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【访谈翻译】【特别对谈】《撒娇身边》川井Makoto×《Slow Start》笃见唯子 访谈!上

2019-08-26 05:02 作者:ゆのさま  | 我要投稿

【特別対談】『甘えたい日はそばにいて。』川井マコト×『スロウスタート』篤見唯子 インタビュー!
https://media.comicspace.jp/archives/11785

译注:《想撒娇的时候请陪在身边。》又译《我想待在你身边撒娇的日子》、《想撒娇时陪在我身旁》

『幸腹グラフィティ』の川井マコト先生が次に描いたのは、アンドロイドと人間が共に暮らす社会。

作有《幸腹涂鸦》的川井Makoto老师接着描绘的,是机器人和人类共同生活的社会。

译注:此处“机器人”为“android”而非“robot”,偏向指代“人形机器人”、“仿人机器人”而非广义泛指的机器人,也即字面意义的“机器的人”,全文均简译为“机器人”而不再加以修饰,且所有出现的“机器人”一词若不加注释均取此狭义。

人間とほぼ同じ感情を持つアンドロイドの少女を主人公に据えることで、大切な相手に対して本当の意味でできる事や、逆説的に人間らしさとは何か?ということを読者に問いかけた意欲作『甘えたい日はそばにいて。』が、このたび完結を迎えました。

将拥有与人类几乎完全相同的感情的机器人的少女奉为主人公,向读者诘问真正意义上能为重要的对方做的事、以及悖论性的“像人类究竟是怎么一回事?”这些问题的意欲之作《想要撒娇的时候请陪在身边。》,此次迎来完结。

《想撒娇的时候请陪在身边。》第3卷封面/『甘えたい日はそばにいて。』3巻書影

最終巻の単行本3巻発売を記念して、川井先生と、『スロウスタート』の作者・篤見唯子先生による対談をセッティング。

作为最终卷单行本第3卷的发售纪念,设置川井老师与、《Slow Start》的作者・笃见唯子老师的对话。

《Slow Start》第6卷封面/『スロウスタート』6巻書影

かわいい女の子たちの日常を描いた作品が多い「きらら」の中でも、きわどさせつなさを含んだ作風を得意とする両先生。お互いの作品への愛とリスペクトが詰まったトークをお楽しみください!

即使处于富有描绘可爱的女孩子们的日常的作品的“kiraraきらら”之中,也擅长囊括了危险伤感的作品风格的两位老师。充满了对对方作品的爱和尊敬的谈话敬请期待!

(取材・文:ましろ/編集:八木光平)

注:ましろ→https://www.mashiro-writer.com/、八木光平→https://media.comicspace.jp/archives/author/kohei

(采访・撰稿:Mashiro/编辑:八木光平)

川井Makoto川井マコトhttps://twitter.com/kwimkt05
かわい・まこと/漫画家、イラストレーター。2011年3月発売の「まんがタイムきららミラク vol.1」掲載の『にじげんめのうた』で商業誌デビュー。代表作は『幸腹グラフィティ』『甘えたい日はそばにいて。』。
Kawai・Makoto/漫画家、插画家。以刊载于2011年3月发售的《Manga Time KiraraまんがタイムきららMiracle! vol.1》的《第二节课的歌》得以商业杂志出道。代表作有《幸腹涂鸦》、《想撒娇的时候请陪在身边。》。
笃见唯子篤見唯子https://twitter.com/1093yuiko
とくみ・ゆいこ/漫画家、イラストレーター。2013年7月号より「まんがタイムきらら」で『スロウスタート』連載開始。代表作は『瓶詰妖精』『本気求道』(マジキュー)など。
Tokumi・Yuiko/漫画家、插画家。于2013年7月号在《Manga Time Kiraraまんがタイムきらら》开始连载《Slow Start》。代表作有《瓶装妖精》、《认真求道》(均为《MAGI-CU》连载)等。

