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天声人语Vol.6 女王离世

2022-09-22 20:19 作者:UnicAki  | 我要投稿

女王旅立つ

女王离世

 

いまから50年ほど前、中央アフリカという国にボカサなる独裁者がいた。自ら名乗ったのは大統領→終身大統領→皇帝。仏ナポレオンをまねた戴冠(たいかん)式を強行し、「ボカサ1世」と称した。

距今大约50年前,在中非出了一个叫博卡萨的独裁者。他自封总统,之后又自封终身总统,最后干脆自封皇帝。他还模仿法国的拿破仑强行举办了一场加冕典礼,自称为“博卡萨一世”。

 

パリの宝石細工師に宝石6千個をちりばめた王冠を作らせた。最貧国の一つが国庫を空にしかねない巨費を戴冠式に充て、世界から嘲笑を浴びる。各国元首らを招くが、見向きもされなかったとか。王冠にはどこか人を狂わせる危険な性質があるらしい。

他让巴黎的珠宝匠为他制作了一顶王冠,上面镶嵌了6000枚宝石。中非是最贫穷国家之一,却耗费可能掏空国库的巨资用来举办加冕典礼,因此招来世界各国的嘲笑。博卡萨曾向各国元首发出邀请,不过各国均未理睬。看来,王冠具有一种危险的性质,能使人陷入癫狂。

 

「王冠をかぶると、うつむけない。重くて首が折れるから」。公開中の記録映画「エリザベス 女王陛下の微笑(ほほえ)み」で、女王自身が語っている。重さ1キロを超す実物を手に、「どっちが前かわからない。扱いにくいのよ」と冗談めかす。王冠を過度に神聖視しない姿が印象深かった。

“戴上王冠后就不能低头了,因为太重会折到脖子。”正在上映的纪录片《伊丽莎白女王陛下的微笑》中,女王如此说道。她手中拿着重量超过1公斤的王冠,打趣道“不知哪面朝前,这王冠可太难戴了。”女王并未过度神话王冠,她的态度也给我留下了深刻的印象。

 

昨夜見た国葬の中継では、その王冠が女王の棺(ひつぎ)の上にちょこんと置かれていた。父王のため、1937年に作られたものだという。ダイヤモンド、サファイアなど3千もの宝石があしらわれ、豪華そのもの。ただ映画の影響か、権威より、それをかぶることを運命づけられた人の苦悩を思った。

昨天我看了女王葬礼的转播,画面中那顶王冠被放在女王的灵柩之上。据悉,这顶王冠是1937年女王为其父王制作的。上面镶嵌着钻石、蓝宝石等多达3000颗宝石,极尽奢华。不过可能是受纪录片的影响,相比权威,我更在意命中注定要戴上这顶王冠的人的苦恼。

 

女王の棺が4日間安置されたウェストミンスター宮殿には、普段着の人々が列をなした。ときに批判を浴びながらも、国民に歩み寄り、女王という重責を70年も負い続けてくれたことへのいたわりが感じられた。

女王的灵柩在威斯敏斯特宫停放了4天,期间不少普通民众前来排队瞻仰。女王有时也会遭受批判,但她70年来体恤国民、背负重担,此刻我也能感受到民众对她的悼念。

 

来週は東京でもいよいよ「国葬」が営まれる。いったい、どんな雰囲気で当日を迎えることになるのだろうか。

下周日本也将举办“国葬”。当天究竟会迎来一种怎样的气氛呢?

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