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第26話 深信自己是王子的帅哥过来找茬了

2022-11-27 13:41 作者:ShadowFived  | 我要投稿


第26話 自分を王子だと思い込んでいるイケメンが因縁つけてきた

第26話 深信自己是王子的帅哥过来找茬了   
  


文化祭结束后校内原本欢乐的模式也销声匿迹了起来、而我在这样的校园内轻快地迈着脚步。


为了回避章鱼烧咖啡厅的危机而残酷使用的身体在第二天陷入了剧烈的肌肉疼痛中、但是凭借年轻身体的恢复力没到2天疼痛就消失了。


(结束了啊…虽然比预想当中要快乐但是果然任务还是很繁重啊。虽然风见原那家伙给我任命的职位是叫文化祭执行委员顾问之类的、但实际上基本是全面监督了)


 而文化祭后夜祭不小心睡着了、那份积蓄的疲劳就是其中一个原因。


虽然是在第二天知道的、那个时候紫条院同学为了尽可能让我多睡一会而在大家回去的途中一个人留在了教室中。

 

虽然我再次迷恋上了那份温柔、但是我的内心还是充满了让紫条院同学等着一旁而自己却在安然睡觉的歉意之情。


(而且被紫条院同学叫醒的时候因为还是睡眠不足的状态所以还是没睡醒的状态、记忆比较暧昧。总感觉做了了奇怪的梦、睡着的时候也感觉十分温暖和幸福……?)


 事后、对紫条院同学再次致谢的时候「我是怎么睡着的? 如果是躺在地板上睡的话又感觉脑袋上有个软软的东西……」这样问道、不知为何紫条院同学的脸颊上泛起了红玉闭口不言。所以至今仍是个谜。


嘛、不管怎么说祭典已经结束了、伴随着期末考试的临近校内也切换到了学习模式。


于是就这这个时期一个世界观和我完全不同的男生来到了我身边。



「你小子、给我好好掂量下自己啊」



「蛤?」


时间是午休时刻

在走廊不断向我逼近过来的男性学生、突然说出了意义不明的话语。



(这家伙谁啊? 不过看上去到是挺帅的……)

 


  我对这家伙的第一印象是『会在少女漫画里出场的本大爷系的帅哥』这样的。


身材高大并且态度恶劣、那种自然而然将人低看一等的视线。

全方面的强势气场和旁若无人这个词语非常的相配。


「你这态度算什么啊? 你小子就是新浜吗?」



「额是的……但是你谁啊」


「……纳尼? 难道你这家伙、不认识我吗? 真是的……所以才说杂鱼让感到人无语。无知也要有个程度啊」


 连朋友都算不上的别班的男生的名字怎么可能会知道啊白痴。


「我是高二的御剣隼人。『御剣家的长子』这样的说的话再怎么样都应该知道了吧」


(御剣……? 难道是那个御剣家吗?)


御剑家是这片土地上有权有势的家族、是运营着拥有着众多子公司和关联公司的御剑集团的掌权人。

然后这家伙、貌似就是那家的小少爷。


(虽然在前世的高中時代就听过了有这么一个有钱人家的少爷在我们学校……但是和我完全没有接点啊。没想到居然是这样让人恼火的性格)


  说起来感觉在今世也确实也在银次和其他男生的对话中隐约听过。

 

好像是被叫做『不单单是家里有矿、而且加上学习啊运动啊无论哪个方面都做得到的缘故在女生当中也很有人气』这样的完美超人之类的。



(性格也完全是本大爷系的……而且居然位居学校阶级的最上位吗)

 

本来就是高身材+帅哥了、在加上家族是在当地拥有总部的集团公司、文武也都双全。说是学习内的最高阶级也不足为过。


「然后呢? 掂量下自己这样的话是什么意思啊」


「当然是春华的事情了」



 什……! 喂你小子! 
 为什么直呼其名啊你这混蛋家伙……!