川井老师、以及笃见老师的“kiraraきらら”出道的契机/川井先生と、篤見先生の「きらら」デビューのきっかけ

川井マコト先生(以下、川井):対談のオファーをいただけたのはとても光栄なのですが、篤見先生とは実は今日が初対面なんですよ。ついさっきご挨拶したばかりで。

川井Makoto老师(以下称川井):能够得到对话的邀请非常荣幸,而和笃见老师其实今天还是第一次见面哟。就在刚才刚刚打过招呼。

篤見唯子先生(以下、篤見):twitterでは何度かリプライをさせて頂いたり、一方的に『甘そば』の感想をツイートしたりしてたんですが。特に最終回のときは、感情が昂ぶってとりとめのないことを書き散らしてしまってすみません……。

笃见唯子老师(以下称笃见):在twitter上已经很多次得到回复,虽然都是我在单方面地在发《撒娇身边》的推。特别是最终回的时候,感情高涨散乱地写了一通不见条理的感想真是非常抱歉……

译注:此处的“甘そば”即作品标题“甘えたい日はそばにいて。”的简称,故译为“撒娇身边”,但同时“撒娇”与“甜”共字“甘”、“身边”与“荞麦面”同音“そば”,故此简写还有“甜味荞麦面”这一层诙谐,对此翻译实在力不能及

川井:とんでもないです、すごく嬉しかったです!

川井:没有那回事,我非常高兴!

──川井先生は『スロウスタート』のアニメ制作現場レポートマンガも描かれていましたが、篤見先生は一緒ではなかったんですね。

──川井老师曾画过《Slow Start》的动画制作现场的报道漫画吧,看来当时笃见老师没有一起呢。

川井:はい。あの時は直接A-1 Pictures(現:CloverWorks)さんのスタジオにお邪魔して取材をしてきたので、篤見先生にはお会いしませんでした。

川井:是的。那时是直接去A-1 Pictures(现独立为CloverWorks)的工作室叨扰取材的,没有见到笃见老师。

篤見:レポートマンガがきらら本誌に載ることは担当さんから聞いていたんですけど、まさか川井先生に描いていただけるとは思ってなくて。その節はありがとうございました。

笃见:通过担当编辑听说了报道漫画在kiraraきらら主杂志上刊载了这一事,没想到能得到川井老师主笔。对于那件事真是十分感谢。

──篤見先生が川井先生の作品を初めて読んだのはいつですか?

──笃见老师第一次读到川井老师的作品是什么时候?

篤見:『幸腹グラフィティ』の1巻が発売されたときに単行本を読ませていただきました。アニメ化される前からかなり話題になってましたよね。リョウちゃんたちの食べ方が色っぽい、みたいな。

笃见:《幸腹涂鸦》的第1卷发售时拜读了单行本。动画化之前就已经引起相当大的话题了呢。“小凉她们的吃饭方式很是色气”,像这样的。

川井:あのころは、きららとか萌え系のジャンルにグルメマンガがあまりなかったので、ビジュアル的に珍しかったかもしれないですね。

川井:当时,kiraraきらら等萌系类别下还不太有美食漫画,因此或许在视觉上很少见。

篤見:きららに限らず、グルメマンガでもあれだけ食事シーンを細かく描いた作品は少なかった気がします。『美味しんぼ』の富井副部長が「うまい!」って言うくらいで(笑)。

笃见:不限于kiraraきらら,感觉即使是美食漫画也很少有那般细致地描绘进餐场景的。《美味大挑战》的富井副部长都会说“好吃!”的程度(笑)。

──たしかに、『幸腹グラフィティ』が話題になったことで、「食べる」ことに焦点を当てたマンガが増えた印象があります。

──确实,印象里通过《幸腹涂鸦》引起的话题,聚焦于“吃”这件事的漫画开始增加了。

川井:どうなんでしょう……。『花のズボラ飯』など人気のあるグルメマンガもすでに連載されていましたし、グルメマンガブームが来る流れがもともとあって、『幸腹』はその波にタイミングよく乗れただけじゃないかと思っています。

