痛感したので、私個人としてはグループの知名度をもっと上げていきたいなって思います。 個人の目標としては、STU48でセンターに立ちたいという気持ちがすごくあるんですけど、自分はセンターに向いていない顔とキャラすぎて……でも、そんな私でも、センター候補に挙げてもらえるように、今年一年頑張りたいです。 ■プロフィール 沖侑果(おき・ゆうか) 1999年12月1日生まれ。岡山県出身。特技は、文章を書くこと・コンプライアンスを守ること。2018年1月の「第3回AKB48グループ ドラフト会議」にて、STU48に2巡目で指名され、同グループに加入。同年6月、STU48の2ndシングル「風を待つ」で表題曲選抜メンバーに初選出された。2019年8月、Zepp DiverCityで開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」HOT STAGEのライブにて、正規メンバーへの昇格を果たした。2023年4月25日、1st写真集『遊泳禁止』(玄光社)を発売した。