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从日本小二课本学语法:苏和的白马【久我Masahi的日语课堂】#26

2019-11-21 19:10 作者:久我まさひ  | 我要投稿

スーホの白い馬(苏和的白马)

中国の北の方、モンゴルには、広い草原が広がっています。そこに住む人達は、昔から、羊や牛や馬などを飼って、暮らしていました。(中国北部的蒙古草原广阔无垠。生活在当地的居民们从以前开始就饲养牛马等。)

このモンゴルに、馬頭琴と言う楽器があります。楽器の一番上が、馬の頭の形をしているので、馬頭琴と言うのです。一体、どうして、こういう楽器が出来たのでしょう。(在蒙古有一种叫作马头琴的乐器。乐器的最上面有马头的形状,所以被称作马头琴。究竟是为什么会有这样的乐器呢?)

それには、こんな話があるのです。(关于马头琴,有一个这样的故事。)

昔、モンゴルの草原に、スーホと言う、貧しい羊飼いの少年がいました。(从前,在蒙古的草原上,有一个名叫苏和的贫穷的牧羊少年。)

スーホは、年取ったお婆さんと二人きりで、暮らしていました。スーホは、大人に負けないくらい、よく働きました。毎朝、早く起きると、スーホは、お婆さんを助けて、ご飯の支度をします。それから、二十頭あまりの羊を追って、広い広い草原に出て行きました。(苏和和年迈的奶奶两个人一起生活。苏和几乎和大人一样勤奋工作。每天早上起床后,苏和帮奶奶准备早饭。然后,赶着二十头左右的羊前往了辽阔的草原。)

スーホは、とても歌がうまく、ほかの羊飼い達に頼まれて、よく歌を歌いました。スーホの美しい歌声は、草原を越え、遠くまで響いていくのでした。(苏和很擅长唱歌,经常被其他的牧羊人请求唱歌。苏和美丽的歌声越过草原,响彻远方。)

ある日の事でした。日は、もう遠い山の向こうに沈み、辺りは、ぐんぐん暗くなってくるのに、スーホが帰って来ません。(某天。太阳已经落山,天越来越黑,然而苏和还没有回来。)

お婆さんは、心配になってきました。近くに住む羊飼い達も、どうしたのだろうと、騒ぎ始めました。(奶奶担心了起来。住在附近的牧羊人们也开始吵嚷起来:“到底是怎么了?”)

皆が心配で堪らなくなった頃、スーホが、何か白い物を抱き抱えて、帰って来ました。(正当大家十分担心的时候,苏和抱着白色的什么东西回来了。)

皆がそばに駆け寄ってみると、それは、生まれたばかりの、小さな白い馬でした。(大家跑到了苏和的身边,看到他抱着的是刚出生的白色小马驹。)

スーホは、にこにこしながら、皆に訳を話しました。「帰る途中で、子馬を見つけたんだ。これが、地面に倒れて、もがいていたんだよ。辺りを見ても、持ち主らしい人もいないし、お母さん馬も見えない。放っておいたら、夜になって、狼に食われてしまうかも知れない。それで、連れてきたんだよ。」(苏和笑着向大家解释道:“我在归途中,发现了这匹小马驹。它倒在地上挣扎着。看了看周围,也没看到像是它主人的人和它的母亲。放任不管的话,到了晚上,也许会被狼吃掉。于是,我就把它带回来了。”)

日は、一日一日と過ぎて行きました。スーホが、心を込めて世話したおかげで、子馬は、すくすくと育ちました。体は雪のように白く、きりっと引き締まって、誰でも、思わず見とれるほどでした。(日子一天天地过去了。马驹在苏和的精心照料下茁壮长大。它身体雪白,肌肉紧实健硕,谁都不由得看得着迷。)

ある晩の事、眠っていたスーホは、はっと目を覚ましました。けたたましい馬の鳴き声と、羊の騒ぎが聞こえます。スーホは、跳ね起きると外に飛び出し、羊の囲いの傍に駆けつけました。見ると、大きな狼が、羊に飛びかかろうとしています。そして、若い白馬が、狼の前に立ち塞がって、必死に防いでいました。(某晚,在睡梦中的苏和突然惊醒。苏和听到了尖锐的马嘶声和羊的嘈杂声。苏和从床上跳起飞奔出去,赶到了羊圈旁。只见,一只大灰狼正准备扑羊。然后,小白马拼命防堵在了狼的前面。)

