NHK新闻听写 202304072005

　８時のＮＨＫニュースです。

　全日空は今月３日、全国各地の空港で、予約や搭乗手続きが出来なくなったシステムの不具合について、その原因などを明らかにしました。予約情報などを同時に処理する過程でトラブルが起きたということで、情報処理の方法を見直すなど、再発防止を徹底するとしています。全日空では今月３日、国内線のシステムに不具合が発生し、航空券の予約や販売、搭乗手続きが一時出来なくなりました。このトラブルで、欠航と遅延は、併せて２００便を超え、影響はおよそ２万６７００人に上りました。全日空は今日、システムに不具合が起きた原因などを明らかにしました。それによりますと、データベースのシステム上で、予約情報などを同時に処理する過程でトラブルが発生し、サーバーの機能が停止したことが、不具合のきっかけになったことが分かりました。１台のサーバーが停止しても、別の１台のサーバーで対応出来る体制を取っていましたが、情報はスムースに移行できず、負荷が大きくなったことで、もう１台も自動停止し、復旧に時間がかかったということです。このため今後は、サーバーで予約情報などを同時に処理する方法を見直すほか、２台のサーバーが同時に停止することがないよう、プログラムの設定を変えるなど、再発防止を徹底するとしています。全日空は、「お客樣及び関係する皆樣に多大なるご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます」としています。

　長崎大学核兵器廃絶研究センターは、核兵器が使用されないようにするための方策を考えるために、◯で核兵器が使用された場合に、どのような被害が出るか、◯の研究所などと共同でシミュレーションを行いました。シミュレーションは、関係する各国の核戦略や国際情勢を基に、◯を巡って、併せて３発の核兵器が使用されるケースや、◯を巡って、核保有国同士が使用し、威力の大きい核兵器を含めて、最大２４発が使用されるケースなど、５つのケースについて行い、爆風や熱線、放射線の影響などによって亡くなる人の数を推計しました。その結果、１発が使われたケースでも、数ヶ月以内に亡くなる人は、攻撃を受けた地域の人口の２５％にあたる２２万人になり、威力の大きい核兵器を含め、多く使用された場合には、２６０万人が亡くなるという試算になりました。今回のシミュレーションでは、炎や煙が竜巻のようになる火災旋風の影響も考慮していて、広い範囲で多くの犠牲者が出るとされたほか、気象条件によっては、核爆発で発生する放射性物質が大きく広がり、がんで亡くなる人の数は、数十年の間に、最大で９２万人に及ぶと推定されたということです。センターの鈴木達治郎教授は、「敵対する国同士の誤解やコミュニケーション不足で、核兵器を使用することは起こり得る事態であり、１発でも使用されれば、甚大な被害が出ることは避けられない。今回の結果を踏まえ、核保有国の指導者達は、核兵器が使用されるリスクを直視し、核抑止に頼る安全保障のあり方を見直してもらいたい」と話しています。

　先月行われた野球のＷＢＣ＝ワールドベースボールクラシックで、日本が獲得した優勝トロフィーが、今日から、プロ野球ＤｅＮＡの本拠地、横浜スタジアムで展示され、多くのファンが訪れています。トロフィーは、高さおよそ６０センチ、重さ１１キロ余りの銀製で、表面には、選手達が触ったと見られる指紋の跡が残されたままになっています。小学６年生の男の子は、「トロフィーの迫力が凄かった。野球をやっているので、いつかあの舞台に出られるように頑張りたい」と話していました。横浜スタジアムでのトロフィーの展示は明後日までで、試合の当日券を持っている人に限って、見学できるということです。

　８時のニュース、宮﨑慶太がお伝えしました。８時５分です。