「不要靠近那家伙。她不是你配在一起的女人」


「蛤? 为什么我非要被你说这种话啊?」



「我不告诉你的话就不明白吗? 像你这样的人关是和春华在一起就已经是一种罪恶了」


那个好像叫御剑的家伙仿佛在向无知的孩子教授常识一样说道。



「听好了。像你这样颜值也好脑子也好金钱也好全都没有的家伙是『下层』。而像我和春华这样全都拥有的是『上层』。最精致的宝石上如果停了苍蝇的话无论是谁都会去驱逐的不是吗?」



 虽然我已经理解了他是本大爷系的人了但是这说的话已经不只是傲慢这种级别了

仿佛就像虚幻小说中对着庶民主人公差别对待的恶役名门贵族。



「所以别再靠近紫条院同学了是吗? 连紫条院同学的男朋友都不是的你没有说这句话的资格吧」



「哼……早晚有一天会变成我的女人。春华就由我来攻陷」


「哈……原来如此。是一直持续暗送秋波但是对方却没有一点反应因此焦躁刺痛的啊」


「……っ 你小子……!」


在我故意出声的嘟囔下、御剑以一副面露苦水的表情瞪着我。

看来是完全正中靶心了。


紫条院同学虽然被贴以了被我妹妹命名为『恶心规则』的她向告白的家伙都会被周围的人施以妨碍的共识、但是如果是能让周围难以发声的校园阶级的上层家伙的话却可以做到接近她、


而属于校园阶级上层的这个家伙恐怕是对紫条院同学说了来对自己献媚吧这样的话语、然后被紫条院同学天然地岔开话题而感到恼火吧。


「总之我对你的要求的回答是NO」



「……哈? 你在说什么呢? 像你这样的杂鱼不可能能拒绝我的要求吧!?」


 不不不、你在说什么啊是我这边的台词才对啊。


到底是什么脑回路啊这家伙。

感觉已经只能用牙白的家伙来形容了。


(啊~……不对、社畜时代也偶尔能看到这样的家伙啊。只是因为是社长的儿子就担任干部的家伙之类的啊、漫步在精英道路上的超高学历的家伙之类的啊……)



像这样会采用完全暴露自己特权意识的措辞的家伙挺少的、但在我的社会经验里也是有这种宛如时代错误般以自我为中心、对人投以高高在上视线的家伙。

是的、比如——


『我的父亲是干部哦! 这么特别的我尽管是新进社员但是要被像系长这样的人指示这谁受得了啊! 给我和父亲同级的待遇不是理所当然的吗!』


『被身为有钱人的上级日本人的我雇佣的你们这群底边日本人们、给我保持着身为奴隶的自觉! 男的是我的部队一样女的就和我纳的妾一样!』


『我可是毕业于美国的M大哦。懂? 和像你这样不三不四的不入流的人等级是有差距的、这点是你那个没有学历的脑袋也能理解的吧』


 ……嘛就是像这样的感觉。


他们把自己当作上级的存在换句话概况就是当作贵族、深信着周围的人都是下级的愚民。


(明明光是凭借一副良好的颜值而在女生中很受欢迎就能有很大的发言影响力、如果学习和运动也都不错的话就已经不是学生级别的人可以去抱怨的存在了。但是却没想到性格会变成这样高慢)


置身于挫折和叱责为零的环境的长大的家伙会被养育变得傲慢也是常有的事情。


但是话说回来像这样傲慢的家伙也很稀少。

不如说已经超越了贵族而把自己当做王子或者其他的东西。


「知道吗。也许你可能觉得自己很伟大、俺但是我一点也不这样认为。所以我是不会听从你说的话的。就是这样」



「你小子……! 明明是条杂鱼却居然敢对我这样说话……!」



  凭借着学校阶级的力学、恐怕这样恐吓一下的话这里的学生就会像被贵族怒目而视的农民一样变得惟命是从了吧。

但是我是不会被这样的东西给动摇的。


虽然在学生时代觉得高颜值的人或者拥有优秀运动神经的人是被神选中的明星、因此对他们感到瑟瑟发抖、但是步入社会后就发现这样的东西也没有那么重要。对待像你这样无礼的家伙我已经习惯了。


「不知礼仪的杂鱼居然……! 听到你和春华在文化祭在一起的事情为了防止你误会我只是特地来警告你……没想到你居然愚蠢成这样!」


啊、原来是这样。

我还想着为什么会突然来我这里呢、原来我和紫条院同学一同度过的文化祭是导火线啊。


以游戏的方式来说的话就是、和紫条院同学一同度过了文化祭这个活动因此立下了flag、所以在前世和我没有接点的这家伙在我面前登场了。


「你这家伙……来和我一决胜负」

 


「……蛤?」

 

 

