風の歌を聴け
ある日、宇宙をさまよう一人の青年が井戸に潜った。彼は宇宙の広大さに倦み、人知れぬ死を望んでいたのだ。下に降りるにつれ移動は少しずつ心地よく感じられるようになり、奇妙な力が優しく彼の体を包み始めた。1キロメートルばかり下降してから彼は適当な横穴を見つけてそこに潜り込み、その曲がりくねった道をあてもなくひたすらに歩き続けた。どれほどの時間歩いたのかは分からなかった。時計が止まってしまっていたからだ。二時間かも知れぬし、二日間かも知れなかった。空腹感や疲労感はまるでなかったし、先刻感じた不思議な力は依然として彼の体を包んでくれていた。
某天,一个徘徊于世界的青年纵身跃入了井里。他厌倦了这广大的天地,唯求一死,不愿人知。随着身体的下降,青年渐渐感到舒适,一股奇妙的力量将他的身体温暖地包围着。在下降了一千米之后,他找到了一个适合的洞穴,随即钻了进去。他只是漫无目的地沿着那蜿蜒曲折的小路不停地走着,也不知走了多长时间,手表早就坏了。也许过了两个小时,也许过了两天。但是他丝毫不觉得饿也不知道疲惫,刚才那股奇妙的力量依旧包裹着他的身躯。