スーホは、狼を追い払って、白馬の傍に駆け寄りました。白馬は、体中汗びっしょりでした。きっと、随分長い間、狼と戦っていたのでしょう。(苏和把狼赶跑了,然后赶到了白马的身旁。白马浑身大汗淋漓。一定是和狼对峙很久了吧。)

スーホは、汗まみれになった白馬の体を撫でながら、兄弟に言うように話しかけました。「よくやってくれたね、白馬。本当にありがとう。これから先、どんな時でも、僕はお前と一緒だよ。」(苏和一边抚摸着浑身是汗的白马的身体,一边像对待兄弟一样对它说道:“干得好,白马。真的谢谢你。接下来,无论何时,我都会在你身边。”)

月日は、飛ぶように過ぎて行きました。(日月如梭。)

ある年の春、草原一体に、知らせが伝わって来ました。この辺りを収めている殿様が、町で競馬の大会を開くというのです。そして、一等になった者は、殿様の娘と結婚させるというのでした。(某年春天,整个草原上,传来了一个消息。治理周边区域的领主,要在镇上举办赛马大会。然后,让第一名和领主的女儿结婚。)

この知らせを聞くと、仲間の羊飼い達は、スーホに勧めました。「是非、白馬に乗って、競馬に出てご覧。」(听闻此消息的同伴牧羊人们劝苏和道:“你一定要骑着白马参赛啊。”)

そこでスーホは、白馬に跨り、広々とした草原を越えて、競馬の開かれる町へ向かいました。(于是苏和骑着白马,越过了辽阔的草原,前往了举办赛马的城镇。)

競馬が始まりました。たくましい若者達は、一斉に革の鞭を振りました。馬は、飛ぶように駆けます。でも、先頭を走っていくのは、白馬です。スーホの乗った白馬です。(赛马开始了。魁梧的年轻人们一起挥鞭。马飞奔了出去。但是,跑在第一的是苏和骑着的白马。)

「白馬が一等だぞ。白い馬の乗り手を連れて参れ。」殿様は叫びました。(领主大喊道:“白马第一。快把白马的骑手带过来。”)

ところが、連れてこられた少年を見ると、貧しい身なりの羊飼いではありませんか。そこで、殿様は、娘の婿にするという約束などは、知らんふりをして言いました。「お前には、銀貨を三枚くれてやる。その白い馬をここに置いて、さっさと帰れ。」(然而,领主看到被带来的少年,不是衣着贫寒的牧羊人吗?于是,领主装作不知道纳婿的约定,说道:“我赏你三枚银币。把白马留下,然后赶紧回去。”)

スーホは、かっとなって、夢中で言い返しました。「私は、競馬に来たのです。馬を売りに来たのではありません。」(苏和气恼起来,不由地回嘴道:“我是来赛马的,不是来卖马的。”)

「何だと、ただの羊飼いが、このわしに逆らうのか。者共、こいつを打ちのめせ。」殿様が怒鳴り立てると、家来達が、一斉に、スーホに飛びかかりました。スーホは、大勢に殴られ、蹴飛ばされて、気を失ってしまいました。(“你说什么?区区一个牧羊人,是想反抗我吗?来人啊,把他狠狠打一顿。”领主大怒道,于是家臣们一起扑向了苏和。苏和被又打又踹,然后失去了意识。)

殿様は、白馬を取り上げると、家来達を引き連れて、大いばりで帰って行きました。(领主夺走了白马,让家臣们牵着马,然后理直气壮地回去了。)

スーホは、友達に助けられて、やっとうちまで帰りました。(苏和在朋友们的救助下,好不容易回到了家。)

スーホの体は、傷や痣だらけでした。お婆さんが、付きっ切りで手当てをしてくれました。おかげで、何日か経つと、傷もやっと治ってきました。それでも、白馬を取られた悲しみは、どうしても消えません。白馬はどうしているだろうと、スーホは、そればかり考えていました。白馬は、どうなったのでしょう。(苏和浑身是伤和淤青。多亏了奶奶一直守在苏和身边给他治疗,几日后,伤口恢复了。然而,白马被夺走的悲伤怎么也消散不了。苏和总是在考虑白马怎么样了。白马怎么样了呢。)