川井:究竟是怎样的呢……《花的随便餐》等人气美食漫画也都已经在连载了,可以说美食漫画的热潮的趋势原本就存在了,感觉《幸腹》或许只是恰逢时机乘上了潮流。

篤見:謙遜されていますけど、私はやっぱり『幸腹』が食事女子の波を作ったと思いますよ。

笃见:您谦虚了,我果然还是认为是《幸腹》创造了进餐的女孩子的潮流。

──おふたりとも「まんがタイムきらら」グループを代表される作家さんですが、マンガ家歴としては篤見先生が先輩で、きらら創刊号でも描かれていますよね。

──两位都是代表“Manga Time Kiraraまんがタイムきらら”阵营的作家,但从漫画家资历来看笃见老师作为前辈,在kiraraきらら创刊号也画过呢。

篤見:はい、別の雑誌で『瓶詰妖精』という作品を連載していたころにきららが創刊されて、うちでも描いてみませんかと芳文社さんに声をかけていただいたんです。

笃见:是的,在别的杂志连载名为《瓶装妖精》的作品的时候kiraraきらら准备创刊,“不也来我们这里试着画一画吗”这样得到了芳文社的邀请。

川井:創刊号って、たしか「まんがタイムきらら展」にも展示されていましたよね。自分は当時まだ小学生でしたし、そのころからずっとマンガ家を続けられていると考えるとすごい……。

川井:这个“创刊号”,好像在Manga Time Kiraraまんがタイムきらら展”也展出了呢。个人当时还是小学生,一想到能够从那时开始一直持续漫画家的生涯就觉得好厉害……

篤見:いやいや。私なんか、単にダラダラ生きてきただけですよ(笑)。

笃见:没有没有。我这样的,只是一路懒懒散散地活过来了而已(笑)。

──創刊号を最後にきららのお仕事から一旦離れて、約10年後に『スロウスタート』で復帰されるわけですが、どのような経緯があったんでしょうか。

──以创刊号为终点暂时离开了在kiraraきらら的工作,又在大约10年后以《Slow Start》回归,这其中有着怎样的原委呢。

篤見:同人活動のほうに夢中になってしまって、しばらく商業から遠ざかっていた時期がありました。そうこうしているうちにまた芳文社さんからご依頼をいただいたんですけど、私が創刊号でも描いていた話は全然されなくて。むしろ、だったらOKしようかなと。

笃见:有过开始沉浸于同人活动一边、暂时远离了商业活动的时期。这样做那样做的时候又收到了芳文社的邀请,而完全没有提到我在创刊号也画过云云。不如说,正因为如此要不然就OK吧。

──創刊号の作品の話をされるのはあまりお好きではない、ということでしょうか?

──不太喜欢提及创刊号上的作品,这是怎样一回事?

篤見:特にそういう訳ではなく、あくまで今の自分のマンガを見て評価してもらえたのがうれしかったんです。もし昔の経歴ありきのご依頼でしたら、お引き受けしていなかったと思います。

笃见:也没到那种程度,最多只是对“能够得以看着自己现在的漫画作评价”这一点感到很高兴。若是基于从前的履历的邀请,想必就不会接受下来了。

──川井先生は、2011年の「まんがタイムきららミラク」創刊号に名を連ねています。時期こそ違いますが、きらら系列誌の創刊号に参加されたという点では篤見先生と同じですね。

──川井老师则是,名列于2011年的《Manga Time KiraraまんがタイムきららMiracle!》创刊号。虽说时期不同,但参与了kiraraきらら系列杂志的创刊号这一点与笃见老师相同呢。

川井:そのころは大学生で、趣味でpixivに投稿していたイラストが当時の担当さんの目に留まってオファーをいただきました。私の場合、マンガ家としてデビューしたのがミラクになります

川井:那时还是大学生,出于个人爱好在pixiv上投稿的插画吸引了当时的担当编辑的目光进而收到了邀请。对于我来说,作为漫画家出道的地方是Miracle

篤見:昔からマンガも描かれていたんですか?

