聴解練習ー2
2022/8/23 (火) 聴解練習ー2
今日は新型コロナウイルスの後遺症(こういしょう)について、詳しく見ていきます。こちらアメリカ、カナダ研究チームが先月発表した内容です。新型コロナウィルスに感染した子供5.8%およそ17人に1人コロナウイルスの後遺症が見られるということなんです。
では、実際にこちらで日本で後遺症に悩むお子さん達の事例を見ていきましょう。まずは今年3月に感染した3歳の男の子です。どんな後遺症かとういいますと こちら脱毛(だつもう)なんです。さきほどの今年5月の写真と比べてみると頭皮(とうひ)が見えるほどに髪の毛が抜けてしまっていることがわかります。お母様に本人の反応について、お聞きしたところ保育園(ほいくえん)で寝具(しんぐ)に付いた髪をまた抜けっちゃたみたいな感じで、集めていたということなんです。では続いて、こちら今年2月に感染した14歳の中学生(ちゅがくせい)の男の子、野球部の男の子です。どんな後遺症が喘息(ぜんそく)ような咳(せき)、微熱(びねつ)、頭痛(ずつう)、腹痛(ふくつう)、倦怠感(けんたいかん)そして、頭に霧がかかったような状態になるブレインフォグなどあると言います。このブレインフォグ症状(しょうじょう)について聞いてみました。頭が真白になり、自転車をこげないこともあるそうなんです。目は見えているけれど、意識が朦朧(もうろう)としてウトウトしちゃう感じと言います。では周囲の反応について、お母さまにお聞きしました、学校側も後遺症の扱い(あつかい)が分からなかったのだと思うがあまりにも休みが続いてしまったので、昨日持ちようだよ と精神論をいわれてしまったそうなんです。このように後遺症に対して理解がなかなか進んでいない状況のわけですが実際、今日お越しいただける田代先生も当初(とうしょ)はコロナウイルスの後遺症に懐疑(かいぎ)的だったそうなんです。しかし変化がありました。というのも往診患者(おうしんかんじゃ)の凡そ10%が療養(りょうよう)期間が終了して酸素飽和度(さんそほうわど)が正常に戻った後も強い倦怠感(けんたいかん)や咳(せき)が続くなど、体調不良を訴え(うったえる)ているということなんです。
そして、田代先生のご家族3歳の息子さんが先月31日に新型コロナウイルスに感染し自宅に療養していました。療養期間が終了した後も食欲(しょくよく)がない、そしてが外出(がいしゅつ)を嫌がるということがありそうなんです。このような周りの状況見て田代先生です。インフルエンザや風邪(かぜ)治ってからぐったりするようことはほとんどない患者(かんじゃ)さんや息子の様子を見るとコロナウイルスの後遺症を直視せざるを得ないということです。
田代さん、このあの後遺症については、以前から指摘(してき)はあったと思うんですけれども、大人でも子供でも発症(はっしょう)することがあるとなりますと、割合(わりあい)としては子供と大人を比べてどちらが多い、少ないなのか 同じなのか、何か気づかれることはありますか。はい、正直割合としては私は子供あまり診ていない自分息子ぐらいなので、はい、うちの息子もいつもとても元気な***なんですけれども療養期間終わったどもすごく活気が落ちて、食欲(しょくよく)が無くになっていつでも全然違う状態が数日続いてしまいまして、子供*** そして、あの高齢者に目を向けますとやば10%、私の経験で言うと10%という風に、これかなり高い数字だと思って、それまで元気だった**とても寝たきりになってしまうような あのそういう状態見てますのでかなり厳しい現実だなと後遺症存在(そんざい)はやっぱい直視せざるを得ないと感じています。
後遺症(こういしょう)が持続(じぞく)する期間というのはもちろん人によって違うだと思いですけれどもコロナ自体との戦い(たたかい)比べても後遺症と戦いの方より長くなってしまう傾向(けいこう)にあるんでしょうか?そうですね、私の患者さんでも、その十日間の療養期間を終えた(おえる)後、十日以上ぐったりして点滴(てんてき)をしたりして、とにかく脱水(だっすい)にならないように、すごく食欲がなくなってしまう方多いので、その後長い対応、立て直しの治療にすごく時間を要するそういう状況ですね。
後遺症というのはわからないところが多くあると思うんですけど、理論的にはどういうものなんですか、そのウィルスその分残っているのか、はたまたウィルスないけれどもその部分傷をつけてしまっているのか、どういう風に理解すればいいでしょうか。それに関する学術(がくじゅつ)的な見解(けんかい)というのはまだしっかりとしたのはないと思うんですけども、全体の印象として、非常に消耗(しょうもう)が強くて、とにかくぐったりして、でも血の検査をしてもそんなにどこどこ異常はないけれども、脱水(だっすい)症あるというような、かなり強い倦怠感(けんたいかん)を背景として、経口(けいこう)摂取(せっしゅ)が低下して、低血糖(ていけっとう)を起こしたり、脱水症状になったりとそういった方がおおいのかなと高齢者ではそういう風に感じています。
人によってどこに出るかまちまちという中で、例えばワクチンを飲んでいると、ワクチンを打っているとこの症状(しょうじょう)は緩和(かんわ)するだとか、なんかこう、今わかっているできる言うことては何か我々にあるんですか、何もないんです、そうですね、やっぱり僕の肌感覚でワクチンは3回打った方は比較的軽く(わるく)終わってですね、そういったぐったり方も少ない方もいらっしゃる、一方では、ワクチンを三回受けても、ぐったりされる人はやっぱりされてしまうので、何か体質的なものとは関連があるのかなという風に疑っています(うたがう)。現状は治療法としては対症療法ですか、風邪薬とか、そうですね、点滴をして、脱水を改善さしだり、栄養剤(えいようざい)を注射するとか、そういっ対症療法がメインになっています。でもこの出方というのは他の病気と違うと考えてよいですね。やっぱりかなりコロナによる廃用(はいよう)といいますか消耗は強いなという風に実感しています。他の病気だと違うなという印象です。ありがとうございます。