「比试的内容什么都可以……哼、刚好期末考试也快到了就用这个吧。比起运动来说也更加公平对吧?」


「欸、这算什么……为什么我非得做这种事不可呢?」


我还以为肯定是要情绪激动地殴打过来了哪曾想居然是靠考试比胜负。

自我意识过高的家伙的脑回路完全不能理解。


「你这家伙真的是蠢透了。自己是杂鱼的这点也好、像我这样的『上』的存在是存在的这点也好都不能理解的垃圾」


御剑一边对我投以注视害虫的视线一边对我说到。
 

「像你这样不懂得世间规则的人看来有必要给你一场肉眼可见的败北来让你明白自己的立场。愚昧」


 说出的每一个话语似乎都是认真的。

 

 

啊、不是……原来如此。

来提议一决胜负的这个意思我是理解了。


因为我不管被怎么恐吓都不会瑟瑟发抖、那就用某种胜负来彻底将我击败、让我背负上败北感来使我屈服这样的思考啊。


「然后……赌注就是春華。」



「欸……?」


「败者将再也不能靠近那家伙…就是这样的规则」



「蛤!?」



御剑一边愈发坏笑的同时一边宣告了这如同炸弹一般的惩罚。


这、这家伙!  貌似是要对我进行所谓的『教育』的同时一同排除掉碍事者。



「恕我拒绝! 这样的比试谁会接受啊!」



「闭嘴。我没有在问你的意见」



 ……哈?
 这家伙在说什么呢?


「你有拒绝权这样的东西吗……! 在我决定了要比试的情况下是不会让你逃脱的! 你来和我在期末考试里一决胜负、遵从败者的条约再也不能靠近春华! 在早已经是既定事实了!」


「你……你在说什么意义不明的胡话啊!? 如果没有双方的同意的话比试也好赌注也好根本就不成立好吧!?」



「你的同意有必要吗! 没有东西比我的决定更优秀了!」



  仿佛是真心这样觉得般、御剑没有任何犹豫斩钉截铁地说道。


已经不是乱来的这种程度了。

100%相信自己是正确的所以已经无法沟通了。


「嘛、尽情地去做些无谓的抵抗吧。我是不可能会输的」


伴随着御剑的冷笑、似乎是宣告着对话的终结般御剑在走廊上大步离去。

而我着只能对这过于那个的展开而感到哑口无言。


「……这家伙搞什么啊……」



 即使是在前世的社畜时代虽然会像『我已经这样觉得了! 你只需要服从就好!』这样说的家伙并不稀少、但是将约定啊契约之类的需要双方同意的东西单方面地进行决定的家伙我却没有见过。



 嘛、但是像『那个文件的话因为新浜说了「我会在约定的日期前完成的」所以就交给他吧!』之类的捏造约定的家伙还是有的。


(好了……该怎么办呢……?)


当然期末考试自然是所以二年级的学生都必须参加的所以强制性的我和御剑都会有个成绩。


但是我对那家伙所谓的胜负没有任何点头的意思、即使是输给了那家伙也没必要遵守『不许再次靠近紫条院同学』这样的规则。

所以即使是将胜负之类的无视掉也没关系但是……。


(嘛……那家伙如果赢了的话应该会像立了大功般高兴吵闹起来吧。然后大肆宣扬不存在的约定来将我从紫条院同学的身旁剔除出去吧)


「虽然输了不会有什么惩罚但是还是会被烦的……那么干脆剑指胜利如何?」


虽然不觉得我获胜后那家伙就会老实起来、但是至少可以让那家伙失去叫嚣的理由对吧

(而且……说实话那家伙真的很让人恼火)


在离开这里的时候、浮现在御剑的冷笑的表情里的是压倒性的自信。

一副自己会输的念头即使是万一也不会去考虑的人生胜利组的表情。

 
(那份能让人对那个异常失礼的措辞感到恼火的傲慢……是我最讨厌的一种人啊) 



  我在前世是人生失败组的。


从我小的时候开始无论是学习也好运动也好恋爱也好、都没有赢过别人的先例。

所以自然就染上了将向某人发起挑战和失败画上等号的习惯。


  所以、我一直都在逃避着比试这样的东西。


但是如今我的内心被想让那家伙哭丧着脸的心情填满了
 

「好……决定了。好不容易获得了没有风险的挑战权。虽然不会去回应胜负但是这个架我接下了」


  屡战屡败的人生失败组的我、向屡战屡胜的人生胜利组发起了挑战。

 


「好了、既然要战那就要获胜」


  在没有任何人存在的走廊、我对胜利的宣誓在小小地回响着。




最近在上DOTA2的天梯分,终于上到万古了。托了一会更斯密马森~,然后26,27,28好像是作者改过稿的,原本好像是写成主角比较随意答应了御剑的比试,然后觉得不合适就改了,在文章的开头写了个改稿的说明,只是我懒得翻而已,不过不影响阅读,因为这是改完的版本。