笃见:从之前开始也会画漫画吗?

川井:一応描いてましたけど、ほとんどはイラストでしたね。

川井:姑且也算是在画,但基本上还是插画呢。

──仮にミラクのオファーがなかったら、大学卒業後はどんな仕事をしていたと思いますか?

──假设没有Miracle的邀请的话,感觉大学毕业后会从事什么工作呢?

川井:何かしら創作に関係する職業に就きたいとは思っていました。サークルの先輩に、大学に通いながらイラストレーターとして活動されていた方もいたので、作家業に憧れはありました。

川井:一直想着要从事一些与创作相关的职业。社团的前辈中,有一边上着大学一边作为插画家活动的人在,因此憧憬着作家性的职业。

为了描绘由价值观的差异而生的关联性,让机器人登场了/価値観の違いから生まれる関係性を描くため、アンドロイドを登場させた

──あらためて、『甘えたい日はそばにいて。』完結おめでとうございます。『幸腹グラフィティ』とは違う作風で、最初に読んだとき驚きました。

──再一次郑重地,恭喜《想撒娇的时候请陪在身边。》的完结。和《幸腹涂鸦》有着不同的作品风格,第一次读的时候很惊讶。

川井:ありがとうございます(笑)。『幸腹』の後半あたりから次回作の構想は練っていて、アンドロイドが登場する話を描きたいと思っていました。

川井:非常感谢(笑)。在《幸腹》的后半左右就开始提炼有关下一作的构思,想着想要描绘有机器人登场的故事

──「アンドロイド」という題材に思い入れがあったんでしょうか。SFものがお好きとか。

──是对“机器人”这一题材有着执念吗。比如喜欢SF之类的。

川井:恥ずかしながら、SFにはそこまで詳しくないんです。正確には、キャラクターたちの身分や価値観の違いから生まれる関係性を描きたくて、それなら人間じゃないキャラクターを出したほうがいいと思って「アンドロイド」という設定に行き着いた気がします。

川井:有些不好意思,对于SF并不是非常了解。准确地说,似乎是‘想要描绘由角色们的身份和价值观的差异而生的关联性,这样的话感觉有非人类的角色出场比较好进而抵达了“机器人”这一设定’这样的感觉。

──アンドロイドが登場する物語を描くにあたって、参考にされた作品はありますか?

──面向描绘有机器人登场的故事,有什么作了参考的作品吗?

川井:先入観を持たないようにするために、アンドロイドが登場する作品はあえてあまり読まないようにして、むしろ『恋は雨上がりのように』など、立場の違う2人がおりなす人間ドラマが描かれた作品をいくつか読ませていただきました。

川井:为了避免持有先入为主的观念,有机器人登场的作品故意没怎么去读,反而像是《恋如雨止》等等,描绘了由立场不同的2人编织的人类剧的作品拜读了若干。

──初期設定と、連載が決まったあとの設定で変わった部分はありますか?

──初期设定里,有和决定连载后的设定产生变化的部分吗?

川井:見た目も結構変わりましたが、一番変わったのは性格でしょうか。ひなげしと楓の性格、今と逆だったんですよ。

川井:外观上也发生了相当大的变化,但变化最大的大概还数性格吧。雏芥子和枫的性格,曾与现在相反哟。

──ひなげしのほうがアンドロイドっぽかったと。

──是指雏芥子这一边曾更像是机器人吗。

川井:それこそ、クールでロボットらしいキャラクターでしたね。その設定案やネームを担当さんに見せたら「川井先生のマンガはヒロインが表情豊かなほうがいい」とアドバイスをいただいて、表情がコロコロ変わる女の子になりました。

川井:那样才是,冷静而像机器的角色吧。把那个设定方案以及分镜拿给担当编辑看了之后得到了“川井老师的漫画还是要女主角表情丰富才好”这样的建议,于是变成了表情瞬息万变的女孩子。

