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山の神がくれたおよめさん

2021-02-21 07:33 作者:ki9503  | 我要投稿

むかしむかし、あるところに、病気の母親と親孝行の息子がいました。


 ある日、息子が山で働いていると、やぶの中からしらがの鬼ババが出てきました。

 そして、息子のお弁当をのぞいて言いました。

「病気の母親にも、そんなにそまつな飯を食わせているのか?」

「母親には、ちゃんと白いご飯を食べさせているよ」

 息子が答えると、鬼ババは、

「そうか、そうか。ではあと十日したらお前の家に行くから、白いご飯をたいておけ」

と、言って、やぶの中に消えてしまいました。


 十日たって息子が白いご飯をたいて待っていると、外からドスンときれいな箱が落ちてきました。

 箱を開けてみると、中にはきれいな娘が入っていて、

「山の鬼ババに、ここの嫁になれと言われました」

と、言うのです。

 息子はよろこんで、娘をお嫁さんにしました。

 お嫁さんは、隣村の長者(ちょうじゃ)の娘でした。

 話しを聞いた長者も親孝行で心のやさしい息子が好きになって、たくさんのお金をわたしてやりました。

 それで三人は、幸せに暮らしました。


 あの鬼ババは、本当は山の神さまだったのです。


おしまい


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