徒然草 第121段 養ひ飼ふものには、馬・牛。・吉田兼好 日文念书

生を苦しめて目を喜ばしむるは、桀・紂が心なり:<しょうをくるしめて・・、けつ・ちゅうがこころなり> と読む。生命のあるものを苦しめて喜ぶ悪趣味は桀や紂だ。桀は中国の夏の最後の王であり、紂は殷の最後の王となった、非情な権力者 の代表格。
王子猷が鳥を愛せし、林に楽しぶを見て、逍遙の友としき:王子猷は鳥 を愛していたが、鳥が林の中で楽しんでいるのを見るのが好きで、散歩の友としたという。王子猷は王羲之の子で、父親譲りの書をよくし、詩を書く風流の人。
「珍らしき禽、あやしき獣、国に育はず」とこそ、文にも侍るなれ:この文も『書経』。