 以下为日语原文


第26話 自分を王子だと思い込んでいるイケメンが因縁つけてきた

     

 ※改稿を行いました。(21/1/6 AM1:20頃)

  改稿理由については近況ノートの【「陰キャな人生を~」26話、27話、28話改稿のお知らせ】を一読ください。https://kakuyomu.jp/users/keinoYuzi/news/1177354055549240881

21/1/6 AM1:20頃以降に初見の方は上記を読む必要はありません。


文化祭が終わり浮ついたムードもなりを潜めた校内で、俺の足取りは軽かった。


 タコ焼き喫茶でのトラブルを回避するために酷使した体は翌日にかなりの筋肉痛になったが、若い肉体の回復力によって2日と経たずに痛みはなくなってくれたのだ。


(終わったなあ……想像以上に楽しかったけどやっぱ激務すぎた。風見原の奴が任命した役職は文化祭実行委員アドバイザーなんて名前だったけど、実質ほぼ全面監督だったし)


 文化祭の後夜祭でうっかり寝てしまったのも、その蓄積した疲れが一因だ。


 次の日になって知ったけど、あの時は紫条院さんが俺を少しでも長く寝かせるために皆が帰る中一人教室に残ってくれたんだよな。


 その優しさに惚れ直したけれど、紫条院さんを待たせてすやすや眠っていたことには申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


(それにしても紫条院さんに起こされた時は眠り足りないせいですごく寝ぼけていて、記憶が曖昧なんだよな。なんだか変な夢をみたような気もするし、寝ている間すごく温かくて幸せだったような……?)


 後日、紫条院さんに改めてお礼を言った時に「俺ってどうやって寝てたんだっけ? 床にごろ寝していたにしては頭に柔らかいものが当たっていたような……」と聞くと紫条院さんは何故か頬を染めて口をつぐんでしまった。謎だ。


 まあ、なにはともあれお祭りは終わり、期末テストが近づくとともに校内は勉強のムードへと移行していた。


 そしてそんな時期に――その世界観が違う男は俺のところへやってきたのだ。


「お前、身の程をわきまえろ」


「は?」


 時は昼休み。

 廊下で俺にツカツカ歩み寄ってきた男子生徒は、唐突に意味不明なことを言い出した。


(誰だこいつ? やたらとイケメンだけど……)


 そいつへの第一印象は『少女漫画に出てくる俺様系イケメン』だった。


 高身長で態度は尊大で、相手をごく自然に下に位置づける視線。

 全体的にオラオラした雰囲気で傍若無人という言葉がぴったりだ。


「なんだその反応は? お前が新浜なんだろう?」


「いやそうだけど……お前誰だよ」


「……なに? まさかお前、俺を知らないのか? まったく……これだから雑魚は

辟易する。無知にも程があるだろう」


 はあああああああああ?

 友達でもない別クラスの男子の名前なんて知るかアホ。


「俺は2年の御剣隼人だ。御剣家の長男と言えばいくらなんでもわかるだろう」


(御剣……? もしかしてあの御剣家か?)


 この土地では有名な有力者の家で、子会社や関連会社を多く抱えた御剣グループというものを運営している元締めだ。

 そしてこいつは、そのお坊ちゃまということらしい。


(前世の高校時代でもそういう金持ちの息子が学校にいるとは聞いていたけど……まったく接点なかったな。こんなにムカつく性格をしていたとは)

 

 そう言えば今世でも銀次や他の男子がチラっと話題にしていたような気がする。


 確か家が金持ちというだけじゃなくて、勉強もスポーツも何でもできて女子からの人気もある完璧超人だとかなんとか。


(中身も完全に俺様系だな……しかも学校カースト最上位か)


 ただでさえ高身長かつ美男子なのに、実家が地元に本拠地を持つグループ会社であり文武ともに優秀。学校内における最高クラスの存在と言っていいだろう。


「それで? 身の程云々ってなんのことだよ」


「春華のことに決まってる」


 なっ……! おいこらてめえ! 

 何呼び捨てにしてるんだこの野郎……!


