【睡前故事】星の王子さま-僕-69
星の王子さま-僕-69
それから、真剣な表情に戻った。/然后,回复了严肃的表情。
「今夜は、お願い。来ないでね。」/“今夜,请你不要来。”
「僕は君から離れない。」/“我不会离开你的。”
「苦しそうに見えるよ。とっと死んじゃうみたいに見えるかも。そういうものなんだ。/“我会看上去好像很痛苦的样子啊。就是那种,也许看上去像是死掉了一次似的。
見に来ないで。見に来ることないよ。」“不要来看,用不着来看啊。”
「僕は君から離れない。」/“我不会离开你。”
「でも、蛇のこともあるし。君が噛まれちゃいけない。/“可是,因为蛇也在,不能让它咬你啊。
蛇って意地悪だから。面白半分に噛むかもしれないよ。」/因为蛇喜欢刁难人呀。也可能因为觉得有趣而咬你啊。”
「僕は君から離れない。」“我不会离开你。”
その時、王子さまは何かを思い出して,安心した様子になった。/那个时候,小王子因为想起了什么,露出一副安心的样子。
「そうか。蛇が二度目に噛む時は,毒がないんだっけ?」/“对了,我记得,蛇咬第二口的时候,是没有毒的吧?”
その夜,僕は王子さまがいなくなったことに,気づかなかった。/那天夜里,我没有注意到,小王子消失了。
音を立てずに出ていたのだ。/他没有出声地离开了。
ようやく追いついた時も,心を決めたように,しっかりと足早(あしばや)に歩いていた。/我好不容易追上他时,他也是像是下定了决心似的,坚定地快步走着。
僕を見ても、こう言っただけだ。/即使见到了我,也只是这样说道。
「ああ、来たんだ。」“啊啊,来了呀。”
そして、王子さまは僕の手を握った。/然后,小王子握住了我的手。
王子さまはまだ心配していた。/小王子仍然在担心着。
「ダメだよ。辛い思いをするよ。/“不可以哦。会让你留下痛苦的回忆的。
僕、死んだみたいに見えるかもしれないけど,本当じゃないんだよ。」/虽然我也许看上去像是死了一样,可是事实不是这样的。”
僕は黙っていた。/我沉默着。
「分かって。遠すぎて,この体は持っていけないんだ。重すぎるから。」/“你要明白,那太遥远了,我不能够带着这副身体去。因为它太重了。”
僕は黙っていた。/我沉默着。
「古い抜け殻(ぬけがら)みたいなもんだよ。抜け殻なんて、悲しくもないでしょう?」/“就像是蜕皮一样啊。蜕下的躯壳,没有什么可悲的不是吗。”
僕は黙っていた。/我依然沉默着。
王子さまはちょっと気落ちしたけど,気を取り直して頑張った。/小王子虽然稍微有些气馁,可是重新振作起来努力着。
「分かってよ。素敵なことなんだよ。僕も星空を見る。/“你要明白,这是极好的事哦。我也看星空。
すると全ての星が錆びた滑車の井戸になる。全ての星が僕に水を飲ませてくれるんだ。」/然后所有的星星都会变成有着生锈滑轮的水井,所有的星星都会倒水给我喝。”
僕は黙っていた。/我沉默着。
「きっと楽しいよ。君は五億の鈴を持って,僕は五億の泉を…」“这一定很有趣,你拥有五亿只铃铛,我拥有五亿口泉水……”
そして、王子さまも黙った。/然后,小王子也沉默了。

