介護福祉士国試対策（32）記憶と知能
介護福祉士国試 第35回 問題35
加齢の影響を受けにくい認知機能として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.エピソード記憶
2.作業記憶
3.選択的注意
4.流動性知能
5.意味記憶
介護福祉士国試 第34回 問題73
記憶に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.エピソード記憶は、短期記憶に分類される。長期記憶
2.意味記憶は、言葉の意味などに関する記憶である。
エピソード記憶とは「その時の感情や時間・場所を伴う、個人が経験した出来事に関する記憶」のことで、長期記憶に含まれます。例）昨日学食でカレーを食べた。先月コンサートに行って楽しかった。
3.手続き記憶は、過去の出来事に関する記憶である。
手続き記憶とは「経験の繰り返しによって得られる運動技能に関する記憶」のことで、長期記憶に含まれます。例）楽器の演奏、自転車の操縦など。
4.エピソード記憶は、老化に影響されにくい。影響されやすい
5.意味記憶は、老化に影響されやすい。影響されにくい
介護福祉士国試 第35回 問題48
Mさん（88歳、女性）は、アルツハイマー型認知症（dementia of the Alzheimerʼs type）と診断された。夫と二人暮らしで、訪問介護（ホームヘルプサービス）を利用している。訪問介護員（ホームヘルパー）が訪問したときに夫から、「最近、日中することがなく寝てしまい、夜眠れていないようだ」と相談を受けた。訪問介護員（ホームヘルパー）は、Mさんが長年していた裁縫を日中にしてみることを勧めた。早速、裁縫をしてみるとMさんは、短時間で雑巾を縫うことができた。
Mさんの裁縫についての記憶として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.作業記憶
2.展望的記憶
3.短期記憶
4.陳述記憶
5.手続き記憶
社会福祉士国試 第31回 問題10
記憶に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.手続き記憶とは、覚えた数個の数字を逆唱するときに用いられる記憶である。
作動記憶(ワーキングメモリ)
2.感覚記憶とは、自転車に乗ったり楽器を演奏したりするときの技能に関する記憶である。
手続き記憶
3.展望的記憶とは、「いつ」、「どこで」、「何をしたか」というような、個人の経験に関する記憶である。エピソード記憶
4.エピソード記憶とは、「明日の3時に友人と会う」というような、将来の予定や約束に関する記憶である。展望的記憶
5.意味記憶とは、「日本の都道府県の数は47である」というような、一般的な知識に関する記憶である。
社会福祉士国試 第29回 問題11
記憶に関する次の記述のうち、エピソード記憶の例として、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.愛知県の県庁所在地は、名古屋市である。意味記憶
2.幼少期に習得したピアノの曲を、大人になっても弾くことができる。手続き記憶
3.昨晩、近くのファーストフード店でハンバーグカレーを食べた。
4.「3-2-5-4-1」という5個の数字を聞き、「3-2-5-4-1」と反復する。短期記憶ー作動記憶(ワーキングメモリ)
5.「12×21」という数字の掛け算を暗算で行う。短期記憶ー作動記憶(ワーキングメモリ)
社会福祉士国試 第32回 問題11
前期高齢者（65 ～ 74歳）における認知機能や知的機能の一般的な特徴について、最も適切なものを一つ選びなさい。【 】
1.作動記憶の機能は、加齢による影響が顕著にみられる。
作動記憶（ワーキングメモリ）とは、作業や会話、学習などにおいて必要な情報を一時的に保ち、処理する能力のこと。
「最近ひとつ覚えるとひとつ抜け落ちるようになった」などとよく言われるのは、加齢による作動記憶の低下の現れと言えます。
2.エピソード記憶の機能は、加齢による影響がほとんどみられない。
エピソード記憶とは、個人が経験した出来事にまつわる記憶のこと。
「何をしたか」だけでなく、「誰としたか」「どこに居たか」「何を思ったか」などの付随する情報とともに記憶されていることが特徴です。
エピソード記憶の機能は加齢とともに低下し、「昨日の夕飯は何を食べたかな」「眼鏡はどこに置いたかな」といった事象が現れます。
3.意味記憶の機能は、加齢による影響が顕著にみられる。
意味記憶は知識に相当し、歳をとっても衰えづらいとされています。
4.流動性知能は、加齢による影響がほとんどみられない。
流動性知能とは、新しい環境やシーンに適応するために必要な知能のこと。
具体的には思考力や計算力、処理のスピードなどが挙げられ、加齢とともに低下がみられます。
5.結晶性知能は、加齢による影響が顕著にみられる。
結晶性知能とは、個人が今までの経験や学習から獲得してきた知能のこと。
具体的には言語能力や洞察力、理解力などが挙げられます。
過去の経験から培われた知能のため、加齢による影響を受けづらいとされています。