「あいつに近づくな。お前が一緒にいていいランクの女じゃない」


「はあ? なんでお前にそんなことを言われないといけないんだ?」


「言われないとわからないのか? お前なんかが春華と一緒にいるだけで罪悪なんだ」


 御剣とやらはまるで馬鹿な子どもに常識を教えるように言う。


「いいか。お前みたいな顔も頭も金もない奴は『下』だ。俺や春華のようにその全てを持っている人間は『上』だ。最上の宝石にそこらのハエが止まっていたら誰だって駆除しようとするだろう?」


 俺様系なのはすでに理解していたが言ってることが傲慢というレベルではない。

 まるでファンタジー小説で庶民の主人公を差別する悪役名門貴族だ。

 

「だから紫条院さんに近づくなって? 紫条院さんの彼氏でもないお前にそれを言う資格なんかないだろ」


「ふん……いずれ俺の女になる。春華は俺が落とす」


「ははあ……なるほど。モーションをかけ続けているけど全く反応してくれずにイライラしているわけか」


「……っ お前……!」


 俺が聞こえよがしに呟くと、御剣は苦虫を潰したような顔で俺を睨んだ。

どうやら完全に図星だったようだ。


 告白した奴は周囲の男子から妨害される――妹曰く『キモいルール』が敷かれている紫条院さんだが、周囲が何も言えないようなカースト上位の奴ならば彼女に近づくことができる。


 そしてそのカースト上位に属するこいつはおそらく紫条院さんに自分へなびくように言ったのだろうが、ホワホワと受け流されて業を煮やしていたのだろう。


「ともかくお前の要求への答えはノーだよ」


「……は? 何を言ってる? 俺の要求をお前みたいな雑魚が断っていいわけないだろうがっ!?」


 いやいやいや、何を言ってるはこっちの台詞だよ。


 どういう思考回路してんだこいつは。

 もはやヤバイ人でしかないぞ。


(あー……いや、社畜時代にもたまにこういう人種は見たな。社長の息子ってだけで役員やってる奴とかエリート街道を歩いてきた超高学歴な奴とか……)


 ここまで特権意識丸出しの物言いをする奴は流石に珍しいが、俺の社会経験上でも時代錯誤なほどに自己中心的で上から目線の奴はいた。

 そう、例えば――


『俺の親父は役員だ! そんな特別な俺が新入社員だからって係長ごときに指示されてたまるか! 親父と同格に扱うのが当たり前だろ!』


『金持ちで上級日本人の俺に雇われているお前ら底辺日本人どもは、奴隷の自覚を持てよ! 男は俺の兵隊で女は俺が囲っている妾も同然なんだからな!』


『俺はアメリカのM大出てんの。わかる? お前らみたいな有象無象とはランクが違うんだからさ、そこんとこはいくら学歴のない頭でも理解してよ』


 ……とまあそんな感じだったな。


 彼らは自分を上級な存在――言うなれば貴族であり、周囲の人間は下級な愚民だと信じ切っている。


(顔が良くて女子にもモテるだけでも絶大な発言力を持つのに、勉強やスポーツもできるとなれば学生レベルじゃ誰も文句は言えないな。そりゃここまで高慢ちきな性格にもなるか)


 挫折や叱責がゼロの環境に身を置いてきた奴が傲慢に育つことはよくある。

 とはいえここまで傲慢不遜なやつも珍しい。

 もはや貴族を越えて自分を王子か何かだと思ってるようだ。


「知るか。お前は自分が偉いと思ってるかもしれないが、俺は全然そうは思わない。だからお前の言うことは聞かない。以上だ」


「お前……! 雑魚のくせによくも俺にそんな口を……!」


 スクールカーストの力学で、おそらくそうやって凄めばそこらの生徒は貴族に睨まれた農民のように言いなりだったのだろう。


 だが俺はそんなもので動じない。


 学生の頃はイケメンな顔や優れた運動神経の持ち主は神に選ばれたスターだと恐れ戦いていたが、社会に出てそんなものはさほど重要なものじゃないと知ったし、お前みたいに無礼な奴の相手は慣れている。


「礼儀知らずの雑魚が……! おまえと春華が文化祭で一緒にいたと聞いて勘違いをしないように警告しに来ただけだったが……まさかここまでの愚物とはな!」


 ああ、なるほど。

 なんでいきなり俺のところに来たのかと思ったら、文化祭で俺と紫条院さんが一緒にいたことが引き金か。


 ゲーム的に言えば、文化祭というイベントを紫条院さんと過ごしたことでフラグが立ち、前世で接触がなかったこいつが俺の前に登場したわけだ。


「お前……俺と勝負しろ」


「……は?」


「競うものは何でもいいが……ふん、ちょうど期末テストが近いのでそれにするか。スポーツよりかは公平だろう?」


「え、なんだそれ……何でそんなことしなきゃいけないんだ?」


 てっきり激昂して殴りかかってくるかと思いきやテスト勝負ときた。

 自意識が高すぎる奴の思考回路はよくわからない。


「お前は愚劣すぎる。自分が雑魚なことも俺みたいな『上』の存在がいることもわかっていないゴミだ」


 害虫を見るような視線を俺に向けながら御剣は続けた。

 

