空言舌語·“日语热”
原文:日本語ブーム
日本語ブームが続いています。書店には日本語に関する本がたくさん並んでいます。朗読を勧めるもの、語句や語源を解説するもの、あまり使われなくなった古い言葉を紹介するものなど、次々と出版されています。 どんな人が買うのか店で聞いたところ、ブームの初めの頃は年配の人が多かったのが、最近は若い社会人、特に女性が多くなってきたそうです。 勝手な解釈ですが、社会に出て様々な人と会話をしたり、会社や取引先の文書に触れ、自分の言葉を磨きたいと思い立ったのかも知れません。 たしかに、若い人達の日本語力は危うい状態です。東海テレビで毎週土曜日放送の「報道原人」でも、7月20日に日本語ブームを取り上げ、若者の日本語力をチェックしていました。対象となったのは名古屋の女子大生です。とても印象に残る結果だったので、改めて紹介します。 【よんどころない】(正解:やむを得ない) →下手な文章(読むところがない) →いいところがない(良いところがない) 【鬼籍に入る】(正解:死亡する) →恐い姑がいる家に嫁ぐこと 【けんもほろろ】(正解:取つくすべもない) →健康な人も身体をこわす(健が、ほろほろ) →宴もたけなわの逆(宴がボロボロ) 【わりを食う】(正解:損をこうむる) →お代わりをする 【とみに】(正解:急に・しきりに) →遠くを見に行く(遠見に) →戸締りを確認(戸を見に) 迷解答にビックリ。勉強不足を豊かな想像力で補ったという感じです。こういう言語感覚で社会に出ると、意思の疎通に思わぬゆき違いが起ってしまうのではないかと、心配になります。 それはアナウンサーとて同じこと。時として言葉の誤用や勘違いを露呈してしまうことがあります。語彙を増やし、その場にふさわしい言葉を使えるようになるには読書やメディアを通じてできるだけ多くの言葉との遭遇を楽しむことが一番です。 そして、今の日本語ブームが、言葉との出会いを大切にする人を増やすことになれば、と期待します。それは結果として、次の世代に正しく豊かな日本語を語り継ぐことにもなるからです。
訳文:
日语学习热潮还在持续。书店里陈列了许多跟日语相关的书。朗诵读本、解析词语词源的书,甚至还有的书介绍的是不怎么用得到的老词,各类书籍竞相出版。去问了书店都是哪些人在买书,开始时多是一些上了年纪的人,最近的话买书的年轻人、尤其是女性变得多了起来。我猜想这大概是因为年轻人出了社会后,可能需要跟各种各样的人打交道,会接触到公司或客户的文件,所以想着锻炼自己的语言能力。的确,年轻人的日语能力处于一种危险的状态。东海电视台每周六播出的“原始人报道”节目7月20号时报道了日语热的现象,并以名古屋的女大学生为对象,对年轻人的日语能力进行了测试。测试的结果令我印象深刻,我在这举几个例子。 1.“よんどころない”(答案:无可奈何)
回答:①(没有可读之处的)写得不好的文章 ②毫无优点
2.“鬼籍に入る”(答案:死亡)
回答:嫁到有恶婆婆的家庭
3.“けんもほろろ”(答案:爱搭不理)
回答:①健康的人也会生病 (把けん的汉字理解成健康的“健” )②宴会冷场(ほろろ联想成ボロボロ)
4.“わりを食う”(答案:蒙受损失)
回答:再来一碗(日语里添饭是“お代わりする”,“食う”有吃的意思)
5.“とみに”(答案:突然地;频繁地)
回答:①望向远处(音同“遠見に”)②看门上锁没(音同“戸を見に”)
这些回答让我吃惊不已。感觉他们是在用自己丰富的想象里弥补自己的知识缺陷。我担心就凭这种语言感知力,到社会上沟通时可能会发生意想不到的偏差。主持人也是一样的,有时候会发生不小心错用或误用的情况。要想增加词汇量、在适当的场合说适当的话,最重要的是通过读书或媒体,尽可能多去接触各种词汇。
我希望如今的日语热可以涌现更多热爱语言的人。因为这样才能让下一代传承到更多正确的日语表达。