素晴らしい馬を手に入れた殿様は、全くいい気持ちでした。もう、白馬を皆に見せびらかしたくてたまりません。(好马到手的领主非常开心。已经很想向大家炫耀了。)

そこで、ある日の事、殿様は、お客を沢山呼んで、酒盛りをしました。その最中に、殿様は、白馬に乗って、皆に見せてやることにしました。(于是,某日,领主叫来了很多客人,开设酒宴。酒宴中,领主决定骑着白马给大家看看。)

家来達が、白馬を引いてきました。殿様は、白馬に跨りました。(家臣们牵来了白马。领主骑上了白马。)

その時です。白馬は、恐ろしい勢いで跳ね上がりました。殿様は、地面に転げ落ちました。白馬は、殿様の手から手綱を振り放すと、騒ぎ立てる皆の間を抜けて、風のように駆け出しました。(那时,白马猛地跳起。领主摔落到了地面上。白马从领主的手中挣脱了缰绳,穿过了叫嚷的人群,像风一样飞奔了出去。)

殿様は、起き上がろうともがきながら、大声で怒鳴り散らしました。「早く、あいつを捕まえろ。捕まらないなら、弓で射殺してしまえ。」(领主挣扎着爬起来,大声怒骂一通道:“快抓住它。抓不住的话,就用弓射死它。”)

家来達は、一斉に追いかけました。けれども、白馬にはとても追いつけません。家来達は、弓を引き絞り、一斉に矢を放ちました。矢は、唸りを立てて飛びました。白馬の背には、次々に、矢が刺さりました。それでも、白馬は走り続けました。(家臣们一起追赶上去。然而,怎么也追不上白马。家臣们拉满弓,一起放箭。箭轰鸣飞去。连续不断的箭刺在了白马的背上。即便如此,白马还是继续奔跑。)

その晩の事です。スーホが寝ようとしていた時、不意に、外の方で音がしました。(当晚。苏和准备睡觉的时候,忽然听到了外面的声音。)

「誰だ。」と聞いても返事は無く、カタカタ、カタカタと、物音が続いています。様子を見に出て行ったお婆さんが、叫び声を上げました。「白馬だよ。うちの白馬だよ。」(“是谁?”虽然问了,但是没有回答,咯嗒咯嗒,咯嗒咯嗒的响声不断。出去看了看情况的奶奶大喊道:“是白马啊,我们的白马呀。”)

スーホは跳ね起きて、駆けていきました。見ると、本当に、白馬はそこにいました。けれど、その体には、矢が何本も突き刺さり、汗が、滝のように流れ落ちています。白馬は、酷い傷を受けながら、走って、走って、走り続けて、大好きなスーホの所へ帰って来たのです。(苏和跳了起来,急忙赶了出去。一看,真的是白马。然而,它的身上插着好几根箭,汗水如瀑布般地流下。白马受了重伤,它跑着,跑着,一直跑着,跑回到了它最喜爱的苏和的身边。)

スーホは、歯を食いしばりながら、白馬に刺さっている矢を抜きました。傷口からは、血が噴き出しました。(苏和一边咬紧牙,一边把刺在白马身上的箭拔出来。血从伤口处喷出。)

「白馬、僕の白馬、死なないでおくれ。」(“白马,我的白马,别死啊。”)

でも、白馬は、弱り果てていました。息は、段々細くなり、目の光も消えて行きました。(但是,白马极度衰弱。呼吸渐渐变弱,目光也渐渐消散。)

そして、次の日、白馬は、死んでしまいました。(然后翌日,白马死了。)

悲しさと悔しさで、スーホは、幾晩も眠れませんでした。でも、やっとある晩、とろとろと眠り込んだ時、スーホは、白馬の夢を見ました。スーホが撫でてやると、白馬は、体を擦り寄せました。そして、優しくスーホに話しかけました。「そんなに悲しまないでください。それより、私の骨や皮や、筋や毛を使って、楽器を作ってください。そうすれば、私は、いつまでも貴方の傍にいられますから。」(苏和由于悲伤悔恨,好几晚没有入眠。但是,好不容易某晚,打着盹正要熟睡的时候,苏和梦到了白马。苏和抚摸着白马,白马靠了过来。然后,温柔地对苏和说道:“请不要那么难过。比起那个,请用我的筋骨皮毛制作乐器。那样的话,我就可以一直待在你的身边。”)