「お前みたいな世の中のルールがわかっていない奴は一度目に見える形で敗北させて、立場をわからせる必要がある。愚昧な雑魚を俺自ら教育してやろうと言ってるんだ」

  

 言っている言葉の一つ一つが本気ではあるようだ。

 

 ああ、いや……なるほど。

 勝負とやらを持ちかけてきた意味がわかってきた。


 俺がいくら凄んでも震え上がらないから、何らかの勝負で俺を徹底的に負かして、敗北感を背負わせて屈服させようという腹か。


「そして……賭けるのは春華だ」


「へ……?」


「敗者は二度とあいつに近づいてはならない……そういうルールだ」


「はあああああああ!?」


 ニヤリと笑みを深めながら告げてきたのは爆弾のようなペナルティだった。


こ、こいつ! 俺への『教育』とやらと邪魔者の駆除を同時にやるってか!?


「お断りだよ! そんな勝負誰が受けるか!」


「黙れ。お前の意思なんて聞いていない」


 ……は?

 何言ってんだこいつ?


「お前に拒否権なんてあるものか……! 俺が勝負すると決めた以上逃げられやしない! お前は俺と期末テストで勝負し、敗者の定めに従い二度と春華には近づけなくなる! もはやこれは決定事項だ!」


「な……何をわけのわからないこと言ってるんだお前!? お互いの合意がないと勝負も賭けも成立しないだろ!?」


「お前の合意なんて必要あるか! 俺の決定に勝るものはない!」

 

 本気でそう思っているようで、一切のためらいもなく御剣が言い放つ。


 メチャクチャというレベルではない。

 100%自分が正しいと信じ切っており言葉が通じない。


「まあ、精々無駄な抵抗をしてみろ。俺が負けるなんてありえんがな」


 薄く笑い、話は終わりとばかりに御剣は廊下を大股で歩いて去っていく。

 そして俺は余りにもアレな展開に絶句するしかない。


「……何なんだあいつは……」


 前世の社畜時代でも『俺がそう決めた! ただ従え!』という物言いの奴は珍しくなかったが、流石に約束やら契約やらのお互いの合意が必要なものを一方的に決める奴はお目にかかったことはない。


 まあ、『その書類は新浜が「俺が期日までに仕上げます」と言ったから任せました!』とか約束を捏造する奴はいたが。


(さて……どうするこれ……?)


 期末テストは当然ながら二年生全員が受けなくてはならないので強制的に俺と御剣の点数は出てしまう。


 だが俺はあいつの勝負とやらに一切頷いていないので、たとえあいつに負けても『紫条院さんに二度と近寄らない』などというルールを守る必要はない。

 なので勝負なんてガン無視でも構わないのだが……。


(まあ……あいつが勝ったら鬼の首を取ったように騒ぐだろうな。してもいない約束を振りかざして紫条院さんの側から俺を排除しようとするだろう)


「どうせ負けてもペナルティなんてないけどウザくはある……なら勝ちを目指してみるか?」


 たとえ勝ってもそれであいつが大人しくなるとは思えないが、少なくともあいつが騒ぎ立てる理由を失わせることはできるだろう。


(それに……正直アイツはムカつく)


 この場から去る時、薄く笑う御剣の顔に浮かぶのは圧倒的な自信だった。

 自分が負けることなんて万が一にも考えていない勝ち組の顔だ。

 

(クソ失礼な物言いにイカれてるほどの傲慢さ……俺の一番嫌いな人種だったな)

 

 俺は前世では負け組だった。


 小さい時から勉強でもスポーツでも恋でも誰かに勝ったためしがない。

 だから何かに挑む=負けるというクセがついてそれが当たり前になった。


 だからずっと、勝負というものを忌避していた。


 けれど――今はあいつに吠え面をかかせてやりたい気持ちでいっぱいだ。 

 

「よし……決めた。せっかくノーリスクの挑戦権を貰ったんだ。勝負には応じないけど喧嘩は買ってやる」


 負け続けた負け組の俺が、勝ち続けている勝ち組に挑むのだ。


「そして、戦うからには勝つ」


 誰もいない廊下に、俺の勝利への宣誓が小さく響いた。


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