拥有像人类一般的感情的机器人雏芥子/人間らしい感情を持つアンドロイドのひなげし

その代わり、楓がアンドロイドっぽくなってしまいました(笑)。最初はもっと無邪気でわたわたする感じで、年ごろの男子高校生らしい子だったんですけど。

作为替代,枫变成像机器人一般了(笑)。虽然最初是有着更加天真更加手忙脚乱的感觉、符合正值年华的男高中生身份的孩子。

像机器人一般无表情的人类枫/アンドロイドのように無表情な人間の楓

篤見:変わったといえば、『幸腹』のころと比べてもどんどんコマの密度が高くなっていって、描くの大変だろうなと思っていました。

笃见:说到改变,即使和《幸腹》那时相比格中的密度也有所上升,感觉大概画起来非常辛苦吧。

川井:全体的にシリアスな作品なので、その展開とのバランスが取れる絵柄にしようと試行錯誤しているうちに線が増えていったんだと思います。本当はもっとシンプルに見やすくしたいんですけど、私の場合、人様にお見せできるレベルにするためには描き込むしかなくて……。

川井:由于是整体上很严肃的作品,感觉是为了要有与该展开相平衡的画风而在不断摸索的过程中线条增加了。其实是想更加简洁更加便于阅读的,但对我来说,想要达到能够给他人看的级别的话就只有通过细致作画了……

──たしかに、4コマでここまで緻密に描き込まれている作品は珍しいと思います。ストーリーマンガではなく、4コママンガを描く上で意識していることはあったりしますか?

──确实,作为4格能够有如此致密的细致作画的作品感觉很少见。有没有不是出于叙事漫画,而是出于绘制4格漫画而意识着的要点?

川井:『幸腹』のときはなるべくギャグオチを入れてくださいと担当さんに言われていたので、できるだけ入れるようにしていました。一方、『甘そば』も基本的なスタンスは同じですが、担当さんも私も必ずしもギャグオチにはこだわらないようになりました。

川井:《幸腹》的时候担当编辑说希望尽量加入搞笑的合尾,于是就尽量加入了。另一边,《撒娇身边》虽然也采取了相同的基本态度,但担当编辑和我都转变成了“不固执于必须加入搞笑合尾”

译注:“合”即“起承转合”之“合”

篤見:『甘そば』で下手にオチをつけると雰囲気壊しますもんね。

笃见:毕竟《撒娇身边》随意作合的话就会破坏气氛呢。

川井:そうなんですよね。『甘そば』はもともとシリアスなストーリー4コマを描かないかとご提案頂いての連載なのですが、ストーリーとオチのバランスをどうするべきかは最後までずっと悩んでいて、今も答えは出ないままです。

川井:就是这样呢。《撒娇身边》原本就是收到了“要不要画严肃的叙事4格”这样的提案而开始连载的,故事和合尾的平衡要怎样把握直到最后都一直在烦恼,现在也依然是没有得出答案的状态。

篤見:『スロウスタート』もストーリー4コマなので、4コマ毎にオチってつけられるんだろうかと悩んでいました。そうしたら、初代の担当さんに「オチは“かわいい”でいいです」って言われて。それでだいぶ肩の荷が降りた気がします。

笃见:《Slow Start》也是叙事4格,因此“每4格就要作合这样做得到吗”这样烦恼过。这种状况下,初代的担当编辑说‘合很“可爱”就行了’。感觉那句话卸下了肩上的大部分重担。

合很“可爱”/オチは“かわいい”

川井:オチは“かわいい”……なるほど。きららでお仕事をするようになってから色々な4コマを読んでオチのつけかたを勉強したのですが、中でも『スロウスタート』は独特だなと感じてました。読んだあとに、たしかに「かわいいな」って印象が残るんですよね。

川井:合很“可爱”……原来如此。开始在kiraraきらら工作后读了各色的4格学习到了合的作法,而在这其中也感觉《Slow Start》尤为独特呢。读过之后,确实会有“好可爱啊”这样的印象留下来呢。

如果有和人类别无二致的机器人的话,想让其做什么?/人間そっくりなアンドロイドがいたら、何をしてほしい?

