【睡前故事】星の王子さま-僕-65

星の王子さま-僕-65
井戸の近くには古い石の壁の廃墟があった。/在水井的附近有段残缺的古老石壁。
次の日の夕方,飛行機の修理から戻ってくると,/第二曰的黄昏,我由修飞机的地方回来,
遠くから王子さまがその壁の上に座って,足をぶらぶらさせているのが見えた。/从很远就看见小王子坐在那石壁上,摆动着双脚。
何か話しているのが聞こえてきた。/可以听到小王子似乎在说些什么。
「覚えてないの?全然ここじゃないよ。」/“不记得了吗?完全不是这里啊。”
別の声が何か言ったに違いない/无疑另一个声音说了些什么
王子さまは言い返していた。/小王子争辩道。
「そうさ。日付は合っているよ。でも場所はここじゃないんだ。」/“是啊,曰期吻合啊,可是,地点不是在这里。”
僕は壁に向かって歩いていった。/我向着墙壁走去,
相変わらず誰の姿も見えなければ,声も聞こえなかった。/仍然是没看能看到别人的身影,也听不到声音。
しかし、王子さまはまたこう答えていた。/可是,小王子仍然这样回答着。
「もちろん、砂の上に,僕の足跡が始まっている所があるよ。/“当然。你会从沙子上,看到我的脚印是从哪里开始的。
そこで待っていてよ。夜になったら行くからさ。」/到那里去等我吧。到了夜里我就去。”
壁から二十メートルまで近づいたが,まだ誰の姿も見えなかった。/虽然我已经走到离墙壁20米了,可是仍然没有看到任何人的身影。
そして、沈黙の後、王子さまがこう言った。/然后,一阵沉默后,小王子这样说道。
「君の毒は強いの?長くは苦しまないんだね。」/“你的毒厉害吗?不会感到很久的痛苦吧。”
立ち止まった。心臓がドキドキしたが,まだ何のことか分からない。/我站住了脚步,心脏快速地跳动着,虽然不知道发生了什么。
「さあ、あっちへ行って。僕はここから飛び降りたいの。」/“喂,到那边去,我想要从这里跳下来。”
その時、壁の下の方に目をやって,驚いて飛び上がった。/那个时候,我将视线投向墙壁的下方,吃惊地跳了起来。
三十秒で人を殺せるあの黄色い蛇が一匹,王子さまに向かって,鎌首(かまくび)を持ち上げていたのだ。/那是一条能在30秒内杀人的黄色的蛇,它正向小王子,抬着那镰刀形的脖子。
拳銃を取り出そうとポケットを,弄(まさぐ)りながら,僕は駆け出した。/我一边摆弄着口袋,打算取出手枪,一边跑了出去。
その音を聞いて蛇は,砂の上を流れるように滑らかに滑り,/蛇听到了我的脚步声,就像在砂中游动一样平滑地移动着,
微かな金属音を立てながら,石の隙間に入り込んでいった。/发着微弱的金属音,进入了石缝中。
急いで壁に駆け寄って,僕の大事な王子さまを,かろ落ちで抱き留めた。/我赶紧跑近墙壁,正好将我最重要的小王子,紧紧抱住。
王子さまは雪のように白い顔をしていた。/小王子的脸像雪一样白。
「いったいどういうことなんだ?蛇と話していただろう?」/“这到底是怎么回事?你在和蛇说话对吧?”
僕は王子さまが,いつも巻いているスカーフを解くと,/我解下小王子,总是围着的黄色领巾,
こめかみ(太阳穴)の辺りを湿らせ,少し水を飲ませてあげた。/用水湿了湿他的太阳穴,给他喝了点水。
するとも、何も聞けなくなってしまった。/可是,他仍然什么也没有说。