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【日本小6道德】3#我们是“帮忙”志愿者

2023-03-02 23:45 作者:久我まさひ  | 我要投稿

うちら「ネコの手」ボランティア

(我们是“帮忙”志愿者

惯用句“猫の手も借りたい”是非常忙,直译的话就是猫手志愿者)

作者:綾野まさる

一九九五年(平成七年)一月十七日午前五時四十六分、神戸、淡路島一帯を直下型の大地震が襲った。多くの家が壊れ、道路や鉄道が寸断されて火事も発生した。

(1995年(平成7年)1月17日上午5点46分,神户、淡路岛一带发生了直下型大地震。很多房子被毁,道路和铁路寸断,还发生了火灾。)

麻美と由希は、神戸市内の小学校五年生である。二人が家族と一緒に、自分達が通っている小学校に避難してきたのは、地震から二時間ほど経ったときだ。自宅の一部が壊れ、家の中にいては危険となったため、とりあえず学校へやって来たのだ。この小学校は、全校でも三百人足らずの小さな学校である。そこへわっと千六百人もの人が避難してきた。避難所となった体育館に、大地震後の初めての夜がやってきた。

(麻美和由希是神户市内的小学五年级生。发生地震约两小时后,两人与家人一起来到她们就读的小学避难。自家部分受损,待在家里很危险,因此来到了学校。这所小学是一所全校加起来也不足三百人的很小的学校。蜂拥而至来避难的竟有1600人。在被当成避难所的体育馆内迎来了大地震后最初的夜晚。)

(まだ、余震が続いている。自分の家がどんどん崩れていくんやないか。ひょっとしたらまた、あの大きな地震に襲われるんやないか……。)

(余震还在持续。自家是不是毁得越来越厉害了?说不定还会发生大地震……)

麻美の心配の種は尽きなかった。ただ、友達の由希一家と一緒にいることがせめてもの救いだった。

(麻美忧虑不断。不过,和朋友由希一家在一起是小小的救赎了。)

「只今より食事を配ります。」

“现在开始分发食物。

それまで暗く沈んでいた体育館が急に賑やかになった。すると、「おい、何でわしにくれんのや。」と、立ち上がって文句を言う人が出てきた。

(一直沉浸在感伤中的体育馆突然热闹了起来。这时,有人站起来抱怨道:“喂,为什么不发给我?”)

(そう言えば、朝から何も食べてなかった。)

(说起来,从早上起就什么都没吃。)

麻美は、激しかった地震への恐怖心がさめぬまま慌てて避難して来たので、空腹に気付くゆとりもなかった。

(麻美对大地震恐惧不已,慌张地前来避难,因此也没有察觉到空腹的余力。)

「あれ、あの配っている女の人、大内先生やない?」

“诶,那个分发食物的女人是不是大内老师?

「ほんまや。由希ちゃん見て、うちらの木村先生もいるやない。」

“真的啊。由希看啊,我们班的木村老师也在。

麻美がぽかんと口を開けている。

(麻美惊呆了。)

麻美と由希は、てっきり町内会の人が配っているものと思っていたのだ。大内先生も木村先生も、汗を流し、必死で食パンと竹輪と蒲鉾を配っている。

(麻美和由希还以为是居委会的人在分发食物。大内老师和木村老师都流着汗,拼命分发面包和鱼糕。)

「ねえ、麻美ちゃん、手伝おうよ。ここでじっとしていても仕方ないやろ。」

“喂,麻美,我们去帮忙吧。就算待在这里也无可奈何。

「けど……、子供が余計なことせんでええって言われるんやない。」

“但是……会被说小孩别做多余的事吧?

「そんなこと言うたかて、先生達えらい大変そうやもん。」と由希が言うと、暫く考えてから麻美が、「よし、やろう。」ときっぱり言った。二人は立ち上がると、木村先生のところへ行った。

(“虽说如此,老师们很忙的样子。”由希说道,麻美考虑了片刻后,果断道:“好,帮忙吧。”两人站起来朝木村老师走去。)

「先生、手伝うわ。うちらボランティアやりたかったんやわ。」

“老师,我们来帮忙。我们想当志愿者。

「嬉しい、助かるわ。もう猫の手も借りたいって、このことやもん。」

(“好高兴,真是帮了忙了。现在正忙得不可开交。”)