──『甘そば』という作品で、川井先生が描きたかったことはすべて描ききれましたか?

──在《撒娇身边》这部作品中,川井老师想要描绘的已经悉数描绘了吗?

川井:はい。もともと『甘そば』は途中で終わらなければ、2、3巻でまとまる構想でした。だから、しっかり3巻分描かせてもらえて本当にありがとうございますという気持ちです。

川井:是的。原本《撒娇身边》就是如果没有在中途结束,就用2、3卷来完结这样构想的。所以,能得以满满画足3卷的份真的是万分感谢的心情。

──きらら本誌でも人気の作品でしたし、もっと続くのかなと思っていましたが、最初から短くまとめる予定だったんですね。

──在kiraraきらら主杂志上也是人气作品,还想着会更多地继续下去吗,原来最开始就是预计要短篇完结的呢。

川井:重ための展開が多い作品ではあったので、分量的には長すぎない方が読みやすいかなというのもありました。

川井:因为是有许多沉重的展开的作品,也有“在分量方面不会太长的话读起来会或许容易一些吧”这样的考量。

あ、でも、最終回のあとの、各キャラクターの“その後”をもう少し描きたいという気持ちもあったのですが、話の本筋と少しずれてしまう部分なので入りきりませんでした。

啊,但是,也有着还想再多画一些最终回之后的、各位角色的“在那之后”的心情,但由于有些偏离故事的主脉的部分因此没有加入。

篤見:そういうエピソードも読んでみたかったです。個人的な要望をお伝えするなら、もう1巻くらい丸々使ってゆるさ全開のネタも描いてもらいたかったですね。どの子もみんなかわいいので、仲良くしているばかりなところが見たかったです。

笃见:那样的章节也很想读读看,如果要传达自己个人的愿望的话,希望可以再用1整卷的篇幅来描绘轻松度全开的故事呢。每个孩子大家都很可爱,因此想看看只是要好地在一起的场景。

川井:ひなげしたちには悩んだり泣いたりさせてしまうことが多かったので、もっと笑わせてあげたかったという思いはたしかにありました。そのぶん、単行本のカバー裏や特典イラストの描きおろしではだいぶふざけてます(笑)。

川井:由于让雏芥子她们或是烦恼或是哭泣的场景很多,所以确实有着想要让她们展现更多笑容。带着这份心情,单行本的书封下面以及特典插画的绘画大多都很不严肃(笑)。

单行本的书封下。或也曾有过这样的日常/単行本のカバー裏。こんな日常もあったのかも

篤見:あとは、桂姉妹のやりとりももっと見たかったです。あのふたりの関係性も好きだったんですよ。姉のつくしさんのほうがしっかりしているように見えて、どちらも別方向のポンコツ感があるというか。

笃见:另外就是,桂姐妹的互动也想看更多。那两个人的关系也很喜欢哦。作为姐姐的筑紫小姐看起来更加可靠,然而是说两个人都有不同方向的废柴感还是怎么说。

川井:ありがとうございます。あのふたりは、実は妹のらんが主導権を握っていて、つくしに甘えつつもいじるみたいな不思議な関係だったと思います。

川井:十分感谢。那两个人,感觉是像“其实是作为妹妹的兰把握着主动权,向筑紫撒娇的同时也会戏弄”这样的不可思议的关系

篤見:表面上はクールを装っているけど、それを隠しきれていないところがかわいいですよね、つくしさん。

笃见:表面上装出冷静的样子,但并没能完全隐藏起那些本质这一点很可爱呢,筑紫小姐的。

川井:つくしは嘘をつくときに肩に手を当てる癖があるというネタを2巻で描いたんですけど、そのあともことあるごとにやってたりします。よかったらぜひ探してみてください。

川井:筑紫有着说谎的时候会把手搭到肩上的习惯这一设定在第2卷画出来了,在那之后也会时不时地展现这一习惯。如果可以的话务必试着找找看。

筑紫说谎的时候,会把手搭到肩上/つくしは嘘をつくとき、肩に手を当てる

──篤見先生は、『甘そば』のキャラクターの中で誰が一番好きですか?