スーホは、夢から覚めると、すぐ、その楽器を作り始めました。夢で、白馬が教えてくれた通りに、骨や皮や、筋や毛を、夢中で組み立てていきました。(苏和从梦中醒来后,马上开始制作乐器了。按照梦中白马所说,专心致志地用筋骨皮毛组装成乐器。)

楽器は出来上がりました。これが馬頭琴です。(乐器制作出来了。这就是马头琴。)

スーホは、何処へ行く時も、この馬頭琴を持って行きました。それを弾くたびに、スーホは、白馬を殺された悔しさや、白馬に乗って草原を駆け回った楽しさを思い出しました。そして、スーホは、自分のすぐ脇に白馬が居るような気がしました。そんな時、楽器の音は、益々美しく響き、聞く人の心を揺り動かすのでした。(苏和无论去哪里,都会带着马头琴。每当苏和弹起马头琴的时候,他都会想起白马被杀时的悔恨,以及骑着白马在草原上奔跑的快乐。然后,苏和有一种白马就在自己身边的感觉。那时,乐器的声音变得愈加美妙动听,牵动着听者的心。)

やがて、スーホの作り出した馬頭琴は、広いモンゴルの草原中に広まりました。そして、羊飼い達は、夕方になると、寄り集まって、その美しい音に耳を澄まし、一日の疲れを忘れるのでした。(之后,苏和制作出的马头琴在辽阔的蒙古草原上传播开来了。然后,牧羊人们一到傍晚,就聚在一起,聆听那美妙的琴声,忘记一日的疲劳。)

词汇

抱き抱える:怀抱(孩子)、搂抱

駆け寄る:跑到跟前、跑近

もがく:(痛苦时)挣扎;焦急

心を込める:真心实意、精心

引き締まる:绷紧、紧张

見とれる:看得入迷

けたたましい:喧嚣、嘈杂;尖锐

立ち塞がる:挡住、堵住

跨る:骑、跨;横跨;连续

参る:去;来;参拜;认输;不堪

かっ:(精神上受到强烈的刺激)勃然大怒;(愤怒、惊讶等时)突然睁大眼睛,张大嘴巴;(头、脸等)热得火辣辣;阳光强烈地直射;火势旺盛;坚硬物之间相碰撞时发出的短促的声音

言い返す:回嘴、顶嘴;回答说;反复说

打ちのめす:打垮、打翻在地

怒鳴り立てる:大声喊叫、大吵大嚷

取り上げる:夺取、剥夺;拿起;采纳;征收;接生

大いばり:非常傲慢、理直气壮

付きっ切り:片刻不离左右、始终守在身旁

見せびらかす:炫耀、卖弄

振り放す:甩开、挣开;拉开距离

怒鳴り散らす:乱骂一通

引き絞る:使劲拉弦;使劲发出(声音);用力拧

カタカタ:坚硬物之间连续轻轻相碰时发出的声音及其状态

食いしばる:咬紧(牙关);拼命忍耐

弱り果てる:极度衰弱;非常为难

眠り込む:入睡、熟睡

擦り寄る:贴近、靠近;一点一点蹭近;膝行向前蹭近

寄り集まる:聚集

语法

“心を込めて世話したおかげで、子馬は、すくすくと育ちました”

“动词过去式+おかげで”、“形容词+おかげで”、“形容动词+な+おかげで”、“名词+の+おかげで”表示由于前面的原因,有了后面的结果,一般用于比较好的情况。“多亏了……”“幸亏……”“托……的福”。如果用于不好的情况,则表示反语,带有讽刺的口吻。


“皆が心配で堪らなくなった頃”、“白馬を皆に見せびらかしたくてたまりません

“形容动词+でたまらない”、“动词+てたまらない”、“形容词连用形+てたまらない”表示程度深,无法抑制某种感觉。“……得不得了”、“非常..……”

作业

1.读课文

从日本小二课本学语法:苏和的白马【久我Masahi的日语课堂】#26的评论 (共 条)

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