こうして二人の「ネコの手」ボランティアの仕事が始まった。

(于是两人的“帮忙”志愿工作开始了。)

二人の仕事は、食事配りだけではなかった。電気、水道、ガスが全く使えなかったから、朝早くから、学校のプールの水をポリバケツに汲んで、トイレの前に二十個ぐらいのバケツを並べた。それから先生達と一緒に朝食を配った。校庭や校舎のゴミ拾いもした。あちこちから救援物資が届くようになると、空の段ボール箱が山積みになる。それを一つずつ潰して整理した。

(两人的工作不只是分发食物。水电煤都用不了,因此一大早,她们就去学校的泳池用塑料水桶打水,然后将二十个左右的水桶排放在厕所前面。之后和老师们一起分发早餐。还收拾校园内的垃圾。当救援物资从四面八方送来的时候,空纸箱堆积如山。将纸箱一个个地弄扁整理起来。)

一週間ほどして、二人の家族は自宅に戻ることが出来た。それでも二人は、毎朝八時に学校へやって来た。職員室では、次々とかかってくる電話の応対に先生達がてんてこ舞いしていたので、二人はその手伝いも引き受けた。麻美と由希の働きぶりを見ていた同級生達が集まり、「ネコの手」ボランティアは、二人から四人、六人と増えていった。

(过了一周左右,两家人能回自己家了。不过两人还是每天早上八点来到学校。老师们在办公室里手忙脚乱地接一个又一个的来电,因此两人也来帮忙了。看到麻美和由希工作的样子后,同届生们聚集起来,“帮忙”志愿者从两人渐渐增加到四人、六人……)

ある日、夕食を配っていると、麻美のところへ一人のおばさんがつかつかとやって来た。

(某日,分发晚饭的时候,一个阿姨径直走向麻美。)

「あんた、さっき氷枕持ってきてって頼んだのに、いつまで経っても持ってきてくれへんやんか。子供がえらい熱を出してるんやで……。」

“刚才明明拜托你拿冰枕过来,等了很久你也没拿来。孩子发烧烧得厉害……

おばさんの切羽詰まった声が飛ぶ。

(阿姨焦急万分。)

「あっ、そうやった。」

“啊,对了。

「しっかりやってくれんと、困るんやで。」

“不好好做的话,我很困扰。

麻美は泣きたくなった。そんな麻美を由希が優しく励ました。

(麻美想哭了。由希温柔地鼓励她。)

雨上がりの空に校庭の桜が美しい。麻美と由希は新六年生になった。学校へ避難してきた人達も二百人ぐらいになり、そのほとんどがお年寄りであった。

(雨后的天空和校园内的樱花很美。麻美和由希升上了六年级。来学校避难的人只有两百人左右了,其中大多数都是老年人。)

「ねえ、お爺ちゃんやお婆ちゃん達にクッキー作ってあげへんか。」

“喂,给爷爷奶奶他们做曲奇吧?

ある日、由希が言い出した。「ネコの手」ボランティアの皆は、家庭科室で早速作り始めた。焼き上がったクッキーは、形がばらばらだったが、お年寄りの人達が手を叩いて喜んでくれた。

(某日,由希说道。“帮忙”志愿者的各位马上在家事课教室做起了曲奇。烤好的曲奇虽然形状不一,不过老年人们开心地拍手。)

「ほんま、ようしてもろうて。あんたら、わしの孫やな。」

“真是谢谢。你们是我的孙子吧。

独り暮しだったお婆さんが何度もそう言った。

(独居的奶奶反复说道。)

夏休みが終わる頃、避難していた人達は、一人もいなくなった。明日から二学期が始まる日、皆で体育館の掃除をした。

(暑假结束时,避难的人一个人都没了。从明天起是第二学期开始的日子,大家一起打扫了体育馆。)

「あんな大きな地震があって、大勢の人達がここで助け合い、わいわい賑やかに暮らしていたなんて嘘みたいや。仮設住宅に引っ越したお婆ちゃん達、どないしているんやろ。そうや、今度の日曜日、手作りのクッキーを持って訪ねてみよう。」

“发生了那样的大地震,许多人在这里互帮互助,热闹地生活什么的就像一场梦一样。搬去临时住所的奶奶们怎么样了呢?对了,下次周日,带着手制曲奇去拜访他们吧。

独り言を呟いた麻美は、由希のところへ駆け出していった。

(自言自语的麻美朝由希跑去。)


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