──笃见老师,在《撒娇身边》的角色中最喜欢哪一位?

篤見:私はあずきちゃんですね。『甘そば』の中でもひときわ元気で、登場すると画面がパーッと明るくなる子だったと思います。あと、もうちょっとがんばれば楓さんを落とせるのに!ってやきもきしたり(笑)。

笃见:我的话是小小豆呢。在《撒娇身边》中也是格外活泼的,感觉是一登场就会把画面啪地一下点亮的孩子。另外,“明明再加把劲就可以攻陷枫同学了!”有时会这样感到着急(笑)。

川井:この作品の人間関係全体を通してですけど、自分が「こうしたい」という気持ちと、相手の幸せを考えるなら「こうしなきゃいけない」という気持ちがせめぎあうシーンが本当に多かったですね。あずきの楓に対する恋心なんかまさにそれで。

川井:从这部作品的人际关系的整体上来说,自己的“想这样做”的心情、与考虑着对方的幸福的“不得不这样做”的心情发生冲突对抗的场景很多呢。小豆对枫的恋情什么的正是其中一例。

篤見:楓さんのことが好きなのに、ひなげしさんが好きな彼の意思を尊重して潔く身を引くところがすごくいい子だなと。

笃见:明明喜欢枫,却尊重他喜欢雏芥子小姐的意志不留痕迹地收身这一点感觉非常好孩子呢。

川井:作中で、結果一番つらい思いをさせてしまったのはあずきかなという気がしていて。アンドロイドみたいに記憶を消去することもできず、好きな人への気持ちを抱えたまま生き続けるって、リアルに考えるとかなりしんどいじゃないですか。元気な子が苦しんでいると私も苦しいので、あずきには幸せになってほしいなと思います。

川井:在作品中,感觉最终使其留下了最为痛苦的回忆的大概就是小豆了。“又不能像机器人一样消除记忆,就这样怀抱着对于喜欢的人的心意继续生活下去”这样的,现实地考虑的话相当地沉重不是吗。活泼的孩子在痛苦着的话我也会很痛苦,因此想着希望小豆可以变得幸福。

希望小豆可以变得幸福/あずきには幸せになってほしい

──『甘そば』の世界は、人間とアンドロイドが共存する世界である一方、恋をすることや小説を書くことは禁止されていたりと、アンドロイド側が明確に差別されている描写もあります。恋はともかく、小説を書くことも禁止されているのはどうしてなんでしょう。

──《撒娇身旁》的世界,作为人类和机器人共存的世界的同时,诸如禁止恋爱或是写小说这样,有着对机器人一方的明确的差别对待的描写。暂且不论恋爱,写小说也被禁止是为什么呢。

川井:作中の世界よりも前の時代では、アンドロイドたちを物扱いする風潮がもっと強くて、それが今もまだ残っているというイメージで描いていました。見た目は人間そっくりになっても、人間以外が作ったものを簡単には受け入れられないんだろうなと。

川井:是怀着“在作品中的世界之前的时代,将机器人们视作物品的风潮更加强烈,那一点至今仍然残存着”这样的印象去描绘的。虽然外表与人类别无二致,但大概人类之外创作的东西无法简单地被接受吧。

被赋予了感情,但不论是恋爱还是创作都不被允许的机器人们/感情を持たされたが、恋することも創作することを許されないアンドロイドたち

──現実の世界でも、AIが線画を自動着色したり、音楽を作曲したりしていますよね。

──即使是现实世界中,AI也会对线稿自动着色、为音乐作曲了呢。

川井:現実もかなり近いところまできてますよね。将来、本当に人間そっくりなアンドロイドができたとしても、彼らが作ったものを素直に認めてあげられる世の中になっていてほしいなと思います。まだまだ未来の話で、完全に想像ですけど。

川井:现实也发展到了相当近的地方了呢。在将来,如果真的制造出了和人类别无二致的机器人,个人还是希望有一个能够坦率地承认她们创作的东西的社会呢。虽说还依然依然是未来的话题,还完全只是想象。

──『甘そば』の設定に関連して、いくつか架空の質問をさせていただきます。まず、もしマンガを描くことが法律で禁止されたらおふたりはどうしますか?

──与《撒娇身边》的设定相关,想请教若干虚构的问题。首先,如果画漫画被法律禁止了的话两位会怎么做?

川井:近くに身内がいるかどうかでも変わってくると思いますけど、誰にも迷惑がかからない状況であれば、こっそり同士を探して何か行動を起こすかもしれないですね。自分が一番好きなことを認めてもらえないのは、やっぱり苦しいですから。

川井:虽然感觉会根据身边有没有亲近的人而改变,但如果是不会给任何人带来麻烦的状况的话,或许会偷偷地寻找同志做出一些什么行动呢。因为自己最喜欢的事情不被认同这一点,果然还是很痛苦的。

篤見:描いている途中で禁止されるのか、もともとそういう世界だったのかでも違ってくるんじゃないでしょうか。今まではOKだったのにいきなりダメと言われたら、私は俄然描きたくなりますけど

笃见:是画着画着中途被禁止的、还是原来就是这样的世界会不一样不是吗。如果是明明至今都OK但突然被告知不行的话,我反而会突然很想画

川井:ふふっそれはたしかに(笑)。途中で取り上げられたら余計に創作意欲が湧きそうです。

川井:嘻嘻那确实是(笑)。中途被没收了的话可能反而会创作欲喷涌而出。

篤見:試験前に急に部屋を掃除したくなったり、締め切りがやばくなるとなぜかスケジュールを整理しだしたりする、あの感覚(笑)。

笃见:考试前突然变得想要整理房间、截稿已经不得了的时候不知为何开始整理日程表,那种感觉(笑)。

──続いて、もし人間そっくりなアンドロイドがいたら、どんなアンドロイドに何をしてほしいですか?

──接着,如果有和人类别无二致的机器人的话,想让什么样的机器人做什么事?

川井:やっぱり、ひなげしみたいなアンドロイドに身の回りのお世話をしてもらったり、修羅場のときに励ましてもらいたいなと思います。博識なアンドロイドに色々な話を聞いてみるのも面白そう。

川井:果然还是,想让像雏芥子一样的机器人照顾照顾身边的杂务、在地狱般的时期来鼓励鼓励呢。听知识渊博的机器人讲各种各样的话题好像也挺有趣。

篤見:私は……、ものすごい煩悩にまみれたことを考えてしまいました……。

笃见:我的话……在想充斥着烦恼的事情……

译注:日文中“烦恼”偏指佛教意义上的烦恼

川井:ぜひ言ってください、聞きたいです(笑)。

川井:请务必讲一讲,很想听(笑)。

篤見:普通に部屋を掃除してほしいのと、あと、色々なポーズを取ってほしいです。うう……ダメですね、完全に道具扱いしてる。

笃见:普通地希望来打扫一下房间,还有,希望能来摆各种各样的姿势。呜……不可以呢,完全就是当成道具了。

川井:でも確かに等身大で表情もついているデッサン人形と考えると、マンガの資料としては最高ですよね……!それなら私も色んな性別と年齢のモデルがほしいかも。

川井:但是确实想象为真实比例附带表情的素描人偶的话,作为漫画的资料真是最棒了呢……!如果那样的话我可能也想要各种性别和年龄的模特。

ただ、個人的な欲望を抜きにして言えば、人間の世話はしなくてもいいから自分の好きなことを見つけて自由に生きてほしいですね。『甘そば』を描き終えたあとだと、特にそう思います。

只是,排除个人的欲望来说的话,即使不去照顾人类也可以希望能够找到自己喜欢的东西自由地生活下去呢。尤其是画完了《撒娇身边》之后,特别地有这样的想法。

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